『大宮エリーのなんでコレ買ったぁ?!』刊行のお知らせ
[19/01/30]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
作家、画家、脚本家ほかマルチに活躍する人気クリエーターの最新エッセイ集。出版記念イベントも開催します。
日本経済新聞出版社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:金子 豊)は、1月29日(火)に、大宮エリー著『大宮エリーのなんでコレ買ったぁ?!』を刊行いたしました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/27295/11/resize/d27295-11-522933-0.jpg ]
旅先のお店で欲しくなってしまった、絶対に使わない小物たち。
つい忘れてしまって何個も買ってしまう羽目になった携帯の充電器。
イベントで見て衝動買いしてしまった家電。
火を吐く修道女とか、ケースからグーパンチが飛び出すガムとか、ちょっとしたおもちゃ。
あの日、しなかった花火。
……つい買ってしまったトホホなあれこれ。
誰もが思い当たる「なんでコレ買ったぁ?!」にまつわる軽妙なエッセイ集を日本経済新聞出版社より刊行しました。
日経MJ(流通新聞)連載と日本経済新聞出版社ウェブ連載コラムをまとめました。
・つい衝動買いしてしまい、あとから微妙に後悔する
・すごく気に入って買ったのに、まわりの反応は薄い
・でも、まあいいか、と深く考えない。ので、また買ってしまう
・家が狭くなる、と同居人から小言を言われる
――こんなあなたにおすすめです!
【本文より】
考えなきゃ、考えなきゃとうんうん唸って、ふとこんなタイトルが思いついた。
「なんでコレ買ったぁ?!」
買ってしまったもので、理由がわからないものが家に多い。なんとなく気に入ってはいるんだけど、なんでそもそもこれ買ったんだっけなと。いまいちどその購買心理を探求するわけである。
記憶を紐解いていく。その購入時の、私の心理状況、衝動の理由を書いてみようじゃないか。
(中略)そんなゆるい感じではじまってしまった連載を、本書は、加筆し、修正もし、まとめたものである。
【書誌情報】
書名: 大宮エリーのなんでコレ買ったぁ?!
著者: 大宮エリー
体裁:四六判並製、 264ページ+口絵8ページ
定価:本体1300円+税
発売日:1月29日
ISBN:978-4-532-17648-8
https://www.nikkeibook.com/item-detail/17648
【刊行記念トーク&サイン会】
紀伊國屋書店新宿本店 2月14日(木)19時〜
https://www.kinokuniya.co.jp/contents/pc/store/Shinjuku-Main-Store/20190125150033.html
紀伊國屋書店グランフロント大阪店 2月18日(月)19時〜
https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Grand-Front-Osaka-Store/20190117095300.html
【著者について】
大宮エリー おおみや えりー/Ellie Omiya
作家、演出家、画家、ラジオパーソナリティー、脚本家、CMディレクターなどボーダレスに活動。
主な著書は、『生きるコント』(文春文庫)、『なんとか生きてますッ』(新潮文庫)、『なんでこうなるのッ?!』(毎日新聞出版)、コンプレックスが解消する短編集『猫のマルモ』(小学館)、『思いを伝えるということ』(文春文庫)、心の洗濯ができる写真集『見えないものが教えてくれたこと』(毎日新聞出版)など。現在、「朝日中高生新聞」「シティリビング」にて連載を担当。
2012年よりPARCOミュージアムにて「思いを伝えるということ展」という体験型のインスタレーションを発表、アート活動をスタートさせる。近年では画家としても活動。2016年、十和田市現代美術館にて美術館での初の個展「シンシアリー・ユアーズ」を開催。2017年、福井県 金津創作の森にて個展を開催。愛媛県の芸術祭、道後オンセナート2018、六甲ミーツアート2018に参加。
【お問い合わせ先】
〒100-0004 東京都千代田区大手町2-2-1新大手町ビル8F
日本経済新聞出版社
編集部:赤木裕介
営業部:玉井淳
Tel : 03-5255-2807 / Fax : 03-5255-8412
