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Standard Cognition、米大リーグのボストン・レッドソックス傘下3Aチームと提携

プロスポーツ会場としては世界初となるレジ無しチェックアウト導入の店舗が2021年4月にホーム球場に誕生へ

AI(人工知能)を基盤とした小売店舗向けレジ無しチェックアウトシステムの開発を手掛けるStandard Cognition(スタンダード・コグニション、本社:カリフォルニア州サンフランシスコ、CEO:ジョーダン・フィッシャー、https://www.standard.ai/ 、以下スタンダード)は、現地時間9月24日(火)、2021年にマサチューセッツ州ウースターに本拠地を移転予定である米大リーグ・レッドソックス傘下3Aチーム(※1、以下ウースター・レッドソックス)と提携し、新しく完成するホーム球場に、レジ無しチェックアウトシステムを導入した店舗をオープンすると発表しました。レジ無しチェックアウトが導入される店舗がプロスポーツ会場にできるのは、世界で初めてのことです。

※1: 現ポータケット・レッドソックス。2021年にマサチューセッツ州・ウースターに本拠地を移転予定し、ウースター・レッドソックスに改名予定

店舗が入るのは、ウースターの都市開発が進む運河地区に2021年4月に完成予定のウースター・レッドソックスの新しいホーム球場「Polar Park(ポーラー・パーク)」内で、軽食や飲み物、土産物品等を販売する予定です。スタンダードのAIやマシンビジョンの技術を活用することで、店内へのレジの設置は不要となります。客は、店に入りほしい商品を手に取りそのまま出るだけで支払いが可能です。商品をスキャンしたり、レジを待つ列に並んだり、レジで立ち止まったりする必要はありません。

また店舗は、球場で試合がない日にも営業する予定で、一般客も買い物に訪れることができます。

ボストン・レッドソックスの元球団社長で、現在ウースター・レッドソックスの主要株主兼会長であるLarry Lucchino(ラリー・ルキーノ)氏は、スタンダードとの今回の提携について、「このような革新的な技術を世界で初めて球場に導入できることを嬉しく思います」と述べています。

ルキーノ氏は、ボストン・レッドソックスの主要株主であるJohn Henry(ジョン・ヘンリー)氏やTom Werner(トム・ワーナー)会長とともに、ボストン・レッドソックスのホーム球場である「Fenway Park(フェンウェイ・パーク)」の改修を指揮しました。その他にも、ボルチモア・オリオールズのホーム球場「Oriole Park at Camden Yards(オリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズ)」やサンディエゴ・パドレスのホーム球場「ペトコ・パーク」の建設に携わり、先見性と推進力を発揮してきました。また、ボストン・レッドソックスの社長兼CEO当時には、フロリダ州リー郡にある球場「JetBlue Park(ジェットブルー・パーク)」の設立も指揮しました。

ルキーノ氏は、「我々は長い間、球場での待ち時間を減らすことを目指してきましたが、スタンダードのレジ無しチェックアウトの技術は、まさにその目標を実現のものとしてくれるでしょう。我々は、この素晴らしい機能を、「ポーラー・パーク」だけでなく全米の他の球場にも導入を拡大していくことを楽しみにしています」と、スタンダードのレジ無しチェックアウトシステムについて評価しています。

またスタンダードの共同創業者でCOOを務めるMichael Suswal(マイケル・サスワル)は、「スタンダードは、顧客に最高でかつ最も煩わしさがない買い物体験を提供できるよう、小売業者を支援することに取り組んでいます。今回、ルキーノ氏と彼のチームと協力して、ファン体験を向上する革新的で安全かつ便利な方法を開発することができました。またウースターという素晴らしい街に貢献できることを光栄に思います」と話しています。

スタンダードのレジ無しチェックアウトシステムは、天井に設置されたカメラと、AIおよびマシンビジョンの独自技術を利用して、購入した商品と各買い物客を正確に関連付けます。顔認識やその他の生体認証は使用しません。今回オープンが決まった店舗において、買い物客は、スタンダードまたはウースター・レッドソックスの専用アプリを使って支払いを済ませることも可能ですし、店内に設置したキオスクで現金またはクレジットカードやデビットカードを使って支払うことができます。もちろん、従来通り、従業員への直接の支払いも可能です。

キオスクでの支払いを選択した買い物客は、商品をスキャンする必要はなく、キオスクに近づくだけで、自動的にその買い物客が購入する商品を認識します。このシステムでは、出入口へのゲート設置やセンサー付きの棚の設置、特別な店舗レイアウトは必要なく、顧客に煩わしさのない買い物体験を提供することができるほか、既存の店舗へ導入も容易です。

