社会シミュレーションの最新研究を競うコンペティション、優秀賞に4タイトルが決定
[17/04/18]
提供元:PRTIMES
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〜 第17回 MASコンペティション・東京大学授業体験 開催報告 〜
株式会社構造計画研究所(本社:東京都中野区、代表取締役社長:服部正太)は、2017年3月17日(金)、18日(土)に第17回MASコンペティションを開催し、優秀賞4タイトルを決定しました。併催した東京大学の授業体験ワークショップの様子とともに、以下のとおりご報告いたします。多数のご参加を賜りまして誠にありがとうございました。
本イベントは、社会シミュレーションの普及と教育現場での利活用促進を目的として構造計画研究所が開催しました。MASコンペティションは今年で17回目を迎えます。
※ 本イベントの詳細につきましては、下記のリリース(2017 年 2 月 1 日)をご参照ください。
http://www.kke.co.jp/news/pdf/2016/NewsRelease_MAScompetition2017.pdf
■コンペティション結果(敬称略、発表順)
【優秀賞】
早稲田大学 矢口彰久「マルチエージェントシステムを用いた住民QOLと経済効果からみた都市縮退政策に関する研究」
名古屋大学大学院 青山純也「地震に関わる複合災害を考慮した大規模地下街における避難行動分析 ― 名古屋駅周辺地下街における避難シミュレーションを事例として ― 」
愛知県立大学 井手広康「全自動麻雀卓における牌の撹拌率に関する分析」
University of Waterloo 肥後英志郎「逃げ遅れが生じる場合の避難・救助シミュレーション ― 水害時の京都御池地下街を事例として ― 」
[画像1: https://prtimes.jp/i/23284/8/resize/d23284-8-494906-0.jpg ]
[画像2: https://prtimes.jp/i/23284/8/resize/d23284-8-534497-1.jpg ]
コンペティションでは全13タイトルの発表のほか、発表者によるポスター発表・モデル展示も開催し、参加者と活発な意見交換が行われました。
受賞結果の詳細につきましてはMASコミュニティサイトをご覧ください。
http://mas.kke.co.jp/modules/tinyd3/
■ワークショップ開催結果
[画像3: https://prtimes.jp/i/23284/8/resize/d23284-8-426557-2.jpg ]
本年は新たな取り組みとして、マルチエージェント・シミュレータ「artisoc」を実際の授業で利用されている
東京大学大学院 教授 和泉潔氏をお招きし、授業体験ワークショップを開催いたしました。
■参加者の声(抜粋)
「様々な分野でマルチエージェント・シミュレーションがどのように利用されているのかを分野横断的に見ることができるので、それを楽しみに来た。」(コンペティション参加/大学研究者)
「発表者として自分の研究を知っていただき、他分野の皆さんからの知見を聞く(ことが目的で参加)。様々な分野の研究があるシミュレーションの中で、自分の研究の位置づけが分かってよかった。また、今のところ取り入れていない課題について取り組んでいる研究者と知り合い、話せる場を大切にして欲しい。」(コンペティション参加/学生)
「artisocについて知りたいと考えていた。普段と違う環境でMASおよびその体系的な考え方にふれたかった。昨日のコンペに続き参加させていただいたが、どちらも非常にためになるものであった。(中略)普段と違う方々との議論・事前課題は学ぶことが多かったため、こういった試みを続けていただければ大変幸いだと感じる。」(コンペティション、ワークショップともに参加/学生)
「最近、MASの勉強を始め、参考になればと思い参加した。本では、プログラミングのやり方は分かったが、モデリングのやり方が分かりにくかったので、とても勉強になった。文系の学部なので、プログラムは難しいと思うが、概念化の部分を取り入れたい。」(ワークショップ参加/大学教員)
― アンケートでは、「今後授業等でMASを活用したい」との声が半数以上を占めました。 ―
構造計画研究所は、自然災害の被害を減らしたい、交通渋滞をなくしたいなど、実社会における複雑な問題を解決するために1990年代より社会シミュレーションの有用性に着目し、特にマルチエージェント・シミュレーションの普及に努めてまいりました。今後も利用者間のコミュニケーションの機会を大切にし、社会シミュレーションの普及を通じて賢慮に満ちた未来社会を創造してまいります。
【参考情報】
■マルチエージェント・シミュレーション(MAS)について
マルチエージェント・シミュレーションとは、人間行動や経済現象・社会現象について、複数の自律的に行動するエージェント(例えば、人間、企業、国家など)が独自の行動ルールを持って行動し、それらが相互作用することで現れる社会的な振る舞いや現象を理解するためのシミュレーション手法です。従来では解釈が困難であったいくつもの要素が複雑に絡み合う社会現象を理解する上で有効な手段として、様々な分野で広く活用されています。
構造計画研究所は、1996 年から米サンタフェ研究所のビジネスネットワークに参画し、複雑系分野の研究を継続してまいりました。現在、自社開発の複雑系シミュレーションを実現するマルチエージェント・シミュレータ「artisoc」のパッケージ販売およびコンサルティング事業を行うとともに、本技術の普及に努めています。
【適用例】
(1)教育現場:教育ツールにartisoc「答えのない問題を解く力」が身に付く! http://iit.kke.co.jp/solutions/artisoc-education.html
(2)自治体での施策検討支援:鎌倉市における津波避難シミュレーション
http://www.kke.co.jp/news/pdf/NewsRelease_KamakuraTsunamiEvacuation.pdf
(3)地震火災時の効果的な避難誘導方法の研究:広域避難シミュレーション
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20170122(外部サイト)