Mail:yusuke.akagi@nex.nikkei.com
jun.tamai@nex.nikkei.com
【本文より:サンプル原稿】
携帯の充電器
買ったら負け、と思っているものがある。それはたった1つ。携帯の充電器である。充電しておけば買わずに済む。だけれど昨夜、疲れて帰宅し、充電するのを忘れて寝てしまい、朝起きて、ああ、充電が十分ではないなと思いつつ仕事へ。そして出先で、いまこのタイミングで、まじか!というタイミングであと3%とかになる。あの人に今電話しなきゃいけないのに!あるいは、電話がかかってくるかもしんないのに! そういうタイミングでの絶望的な3%である。
[画像2: https://prtimes.jp/i/27295/11/resize/d27295-11-909301-1.jpg ]
もったいねぇなと思いながらもコンビニに駆け込んで買ってしまう充電器。これがね、意外と高いのだ。2500円くらいする。かなりの痛手である。この充電器の金額だけでリッチなコースディナーが食べられるではないか。携帯のご飯代。ああ、家でたくさん食べさせておけばよかったのに、外食は高くつくのは携帯も同じということか。
昔は安い、乾電池内蔵のタイプを購入していたが、重いのと、使い捨て感が否めないので、いまは、薄型の、バッテリーがなくなったら家でそれを充電できるタイプの充電器にしている。だから、購入後はそれを、もしものときに備えて持ち歩く。
で、ここで悲しい矛盾点をお伝えしよう。充電器のバッテリーを満タンにしてそれをバッグに入れているということは、そんな万全なときというのは、大抵、携帯だって充電されているのだ。
だから、長旅や写真を多く撮るときなどは、「ああ、充電器持っててよかった!」となるのだけれど、電池がなくなるときというのは大抵、前の晩に充電していなかったときだから、そんな不覚の夜が明けると、たいてい時間ない、余裕ない朝なわけで、充電器も入れ忘れちゃうのだ。いや、入れたとしても、その充電器にバッテリーがなかったりする。
で、一番最悪なのは、電池の切れた携帯、そして、もうバッテリーがなくなっている充電器、のバッドな組み合わせで持ち歩いているとき。なんなんだという気持ち。重いだけ。バッテリーのない充電器って、骨の折れた傘を持ち歩くようなものだ。そしてコンビニに駆け込み、新たな、バッテリー満タンの充電器を買うものだから、家に「おい!何台あるんだよ!」と自分で突っ込みたくなるくらいの充電器がある。がびーん。いる人、います?あげるよー。
輪ゴム鉄砲
これ、自信作である!というか、作ったわけではないので自信のあるコレクションである!
水鉄砲が好きな私、シャボン玉を作るやつが好きな私、やっぱり、空を舞うものが好きなのである。これ、懐かしいでしょう? 小さい頃作りましたよね、割り箸で。割り箸を組み合わせてゴムで縛って鉄砲にし、そしてその手作り鉄砲の割り箸部分に輪ゴムをひっかけて飛ばす……のだけれど、はて、どうやってその鉄砲を作ったか定かではない。もう2度と作ることができない輪ゴム鉄砲。それが、なんと! おしゃれなプラスティックになって売られていたのである!
[画像3: https://prtimes.jp/i/27295/11/resize/d27295-11-621980-2.jpg ]
薄っぺらいから、持ち運びも便利。そっとスーツの内ポケットに忍ばせておいて、パーティーかなにかで、すっとだして、撃つと、きっと喜ばれますよね? え、喜ばれない? そうかなぁ……。そんなもんですかね。せちがらい世の中だ。私はこういうのが大好きなのだが。
まあ、撃たれたほうは、少しムッとするかもしれない。そこはご愛嬌。すごく偉いかたで紳士で、でも胸ポケットにおしゃれなチーフではなくて遊び心たっぷりに輪ゴム鉄砲が入っていたら?? たとえば、ルイ・ヴィトンの社長、ヴーヴ・クリコの社長……どうだろう、どうだろう。イギリスの貴族、社交界で、どうだろう、どうだろう。想像してみた。
で、結論。……やですね、やっぱり。頭悪いのかなと思ってしまう。
やめよう。人にこれをあげるのはやめよう。なんか変だ。変に思われるわ。ということは淑女でも貴婦人でも美人でもない私が、なにかのパーティーでおしゃれして、おすましして、この輪ゴム鉄砲を胸に挿していたら、えげつないくらい変人に見えるのだろう。
だから封を開けられずにいる。開けちゃうと価値が下がる気がするのだ。でもよく写真を見て欲しい。80円というポップな金額だから仕方ないのだが、もう破れている。いつの間に!オーマイガー!
