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NABLA Mobility、The Boeing Companyを含む投資家から総額約3.2億円のプレシリーズAラウンドの資金調達を実施

 株式会社 NABLA Mobility(東京都千代田区 代表取締役兼CEO:田中辰治 以下、NABLA Mobilityもしくは当社)は、プレシリーズAラウンドの資金調達を実施し、有償新株予約権および第三者割当増資による総額約3.2億円の資金調達を実施しましたことを発表致します。今回の資金調達は、既存投資家であるインキュベイトファンドに加え、The Boeing Company、DNX Ventures、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、三菱UFJキャピタル、および個人投資家などを引受先としています。調達した資金は当社が提供する航空運航最適化ソフトウェア「Weave」の開発強化並びに人材採用に充てる予定です。




[画像: https://prtimes.jp/i/95656/8/resize/d95656-8-a8e7f5cc0d25c7572c4d-0.png ]

 航空業界の脱炭素化は、今後のグローバルな航空輸送の拡大において非常に重要な課題です(BCGは、もし現状のままで推移すれば、2050年において航空業界が占めるグローバル全体の炭素排出量の約20%を占めるとさえ試算しております[1])。しかし、脱炭素に必要な施策はいずれも技術的・事業的な難易度が高く、挑戦的な領域となっています。特に運航オペレーションの最適化は、既存設備を活用しても効果がすぐに表れることから非常に重要視されていながらも、乱気流や天候などの運航を取り巻く様々な環境要因と、人・貨物・機材をグローバル規模で輸送する運航オペレーションの現場とが複雑に絡み合っていることから大変困難とされてきました。今後も航空輸送量の増加に伴って運航オペレーションの複雑化は加速するとみられており、航空会社各社にとって最先端の予測技術の導入を通じた運航レジリエンスの強化は差し迫る課題となっております。

 当社は「Conquering Complexity. Inspiring Mobility.」をミッションに掲げ、最先端のテクノロジーの導入を通じてこの複雑性を紐解き、航空会社の運航レジリエンス強化を通じて航空業界の脱炭素化を推進して参りました。そのコア事業として、独自の機械学習(ML)と人工知能(AI)に基づく不確実性の予測アルゴリズムセット「Untangle」とパイロットの飛行中の意思決定をサポートするプロダクト「Weave」を開発、ベータ版をローンチしております。

 「Weave」はコア機能として、ML/AIに基づく高精度な乱気流や交通流、天候などの不確実性の予測と複数の運航目的に対する最適化アルゴリズムを組み合わせた、揺れ回避&高度最適化機能などを実装しております。航空会社はWeaveの導入を通じて、より快適で安全なルートをより効率的にかつ現場の業務負荷を抑えながら飛行することが可能になります。また、「Weave」はAPI連携を通じて航空会社が利用している既存の運航ソフトウェアに柔軟に組み入れることができます。従って、「Weave」を既存の様々なソフトウェアと柔軟に組み合わせながら、より自社最適に導入することが可能です。既にPeach Aviation様・東京大学様との降下手法実証での提携や、米Boeing社のアクセラレーションプログラム「Aerospace Xelerated」に日本企業として唯一採択されるなど、「Weave」の新規性や当社のコアとなる技術力は業界でも高く評価頂いております。

 この度調達した資金は、「Weave」のプロダクト開発の加速や機能拡充、コアとなる予測アルゴリズムセット「Untangle」の強化に向けて活用致します。また、グローバルな人材採用と事業開発の加速にも充てる予定です 。

 NABLA Mobilityはこれからも、強みとしているML/AIに基づく予測及び最適化技術を駆使して航空運航の複雑性を解きほぐし、航空会社の運航レジリエンスの強化を通じてグローバルの航空業界の脱炭素化をサポートして参ります。


【資金調達概要】
? プレシリーズA調達額:約3.2億円

? 主要な投資家(A-Z順)
The Boeing Company

DNX Ventures

インキュベイトファンド

伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社

三菱UFJキャピタル株式会社





【投資家からのコメント】
The Boeing Company Head of Global Accelerators and Innovation Programs  Nichola Bates氏
 この度、当社は運航オペレーションの効率化の複雑さに直接対処するソリューションに魅力を感じ、Aerospace Xeleratedにも採択したNABLA Mobilityに出資させて頂きました。
航空の運航オペレーションは、あらゆるものにグローバルな規模でつながっています。本領域でのイノベーションは、非常に困難であることが過去証明されてきました。革新的なテクノロジーと運航オペレーションへの深い理解に根ざしたNABLA Mobilityのユニークなソリューションが、航空会社が新たなレベルの運航レジリエンスをもたらすと信じています。

DNX Ventures 日本代表 Managing Partner  倉林 陽 氏
 この度、航空会社の運航最適化を通じて脱炭素化に貢献するNABLA Mobilityに出資させて頂きました。CEOの田中さんを中心に、航空分野の専門家が集まった精鋭チームをご支援することできて、大変嬉しく思います。持続可能な航空燃料(SAF)の供給不足が世界的に見込まれる中、NABLA Mobilityが求められる社会的役割は大きく、今回調達した資金を活用し、航空業界に革新をもたらすことを期待しております。

インキュベイトファンド 代表パートナー 村田 祐介 氏
 NABLA Mobilityが次のステージへ前進しました。本ラウンドは会社・プロダクト・チームをグローバルスケールさせる上で大きな布石となりそうです。当社が航空業界全体の脱炭素を大きくリードする存在になることを祈念しています。


伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社 代表取締役社長 中野 慎三 氏
 NABLA Mobilityが提供する航空業界に向けたソリューションは、脱炭素化を支援するだけでなく、パイロットおよび運行管理者の業務効率化も強力に推進するもので、世界の航空業界において必要不可欠な存在になる事を期待しています。当社のさらなる成長に向け、資金調達や事業開発等の様々な場面において、最大限のご支援をさせて頂きます。

三菱UFJキャピタル株式会社 副部長 伍堂 公浩 氏
 NABLA Mobilityは航空宇宙工学、気象学、機械学習の分野で高い専門性を有し、航空業界の脱炭素に加え、飛行機の快適性や定時運航性の向上、運航管理者の業務負荷低減といった多様なニーズに応えられる会社です。社会課題の解決に向けて共に歩んでいきたいと思います。



【最新の採用情報】
 NABLA Mobilityは「Conquering Complexity. Inspiring Mobility.」のミッションに共感し、航空業界の効率化・脱炭素化の実現に向けて共に挑むチームメンバーを募集しております。ご興味がある方は是非窓口へのお問合せや採用ページからの応募頂きますようお願い申し上げます。

 最新の採用情報はこちらをご覧ください → https://open.talentio.com/r/1/c/nabla-mobility/homes/2673


【NABLA Mobilityについて】
 NABLA Mobilityは、「Conquering Complexity. Inspiring Mobility.」をミッションに掲げ、航空会社の業務最適化ソフトウェアの設計・開発・販売を行うスタートアップです。当社は、機械学習(ML)と人工知能(AI)などの最新技術を駆使し、航空業界や様々な交通手段のより最適な運航の意思決定をサポートすることで、運航レジリエンスの向上と脱炭素化の達成を目指しており、独自開発したML/AIから成る予測アルゴリズムセット「Untangle」を基盤に、最適な運航の意思決定をサポートするプロダクト「Weave」を開発・提供しております。

詳細についてはwww.nabla-mobility.comをご参照下さい。



<Press Contact>
NABLA Mobility Inc.
Public Relations email:corporate@nabla-mobility.com


[1] “Plotting Aviation’s Uncharted Course to Net Zero”(Boston Consulting Group, 2021)
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