メトセラ、心不全向け製品の臨床試験開始に向けて総額4.3億円の資金調達を完了
[20/04/28]
提供元:PRTIMES
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本資金調達により、信頼される製品製造体制を構築するとともに、次世代プロダクトの開発を加速
線維芽細胞を用いた細胞医薬品の開発に取り組む株式会社メトセラ(本社:山形県鶴岡市、代表取締役:岩宮貴紘、野上健一、以下「メトセラ」)は、日本ライフライン株式会社、Sony Innovation Fund、つくばエクシードファンドの3社から総額4.3億円の第三者割当増資を2020年3月に完了いたしました。また、2020年4月1日付けにて、日本ライフライン株式会社取締役の山田健二氏が当社の社外取締役に就任いたしました。
[画像: https://prtimes.jp/i/27647/8/resize/d27647-8-725961-0.png ]
【資金調達の目的・背景】
メトセラは2016年の設立以来、組織の修復を促す特別な線維芽細胞を用いた創薬に取り組んでいるベンチャー企業です。治療の選択肢の限られる慢性臓器不全の患者さま向けに、新たな治療手段を提供することをミッションとして、基礎研究と製品の開発に取り組んで参りました。
メトセラは基礎研究および非臨床試験を通じて、この線維芽細胞が、心筋細胞の増殖や心臓内のリンパ管新生によって、ダメージを受けた心臓組織を修復していることを明らかにしました。この細胞を患者由来の組織から製造することで、高い免疫反応が生じることで知られる心臓において、高額な免疫抑制剤を用いずとも高い治療効果を得ることを目指しています。また、他の多能性幹細胞を用いた製品とは異なり、当社の製品は製造工程において幹細胞や遺伝子組み替えを用いないため、未分化細胞の混入によるガン化や意図せぬ遺伝子変異が懸念されません。
こうした高い技術的優位性を活かし、メトセラは、当社の線維芽細胞と専用の細胞投与システムを組み合わせた再生医療製品「MTC001」の事業化に向けて、日本ライフライン株式会社および国立大学法人筑波大学と心臓線維芽細胞の心筋内投与用カテーテルの共同研究を2018年より実施しております。2020年3月には臨床試験用の細胞製造拠点が竣工し、製品の製造体制が整うなど、2020年度内の臨床試験開始に向け、順調に開発が進行しております。
今回の資金調達によって、(1)製造管理・品質管理体制の強化、(2)次世代プロダクトの研究開発強化、(3)臨床試験実施体制の整備を実施し、これまでの研究開発を主軸とした事業体制から、信頼される製品製造を実現する事業体制への大幅な体制強化を目指します。
【新たな社外取締役の選任】
更なる内部統制の強化および製品製造体制の強化に向けて、日本ライフライン株式会社の取締役である山田健二氏が新たに社外取締役として就任いたしました。山田健二氏は日本ライフライン株式会社において長年経営管理業務に従事されており、当社が今後信頼される製品製造体制を構築していくにあたり、適切な助言を頂きたいと考えております。また、日本ライフライン株式会社はMTC001専用の細胞投与システムを製造する重要な事業パートナーとなることから、MTC001の事業化に向けて、これまで以上に緊密な事業推進体制を構築していく予定です。
■山田健二(やまだ・けんじ)氏について
1998年5月 株式会社エービーシー・マートを経て、日本ライフライン株式会社入社
2015年6月 日本ライフライン株式会社取締役管理本部長
2017年7月 日本ライフライン株式会社取締役開発生産本部長(現任)
Synexmed(Hong Kong)Limited(日本ライフライン株式会社子会社)総経理(現任)
心宜医?器械(深圳)有限公司(日本ライフライン株式会社子会社)総経理(現任)
2017年8月 JLL Malaysia Sdn.Bhd.取締役社長(現任)
【引受先の概要】
<日本ライフライン株式会社 概要>
日本ライフライン株式会社は、心臓循環器領域の医療機器を専門に扱う商社として1981年に設立され、現在では、海外の先端的なメーカーの製品を日本に導入する商社機能と、医療現場のニーズを反映した自社製品の開発、製造を行うメーカー機能を併せ持ち、独自のビジネスモデルを築いています。日本全国を網羅する営業拠点を有するとともに、心臓循環器領域の医療技術をリードする医師や医療機関との緊密なネットワークを構築しており、日本の医療現場に最新最適な医療機器を提供することを目指しています。
URL: https://www.jll.co.jp/
<Sony Innovation Fund 概要>
