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フリースケール、ワイヤレス接続メータ/医療アプリケーション向けの 超低消費電力スマート・ワイヤレス・プラットフォームを発表

2011年10月13日 - フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区下目黒1-8-1、代表取締役社長:ディビッド M. ユーゼ)は、新しい超低消費電力サブギガヘルツ(1GHz以下)「MC12311」スマート・ワイヤレス・プラットフォームを発表しました。多機能かつ費用対効果に優れたMC12311は、ソフトウェアや開発ツールによるサポートを備えておりワイヤレス・ネットワーク構築にすぐに利用できます。スマートメータや医療、ビルディング、ホーム・オートメーションなどのアプリケーションに理想的なソリューションです。

市場調査会社Pike Researchによると、2015年までに世界で5億3500万台のスマートメータが配備され、そのおよそ50%がワイヤレス・メッシュ技術を利用すると見込まれています。この成長市場のニーズに対応するべく、802.15.4 ZigBee(R)ワイヤレス・チップセットのリーディング・プロバイダであるフリースケールは、ワイヤレス・ポートフォリオを拡充する新たな製品とパートナーシップを展開し、標準規格と独自規格のワイヤレス接続に対応した各種ソリューションを幅広く提供します。フリースケールのワイヤレス・ポートフォリオには、特定用途向け標準製品(ASSP)のサブギガヘルツや 802.15.4 ZigBee接続に対応した標準仕様製品などがあります。

今回の最新MC12311ワイヤレス・プラットフォームが加わることで、フリースケールのワイヤレス・ポートフォリオは、2.4GHzデバイスだけでなく、サブギガヘルツソリューションにまで範囲を拡張します。MC12311プラットフォームは、優れたリンク・バジェットと強力なブロッキング特性を備えたサブギガヘルツ RFトランシーバと、低消費電力かつ高速な8ビットHCS08マイクロコントローラとの組み合わせをランド・グリッド・アレイ(LGA)パッケージで提供します。さらに、各種プロトコル・スタック、開発ツール、リファレンス・デザインなどのサポート体勢が整っているため、設計が簡素化され、市場投入時間が短縮されます。

フリースケールのメータリング/メディカル/コネクティビティ・ソリューション担当ディレクターであるブルーノ・ベイラックは、次のように述べています。「フリースケールの新しいMC12311スマート・ワイヤレス・プラットフォームは、堅牢かつ一貫したRF性能と、豊富な機能による柔軟性を実現し、市場投入の簡素化・短縮化に貢献します。」

MC12311を採用すれば、さまざまな機器にワイヤレス接続機能を容易に追加できるため、スマート・グリッドの設計も迅速に行うことが可能です。ホーム・エリア・ネットワーク(HAN)RF通信の伝搬性能向上と範囲拡大が実現し、各住宅にまで配備された電気・ガス・水道メータ読み取り用のワイヤレス接続が完成します。スマートメータをリモート・ディスプレイに接続し、消費データや温度調節状況を表示してエネルギー使用を制御することができます。医療アプリケーション分野では、MC12311によりケーブル類が不要になるため、ケーブルやコネクタの損傷、感染拡大のおそれなど、有線接続に伴う問題が解消されます。その他のアプリケーションとしては、体に身に付ける超低消費電力医療センサや、温度・湿度を検知するワイヤレス・ビルディング・センサ、ガレージ・ドアの開閉装置など、広い範囲にわたりケーブルやコードを不要にします。

フリースケールとパートナー企業は、ソフトウェアや開発ツールなどのリソースを幅広く提供し、設計サイクルの迅速化をサポートします。ソフトウェアおよびハードウェア開発エコシステムとしては、RF接続を必要とするアプリケーション設計を簡素化するリファレンス・デザインや、費用対効果に優れたボード・セットと各種機能を統合した無償提供のCodeWarrior開発ツール/キットなどがあります。Simple MAC(SMAC)やIEEE 802.15.4g標準規格のサブセットをはじめとして、さまざまなプロトコル・スタックが利用できます。各種プロトコル・スタックはスタンドアロン型ソフトウェア・アプリケーションであるフリースケールBeeKitワイヤレス・コネクティビティ・ツールキットに組み込まれており、BeeKitでは、ワイヤレス・ネットワーク・ソリューションの作成・修正・保存・更新を行うためのグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)が用意されています。また、EN13757-4通信規格の要件に準拠したワイヤレスMバス・プロトコル・スタックがフリースケールのパートナーであるAMiHoから提供されます。

豊富な機能と業界をリードするRF性能
フリースケールのMC12311プラットフォーム・ソリューションは、サブギガヘルツ RFトランシーバを統合しており、世界および各地の規制に準拠しつつ、290MHz〜340MHz、424MHz〜510MHz、862MHz〜1020MHzの周波数帯域をサポートします。また、MC12311には、最大50MHzのバス・クロック、32KBの組込みFlashメモリ、2KBのRAMを備えたHCS08QE 8ビット・マイクロコントローラが組み込まれており、ワイヤレス通信プロトコルおよびアプリケーション・ソフトウェアが単一のチップでサポートされます。このマイクロコントローラは、複数の16ビット・タイマ、最大33のGPIO、13ビット・ポート・キーボード割込み、10チャネル/12ビットのADC、SCI、I2C、デュアル・アナログ・コンパレータを搭載しています。

業界をリードするRF性能と主なセキュリティ機能は、次の通りです。
・最大137dBのリンク・バジェットを備えたRF性能
・1.2Kbps時に最大-120dBm、38.4Kbps時に-105dBmの感度、1dBm刻みで-18dBm〜+17dBm出力
・IIP3 = -18dBm、IIP2 = +35dBm、80dBのブロッキング特性
・100nAの構成保持、16mAのRx電流、0dBm時に20mAのTx電流、+10dBm時に33mAのTx電流という、バッテリ駆動型機器に理想的な低消費電力性能
・さまざまな変調方式(GFSK、MSK、GMSK、OOK)のサポートにより、標準規格に準拠した柔軟な共通プラットフォーム開発を実現
・FIFO付きフルパケット・エンジン、同期ワード検出、CRC計算、AES128暗号化/復号化の処理でマイクロコントローラの実行を必要としないため、低消費電力実装が実現

価格と供給
MC12311プラットフォーム・ソリューションは、RoHS準拠8mm x 8mm, 60ピンLGAパッケージで提供され、-40℃〜+85℃の動作温度範囲、1.8V〜3.6Vの電圧範囲に対応するため、産業および医療アプリケーションの要件を満たします。MC12311は現在サンプル出荷中で、1000個購入時の1個あたりの参考価格は、2.79ドル(USD)です。開発キットは、2011年12月に供給が開始される予定です。詳細については、www.freescale.com/MC12311のWebサイトをご覧ください。



フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、自動車用、民生用、産業用、およびネットワーキング・マーケット向け組込み用半導体のデザインと製造の世界的リーダーです。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、http://www.freescale.com(英語)、またはhttp://www.freescale.co.jp/(日本語)をご覧ください。


FreescaleならびにFreescaleのロゴマークは、米国、またはその他の国におけるフリースケール社の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれ各社の商標です。

(C)2011フリースケール・セミコンダクタ・インク
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