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早稲田大学発のバイオものづくりスタートアップのbitBiomeがシリーズB2ファーストクローズで4億円を資金調達

世界最大級の微生物遺伝子データベースからバイオものづくりを手掛けるスタートアップのbitBiome株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:鈴木悠司)は、シリーズB2ラウンドのファーストクローズで総額4億円の資金調達を実施しました。既存投資家である株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズを無限責任組合員とする「UTEC4号投資事業有限責任組合」、ユニバーサルマテリアルズインキュベーター株式会社に加えて、新規投資家であるアグリビジネス投資育成株式会社、横浜キャピタル株式会社、西武しんきんキャピタル株式会社を引受先としています。これにより、当社の累計資金調達金額は14.8億円となりました。

バイオものづくりは、バイオマス資源や大気中等のCO2を原料として、バイオプラスチックや機能性素材等の化学品・燃料・タンパク質や機能性食品・製薬関連製品を微生物などから生産する取組です。脱炭素社会の実現に向けた化石燃料依存からの脱却や、天然資源のサプライチェーン確保の必要性が高まる中、バイオものづくりに関わる合成生物学、AI、ロボティクス等の要素技術は著しく進展しています。世界のバイオものづくり市場は成長を続けると予測され、10年以内に年間4,000兆円以上にも達すると言われています。

当社は早稲田大学の研究成果を基盤技術として活用しているスタートアップです。バイオものづくりにおいて、既存手法の100倍以上の高効率で微生物遺伝子配列の収集・解析が可能な特許取得技術シングルセルゲノム解析bit-MAP(R)、ものづくりの「設計図」にあたる微生物遺伝子を12億超収録したデータベースbit-GEM、ラボスケールでの「試作品」の作製や機能向上が可能なたんぱく質(酵素)探索・改変プラットフォームbit-QEDを活用したサービスを展開し、すでに国内外の製薬・食品・化学分野の企業や研究機関と共同研究契約を締結し、事業を展開しています。また、自社製品の研究開発パイプラインもあり、社内での開発・評価を進めています。

今回調達した資金を上記基盤技術の強化および自社製品の開発をはじめとする研究開発、および海外・日本市場での成長加速のための人材採用や事業開発にあて、引き続き国内外での事業成長を実現していきます。

■投資家からのコメント
株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ 取締役COO パートナー/マネージングディレクター 坂本 教晃 様、 取締役/パートナー 宇佐美 篤 様
微生物シングルセルゲノム解析技術の事業化のため、2018年に創業科学者の細川先生とともに共同創業を行いました。そこから5年が経ち、バイオものづくり分野における同技術への期待は創業時の想定を超えて国内外で高まり、経営陣の皆様の強力な経営推進と技術改良のもと、グローバルで事業が展開されるに至っています。これら事業進捗のもと、本日、資金調達の日を迎えたことを改めて嬉しく思うとともに、現状の想定をさらに超えていくべく、グローバル展開支援に尽力できればと思います。

ユニバーサルマテリアルズインキュベーター株式会社 パートナー 山本 洋介 様、 プリンシパル 高 振宇 様
弊社は2020年8月にbitBiome社に投資しました。Only 1性の高いシングルセルゲノム解析技術を基にグローバルに飛躍するスタートアップに成長する期待から投資を実行しました。投資後の期間において、酵素探索・改変技術プラットフォームの進展が素晴らしく、弊社でも注目している分野である今後のバイオものづくりへの貢献期待が高まったため、今回追加投資を実行致しました。

アグリビジネス投資育成株式会社 代表執行役 松本 恭幸 様
今後、食品・農業分野においてもGHG排出削減等の環境保全/サスティナビリティ促進は必須の取り組みになると考えており、その中でbitBiome社の持つシングルセルゲノム解析技術をはじめとしたバイオものづくり関連技術が中心的な役割を果たすことを大いに期待しております。投資後も弊社の持つ食品・農林水産業分野のネットワークを活用してbitBiome社の成長を支援していきます。

横浜キャピタル株式会社 ディレクター 早川 賢 様
横浜銀行系列のVCである当社は、グループ全体でカーボンニュートラルに取り組んでおり、地球温暖化、気候変動対策に貢献するベンチャー企業への投資は注力分野の一つであります。bitBiome社はシングルセルゲノム解析技術とその技術をさらに高めるノウハウを武器に微生物ゲノムデータマイニングプラットフォームとして、CO2削減等社会課題解決に役立つバイオものづくりの産業化に大きく貢献できる企業と期待しております。
投資後は当行グループのお取引先を含めたネットワークを活用し、営業面での支援を行ってまいります。

■bitBiomeについて
bitBiomeは設立から現在まで、培養不要なbit-MAP(R)により、土壌細菌、海洋細菌、好熱細菌など多様な環境から微生物ゲノムを解析し、2023年7月現在12億遺伝子超を保有する独自のデータベースbit-GEMを構築しています。現在、このbit-GEMから得られる遺伝子と、独自のバイオインフォマティクス技術やバイオ実験自動化技術を駆使したbit-QEDプラットフォームを活用し、バイオものづくり産業で重要な酵素などの低コストかつ迅速な開発を実現しています。
bitBiomeでは、世界初の微生物シングルセルゲノミクス技術と世界最大の微生物ゲノムデータベースをテコに、脱炭素や循環型社会、医療イノベーションを始めとするバイオエコノミーへの貢献を目指し、事業展開しています。

<bitBiome株式会社>
所在地 : 東京都新宿区早稲田鶴巻町513 早稲田大学121号館
代表者 : 代表取締役社長 鈴木 悠司
設立  : 2018年11月7日
資本金 : 3億円
事業内容: バイオものづくり関連の製品開発、共同研究開発/ 微生物のシングルセルゲノム解析技術を用いた受託解析及び共同研究開発
URL  : https://bitbiome.co.jp/
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