でも、どこかできっと、この輪ゴム鉄砲を持っていることが、少し変わった人、ではなくて、チャーミングな人、として映るシーンがあると思うのだ。それを私はずっと探して待っているのであった。
見つけた人、教えて!
日本経済新聞出版社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:金子 豊)は、1月29日(火)に、大宮エリー著『大宮エリーのなんでコレ買ったぁ?!』を刊行いたしました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/27295/11/resize/d27295-11-522933-0.jpg ]
旅先のお店で欲しくなってしまった、絶対に使わない小物たち。
つい忘れてしまって何個も買ってしまう羽目になった携帯の充電器。
イベントで見て衝動買いしてしまった家電。
火を吐く修道女とか、ケースからグーパンチが飛び出すガムとか、ちょっとしたおもちゃ。
あの日、しなかった花火。
……つい買ってしまったトホホなあれこれ。
誰もが思い当たる「なんでコレ買ったぁ?!」にまつわる軽妙なエッセイ集を日本経済新聞出版社より刊行しました。
日経MJ(流通新聞)連載と日本経済新聞出版社ウェブ連載コラムをまとめました。
・つい衝動買いしてしまい、あとから微妙に後悔する
・すごく気に入って買ったのに、まわりの反応は薄い
・でも、まあいいか、と深く考えない。ので、また買ってしまう
・家が狭くなる、と同居人から小言を言われる
――こんなあなたにおすすめです!
【本文より】
考えなきゃ、考えなきゃとうんうん唸って、ふとこんなタイトルが思いついた。
「なんでコレ買ったぁ?!」
買ってしまったもので、理由がわからないものが家に多い。なんとなく気に入ってはいるんだけど、なんでそもそもこれ買ったんだっけなと。いまいちどその購買心理を探求するわけである。
記憶を紐解いていく。その購入時の、私の心理状況、衝動の理由を書いてみようじゃないか。
(中略)そんなゆるい感じではじまってしまった連載を、本書は、加筆し、修正もし、まとめたものである。
【書誌情報】
書名: 大宮エリーのなんでコレ買ったぁ?!
著者: 大宮エリー
体裁:四六判並製、 264ページ+口絵8ページ
定価:本体1300円+税
発売日:1月29日
ISBN:978-4-532-17648-8
https://www.nikkeibook.com/item-detail/17648
【刊行記念トーク&サイン会】
紀伊國屋書店新宿本店 2月14日(木)19時〜
https://www.kinokuniya.co.jp/contents/pc/store/Shinjuku-Main-Store/20190125150033.html
紀伊國屋書店グランフロント大阪店 2月18日(月)19時〜
https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Grand-Front-Osaka-Store/20190117095300.html
【著者について】
大宮エリー おおみや えりー/Ellie Omiya
作家、演出家、画家、ラジオパーソナリティー、脚本家、CMディレクターなどボーダレスに活動。
主な著書は、『生きるコント』(文春文庫)、『なんとか生きてますッ』(新潮文庫)、『なんでこうなるのッ?!』(毎日新聞出版)、コンプレックスが解消する短編集『猫のマルモ』(小学館)、『思いを伝えるということ』(文春文庫)、心の洗濯ができる写真集『見えないものが教えてくれたこと』(毎日新聞出版)など。現在、「朝日中高生新聞」「シティリビング」にて連載を担当。
2012年よりPARCOミュージアムにて「思いを伝えるということ展」という体験型のインスタレーションを発表、アート活動をスタートさせる。近年では画家としても活動。2016年、十和田市現代美術館にて美術館での初の個展「シンシアリー・ユアーズ」を開催。2017年、福井県 金津創作の森にて個展を開催。愛媛県の芸術祭、道後オンセナート2018、六甲ミーツアート2018に参加。
【お問い合わせ先】
〒100-0004 東京都千代田区大手町2-2-1新大手町ビル8F
日本経済新聞出版社
編集部:赤木裕介
営業部:玉井淳
Tel : 03-5255-2807 / Fax : 03-5255-8412
Mail:yusuke.akagi@nex.nikkei.com
jun.tamai@nex.nikkei.com
【本文より:サンプル原稿】
