ウミトロン、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C) データの水産養殖向けPoCを実施
[18/12/20]
提供元:PRTIMES
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ウミトロン株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役:藤原 謙、以下ウミトロン)は、国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(所在地:東京都調布市、以下JAXA)が開発し、運用に向けた校正・検証作業を進めていた気候変動観測衛星「しきさい」(以下GCOM-C)の校正検証前サンプルデータの提供を受け、ウミトロンの強みであるAI・IoTといったテクノロジーと人工衛星データを組み合わせることで『持続可能な水産養殖の地球への実装』を実現するための活用方法について検証を行って参りました。この度、JAXAにおけるGCOM-Cの校正・検証作業が完了し、データが一般にリリースされる事を受け、ウミトロンにおける取り組みの一部についてご報告すると共に、今後のサービス提供に向けた体制の整備を進めて参ります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/34537/8/resize/d34537-8-456277-0.png ]
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水産養殖の重要性と人工衛星データ活用に向けた取り組みの背景
水を除く人体の構成成分として、タンパク質は脂質と並んで2番目に多く、生命維持のためには最も重要な栄養素の一つです。国連の発表によると世界の人口は、2050年には97億人にもなることが予想されており* 1、SDGsに代表される通り、タンパク質を含めた食料需給の問題は人類が解決すべき大きなテーマとして注目されております。また、近年ではアジアを中心に世界的な健康ブームが起こり、食全体におけるタンパク質の需要は拡大を続けています。
*1 国連World Population Prospects, the 2010 Revision
このような世界におけるタンパク質需要の高まりを背景に、動物性タンパク質の供給源として水産養殖の重要性は増しており、世界的に注目が高まっています。一方で、洋上や池といったフィールドで営まれる養殖産業では、常に自然災害などの環境リスクにさらされており、事業経営の安定性をどのように向上させるかは大きな課題となっています。(例. 2016年にチリで発生した赤潮の被害額は800億円以上と報告されています。)
特に洋上で行われる水産養殖は海洋という流動性の高い環境特徴から生簀内の環境パラメータの変化量が大きく、時事刻々と変化する状況を把握することは、斃死などのリスクの低減に留まらず魚の効率的な育成にとっても非常に重要と言われています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/34537/8/resize/d34537-8-566679-2.png ]
ウミトロンではこれら水産養殖における課題の解決に向けて、大局的な視点で海洋環境を分析する為に早くから人工衛星データの活用に注力して参りました。また、AIやIoTといったテクノロジーを活用して生簀内の魚群行動や海洋環境データを継続的に蓄積・分析することで、リスクの低減、育成の効率化を目指しています。
実施概要
本件はGCOM-Cの一般向けプロダクト提供に先駆けて、ウミトロンがJAXAよりGCOM-Cの校正検証前サンプルデータの提供を受ける事で、一次産業における衛星データの活用、特にウミトロンの事業領域である水産養殖に向けた有効な活用方法について検証を進めてきたものです。
今回のPoCでは、ウミトロンと大分県で進める「平成30年度おおいたIoTプロジェクト推進事業」の枠組みも一部活用し、大分県農林水産研究指導センターおよび大分県内の養殖生産者の方々にも検証評価にご協力をいただき協議を重ねて参りました。
- 関連プレスリリース -
『大分県とウミトロン、AI・IoT技術を活用した水産養殖におけるデータ経営実現に向けた取り組みを開始』
URL:https://pr-ja.umitron.com/post/176458205795/oita-iot
[画像4: https://prtimes.jp/i/34537/8/resize/d34537-8-306469-3.png ]
