「第36回 日刊自動車新聞 用品大賞2023」選考結果発表
[23/06/30]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
グランプリはセルスター工業株式会社の「RD-40/RD-60」、準グランプリはパナソニック カーエレクトロニクス株式会社の「Blue Battery caos」
株式会社日刊自動車新聞社(社長:花井真紀子/本社:東京都港区)は30日、「第36回 日刊自動車新聞 用品大賞2023」のグランプリと準グランプリ、各部門賞を決定した。グランプリはセルスター工業株式会社の「RD-40/RD-60」、準グランプリはパナソニック カーエレクトロニクス株式会社の「Blue Battery caos」を選出した。
[画像: https://prtimes.jp/i/80392/8/resize/d80392-8-af69dfe271b925e55f9a-0.jpg ]
今回の用品大賞は、ドライバーへ安全運転を意識づける機能が搭載された製品や、送迎用バスへの取り付けが義務化となった置き去り防止装置など、“安全・安心”をキーワードにした製品が目立った。また、製品販売時に付加価値を提案しやすい用品や、人気の続くアウトドア向けの特長ある製品、利便性の高い定番のカー用品なども選出した。表彰はグランプリ、準グランプリのほか、17部門と特別賞の合計25社。表彰式は7月14日(金)に都内のホテルで開催する。
「日刊自動車新聞 用品大賞」は1987年のスタート以来、自動車ユーザーに多彩で充実したカーライフを提案するとともに、自動車用品の販売促進と業界発展に寄与することを目的として選定し、今年で36回目を迎えた。
選定対象は、2022年4月から2023年6月の期間に発表、発売し、注目を集めた各ジャンルのカー用品。カー用品販売店の協力のもと実施したアンケート調査の結果も参考に各賞を決定した。選定にあたっては社内に「日刊自動車新聞用品大賞2023選定委員会」を設置。販売数量だけでなく商品開発のアイデアや話題性、業界貢献度、社会状況なども鑑み、総合的に評価した。
日刊自動車新聞 用品大賞2023は、本紙紙面のほか、弊社電子版( https://www.netdenjd.com/ )公式Twitter ( @nikkanjidosha )、公式Instagram ( nikkanjidoshashimbun )でも発表する。
グランプリ・準グランプリ・部門・特別賞 選定結果
グランプリ
セルスター工業株式会社「 RD-40/RD-60」
前後2カメラのドライブレコーダーとセーフティー機能を合わせた一体型モデルを業界で初めて製品化した。あおり運転などに効果を発揮する「後方キャッチ機能」のほか、「前車発車警告」「車線逸脱警告」などの安全運転支援機能を搭載。また、Ver・2に進化したGPSおしらせ機能が、ドライブ中の危険なエリアとして「逆走注意エリア」「ゾーン30」「事故多発エリア」などを警告音と画面表示で事前に知らせる。一つの製品で複数の機能を備えた利便性と合理性、経済性などが販売店やユーザーなどからの支持を集めた。さらに“二刀流”製品の特徴を生かし、安全性や安心感など、さまざまな切り口から顧客に提案できる可能性を秘めた製品としても期待されており、販売機会を広げる製品としても評価した。
準グランプリ
パナソニック カーエレクトロニクス株式会社「Blue Battery caos」
アイドリングストップ(ISS)車用、標準車(充電制御車)用のカーバッテリー。2022年秋にモデルチェンジし、市場に投入。ISS用は大容量と充電回復力、標準車用は大容量と高速充電性能を従来品と比べ大幅に向上した。メンテナンス性も大幅にアップ。新形状の液口栓を採用することなどで雨水などが内部に侵入しにくい構造として、液漏れトラブルの低減につなげている。また量販ルートの販売製品は、365日24時間体制のバッテリー上がりの現場に駆けつけるロードサービスを付帯した。レスキュー隊が現場でジャンピングサービスを行う。
タイヤ部門
横浜ゴム株式会社「BluEarth-Camper」