新しい店舗の詳細については、次のリンクにアクセスしてください。
< https://www.polarpark.com/leftfieldmarket >
また、スタンダードのレジ無しチェックアウトの仕組みについての動画は、次のリンクにアクセスしてください。
< https://www.youtube.com/watch?v=wgogpqVzEoc&feature=youtu.be >

また、今回のプロジェクトにアドバイザーとして参加し、今回の発表の記者会見の場を提供したWorcester Polytechnic Institute(ウースター工科大学、以下WPI)の臨時プロボストであるWinston Soboyejo(ウィンストン・ソボーイエージョ)氏は、「WPIは、AIや機械学習、データおよびコンピュータサイエンスなどの最先端分野を含む、将来のための労働力の創出に取り組んでいます。しかし、これらの分野において人間の経験と相互作用についても焦点を当てなければならないと考えています。そうした中、ウースター・レッドソックスのアカデミック・テクノロジー・アドバイザーとして、チームとスタンダードが、テクノロジーと人間の経験の両方を融合した素晴らしい新パートナーシップを発表するお手伝いができることを嬉しく思います」と話しています。

さらに、ウースター市のマネジャーを務めるEdward M. Augustus Jr.(エドワード M アウグスタス・ジュニア)氏は、「アメリカの発明家でかつてウースター市議会議員を務めたLoring Coes(ローリング・コーズ)氏によるモンキーレンチの発明から、アメリカの実業家Esther Howland(エスター・ハウランド)氏によるバレンタインデーのグリーティングカードの開発・普及、『ロケットの父』と呼ばれるアメリカの発明家Robert Goddard(ロバート・ゴダード)氏による近代の宇宙旅行への道を開く実験に至るまで、ウースターには革新的な思考を取り入れた素晴らしい歴史があります。我が町のプロスポーツとエンターテイメントの会場に、世界初のレジ無しチェックアウトを導入した店舗ができることを楽しみにしています。我々は、ウースター・レッドソックス、スタンダード、そしてWPIが、「ポーラー・パーク」を、今日のファンが求めるニーズと最新のテクノロジーとを融合した球場にしてくれたことを感謝しています」と、今回のプロジェクトに賛同しています。

【ウースター・レッドソックス本拠地移転の経緯について】
ボストン・レッドソックス傘下3Aチームは、2018年8月17日、マサチューセッツ州およびウースター市と、通年利用できるボールパークを建設する契約を結んだことを発表しました。そしてその1ヵ月後となる2018年9月17日には、その契約を祝って市内中心部にある広場「Worcester Common(ウースター・コモン)」でイベントが開催され、ウースター出身のボストン・レッドソックスの元選手であるRich Gedman(リッチ・ゲドマン)氏をはじめ、ボストン・レッドソックス殿堂入りしている元選手のDwight Evans(ドワイト・エバンス)や、, Luis Tiant(ルイス・ティアン)、 Jerry Rem(ジェリー・レミー)や、ボストン・レッドソックスの元選手でアメリカ野球殿堂入りを果たしたPedro Martinez(ペドロ・マルティネス)が参加。イベントには、マサチューセッツ州中部に住む数千人のレッドソックスファンが集結しました。2019年7月11日には、新球場の建設が着工、2019年8月5日に、ゲドマン氏とボストン・レッドソックスの伝説的選手であるDennis Ray "Oil Can" Boyd(デニス・レイ・ボイド)氏によって、ホームプレートとベースの位置が示され、8月28日には、建設予定地に建っていた建物の取り壊し作業を開始しました。


■Standard Cognition(スタンダード・コグニション)について
Standard Cognitionは、AI(人工知能)技術に基づいたレジ無しチェックアウトシステムを提供しているアメリカのスタートアップ企業です。当社システム「Standard Checkout(スタンダード・チェックアウト)」は
柔軟性が高く、どんな小売店にも導入しやすいのが特徴です。また、当社システムの導入により、買い物客は、レジに並び商品のスキャンや精算のために立ち止まることなく買い物することが可能になるほか、小売店が人件費を削減し、顧客満足度を高め、利益率を最大限に向上させることにも貢献します。さらに、あらゆる規模の小売店が、Amazonなどの大手チェーンやオンラインサービスと競合するためにサポートします。詳細については、https://www.standard.ai/ やツイッター(@standardAI)をご覧ください。
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