日本初、世界的に使われている並列分散処理ソフトウェア(Apache Hadoop)のプロジェクトマネジメント委員に就任
[16/02/04]
提供元:PRTIMES
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〜開発コミュニティの代表者としての発言が可能に〜
日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鵜浦 博夫、以下NTT)および、株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:岩本 敏男、以下NTTデータ)から、大規模データを対象とした並列分散処理を実現するオープンソースソフトウェアApache Hadoop(以下:Hadoop)および、その関連のプロジェクトのプロジェクトマネジメント委員(以下PMC)に、2016年1月27日、鯵坂 明(NTTデータ 基盤システム事業本部)、小沢 健史(NTTソフトウェアイノベーションセンタ)の2人が就任いたしました。
今後、NTTおよびNTTデータは、PMCを中心としてHadoopコミュニティを先導し、Hadoopの高度化および品質向上を進め、さらに安心して便利に使えるものとなるように貢献してまいります。
■これまでの経緯
NTTおよびNTTデータは、各種のサービスで培った経験や知見をもとに、Hadoopの高度化および品質向上を目的に、全世界で約3,000人いるHadoop開発のコミュニティ(図参照)において10人のチームで活動を続けてまいりました。その結果、これまでの貢献が認められ2014年12月24日に日本企業から初のApache Hadoop コミッタ(主要開発者)に小沢、鯵坂が就任致しました(参照「日本企業から初のApache Hadoopのコミッタ(主要開発者)就任」)。
約100名いるHadoop コミッタの中でも、両名は中心的な存在として、Hadoopのリリースに継続的に貢献し、コミュニティを牽引してまいりました。
具体的には、不具合の解決をはじめ、安定的にHadoopシステムを運用する上で必要となるマスタサーバの高可用化、次世代のリソース管理機能の効率化、ドキュメントの最新化、最新のJDK※1への対応、性能分析機能の追加などを、世界の開発者と協力しながら実現してまいりました。また、ドキュメントの整備にも多大な貢献をしてまいりました。これらの活動により、2015年には、 Hadoop開発のコミュニティにおける貢献度で世界4位を達成いたしました※2。
■プロジェクトマネジメント委員(PMC:Project Management Committee)について
PMCとは、Hadoopの開発やメンテナンスにおいて、主要機能追加の決定やコミュニティメンバの推薦等、コミュニティの運営も担う主要開発者のことで、現在、Hadoopの開発に関与している全世界で約3,000人のうち、PMCはごく一部(64人:2016年1月現在)に限られております。Hadoopにおいては、日本初のPMC就任となり、NTTおよびNTTデータのこれまでの貢献が認められた成果だと考えております。
■PMC就任の意義
PMCに就任することにより、Hadoopリリースの投票権、新たなコミッタの推薦、Hadoopコミュニティの代表者としての発言が可能となります。そのため、需要の高い新機能や致命的なバグの修正を含むリリースの提案をコミュニティの代表として率先して行うことが可能となります。Hadoopをより魅力的なビッグデータ処理基盤として提供するべく、Hadoopコミュニティへさらなる貢献をしていくことが可能となります。
■今後の取り組み
今後は、PMCとしてHadoopコミュニティを先導し、Hadoopがさらに安心して便利に使えるものとなるように貢献してまいります。NTTでは、Hadoopを用いた高度なビッグデータ分析技術の開発に取り組み、高度なICTサービスの提供に貢献してまいります。また、NTTデータでは、Hadoop関連ビジネス※3で培った知見をHadoopコミュニティにフィードバックするとともに、開発のコミュニティと連携して問題解決や機能開発できる力を活かして、これまで以上に高度なシステムインテグレーションやサポートサービスを提供してまいります。
[画像1: http://prtimes.jp/i/16308/9/resize/d16308-9-895474-0.jpg ]
[画像2: http://prtimes.jp/i/16308/9/resize/d16308-9-759660-1.jpg ]