規模が拡大するキャンピングカー市場で、CP規格(欧州タイヤおよびリム技術機構が定めるキャンピングカー向けのタイヤ規格)に適合したタイヤを3月に発売。キャンピングカーの車両特性である高荷重・高重心に対応する。高い耐久性と操縦安定性で、運転時のふらつきを抑制し、ドライバーが安心して運転できる環境を足元から支える。タイヤサイドには山岳をモチーフにしたデザインが施され、外観からもアウトドアを楽しむことができる点も評価した。
タイヤ部門
TOYO TIRE株式会社「OPEN COUNTRY A/T III」
SUV向けオールテレーンタイヤ。北米市場で2020年2月から発売し、ヒットした製品。国内にも22年7月から順次、発売を開始し、ラインアップも整った。トレッド部に大きなブロックを配置した力強いパターンデザインを採用。一般道での操縦安定性と快適性を確保するとともに、凸凹のある路面や林道などに入った際にも安定した走行をサポートする。降雪時における性能も向上。季節を問わずSUVの走りをサポートする。
ホイール部門
株式会社ワーク「LS VAJRA SUV」
ランドクルーザーやLS600などSUVに装着する大口径ホイールを、1月に発売した。ブリリアンカットに象徴されるダイヤモンドの輝きを彷彿させる、オリジナル感あふれるエッジーなデザイン。バサラカットとも呼べる全方位への輝きを放つ、各種カラーリングは鍛造素材が持つ硬質感がより高まることを最大限に追求した。フルリバース構造の大口径ホイールは、ディスク素材に鍛造ビレットディスクを使用する。
カーナビゲーション部門
パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社「Strada CN-F1X10BGD」
ストラーダの最上位モデルとして、有機ELディスプレイや高速CPUを採用し、視認性や操作性が向上。自宅レコーダーに録画した番組をナビの画面でリモート視聴できる「レコーダーリンク」を搭載し、エンターテインメント性も高めた。また、音声とポップアップでドライバーへ安全運転を促す「安全・安心サポート機能」はユーザーの評価も高いほか、地図のデータ更新も利用開始から最大3年に変更するなど、ユーザーの利便性を向上させた点などを評価した。
ドライブレコーダー部門
株式会社TCL「スマートレコ パーフェクト4」
前後左右4つのカメラを同期させることで死角をなくし、車両360度全方位で高精細録画を可能した。サイドカメラは対角168度、水平112度、垂直60度をカバー。ドアやボディへの衝突、当て逃げなど車両側面で発生するインシデントを確実に捕捉する。まずは輸入車への装着に尽力しドラレコ普及に貢献。今後は新商品を含めた商品力強化により、幅広い車種において安全性を追求していくことに期待を込めた。
カスタマイズ部門
株式会社ブリッツ「Touch-B.R.A.I.N.+」
車載コンピューター診断装置(OBD2)に接続し、車両情報を90種類以上の多彩なパターンでグラフィカルに表示・記録する。取得データは専用アプリで撮影し動画などと組み合わせ「ドライブログ」を簡単に生成できる。SNSへのアップロードも可能で、ドライブの楽しみ方が広がる。また、国内主要サーキットで簡単にラップタイム計測できる機能なども搭載する。タッチブレインシリーズでは、安全運転を啓発するモデルも展開している。
カスタマイズ部門
株式会社ジャオス「BATTLEZ リフトアップスプリング Ti-W ランドクルーザー 300系」
1997年の「バトルズ」ブランド創設から25年。足回りの機能パーツとして、多くの適合車種を増やしてきた同ブランドから、ランドクルーザー300系用のリフトアップスプリングが登場した。素材はチタン配合材を採用し、高い耐久性を実現している。また、高応力を活用した細い線形設計で、有効ストローク長をさらに確保しながらも重量は軽減するなど、品質を向上。人気の高まるリフトアップカスタマイズで支持される製品として選出した。
オイル/添加剤部門
株式会社ジョイフル「ENERGYLUBE『DEPOSIT CLEANER』」