今回の取り組みで、JAXAから提供されたGCOM-Cの校正検証前サンプルデータ等を元に、ウミトロンが分析した海洋環境データ(下記に一部サンプルを掲載)を用いて、水産養殖における活用方法について検証を行いました。PoCを通して、人工衛星等から取得される海洋環境データは、水産養殖現場での利用ニーズも高く、将来的には精緻な海洋観測や養殖魚の生育管理への活用展開が期待されていることが確認できています。
全地球における沿岸域のデータ入手性が向上することは、魚の生産効率の向上や、赤潮に対して有効な対策手段となる可能性があります。現状、赤潮の調査では、発生が頻繁に確認される箇所の特定やその地点での定期的な採水および分析といった、知見の蓄積や専門技能が必要とされます。しきさい(GCOM-C)のような客観性の高い定点での広域データが全地球的に活用できるようになればこうした赤潮対策のための体制構築が進んでいない地域にとっては、調査方法の補完として衛星データを活用することができ、リスク低減に向けて有用であると考えられます。
《GCOM-C 校正検証前サンプルデータ 分析例》
[画像5: https://prtimes.jp/i/34537/8/resize/d34537-8-533580-4.png ]
今後の取り組みについて
ウミトロンでは、今回の取り組みで得た知見を元に、衛星データのさらなる利活用に向けて体制の整備を進めて参ります。また、ウミトロンは活躍の場を東南アジア・南米などへと広げており、国内外で取得されるデータの活用に関するパートナーを募集しています。
- 関連プレスリリース -
『ウミトロン、ペルーで総額2.3億円のサーモントラウト向けIoTプロジェクトを始動。米州開発銀行と組み、ラテンアメリカにおける持続可能な水産養殖の実装に取り組む。』
URL:https://pr-ja.umitron.com/post/181091910916/idbproject
『Rethink Agri-food innovation week Singaporeにて登壇致しました。』
URL : https://pr-ja.umitron.com/post/180883538572/rethink
これからもウミトロンでは、テクノロジーによって水産養殖の現場に役立つサービスを提供すると共に、持続可能な水産養殖を地球に実装すべく開発を進めていきます。
ウミトロンについて - install Sustainable Aquaculture on Earth –
水産養殖は21世紀もっとも重要な産業の一つです。 成長を続ける水産養殖にテクノロジーを活用することで、 魚の安定的・効率的な生産を実現し、 海の持続可能な開発と食の安全・安定生産を実現することがウミトロンのミッションです。水産養殖の課題はあくまで現場にあり、 生産者の皆様とのコミュニケーションを大切にすることで、 現場とテクノロジーをつなぐ課題解決の糸口を見つけ出しています。これまで"ヒト"を中心に活用されてきたインターネットをはじめとしたテクノロジーを"自然界"にも適用することで地球に持続可能な水産養殖を実装していきます。
[画像6: https://prtimes.jp/i/34537/8/resize/d34537-8-359109-5.jpg ]
本件に関するお問い合わせ先:info@umitron.com
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水産養殖の重要性と人工衛星データ活用に向けた取り組みの背景
水を除く人体の構成成分として、タンパク質は脂質と並んで2番目に多く、生命維持のためには最も重要な栄養素の一つです。国連の発表によると世界の人口は、2050年には97億人にもなることが予想されており* 1、SDGsに代表される通り、タンパク質を含めた食料需給の問題は人類が解決すべき大きなテーマとして注目されております。また、近年ではアジアを中心に世界的な健康ブームが起こり、食全体におけるタンパク質の需要は拡大を続けています。
*1 国連World Population Prospects, the 2010 Revision
このような世界におけるタンパク質需要の高まりを背景に、動物性タンパク質の供給源として水産養殖の重要性は増しており、世界的に注目が高まっています。一方で、洋上や池といったフィールドで営まれる養殖産業では、常に自然災害などの環境リスクにさらされており、事業経営の安定性をどのように向上させるかは大きな課題となっています。(例. 2016年にチリで発生した赤潮の被害額は800億円以上と報告されています。)
特に洋上で行われる水産養殖は海洋という流動性の高い環境特徴から生簀内の環境パラメータの変化量が大きく、時事刻々と変化する状況を把握することは、斃死などのリスクの低減に留まらず魚の効率的な育成にとっても非常に重要と言われています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/34537/8/resize/d34537-8-566679-2.png ]