※1.Java Development Kit(JDK)は、プログラミング言語Javaでソフトウェア開発する際に必要となるツール群。Hadoopは主にJavaで開発されているため、利用するJDKのバージョンが変わると、Hadoop側でも対応が必要となる。
※2.Hadoopに採用されたプログラム行数によるカウントを開発者の所属企業別にランキングした結果です(NTTデータ調べ)。
※3.NTTデータでは2010年より「Hadoop構築・運用ソリューション」を提供しています(NTTデータのHadoopソリューション)。
【別紙:Apache Hadoopについて】
■概要
Hadoopは、Apacheソフトウェア財団が運営するオープンソースプロジェクトのひとつとして開発が進められている並列分散処理を実現するオープンソースソフトウェアであり、NTTグループ各社をはじめとして、TwitterやFacebookなど先進的企業で利用されている、極めて巨大なデータを高速に処理することを実現するオープンソースソフトウェアになります。大規模データを効率的に格納・処理できることから、ビッグデータ活用を支える基盤として普及が進んでおり、ビッグデータの蓄積・分析・活用を支えております。
Hadoopコミュニティでは、PMC(プロジェクトマネジメント委員)・コミッタ(主要開発者)・貢献者(開発者)により開発が行われております。
[画像3: http://prtimes.jp/i/16308/9/resize/d16308-9-701454-2.jpg ]
■NTTおよびNTTデータのこれまでの取り組みについて
NTTおよびNTTデータは、Hadoopの主要コンポーネントに対して、これまで継続的に貢献してまいりました。Hadoopのコミッタ(主要開発者)として、新たに岩崎 正剛(NTTデータ 基盤システム事業本部)が就任(2016年1月27日)しました。また、Hadoopと同じく並列分散処理を実現するオープンソースソフトウェアApache Sparkのコミッタに猿田 浩輔(NTTデータ 基盤システム事業本部)が就任(2015年6月17日)し、Hadoopの品質を担保するプロジェクトであるApache Yetusのコミッタ(主要開発者)に関 堅吾(NTTデータ 基盤システム事業本部)が就任(2015年12月2日)しており、HadoopコミュニティにおけるNTTグループのプレゼンスは大きく向上しております。日本においても各種のサービスを支える基盤技術として活用が進んでおり、NTTデータでは、Hadoopを使ったシステムインテグレーションやサービスを提供してまいります。
日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鵜浦 博夫、以下NTT)および、株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:岩本 敏男、以下NTTデータ)から、大規模データを対象とした並列分散処理を実現するオープンソースソフトウェアApache Hadoop(以下:Hadoop)および、その関連のプロジェクトのプロジェクトマネジメント委員(以下PMC)に、2016年1月27日、鯵坂 明(NTTデータ 基盤システム事業本部)、小沢 健史(NTTソフトウェアイノベーションセンタ)の2人が就任いたしました。
今後、NTTおよびNTTデータは、PMCを中心としてHadoopコミュニティを先導し、Hadoopの高度化および品質向上を進め、さらに安心して便利に使えるものとなるように貢献してまいります。
■これまでの経緯
NTTおよびNTTデータは、各種のサービスで培った経験や知見をもとに、Hadoopの高度化および品質向上を目的に、全世界で約3,000人いるHadoop開発のコミュニティ(図参照)において10人のチームで活動を続けてまいりました。その結果、これまでの貢献が認められ2014年12月24日に日本企業から初のApache Hadoop コミッタ(主要開発者)に小沢、鯵坂が就任致しました(参照「日本企業から初のApache Hadoopのコミッタ(主要開発者)就任」)。
約100名いるHadoop コミッタの中でも、両名は中心的な存在として、Hadoopのリリースに継続的に貢献し、コミュニティを牽引してまいりました。
具体的には、不具合の解決をはじめ、安定的にHadoopシステムを運用する上で必要となるマスタサーバの高可用化、次世代のリソース管理機能の効率化、ドキュメントの最新化、最新のJDK※1への対応、性能分析機能の追加などを、世界の開発者と協力しながら実現してまいりました。また、ドキュメントの整備にも多大な貢献をしてまいりました。これらの活動により、2015年には、 Hadoop開発のコミュニティにおける貢献度で世界4位を達成いたしました※2。