エナジールブシリーズから洗浄、コーティング、潤滑の3機能を持つ燃料添加剤が登場。燃焼室やインジェクター、吸気バルブ周りの不完全燃焼生成物を軟化させて引き剥がす洗浄効果がある。また、金属表面に被膜を形成することで、デポジットの再付着を防ぐキープクリーン効果があるほか、燃料タンク内のサビを防ぐ。高性能な製品を手に取りやすい価格帯に設定した点を評価した。
洗車・コーティング部門
中央自動車工業株式会社「CPCプレミアムコーティングエクスGN」「CPCプレミアムコーティングダブルGN」
ボディーコーティング剤。2022年9月と10月から発売を開始。独自の革新技術により、性能を進化させた。防汚性と耐久性を従来製品に比べ高めたが、想定する施工価格は据え置いた。作業性も工程面の見直しなどで作業時間を短縮できるように改善し、作業効率のアップを実現。多層の被膜を形成するコート剤の間をアンカー効果で絡み合わせる。エクスGNは3層、ダブルGNは2層の高性能ガラス質被膜を形成する。
洗車・コーティング部門
株式会社ソフト99コーポレーション「ディグロス 神トレ ホイール&タイヤクリーナー」
こだわりが強いユーザー向けの足回りケアシリーズ。高機能かつ使い勝手を追求したシリーズ第3弾製品。2度洗いが不要でタイヤとホイールのハードな汚れを一撃で「神トレ」する。超浸透バブルとオレンジオイルが、タイヤやホイールにこびりついたブレーキダストやピッチ、タール、油汚れなどを強力に分解・洗浄する。汚れを浮かせた後は、洗浄具で簡単に汚れを落とすことができる。汚れの再付着防止成分も配合している。
機能用品部門
株式会社ジャパン三陽「Hybrid Hub Ring」
アフターアルミホイールの多くは、センター部(ハブ部)に溜まる水をホイール外に排出できる構造を採用しているが、従来のハブリングを装着すると水を排出しづらく、腐食や錆、汚れの原因となっていた。ハイブリッドハブリングは、水抜けガイドの切り込みを入れ効果的に排水する構造を採用し、4月に特許を取得した。大雨の多発でハブ部に水が入り込む可能性も高まっている現在、ホイール販売時のプラスワン提案として活用できる点を評価した。
機能用品部門
IPF株式会社「ドアハンドルプロテクター」
レザー調のテクスチャーとステッチで風合いのあるデザインに仕上がられたドアハンドルプロテクター。従来の透明やカーボン調でスポーティーなものと異なり、アウトドアカスタムが流行する中、ドア周りのワンポイントカスタムとして注目される。デリカD:5やジムニー、ハイエース用が発売され、7月には汎用タイプも発売する予定。意匠登録済みで、高耐久性PVC素材を採用し、IPFブランドとして妥協のない製品に仕上げている。
車内アクセサリー部門
株式会社ボンフォーム「ハンドルカバー『クイック』シリーズ」
ハンドル全体を覆わない新しいタイプのハンドルカバーで、幅広い車種に取り付けが可能。グリップ部分にパチッとはめ込むだけで簡単にハンドルをプチメイクできる。カーボン調、レザー調、ウッド調の素材を使った製品をラインナップする。
整備サポート部門
株式会社ツールプラネット「TPM-3」
低価格モデルでありながら、スキャンツールとしてのフルスペックの機能に加え、ADAS搭載車のエーミング(機能調整)作業が行える。車検・点検時の「メンテナンスモード」、バッテリーの交換を後押しする「簡易バッテリーテスト」などの機能も搭載。サービス工場を併設する用品販売店の収益アップに寄与するコンパクトサイズのスキャンツール。
補修部品部門
SPHERE LIGHT/株式会社SPREAD「補修用LEDバルブ」
「スフィアライト」ブランドから国産車専用の「補修用LEDバルブ」が登場。ディーラーや整備工場に車両が入庫した際、コスト重視のユーザーへ向けたLED化への提案や、球切れ時の補修部品としても使用しやすいローエンドモデルの製品。2022年11月に、ポジション・ライセンス・ルームランプなどで使用する「T10」を発売以降、バックランプ専用「T16/T20/S25」の3サイズを発売。今後もラインナップを追加していく予定。
大型車用品部門
センコー商事株式会社「ミリ波後退衝突防止センサー」
