Arm、SoC統合型SIM認証技術を提供する「Arm Kigen」を発表
[18/02/26]
提供元:PRTIMES
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次世代セルラーIoTデバイスのセキュリティ保護を大幅にコスト削減
※本資料は英Armが2018年2月21日に発表したニュースの抄訳です。
英Arm(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:神奈川県横浜市、以下Arm)は、セルラーIoTデバイス向けにセキュアなアイデンティティ(認証情報)を提供するソフトウェア・スタック「Arm(R) Kigen™」ファミリーを発表しました。Armは現在、2035年までに1兆個もの機器をネットワークで接続するというビジョンを掲げていますが、セキュアな認証によってIoTデバイスがステークホルダーに信頼されることが必要です。そのデバイスが信頼できるとサービス・プロバイダが判断すれば、デバイスの認証、付加価値サービスの提供、また必要であればセキュリティ・アップデートも可能となります。
発表の主な内容:
Armの新技術により、セルラーIoT向けのSIMグレードの認証を、数十億台の市場規模に求められる低コストで実現
Arm(R) Kigen™ファミリーがIoT向けSoC統合型SIM(iSIM)機能と、OEM、MNO、IoTプラットフォーム向けの柔軟なリモート・プロビジョニング・サーバー・ソリューションを実現
幅広い業界からのサポートによってSIM技術の進化を加速
SIMカードは近年、堅牢性・信頼性と実績を兼ね備えたメカニズムとして、携帯電話などのセルラー・ネットワーク機器にセキュアな認証機能を提供してきました。しかし従来型SIMの場合、機器への取り付け後には所有者の変更ができず、また移動体通信事業者(MNO)を変更するには物理的な交換が求められます。スマートシティ、農村地域のネットワーク化、産業のデジタルトランスフォーメーションなど、数十億個ものネットワーク機器が使用される世界に移行するなか、こうした機器の大半はセルラー接続によって大きな恩恵を得られますが、その一方でSIMを物理的に交換することは拡張性を欠くだけでなく非現実的な場合もあります。
取り扱い時の物理的な問題に加えて、大規模がゆえにコストが重視され、かつ小型化が進むIoT機器にSIM技術を導入するには、コストとサイズが課題となります。また、IoT市場が拡大するなか、資格情報の管理で透明性と相互運用性を確実にするためには、簡素化とコスト効率化は重要です。セルラーIoT機器のセキュアな認証には、組み込み型SIM(eSIM)や、最近登場したSoC統合型SIM(iSIM)といった物理形状の進化は、欠かせない要素となります。
今回Armが発表した新技術は、GSMA Embedded SIM Specificationsに準拠して、セルラーIoT向けにセキュアな認証を実現する、機器メーカーとサービス・プロバイダの両者を対象としたソリューションです。ハードウェア・セキュリティを強化するオンチップのセキュリティ・エンクレーブ(Arm(R) CryptoIslandなど)と組み合わせることで、MCU、セルラーモデム、およびSIMをシングルチップSoCに統合し、IoT機器のコストを大幅に削減できます。
Arm Kigen OSは、拡張性に優れ、コードサイズの小さいGSMA準拠のソフトウェア・スタックです。IoTデバイス用SoCへの完全なSIM機能の統合を可能にします。
Arm Kigenのリモート・プロビジョニング・サーバー・ソリューションは、モジュール設計による高い柔軟性で、MNOやIoTプラットフォームの管理サーバーに容易に統合できます。
[画像: https://prtimes.jp/i/22759/11/resize/d22759-11-721239-0.jpg ]
2025年には、44億個ものIoTデバイスがセルラー対応になると予想されています(出典:Machina、2017年)。Armのソリューションは、SIM認証のセキュリティを適切な水準に維持しつつ、大幅な低価格化を実現し、さらに導入時から高い柔軟性を提供します。通信事業者、半導体メーカー、モジュールベンダー各社から、セルラーIoTの潜在能力への理解を得ることは重要な一歩であり、BT、SoftBank、Sprintといったエコシステムの主要企業からはすでに支持を獲得しています。
セキュアなネットワーク機器の開発に向けた、初の業界共通フレームワークとして、Armが2017年に発表したPlatform Security Architecture(PSA)でも、セキュアな認証は重要な要素となっています。PSAは、ハードウェアとファームウェアの両方を網羅する堅牢なシステム・アーキテクチャであり、システムやインターフェイスの一連の要件に対し、共通のセキュリティ原理を適用します。Kigenファミリーは、PSAの定める、セキュリティと認証の原理に則っています。
この技術は、セルラーIoTデバイスの集積レベルを一段と高め、セルラーIoTのエコシステム・プレイヤーによる新たなサービスやビジネスモデル、収益源の創出を支援します。
Armについて
Armテクノロジーは、コンピューティングとコネクティビティの革命の中心として、人々の暮らしや企業経営のあり方に変革を及ぼしています。そのエネルギー効率に優れた高度なプロセッサ設計は、1,000億個ものシリコンチップでインテリジェンスを実現しており、各種センサーからスマートフォン、スーパーコンピュータまで、さまざまな製品をセキュアにサポートしています。世界最大のビジネスブランドや消費者ブランドをはじめ、1,000社以上のテクノロジー パートナーと協力することで、Armは現在、チップ、ネットワーク、クラウドの内部で行われる演算のあらゆる分野でArmイノベーションを牽引しています。
全ての情報は現状のまま提供されており、内容について表明および保証を行うものではありません。本資料は、内容を改変せず、出典を明記した上で自由に共有いただけます。ArmはArm Limited(またはその子会社)の登録商標です。その他のブランドあるいは製品名は全て、それぞれのホールダーの所有物です。(C) 1995-2018 Arm Group.