携帯の充電器
買ったら負け、と思っているものがある。それはたった1つ。携帯の充電器である。充電しておけば買わずに済む。だけれど昨夜、疲れて帰宅し、充電するのを忘れて寝てしまい、朝起きて、ああ、充電が十分ではないなと思いつつ仕事へ。そして出先で、いまこのタイミングで、まじか!というタイミングであと3%とかになる。あの人に今電話しなきゃいけないのに!あるいは、電話がかかってくるかもしんないのに! そういうタイミングでの絶望的な3%である。
[画像2: https://prtimes.jp/i/27295/11/resize/d27295-11-909301-1.jpg ]
もったいねぇなと思いながらもコンビニに駆け込んで買ってしまう充電器。これがね、意外と高いのだ。2500円くらいする。かなりの痛手である。この充電器の金額だけでリッチなコースディナーが食べられるではないか。携帯のご飯代。ああ、家でたくさん食べさせておけばよかったのに、外食は高くつくのは携帯も同じということか。
昔は安い、乾電池内蔵のタイプを購入していたが、重いのと、使い捨て感が否めないので、いまは、薄型の、バッテリーがなくなったら家でそれを充電できるタイプの充電器にしている。だから、購入後はそれを、もしものときに備えて持ち歩く。
で、ここで悲しい矛盾点をお伝えしよう。充電器のバッテリーを満タンにしてそれをバッグに入れているということは、そんな万全なときというのは、大抵、携帯だって充電されているのだ。
だから、長旅や写真を多く撮るときなどは、「ああ、充電器持っててよかった!」となるのだけれど、電池がなくなるときというのは大抵、前の晩に充電していなかったときだから、そんな不覚の夜が明けると、たいてい時間ない、余裕ない朝なわけで、充電器も入れ忘れちゃうのだ。いや、入れたとしても、その充電器にバッテリーがなかったりする。
で、一番最悪なのは、電池の切れた携帯、そして、もうバッテリーがなくなっている充電器、のバッドな組み合わせで持ち歩いているとき。なんなんだという気持ち。重いだけ。バッテリーのない充電器って、骨の折れた傘を持ち歩くようなものだ。そしてコンビニに駆け込み、新たな、バッテリー満タンの充電器を買うものだから、家に「おい!何台あるんだよ!」と自分で突っ込みたくなるくらいの充電器がある。がびーん。いる人、います?あげるよー。
輪ゴム鉄砲
これ、自信作である!というか、作ったわけではないので自信のあるコレクションである!
水鉄砲が好きな私、シャボン玉を作るやつが好きな私、やっぱり、空を舞うものが好きなのである。これ、懐かしいでしょう? 小さい頃作りましたよね、割り箸で。割り箸を組み合わせてゴムで縛って鉄砲にし、そしてその手作り鉄砲の割り箸部分に輪ゴムをひっかけて飛ばす……のだけれど、はて、どうやってその鉄砲を作ったか定かではない。もう2度と作ることができない輪ゴム鉄砲。それが、なんと! おしゃれなプラスティックになって売られていたのである!
[画像3: https://prtimes.jp/i/27295/11/resize/d27295-11-621980-2.jpg ]
薄っぺらいから、持ち運びも便利。そっとスーツの内ポケットに忍ばせておいて、パーティーかなにかで、すっとだして、撃つと、きっと喜ばれますよね? え、喜ばれない? そうかなぁ……。そんなもんですかね。せちがらい世の中だ。私はこういうのが大好きなのだが。
まあ、撃たれたほうは、少しムッとするかもしれない。そこはご愛嬌。すごく偉いかたで紳士で、でも胸ポケットにおしゃれなチーフではなくて遊び心たっぷりに輪ゴム鉄砲が入っていたら?? たとえば、ルイ・ヴィトンの社長、ヴーヴ・クリコの社長……どうだろう、どうだろう。イギリスの貴族、社交界で、どうだろう、どうだろう。想像してみた。
で、結論。……やですね、やっぱり。頭悪いのかなと思ってしまう。
やめよう。人にこれをあげるのはやめよう。なんか変だ。変に思われるわ。ということは淑女でも貴婦人でも美人でもない私が、なにかのパーティーでおしゃれして、おすましして、この輪ゴム鉄砲を胸に挿していたら、えげつないくらい変人に見えるのだろう。
だから封を開けられずにいる。開けちゃうと価値が下がる気がするのだ。でもよく写真を見て欲しい。80円というポップな金額だから仕方ないのだが、もう破れている。いつの間に!オーマイガー!
でも、どこかできっと、この輪ゴム鉄砲を持っていることが、少し変わった人、ではなくて、チャーミングな人、として映るシーンがあると思うのだ。それを私はずっと探して待っているのであった。
見つけた人、教えて!