大型トラックで後を絶たない後部衝突事故を防ぐため開発された。現在流通している大型トラックの多くはバックカメラを搭載しており、背後が確認できないことは少ないが、サイドミラーを使った視覚的な確認が不足することで事故が発生するケースが多い。センサーを後付けすることによって音で注意を促し、事故を未然に防ぐ。物流関連企業のグループ会社ならではのアイデアに注目した。
二輪車用品部門
テックメイトジャパン株式会社「Optimate PRO-1 DUO」
12V10A鉛電池および12.8/13.2Vリチウム電池兼用充電器。バッテリーサイズに合わせ充電電流を自動調節する特許技術「ampmatic(アンプマティック)」や独自のパワーサプライ機能が特徴。過放電でスリープ状態になったリチウム電池を復活させる機能や、12.8/13.2Vリン酸鉄リチウム電池専用の充電プログラムも搭載している点などを評価した。
安全・安心サポート部門
加藤電機株式会社「ホーネット車内置き去り防止安全装置『BS-700』シリーズ」
政府のガイドラインで定められた「降車時確認式」と「自動検知式」の2つの機能を備えた車内置き去り防止安全装置。センサーの作動・解除用のリモコンを採用するなど、利便性と使い勝手の良さを考えて設計。導入する側のニーズや使い方などに応じて、装置の仕様や設定をアレンジできる。30年にわたる自動車の盗難防止装置の開発技術とノウハウに加え、保安基準に適合するカーセキュリティー技術を駆使した製品だ。
安全・安心サポート部門
エーモン工業株式会社「停止表示灯『パープルセーバー』」
高速道路での故障や事故の際に、三角表示板の代わりに使用する停止表示灯。専用開発した高輝度のLEDと照射角度を絞った集光レンズを使用し、夜間は約800メートル、昼間は約300メートル先から視認できる。強力な発光で、故障車の存在を知らせる役割を果たす。底面の強力マグネットで簡単に設置することができる。また、灯火色に紫色を使用するなど、道路交通法施行規則で定められた基準を満たした設計となっている。
アイデア部門
株式会社ミツバサンコーワ「FITT360PBα」
前面の左右と後方の3カ所のカメラで、ユーザーの周囲を記録する、首にかけるウェアラブルカメラ。操作は、接続と撮影の2つのボタンで、すべての機能をコントロールできるほか、専用アプリからも操作が可能。IPX4の防水性能で、天候に左右されず使用することができる。二輪車はもちろんのこと、自転車やウインタースポーツ、スケートボードなど様々な場面で活用できる点を評価した。
アウトドア部門
株式会社カーメイト「ルーフボックス『INNO ギアキャリー160』/『INNO クイックベース60』」
「ギアキャリー」は車載専用に設計されたルーフボックス兼キャリーケースで、ベースキャリアに専用の「クイックベース」を取り付けることで荷物を入れたまま脱着が可能だ。ルーフボックスにタイヤを付けたことで、車から移動先まで簡単に荷物を運ぶことができる。ルーフボックスごと移動させるという、これまでにない発想に注目した。
ロングセラー部門
エンケイ株式会社「RPF1シリーズ」
2002年の発売以来、エンケイの軽量ホイールとして圧倒的な人気を誇り、売り上げナンバーワンの「RPF1」。マクラーレンF1マシン用ホイールを踏襲し、応力分散とブレーキ放熱に優れた2×6のマルチスポークデザインが特徴だ。数々のレースからフィードバックされた同社独自のリム形成技術「マットプロセス」でリムを薄肉化し、大幅な軽量化を実現している。また最新技術を用いた派生モデルも誕生するなど、走りを脚元から支えている。
特別賞
株式会社エッチ・ケー・エス「創立50周年」
日本が世界に誇る総合チューニングパーツメーカーが、1973年の創業から50年を迎えた。エンジンの研究開発や市販用ターボキット、マフラー、サスペンション、電子制御部品などハイパフォーマンスな製品などを開発・販売し「チューニング」を文化として根付かせた。現在では、産学連携で脱炭素化や排ガス低減技術など熱効率向上に向けた取り組みを進めている。自動車業界が100年に1度の大変革期にある中、事業の幅を広げており、業界のパイオニアとして新たな技術開発や製品に期待がかかる。
【用品大賞についてのお問い合わせ先】
日刊自動車新聞社 用品大賞実行委員会
<広報担当>波部・茅根