■プロジェクトマネジメント委員(PMC:Project Management Committee)について
PMCとは、Hadoopの開発やメンテナンスにおいて、主要機能追加の決定やコミュニティメンバの推薦等、コミュニティの運営も担う主要開発者のことで、現在、Hadoopの開発に関与している全世界で約3,000人のうち、PMCはごく一部(64人:2016年1月現在)に限られております。Hadoopにおいては、日本初のPMC就任となり、NTTおよびNTTデータのこれまでの貢献が認められた成果だと考えております。
■PMC就任の意義
PMCに就任することにより、Hadoopリリースの投票権、新たなコミッタの推薦、Hadoopコミュニティの代表者としての発言が可能となります。そのため、需要の高い新機能や致命的なバグの修正を含むリリースの提案をコミュニティの代表として率先して行うことが可能となります。Hadoopをより魅力的なビッグデータ処理基盤として提供するべく、Hadoopコミュニティへさらなる貢献をしていくことが可能となります。
■今後の取り組み
今後は、PMCとしてHadoopコミュニティを先導し、Hadoopがさらに安心して便利に使えるものとなるように貢献してまいります。NTTでは、Hadoopを用いた高度なビッグデータ分析技術の開発に取り組み、高度なICTサービスの提供に貢献してまいります。また、NTTデータでは、Hadoop関連ビジネス※3で培った知見をHadoopコミュニティにフィードバックするとともに、開発のコミュニティと連携して問題解決や機能開発できる力を活かして、これまで以上に高度なシステムインテグレーションやサポートサービスを提供してまいります。
[画像1: http://prtimes.jp/i/16308/9/resize/d16308-9-895474-0.jpg ]
[画像2: http://prtimes.jp/i/16308/9/resize/d16308-9-759660-1.jpg ]
※1.Java Development Kit(JDK)は、プログラミング言語Javaでソフトウェア開発する際に必要となるツール群。Hadoopは主にJavaで開発されているため、利用するJDKのバージョンが変わると、Hadoop側でも対応が必要となる。
※2.Hadoopに採用されたプログラム行数によるカウントを開発者の所属企業別にランキングした結果です(NTTデータ調べ)。
※3.NTTデータでは2010年より「Hadoop構築・運用ソリューション」を提供しています(NTTデータのHadoopソリューション)。
【別紙:Apache Hadoopについて】
■概要
Hadoopは、Apacheソフトウェア財団が運営するオープンソースプロジェクトのひとつとして開発が進められている並列分散処理を実現するオープンソースソフトウェアであり、NTTグループ各社をはじめとして、TwitterやFacebookなど先進的企業で利用されている、極めて巨大なデータを高速に処理することを実現するオープンソースソフトウェアになります。大規模データを効率的に格納・処理できることから、ビッグデータ活用を支える基盤として普及が進んでおり、ビッグデータの蓄積・分析・活用を支えております。
Hadoopコミュニティでは、PMC(プロジェクトマネジメント委員)・コミッタ(主要開発者)・貢献者(開発者)により開発が行われております。
[画像3: http://prtimes.jp/i/16308/9/resize/d16308-9-701454-2.jpg ]
■NTTおよびNTTデータのこれまでの取り組みについて
NTTおよびNTTデータは、Hadoopの主要コンポーネントに対して、これまで継続的に貢献してまいりました。Hadoopのコミッタ(主要開発者)として、新たに岩崎 正剛(NTTデータ 基盤システム事業本部)が就任(2016年1月27日)しました。また、Hadoopと同じく並列分散処理を実現するオープンソースソフトウェアApache Sparkのコミッタに猿田 浩輔(NTTデータ 基盤システム事業本部)が就任(2015年6月17日)し、Hadoopの品質を担保するプロジェクトであるApache Yetusのコミッタ(主要開発者)に関 堅吾(NTTデータ 基盤システム事業本部)が就任(2015年12月2日)しており、HadoopコミュニティにおけるNTTグループのプレゼンスは大きく向上しております。日本においても各種のサービスを支える基盤技術として活用が進んでおり、NTTデータでは、Hadoopを使ったシステムインテグレーションやサービスを提供してまいります。