※2017年1月22日「NHKスペシャル MEGA CRISIS 巨大危機」で放送されました。
過去にも多数の取材を受けています。
株式会社構造計画研究所(本社:東京都中野区、代表取締役社長:服部正太)は、2017年3月17日(金)、18日(土)に第17回MASコンペティションを開催し、優秀賞4タイトルを決定しました。併催した東京大学の授業体験ワークショップの様子とともに、以下のとおりご報告いたします。多数のご参加を賜りまして誠にありがとうございました。
本イベントは、社会シミュレーションの普及と教育現場での利活用促進を目的として構造計画研究所が開催しました。MASコンペティションは今年で17回目を迎えます。
※ 本イベントの詳細につきましては、下記のリリース(2017 年 2 月 1 日)をご参照ください。
http://www.kke.co.jp/news/pdf/2016/NewsRelease_MAScompetition2017.pdf
■コンペティション結果(敬称略、発表順)
【優秀賞】
早稲田大学 矢口彰久「マルチエージェントシステムを用いた住民QOLと経済効果からみた都市縮退政策に関する研究」
名古屋大学大学院 青山純也「地震に関わる複合災害を考慮した大規模地下街における避難行動分析 ― 名古屋駅周辺地下街における避難シミュレーションを事例として ― 」
愛知県立大学 井手広康「全自動麻雀卓における牌の撹拌率に関する分析」
University of Waterloo 肥後英志郎「逃げ遅れが生じる場合の避難・救助シミュレーション ― 水害時の京都御池地下街を事例として ― 」
[画像1: https://prtimes.jp/i/23284/8/resize/d23284-8-494906-0.jpg ]
[画像2: https://prtimes.jp/i/23284/8/resize/d23284-8-534497-1.jpg ]
コンペティションでは全13タイトルの発表のほか、発表者によるポスター発表・モデル展示も開催し、参加者と活発な意見交換が行われました。
受賞結果の詳細につきましてはMASコミュニティサイトをご覧ください。
http://mas.kke.co.jp/modules/tinyd3/
■ワークショップ開催結果
[画像3: https://prtimes.jp/i/23284/8/resize/d23284-8-426557-2.jpg ]
本年は新たな取り組みとして、マルチエージェント・シミュレータ「artisoc」を実際の授業で利用されている
東京大学大学院 教授 和泉潔氏をお招きし、授業体験ワークショップを開催いたしました。
■参加者の声(抜粋)
「様々な分野でマルチエージェント・シミュレーションがどのように利用されているのかを分野横断的に見ることができるので、それを楽しみに来た。」(コンペティション参加/大学研究者)
「発表者として自分の研究を知っていただき、他分野の皆さんからの知見を聞く(ことが目的で参加)。様々な分野の研究があるシミュレーションの中で、自分の研究の位置づけが分かってよかった。また、今のところ取り入れていない課題について取り組んでいる研究者と知り合い、話せる場を大切にして欲しい。」(コンペティション参加/学生)
「artisocについて知りたいと考えていた。普段と違う環境でMASおよびその体系的な考え方にふれたかった。昨日のコンペに続き参加させていただいたが、どちらも非常にためになるものであった。(中略)普段と違う方々との議論・事前課題は学ぶことが多かったため、こういった試みを続けていただければ大変幸いだと感じる。」(コンペティション、ワークショップともに参加/学生)
「最近、MASの勉強を始め、参考になればと思い参加した。本では、プログラミングのやり方は分かったが、モデリングのやり方が分かりにくかったので、とても勉強になった。文系の学部なので、プログラムは難しいと思うが、概念化の部分を取り入れたい。」(ワークショップ参加/大学教員)
― アンケートでは、「今後授業等でMASを活用したい」との声が半数以上を占めました。 ―
構造計画研究所は、自然災害の被害を減らしたい、交通渋滞をなくしたいなど、実社会における複雑な問題を解決するために1990年代より社会シミュレーションの有用性に着目し、特にマルチエージェント・シミュレーションの普及に努めてまいりました。今後も利用者間のコミュニケーションの機会を大切にし、社会シミュレーションの普及を通じて賢慮に満ちた未来社会を創造してまいります。
【参考情報】
■マルチエージェント・シミュレーション(MAS)について
マルチエージェント・シミュレーションとは、人間行動や経済現象・社会現象について、複数の自律的に行動するエージェント(例えば、人間、企業、国家など)が独自の行動ルールを持って行動し、それらが相互作用することで現れる社会的な振る舞いや現象を理解するためのシミュレーション手法です。従来では解釈が困難であったいくつもの要素が複雑に絡み合う社会現象を理解する上で有効な手段として、様々な分野で広く活用されています。
構造計画研究所は、1996 年から米サンタフェ研究所のビジネスネットワークに参画し、複雑系分野の研究を継続してまいりました。現在、自社開発の複雑系シミュレーションを実現するマルチエージェント・シミュレータ「artisoc」のパッケージ販売およびコンサルティング事業を行うとともに、本技術の普及に努めています。
【適用例】
(1)教育現場:教育ツールにartisoc「答えのない問題を解く力」が身に付く! http://iit.kke.co.jp/solutions/artisoc-education.html
(2)自治体での施策検討支援:鎌倉市における津波避難シミュレーション
http://www.kke.co.jp/news/pdf/NewsRelease_KamakuraTsunamiEvacuation.pdf
(3)地震火災時の効果的な避難誘導方法の研究:広域避難シミュレーション
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20170122(外部サイト)
※2017年1月22日「NHKスペシャル MEGA CRISIS 巨大危機」で放送されました。
過去にも多数の取材を受けています。