〒105-0012 東京都港区芝大門1-10-11 芝大門センタービル3階
TEL:03-5777-2621/ Email:h-habe@njd.jp h-chinone@njd.jp
株式会社日刊自動車新聞社(社長:花井真紀子/本社:東京都港区)は30日、「第36回 日刊自動車新聞 用品大賞2023」のグランプリと準グランプリ、各部門賞を決定した。グランプリはセルスター工業株式会社の「RD-40/RD-60」、準グランプリはパナソニック カーエレクトロニクス株式会社の「Blue Battery caos」を選出した。
[画像: https://prtimes.jp/i/80392/8/resize/d80392-8-af69dfe271b925e55f9a-0.jpg ]
今回の用品大賞は、ドライバーへ安全運転を意識づける機能が搭載された製品や、送迎用バスへの取り付けが義務化となった置き去り防止装置など、“安全・安心”をキーワードにした製品が目立った。また、製品販売時に付加価値を提案しやすい用品や、人気の続くアウトドア向けの特長ある製品、利便性の高い定番のカー用品なども選出した。表彰はグランプリ、準グランプリのほか、17部門と特別賞の合計25社。表彰式は7月14日(金)に都内のホテルで開催する。
「日刊自動車新聞 用品大賞」は1987年のスタート以来、自動車ユーザーに多彩で充実したカーライフを提案するとともに、自動車用品の販売促進と業界発展に寄与することを目的として選定し、今年で36回目を迎えた。
選定対象は、2022年4月から2023年6月の期間に発表、発売し、注目を集めた各ジャンルのカー用品。カー用品販売店の協力のもと実施したアンケート調査の結果も参考に各賞を決定した。選定にあたっては社内に「日刊自動車新聞用品大賞2023選定委員会」を設置。販売数量だけでなく商品開発のアイデアや話題性、業界貢献度、社会状況なども鑑み、総合的に評価した。
日刊自動車新聞 用品大賞2023は、本紙紙面のほか、弊社電子版( https://www.netdenjd.com/ )公式Twitter ( @nikkanjidosha )、公式Instagram ( nikkanjidoshashimbun )でも発表する。
グランプリ・準グランプリ・部門・特別賞 選定結果
グランプリ
セルスター工業株式会社「 RD-40/RD-60」
前後2カメラのドライブレコーダーとセーフティー機能を合わせた一体型モデルを業界で初めて製品化した。あおり運転などに効果を発揮する「後方キャッチ機能」のほか、「前車発車警告」「車線逸脱警告」などの安全運転支援機能を搭載。また、Ver・2に進化したGPSおしらせ機能が、ドライブ中の危険なエリアとして「逆走注意エリア」「ゾーン30」「事故多発エリア」などを警告音と画面表示で事前に知らせる。一つの製品で複数の機能を備えた利便性と合理性、経済性などが販売店やユーザーなどからの支持を集めた。さらに“二刀流”製品の特徴を生かし、安全性や安心感など、さまざまな切り口から顧客に提案できる可能性を秘めた製品としても期待されており、販売機会を広げる製品としても評価した。
準グランプリ
パナソニック カーエレクトロニクス株式会社「Blue Battery caos」
アイドリングストップ(ISS)車用、標準車(充電制御車)用のカーバッテリー。2022年秋にモデルチェンジし、市場に投入。ISS用は大容量と充電回復力、標準車用は大容量と高速充電性能を従来品と比べ大幅に向上した。メンテナンス性も大幅にアップ。新形状の液口栓を採用することなどで雨水などが内部に侵入しにくい構造として、液漏れトラブルの低減につなげている。また量販ルートの販売製品は、365日24時間体制のバッテリー上がりの現場に駆けつけるロードサービスを付帯した。レスキュー隊が現場でジャンピングサービスを行う。
タイヤ部門
横浜ゴム株式会社「BluEarth-Camper」
規模が拡大するキャンピングカー市場で、CP規格(欧州タイヤおよびリム技術機構が定めるキャンピングカー向けのタイヤ規格)に適合したタイヤを3月に発売。キャンピングカーの車両特性である高荷重・高重心に対応する。高い耐久性と操縦安定性で、運転時のふらつきを抑制し、ドライバーが安心して運転できる環境を足元から支える。タイヤサイドには山岳をモチーフにしたデザインが施され、外観からもアウトドアを楽しむことができる点も評価した。