※本資料は英Armが2018年2月21日に発表したニュースの抄訳です。
英Arm(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:神奈川県横浜市、以下Arm)は、セルラーIoTデバイス向けにセキュアなアイデンティティ(認証情報)を提供するソフトウェア・スタック「Arm(R) Kigen™」ファミリーを発表しました。Armは現在、2035年までに1兆個もの機器をネットワークで接続するというビジョンを掲げていますが、セキュアな認証によってIoTデバイスがステークホルダーに信頼されることが必要です。そのデバイスが信頼できるとサービス・プロバイダが判断すれば、デバイスの認証、付加価値サービスの提供、また必要であればセキュリティ・アップデートも可能となります。
発表の主な内容:
Armの新技術により、セルラーIoT向けのSIMグレードの認証を、数十億台の市場規模に求められる低コストで実現
Arm(R) Kigen™ファミリーがIoT向けSoC統合型SIM(iSIM)機能と、OEM、MNO、IoTプラットフォーム向けの柔軟なリモート・プロビジョニング・サーバー・ソリューションを実現
幅広い業界からのサポートによってSIM技術の進化を加速
SIMカードは近年、堅牢性・信頼性と実績を兼ね備えたメカニズムとして、携帯電話などのセルラー・ネットワーク機器にセキュアな認証機能を提供してきました。しかし従来型SIMの場合、機器への取り付け後には所有者の変更ができず、また移動体通信事業者(MNO)を変更するには物理的な交換が求められます。スマートシティ、農村地域のネットワーク化、産業のデジタルトランスフォーメーションなど、数十億個ものネットワーク機器が使用される世界に移行するなか、こうした機器の大半はセルラー接続によって大きな恩恵を得られますが、その一方でSIMを物理的に交換することは拡張性を欠くだけでなく非現実的な場合もあります。
取り扱い時の物理的な問題に加えて、大規模がゆえにコストが重視され、かつ小型化が進むIoT機器にSIM技術を導入するには、コストとサイズが課題となります。また、IoT市場が拡大するなか、資格情報の管理で透明性と相互運用性を確実にするためには、簡素化とコスト効率化は重要です。セルラーIoT機器のセキュアな認証には、組み込み型SIM(eSIM)や、最近登場したSoC統合型SIM(iSIM)といった物理形状の進化は、欠かせない要素となります。
今回Armが発表した新技術は、GSMA Embedded SIM Specificationsに準拠して、セルラーIoT向けにセキュアな認証を実現する、機器メーカーとサービス・プロバイダの両者を対象としたソリューションです。ハードウェア・セキュリティを強化するオンチップのセキュリティ・エンクレーブ(Arm(R) CryptoIslandなど)と組み合わせることで、MCU、セルラーモデム、およびSIMをシングルチップSoCに統合し、IoT機器のコストを大幅に削減できます。
Arm Kigen OSは、拡張性に優れ、コードサイズの小さいGSMA準拠のソフトウェア・スタックです。IoTデバイス用SoCへの完全なSIM機能の統合を可能にします。
Arm Kigenのリモート・プロビジョニング・サーバー・ソリューションは、モジュール設計による高い柔軟性で、MNOやIoTプラットフォームの管理サーバーに容易に統合できます。
[画像: https://prtimes.jp/i/22759/11/resize/d22759-11-721239-0.jpg ]
2025年には、44億個ものIoTデバイスがセルラー対応になると予想されています(出典:Machina、2017年)。Armのソリューションは、SIM認証のセキュリティを適切な水準に維持しつつ、大幅な低価格化を実現し、さらに導入時から高い柔軟性を提供します。通信事業者、半導体メーカー、モジュールベンダー各社から、セルラーIoTの潜在能力への理解を得ることは重要な一歩であり、BT、SoftBank、Sprintといったエコシステムの主要企業からはすでに支持を獲得しています。
セキュアなネットワーク機器の開発に向けた、初の業界共通フレームワークとして、Armが2017年に発表したPlatform Security Architecture(PSA)でも、セキュアな認証は重要な要素となっています。PSAは、ハードウェアとファームウェアの両方を網羅する堅牢なシステム・アーキテクチャであり、システムやインターフェイスの一連の要件に対し、共通のセキュリティ原理を適用します。Kigenファミリーは、PSAの定める、セキュリティと認証の原理に則っています。
この技術は、セルラーIoTデバイスの集積レベルを一段と高め、セルラーIoTのエコシステム・プレイヤーによる新たなサービスやビジネスモデル、収益源の創出を支援します。
Armについて
Armテクノロジーは、コンピューティングとコネクティビティの革命の中心として、人々の暮らしや企業経営のあり方に変革を及ぼしています。そのエネルギー効率に優れた高度なプロセッサ設計は、1,000億個ものシリコンチップでインテリジェンスを実現しており、各種センサーからスマートフォン、スーパーコンピュータまで、さまざまな製品をセキュアにサポートしています。世界最大のビジネスブランドや消費者ブランドをはじめ、1,000社以上のテクノロジー パートナーと協力することで、Armは現在、チップ、ネットワーク、クラウドの内部で行われる演算のあらゆる分野でArmイノベーションを牽引しています。
全ての情報は現状のまま提供されており、内容について表明および保証を行うものではありません。本資料は、内容を改変せず、出典を明記した上で自由に共有いただけます。ArmはArm Limited(またはその子会社)の登録商標です。その他のブランドあるいは製品名は全て、それぞれのホールダーの所有物です。(C) 1995-2018 Arm Group.