ウミトロンではこれら水産養殖における課題の解決に向けて、大局的な視点で海洋環境を分析する為に早くから人工衛星データの活用に注力して参りました。また、AIやIoTといったテクノロジーを活用して生簀内の魚群行動や海洋環境データを継続的に蓄積・分析することで、リスクの低減、育成の効率化を目指しています。
実施概要
本件はGCOM-Cの一般向けプロダクト提供に先駆けて、ウミトロンがJAXAよりGCOM-Cの校正検証前サンプルデータの提供を受ける事で、一次産業における衛星データの活用、特にウミトロンの事業領域である水産養殖に向けた有効な活用方法について検証を進めてきたものです。
今回のPoCでは、ウミトロンと大分県で進める「平成30年度おおいたIoTプロジェクト推進事業」の枠組みも一部活用し、大分県農林水産研究指導センターおよび大分県内の養殖生産者の方々にも検証評価にご協力をいただき協議を重ねて参りました。
- 関連プレスリリース -
『大分県とウミトロン、AI・IoT技術を活用した水産養殖におけるデータ経営実現に向けた取り組みを開始』
URL:https://pr-ja.umitron.com/post/176458205795/oita-iot
[画像4: https://prtimes.jp/i/34537/8/resize/d34537-8-306469-3.png ]
今回の取り組みで、JAXAから提供されたGCOM-Cの校正検証前サンプルデータ等を元に、ウミトロンが分析した海洋環境データ(下記に一部サンプルを掲載)を用いて、水産養殖における活用方法について検証を行いました。PoCを通して、人工衛星等から取得される海洋環境データは、水産養殖現場での利用ニーズも高く、将来的には精緻な海洋観測や養殖魚の生育管理への活用展開が期待されていることが確認できています。
全地球における沿岸域のデータ入手性が向上することは、魚の生産効率の向上や、赤潮に対して有効な対策手段となる可能性があります。現状、赤潮の調査では、発生が頻繁に確認される箇所の特定やその地点での定期的な採水および分析といった、知見の蓄積や専門技能が必要とされます。しきさい(GCOM-C)のような客観性の高い定点での広域データが全地球的に活用できるようになればこうした赤潮対策のための体制構築が進んでいない地域にとっては、調査方法の補完として衛星データを活用することができ、リスク低減に向けて有用であると考えられます。
《GCOM-C 校正検証前サンプルデータ 分析例》
[画像5: https://prtimes.jp/i/34537/8/resize/d34537-8-533580-4.png ]
今後の取り組みについて
ウミトロンでは、今回の取り組みで得た知見を元に、衛星データのさらなる利活用に向けて体制の整備を進めて参ります。また、ウミトロンは活躍の場を東南アジア・南米などへと広げており、国内外で取得されるデータの活用に関するパートナーを募集しています。
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『ウミトロン、ペルーで総額2.3億円のサーモントラウト向けIoTプロジェクトを始動。米州開発銀行と組み、ラテンアメリカにおける持続可能な水産養殖の実装に取り組む。』
URL:https://pr-ja.umitron.com/post/181091910916/idbproject
『Rethink Agri-food innovation week Singaporeにて登壇致しました。』
URL : https://pr-ja.umitron.com/post/180883538572/rethink
これからもウミトロンでは、テクノロジーによって水産養殖の現場に役立つサービスを提供すると共に、持続可能な水産養殖を地球に実装すべく開発を進めていきます。
ウミトロンについて - install Sustainable Aquaculture on Earth –
水産養殖は21世紀もっとも重要な産業の一つです。 成長を続ける水産養殖にテクノロジーを活用することで、 魚の安定的・効率的な生産を実現し、 海の持続可能な開発と食の安全・安定生産を実現することがウミトロンのミッションです。水産養殖の課題はあくまで現場にあり、 生産者の皆様とのコミュニケーションを大切にすることで、 現場とテクノロジーをつなぐ課題解決の糸口を見つけ出しています。これまで"ヒト"を中心に活用されてきたインターネットをはじめとしたテクノロジーを"自然界"にも適用することで地球に持続可能な水産養殖を実装していきます。
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本件に関するお問い合わせ先:info@umitron.com