2016年7月にソニー株式会社が設立。AIやロボティクスを始めとした今後ソニーが注力する事業領域において、優れた外部の研究者やスタートアップなどとの協業を従来以上にグローバルに推進し、また、グループ内リソースを活用した投資先の事業成長支援などを通じて、よりオープンなエコシステムの創出を目指しています。
URL: http://www.sonyinnovationfund.com/
<つくばエクシードファンド(愛称:TX ファンド) 概要>
2019年8月に常陽銀行と株式会社常陽産業研究所が組成。国の試験研究機関と筑波大学を中心とした筑波研究学園都市、その他のつくばエクスプレス沿線の日本有数の研究機関集積地区において、研究機関から生まれたディープテックベンチャーへの投資、特にシードラウンド投資も含めた資金供給と、常陽銀行が有する外部専門家ネットワークを活用した投資先のハンズオン支援を行い、積極的なベンチャー支援に取り組んでいます。メトセラへの投資は、つくばエクシードファンドの初案件となる一団投資の一つとなります。
URL: http://www.jir-web.co.jp/business/fund/index.html
【心不全について】
「心不全」は心臓の機能が低下して十分な量の血液を送り出せなくなる心臓の状態を指し、依然として根本的な治療法が存在しない一方、高齢化の進展などにより患者数は増加の一途を辿っています。そのため、低下した心機能を回復させる治療法や、リスクの高い心移植を代替する治療法の開発が急がれています。
【メトセラの開発した線維芽細胞「VCF」について】
当社では近年の研究を通じて、同じ臓器の中に様々な種類の線維芽細胞があること、その中でも機能的な心組織の作製や、心不全の治療に特に適した線維芽細胞群(VCAM-1-positive Cardiac Fibroblast, “VCF”)が存在することを明らかにしました。VCFは培養が非常に容易でありながら、心臓内でのリンパ管新生や心筋細胞の増殖を促進し、ダメージを受けた心組織の回復を促す力があることが分かっています。メトセラはVCFに関する発明について特許を取得しており(特許第6241893号、特許第6618066号)、これらの技術を活用した再生医療等製品の提供を実現してまいります。
<株式会社メトセラ 概要>
本社 : 山形県鶴岡市
研究所所在地 : 神奈川県川崎市川崎区殿町3‐25‐22 ライフイノベーションセンター
代表者 : 岩宮貴紘、野上健一
設立日 : 2016年3月
ウェブサイト : https://www.metcela.com/
線維芽細胞を用いた細胞医薬品の開発に取り組む株式会社メトセラ(本社:山形県鶴岡市、代表取締役:岩宮貴紘、野上健一、以下「メトセラ」)は、日本ライフライン株式会社、Sony Innovation Fund、つくばエクシードファンドの3社から総額4.3億円の第三者割当増資を2020年3月に完了いたしました。また、2020年4月1日付けにて、日本ライフライン株式会社取締役の山田健二氏が当社の社外取締役に就任いたしました。
[画像: https://prtimes.jp/i/27647/8/resize/d27647-8-725961-0.png ]
【資金調達の目的・背景】
メトセラは2016年の設立以来、組織の修復を促す特別な線維芽細胞を用いた創薬に取り組んでいるベンチャー企業です。治療の選択肢の限られる慢性臓器不全の患者さま向けに、新たな治療手段を提供することをミッションとして、基礎研究と製品の開発に取り組んで参りました。
メトセラは基礎研究および非臨床試験を通じて、この線維芽細胞が、心筋細胞の増殖や心臓内のリンパ管新生によって、ダメージを受けた心臓組織を修復していることを明らかにしました。この細胞を患者由来の組織から製造することで、高い免疫反応が生じることで知られる心臓において、高額な免疫抑制剤を用いずとも高い治療効果を得ることを目指しています。また、他の多能性幹細胞を用いた製品とは異なり、当社の製品は製造工程において幹細胞や遺伝子組み替えを用いないため、未分化細胞の混入によるガン化や意図せぬ遺伝子変異が懸念されません。
こうした高い技術的優位性を活かし、メトセラは、当社の線維芽細胞と専用の細胞投与システムを組み合わせた再生医療製品「MTC001」の事業化に向けて、日本ライフライン株式会社および国立大学法人筑波大学と心臓線維芽細胞の心筋内投与用カテーテルの共同研究を2018年より実施しております。2020年3月には臨床試験用の細胞製造拠点が竣工し、製品の製造体制が整うなど、2020年度内の臨床試験開始に向け、順調に開発が進行しております。
