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ハカルスとPALTEK、人工知能を搭載したFPGA製品とボックスコンピュータの開発で協業開始〜ディープラーニングでは実現が難しかった軽量なAIソリューションを実現〜




人工知能のパッケージを開発・展開する株式会社ハカルス(本社:京都市中京区、代表取締役:藤原健真)は、FPGAの受託設計・開発支援を行う半導体商社の株式会社PALTEK(本社:横浜市港北区、代表取締役社長:矢吹尚秀、証券コード:7587)との協業を開始しましたので、お知らせします。

この協業により、ハカルスのAIエンジン「HACARUS-X(ハカルスエックス)」を搭載したFPGA製品およびボックスコンピュータ製品の開発に着手します。

HACARUS-Xは、現在の主流であるディープラーニングを使わない軽量な人工知能パッケージで、少ないデータから特徴を抽出することに優れるスパースモデリング技術を機械学習に応用したものです。今回、PALTEKが提供するFPGAやボックスコンピュータにHACARUS-Xを搭載することで、高速化・小型化・低消費電力化のニーズに対応した人工知能デバイスを提供します。

あらゆる産業や分野での人工知能の導入が進む中、ディープラーニングを活用する際の課題が認識されつつあります。その課題とは、大量の学習データが必要であること、人工知能が出した結果と判断の経緯が人間に解釈できないこと、そして個人情報を含むデータをインターネットに経由してクラウドにアップロードする必要がありセキュリティ的な課題を有することなどです。これらの課題は、組み込み機器分野や医療分野などでのディープラーニングを活用した人工知能の導入を妨げる障壁となっています。

ハカルスは2017年秋より、少量のデータからでも特徴の抽出が可能なスパースモデリングと機械学習を組み合わせた、独自の人工知能「HACARUS-X」を主力製品として開発・販売しています。スパースモデリングはデータ同士の因果関係を解明することを得意としており、人工知能が出した結果と判断の経緯に対する人間の解釈性が大幅に向上します。また、HACARUS-Xは開発当初から軽量化を強く意識しており、完全にオフラインのデバイス上で人工知能を動作させることができます。

FAロボットメーカー各社が3Dロボットビジョンシステムを開発するなど、閉じられた環境でのAIのニーズが高まっている中で、今回の協業で開発するHACARUS-X搭載のFPGAパッケージのAIソリューションを活用することにより、データをインターネット経由でクラウドにアップロードすることなく、閉じられた環境内での人工知能の利用が可能となります。

AIソリューションは、2018年12月にHACARUS-XのアルゴリズムをFPGAに実装する開発環境を、2019年2月にはボックスコンピュータへの実装できる開発環境を提供する予定です。

■AIソリューションの事例

下記は、ARMプロセッサを搭載したカメラ付きエッジ端末上でのAIによる学習と動体検知の事例です。スパースモデリングが持つ少量データからの特徴抽出を機械学習に応用することで、カメラ動画から生成した50枚の静止画だけで背景部分を推定し、移動体の検知を行います。ARMプロセッサ(CortexA9)のみを使用し、学習にかかる時間は2〜3秒です。これにより、事前の学習を行うことなくエッジ端末が設置された環境をAIがその場で学習し、AI自身が環境に合わせて最適化を行うソリューションを構築することが可能になります。具体的なソリューションとしては、人物の自動追跡、建物や特定領域への侵入検知、人流解析などが挙げられます。同様のソリューションはFPGAを用いても実現可能です。

[画像: https://prtimes.jp/i/26090/8/resize/d26090-8-628892-0.jpg ]


■株式会社PALTEKについて

PALTEKは、1982年の創業以来、日本のエレクトロニクスメーカーに対して国内外の半導体製品の販売のほか、ハードウェアやソフトウェア等の設計受託サービスも提供し、お客様の製品開発のパートナーとして仕様検討から試作開発、量産までサポートしています。PALTEKは、「多様な存在との共生」という企業理念に基づき、お客様にとって最適なソリューションを提供することで、お客様の発展に貢献してまいります。
PALTEKに関する詳細は、ウェブサイト https://www.paltek.co.jp をご覧ください。

■株式会社ハカルスについて

ハカルスは、ヘルスケア分野のAIベンチャーとして2014年に創業して以来、少量データからの特徴抽出に優れるスパースモデリング技術を機械学習に応用した独自のAI開発を行っています。スパースモデリング技術を機械学習に応用することで、膨大な学習データが必要である、AIの意思決定の過程がブラックボックス化されており人間には解釈できない、学習フェーズにおいて大量の計算資源が必要であるといったディープラーニングが抱える課題の解決を試みています。

【株式会社ハカルスの概要】
本社: 京都府京都市中京区町頭町112番地 菊三ビル3階302号室
設立: 2014年1月14日
資本金: 2億1,470万円(資本準備金含む)
主要株主: みやこキャピタル株式会社、大原薬品工業株式会社、株式会社エッセンシャルファーマ、株式会社メディフューチャー、株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ、中信ベンチャーキャピタル株式会社、池田泉州キャピタル株式会社、京銀リース・キャピタル株式会社、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社、経営陣ほか個人
URL: https://hacarus.com/

【本件に関するお問い合わせ先】
電話:075-708-5516 メール:pr@hacarus.com
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