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早稲田大学有村俊秀教授ら、カーボンニュートラルに向けた民間の取組の最前線をご視察(2)




一般社団法人カーボンリサイクルファンド(CRF)は、カーボンリサイクルを社会実装する上でCO2への価値付け・制度設計が重要と考えております。この考えのもとCRFは、カーボンプライシング制度研究の第1人者であり、CRF学術会員としてもご協力いただいている早稲田大学政治経済学術院 有村俊秀教授との対話を重ねてまいりました。

この度、CO2分離回収技術開発およびカーボンリサイクル研究他の現状について更に理解を深めるべく、株式会社IHIと相馬市が2018年4月に開設されたそうまIHIグリーンエネルギーセンター(SIGC)を、有村教授、法政大学杉野誠教授、早稲田大学鷲津明由教授ら5名で2023年3月7日に視察しました。

[画像: https://prtimes.jp/i/109531/10/resize/d109531-10-e9641514b803cecc0fe1-0.jpg ]


SIGCでは、太陽光発電による再生可能エネルギーの地産地消を掲げ、相馬市のごみ焼却場や下水処理場の電力を賄い、余剰電力で水素を製造しています。この再エネ水素から合成メタンを製造し、国内初のコミュニティバスへの供給を開始しました。大気中から直接空気回収(DAC)したCO2利用も計画中です。副生酸素を利用して植物工場と魚の養殖を組み合わせた循環型システムを稼働し、収穫の実績もあります。また、下水処理場で産廃となっていた汚泥は太陽光余剰電力を熱に変えてその熱で乾燥・減容化して農業用肥料に活用されています。このように、再生可能エネルギーや地元の資源を起点として、エネルギーや資源の地産地消の実証について視察しました。

また、カーボンプライシング制度に係る意見交換も行いました。

CRFはカーボンリサイクルの社会実装をサポートするため、カーボンプライシング制度を始めとした制度設計に対しても支援してまいります。
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