タイヤ部門
TOYO TIRE株式会社「OPEN COUNTRY A/T III」
SUV向けオールテレーンタイヤ。北米市場で2020年2月から発売し、ヒットした製品。国内にも22年7月から順次、発売を開始し、ラインアップも整った。トレッド部に大きなブロックを配置した力強いパターンデザインを採用。一般道での操縦安定性と快適性を確保するとともに、凸凹のある路面や林道などに入った際にも安定した走行をサポートする。降雪時における性能も向上。季節を問わずSUVの走りをサポートする。
ホイール部門
株式会社ワーク「LS VAJRA SUV」
ランドクルーザーやLS600などSUVに装着する大口径ホイールを、1月に発売した。ブリリアンカットに象徴されるダイヤモンドの輝きを彷彿させる、オリジナル感あふれるエッジーなデザイン。バサラカットとも呼べる全方位への輝きを放つ、各種カラーリングは鍛造素材が持つ硬質感がより高まることを最大限に追求した。フルリバース構造の大口径ホイールは、ディスク素材に鍛造ビレットディスクを使用する。
カーナビゲーション部門
パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社「Strada CN-F1X10BGD」
ストラーダの最上位モデルとして、有機ELディスプレイや高速CPUを採用し、視認性や操作性が向上。自宅レコーダーに録画した番組をナビの画面でリモート視聴できる「レコーダーリンク」を搭載し、エンターテインメント性も高めた。また、音声とポップアップでドライバーへ安全運転を促す「安全・安心サポート機能」はユーザーの評価も高いほか、地図のデータ更新も利用開始から最大3年に変更するなど、ユーザーの利便性を向上させた点などを評価した。
ドライブレコーダー部門
株式会社TCL「スマートレコ パーフェクト4」
前後左右4つのカメラを同期させることで死角をなくし、車両360度全方位で高精細録画を可能した。サイドカメラは対角168度、水平112度、垂直60度をカバー。ドアやボディへの衝突、当て逃げなど車両側面で発生するインシデントを確実に捕捉する。まずは輸入車への装着に尽力しドラレコ普及に貢献。今後は新商品を含めた商品力強化により、幅広い車種において安全性を追求していくことに期待を込めた。
カスタマイズ部門
株式会社ブリッツ「Touch-B.R.A.I.N.+」
車載コンピューター診断装置(OBD2)に接続し、車両情報を90種類以上の多彩なパターンでグラフィカルに表示・記録する。取得データは専用アプリで撮影し動画などと組み合わせ「ドライブログ」を簡単に生成できる。SNSへのアップロードも可能で、ドライブの楽しみ方が広がる。また、国内主要サーキットで簡単にラップタイム計測できる機能なども搭載する。タッチブレインシリーズでは、安全運転を啓発するモデルも展開している。
カスタマイズ部門
株式会社ジャオス「BATTLEZ リフトアップスプリング Ti-W ランドクルーザー 300系」
1997年の「バトルズ」ブランド創設から25年。足回りの機能パーツとして、多くの適合車種を増やしてきた同ブランドから、ランドクルーザー300系用のリフトアップスプリングが登場した。素材はチタン配合材を採用し、高い耐久性を実現している。また、高応力を活用した細い線形設計で、有効ストローク長をさらに確保しながらも重量は軽減するなど、品質を向上。人気の高まるリフトアップカスタマイズで支持される製品として選出した。
オイル/添加剤部門
株式会社ジョイフル「ENERGYLUBE『DEPOSIT CLEANER』」
エナジールブシリーズから洗浄、コーティング、潤滑の3機能を持つ燃料添加剤が登場。燃焼室やインジェクター、吸気バルブ周りの不完全燃焼生成物を軟化させて引き剥がす洗浄効果がある。また、金属表面に被膜を形成することで、デポジットの再付着を防ぐキープクリーン効果があるほか、燃料タンク内のサビを防ぐ。高性能な製品を手に取りやすい価格帯に設定した点を評価した。
