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第6回日本オープンイノベーション大賞において、当社CSO森下大輔が「科学技術政策担当大臣賞」を受賞

この度、内閣府主催の第6回日本オープンイノベーション大賞において、当社CSO森下大輔が「科学技術政策担当大臣賞」を受賞しましたので、お知らせいたします。

 同賞の審査において、大手企業から独立して官民ファンドから協力を得て、大学及びAMEDとの産官学連携による新規抗がん薬MALT1阻害薬を創出し、製薬会社への導出を成功させたことで今後の日本創薬エコシステムの新しいロールモデルとして高く評価されました。
 当社は、ヘルスケア産業に属する大学や研究機関、企業と協業などを通じ、First in Classの医薬品の創生により未だ治療薬が十分にない悪性腫瘍に対する医療改革を進めることを目指して、引き続き邁進していきます。




受賞者コメント

森下大輔 Chordia Therapeutics株式会社 Chief Scientific Officer
本研究は私が米国留学の中で温め、帰国後に具現化したものです。ただ正直なところ、新しい医薬品を患者に届けたいという情熱だけで突き進んできたというのが実際かと今は振り返っています。その私の荒削りな志を共同受賞者の方々との出会いが、そして相互信頼が、支えてくださったからこそ、予期せぬ研究環境の変化もあった中でも1つの形として完遂出来たのだと強く実感しています。これまで一緒に取り組んでくださった方々皆様に心より感謝を申し上げ、また次なる新薬開発に一緒に取り組む機会を頂ければ幸いです。

小川誠司 京都大学大学院医学研究科腫瘍生物学講座 教授
私が京都大学で研究を開始してまもなく、米国留学から帰国した森下氏と出会ったのが2014年、それから産学連携での創薬研究に協力して取り組んで参りました。これまで私自身はがんのゲノム異常という観点でがんの性状を明らかにすることを行ってきましたが、その成果を基にして新薬候補が創出する場に直接関わり、そして貢献できたことは私の研究者としても初めての経験となりました。今回の経験を踏まえて次のさらなる新薬創出に関わる取り組みを行っていきたいと考えています。

下田和哉 宮崎大学医学部内科学講座 血液・糖尿病・内分泌内科学分野 教授
私たちの研究の目的は、得られた研究成果を患者さんの治療に直接還元することです。そのため、大学単独での研究にとどまらず、企業と一体となった医薬品開発を約10年前に開始しました。今回の森下氏との共同研究により新薬候補の創出を行うことができたのは得難い経験であり、今回の成果を礎に、産学連携による創薬研究にさらに取り組んでいきたいと考えています。

谷田清一 公益財団法人京都高度技術研究所 アドバイザー
薬づくりのエコシステムの構築を念頭に置きながらオープンイノベーション創薬を支援するプログラムの推進役を務めるなかで、アカデミアの最先端を行くがんゲノム技術に支えられて大手製薬企業をカーブアウトしたスタートアップで研究する森下氏に巡り合いました。私自身はテーマ担当者に寄り添いながらテーマの進捗を側面から支え、ここまでその「航路」を見守ってきました。その成果として、新規抗がん薬の創出と、世界に通用するグローバルスタートアップとしての確かな成長を見届けることができたと考えています。

上野博之 京都大学イノベーションキャピタル株式会社 投資第二部部長
産官学連携による本研究成果の社会実装を、スタートアップであるChordia Therapeutics株式会社へ引継ぐことに貢献できたことを光栄に思います。Chordiaでは、森下CSOが率いるチームが、本研究開発を京都大学・宮崎大学などの研究機関と協力し、迅速かつ有効に進めました。更に、本研究成果を基とした高度なビジネス判断を実施してきたと振り返ります。Chordia従業員の皆様、投資家や事業会社の皆様、研究機関や国機関の皆様、本イノベーションに関わっていただいた多くの関係者の皆様に感謝申し上げます。


日本オープンイノベーション大賞について
 イノベーションの創出を巡る国際的な競争が激化する中で、研究開発等の成果を迅速に社会実装し、社会的ニーズの解決や新たな価値の創造につなげることが大きな課題となっています。そのための方法として、組織の壁を越えて知識や技術、経営資源を組み合わせた新しい取組みを推進するオープンイノベーションが注目されています。
 こうした状況を踏まえ、日本のオープンイノベーションを更に推進するために、今後のロールモデルとして期待される先導性や独創性の高い取組みを「日本オープンイノベーション大賞」として表彰しています。

Chordia Therapeutics株式会社について
 当社は、臨床開発品を有するがん領域に特化した研究開発型バイオベンチャーであり、神奈川県藤沢市に拠点を有します。
 当社のリードプログラムであるCLK阻害薬CTX-712は日本において第1相臨床試験、米国において第1/2相試験を実施中です。CTX-712はがんの持つ脆弱性を標的としており、有効な治療薬になることが期待されています。当社は、CTX-712に加え、特定の異常を有するがんに効果が期待されるCDK12阻害薬CTX-439、GCN2阻害薬など複数のパイプラインの研究開発を行っています。

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