今回の資金調達によって、(1)製造管理・品質管理体制の強化、(2)次世代プロダクトの研究開発強化、(3)臨床試験実施体制の整備を実施し、これまでの研究開発を主軸とした事業体制から、信頼される製品製造を実現する事業体制への大幅な体制強化を目指します。
【新たな社外取締役の選任】
更なる内部統制の強化および製品製造体制の強化に向けて、日本ライフライン株式会社の取締役である山田健二氏が新たに社外取締役として就任いたしました。山田健二氏は日本ライフライン株式会社において長年経営管理業務に従事されており、当社が今後信頼される製品製造体制を構築していくにあたり、適切な助言を頂きたいと考えております。また、日本ライフライン株式会社はMTC001専用の細胞投与システムを製造する重要な事業パートナーとなることから、MTC001の事業化に向けて、これまで以上に緊密な事業推進体制を構築していく予定です。
■山田健二(やまだ・けんじ)氏について
1998年5月 株式会社エービーシー・マートを経て、日本ライフライン株式会社入社
2015年6月 日本ライフライン株式会社取締役管理本部長
2017年7月 日本ライフライン株式会社取締役開発生産本部長(現任)
Synexmed(Hong Kong)Limited(日本ライフライン株式会社子会社)総経理(現任)
心宜医?器械(深圳)有限公司(日本ライフライン株式会社子会社)総経理(現任)
2017年8月 JLL Malaysia Sdn.Bhd.取締役社長(現任)
【引受先の概要】
<日本ライフライン株式会社 概要>
日本ライフライン株式会社は、心臓循環器領域の医療機器を専門に扱う商社として1981年に設立され、現在では、海外の先端的なメーカーの製品を日本に導入する商社機能と、医療現場のニーズを反映した自社製品の開発、製造を行うメーカー機能を併せ持ち、独自のビジネスモデルを築いています。日本全国を網羅する営業拠点を有するとともに、心臓循環器領域の医療技術をリードする医師や医療機関との緊密なネットワークを構築しており、日本の医療現場に最新最適な医療機器を提供することを目指しています。
URL: https://www.jll.co.jp/
<Sony Innovation Fund 概要>
2016年7月にソニー株式会社が設立。AIやロボティクスを始めとした今後ソニーが注力する事業領域において、優れた外部の研究者やスタートアップなどとの協業を従来以上にグローバルに推進し、また、グループ内リソースを活用した投資先の事業成長支援などを通じて、よりオープンなエコシステムの創出を目指しています。
URL: http://www.sonyinnovationfund.com/
<つくばエクシードファンド(愛称:TX ファンド) 概要>
2019年8月に常陽銀行と株式会社常陽産業研究所が組成。国の試験研究機関と筑波大学を中心とした筑波研究学園都市、その他のつくばエクスプレス沿線の日本有数の研究機関集積地区において、研究機関から生まれたディープテックベンチャーへの投資、特にシードラウンド投資も含めた資金供給と、常陽銀行が有する外部専門家ネットワークを活用した投資先のハンズオン支援を行い、積極的なベンチャー支援に取り組んでいます。メトセラへの投資は、つくばエクシードファンドの初案件となる一団投資の一つとなります。
URL: http://www.jir-web.co.jp/business/fund/index.html
【心不全について】
「心不全」は心臓の機能が低下して十分な量の血液を送り出せなくなる心臓の状態を指し、依然として根本的な治療法が存在しない一方、高齢化の進展などにより患者数は増加の一途を辿っています。そのため、低下した心機能を回復させる治療法や、リスクの高い心移植を代替する治療法の開発が急がれています。
【メトセラの開発した線維芽細胞「VCF」について】
当社では近年の研究を通じて、同じ臓器の中に様々な種類の線維芽細胞があること、その中でも機能的な心組織の作製や、心不全の治療に特に適した線維芽細胞群(VCAM-1-positive Cardiac Fibroblast, “VCF”)が存在することを明らかにしました。VCFは培養が非常に容易でありながら、心臓内でのリンパ管新生や心筋細胞の増殖を促進し、ダメージを受けた心組織の回復を促す力があることが分かっています。メトセラはVCFに関する発明について特許を取得しており(特許第6241893号、特許第6618066号)、これらの技術を活用した再生医療等製品の提供を実現してまいります。
<株式会社メトセラ 概要>
本社 : 山形県鶴岡市
研究所所在地 : 神奈川県川崎市川崎区殿町3‐25‐22 ライフイノベーションセンター
代表者 : 岩宮貴紘、野上健一
設立日 : 2016年3月
ウェブサイト : https://www.metcela.com/