洗車・コーティング部門
中央自動車工業株式会社「CPCプレミアムコーティングエクスGN」「CPCプレミアムコーティングダブルGN」
ボディーコーティング剤。2022年9月と10月から発売を開始。独自の革新技術により、性能を進化させた。防汚性と耐久性を従来製品に比べ高めたが、想定する施工価格は据え置いた。作業性も工程面の見直しなどで作業時間を短縮できるように改善し、作業効率のアップを実現。多層の被膜を形成するコート剤の間をアンカー効果で絡み合わせる。エクスGNは3層、ダブルGNは2層の高性能ガラス質被膜を形成する。
洗車・コーティング部門
株式会社ソフト99コーポレーション「ディグロス 神トレ ホイール&タイヤクリーナー」
こだわりが強いユーザー向けの足回りケアシリーズ。高機能かつ使い勝手を追求したシリーズ第3弾製品。2度洗いが不要でタイヤとホイールのハードな汚れを一撃で「神トレ」する。超浸透バブルとオレンジオイルが、タイヤやホイールにこびりついたブレーキダストやピッチ、タール、油汚れなどを強力に分解・洗浄する。汚れを浮かせた後は、洗浄具で簡単に汚れを落とすことができる。汚れの再付着防止成分も配合している。
機能用品部門
株式会社ジャパン三陽「Hybrid Hub Ring」
アフターアルミホイールの多くは、センター部(ハブ部)に溜まる水をホイール外に排出できる構造を採用しているが、従来のハブリングを装着すると水を排出しづらく、腐食や錆、汚れの原因となっていた。ハイブリッドハブリングは、水抜けガイドの切り込みを入れ効果的に排水する構造を採用し、4月に特許を取得した。大雨の多発でハブ部に水が入り込む可能性も高まっている現在、ホイール販売時のプラスワン提案として活用できる点を評価した。
機能用品部門
IPF株式会社「ドアハンドルプロテクター」
レザー調のテクスチャーとステッチで風合いのあるデザインに仕上がられたドアハンドルプロテクター。従来の透明やカーボン調でスポーティーなものと異なり、アウトドアカスタムが流行する中、ドア周りのワンポイントカスタムとして注目される。デリカD:5やジムニー、ハイエース用が発売され、7月には汎用タイプも発売する予定。意匠登録済みで、高耐久性PVC素材を採用し、IPFブランドとして妥協のない製品に仕上げている。
車内アクセサリー部門
株式会社ボンフォーム「ハンドルカバー『クイック』シリーズ」
ハンドル全体を覆わない新しいタイプのハンドルカバーで、幅広い車種に取り付けが可能。グリップ部分にパチッとはめ込むだけで簡単にハンドルをプチメイクできる。カーボン調、レザー調、ウッド調の素材を使った製品をラインナップする。
整備サポート部門
株式会社ツールプラネット「TPM-3」
低価格モデルでありながら、スキャンツールとしてのフルスペックの機能に加え、ADAS搭載車のエーミング(機能調整)作業が行える。車検・点検時の「メンテナンスモード」、バッテリーの交換を後押しする「簡易バッテリーテスト」などの機能も搭載。サービス工場を併設する用品販売店の収益アップに寄与するコンパクトサイズのスキャンツール。
補修部品部門
SPHERE LIGHT/株式会社SPREAD「補修用LEDバルブ」
「スフィアライト」ブランドから国産車専用の「補修用LEDバルブ」が登場。ディーラーや整備工場に車両が入庫した際、コスト重視のユーザーへ向けたLED化への提案や、球切れ時の補修部品としても使用しやすいローエンドモデルの製品。2022年11月に、ポジション・ライセンス・ルームランプなどで使用する「T10」を発売以降、バックランプ専用「T16/T20/S25」の3サイズを発売。今後もラインナップを追加していく予定。
大型車用品部門
センコー商事株式会社「ミリ波後退衝突防止センサー」
大型トラックで後を絶たない後部衝突事故を防ぐため開発された。現在流通している大型トラックの多くはバックカメラを搭載しており、背後が確認できないことは少ないが、サイドミラーを使った視覚的な確認が不足することで事故が発生するケースが多い。センサーを後付けすることによって音で注意を促し、事故を未然に防ぐ。物流関連企業のグループ会社ならではのアイデアに注目した。
二輪車用品部門
テックメイトジャパン株式会社「Optimate PRO-1 DUO」
12V10A鉛電池および12.8/13.2Vリチウム電池兼用充電器。バッテリーサイズに合わせ充電電流を自動調節する特許技術「ampmatic(アンプマティック)」や独自のパワーサプライ機能が特徴。過放電でスリープ状態になったリチウム電池を復活させる機能や、12.8/13.2Vリン酸鉄リチウム電池専用の充電プログラムも搭載している点などを評価した。
安全・安心サポート部門
加藤電機株式会社「ホーネット車内置き去り防止安全装置『BS-700』シリーズ」
政府のガイドラインで定められた「降車時確認式」と「自動検知式」の2つの機能を備えた車内置き去り防止安全装置。センサーの作動・解除用のリモコンを採用するなど、利便性と使い勝手の良さを考えて設計。導入する側のニーズや使い方などに応じて、装置の仕様や設定をアレンジできる。30年にわたる自動車の盗難防止装置の開発技術とノウハウに加え、保安基準に適合するカーセキュリティー技術を駆使した製品だ。
安全・安心サポート部門
エーモン工業株式会社「停止表示灯『パープルセーバー』」
高速道路での故障や事故の際に、三角表示板の代わりに使用する停止表示灯。専用開発した高輝度のLEDと照射角度を絞った集光レンズを使用し、夜間は約800メートル、昼間は約300メートル先から視認できる。強力な発光で、故障車の存在を知らせる役割を果たす。底面の強力マグネットで簡単に設置することができる。また、灯火色に紫色を使用するなど、道路交通法施行規則で定められた基準を満たした設計となっている。
アイデア部門
株式会社ミツバサンコーワ「FITT360PBα」
前面の左右と後方の3カ所のカメラで、ユーザーの周囲を記録する、首にかけるウェアラブルカメラ。操作は、接続と撮影の2つのボタンで、すべての機能をコントロールできるほか、専用アプリからも操作が可能。IPX4の防水性能で、天候に左右されず使用することができる。二輪車はもちろんのこと、自転車やウインタースポーツ、スケートボードなど様々な場面で活用できる点を評価した。
アウトドア部門
株式会社カーメイト「ルーフボックス『INNO ギアキャリー160』/『INNO クイックベース60』」
「ギアキャリー」は車載専用に設計されたルーフボックス兼キャリーケースで、ベースキャリアに専用の「クイックベース」を取り付けることで荷物を入れたまま脱着が可能だ。ルーフボックスにタイヤを付けたことで、車から移動先まで簡単に荷物を運ぶことができる。ルーフボックスごと移動させるという、これまでにない発想に注目した。
ロングセラー部門
エンケイ株式会社「RPF1シリーズ」
2002年の発売以来、エンケイの軽量ホイールとして圧倒的な人気を誇り、売り上げナンバーワンの「RPF1」。マクラーレンF1マシン用ホイールを踏襲し、応力分散とブレーキ放熱に優れた2×6のマルチスポークデザインが特徴だ。数々のレースからフィードバックされた同社独自のリム形成技術「マットプロセス」でリムを薄肉化し、大幅な軽量化を実現している。また最新技術を用いた派生モデルも誕生するなど、走りを脚元から支えている。
特別賞
株式会社エッチ・ケー・エス「創立50周年」
日本が世界に誇る総合チューニングパーツメーカーが、1973年の創業から50年を迎えた。エンジンの研究開発や市販用ターボキット、マフラー、サスペンション、電子制御部品などハイパフォーマンスな製品などを開発・販売し「チューニング」を文化として根付かせた。現在では、産学連携で脱炭素化や排ガス低減技術など熱効率向上に向けた取り組みを進めている。自動車業界が100年に1度の大変革期にある中、事業の幅を広げており、業界のパイオニアとして新たな技術開発や製品に期待がかかる。
【用品大賞についてのお問い合わせ先】
日刊自動車新聞社 用品大賞実行委員会
<広報担当>波部・茅根
〒105-0012 東京都港区芝大門1-10-11 芝大門センタービル3階
TEL:03-5777-2621/ Email:h-habe@njd.jp h-chinone@njd.jp