ウミトロン、愛媛県愛南町との2年間の研究契約を完了。スマート給餌機「UMITRON CELL」で養殖マダイの高成長を達成
[20/04/30]
提供元:PRTIMES
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愛媛県愛南町との2年間の研究契約を完了し、養殖マダイにおける生育成果を公表
ウミトロン株式会社(所在地:東京都港区、共同創業者 / 代表取締役:藤原謙、以下ウミトロン)は、2018年度より愛媛県愛南町と進めてきた研究契約を満了し、スマート給餌機「UMTIRON CELL」に導入によって得られた効果について報告しました。マダイ養殖における成長速度と飼料効率を改善し、高い水準で両立させた本成績に関して、多くの養殖関係者から反響がありました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/34537/11/resize/d34537-11-299219-0.png ]
本実証で取り組んだテーマ
愛南町は愛媛県南部に位置し、温暖な気候とリアス式海岸が日本有数の養殖漁場を有しています。水産養殖は町の基幹産業となっていますが、魚類養殖産業を取り巻く環境変化として、1:エサ価格の高騰による生産コストの増加、2:少子高齢化や人口減少による労働力不足が喫緊の課題として挙げられています。ウミトロンはこの課題に対し、IoTやAI技術を活用することにより、データ分析に基づくエサやりの最適化と、遠隔でのエサやりによる作業軽減の実現を目指しました。2018年度、2019年度の期間、愛南町の生産者協力のもと、スマート給餌機「UMITRON CELL(R)」や魚の餌食い状態を判定するAI「UMITRON FAI(Fish Appetite Index)」を活用した、課題解決の実証試験を進めてきました。
給餌の最適化試験
UMITRON CELLを活用したモニタリングとFAIによる無駄餌の検出機能に加えて、魚の餌食い状況に応じた遠隔操作により、給餌量を調整する生育試験を実施しました。この条件では給餌の無駄だけでなく、機会損失を最小化することにより、飼料効率と成長速度を向上させることを狙いました。同一時期に稚魚入れを行ない、UMITRON CELLの活用有無によって比較区を設定しました。年間単位の長期間の試験結果において、毎月の魚体サンプリングにて定量評価を実施した結果、試験経過1年後の4月時点では対象区と比較し、0.4kg程度の増肉効果が認められました。具体的には従来は魚体重を1kg以上に成長させるために要した期間を4ヶ月以上短縮することに成功しており、成長速度の向上効果が得られております。
[画像2: https://prtimes.jp/i/34537/11/resize/d34537-11-226566-1.png ]
また、飼料効率も従来の増肉係数(1kgの魚体重増加に使用した餌量kg)は2.62であるのに対して、UMITRON CELLの機能を活用した場合の増肉係数は、2.06まで改善することに成功しております。多くの養殖関係者の方々より、成長速度と飼料効率を高い水準で両立させた本成績に関して、反響をいただいています。給餌最適化に向けた取り組みを引き続き継続し、更なる改善を目指して参ります。
得られた効果
UMITRON CELLの遠隔操作や映像のリアルタイムで確認できる機能を活用することで、環境に優しく、労働環境を改善することが可能です。またリリース当初は最大容量200kgの餌タンクを、最大400kgに拡大することによって、餌補充をする頻度を削減し、燃料コストの削減に寄与します。
利用者の方々から「ウミトロンのシステムを活用して、給餌時間や頻度を調整した結果、早期生育に繋がり半年以上、早く出荷できた」「今まで知ることのできなかった無駄餌を、リアルタイム動画やUMITRON FAIで初めて気づくことができた」「生け簀まで陸からの距離が遠く、特に雨やシケの日の給餌負担が大きかったが、遠隔給餌により作業が楽になった」などのお声をいただいております。今後も、養殖現場の課題を一つ一つ整理し、最新技術を活用してさらなる生産現場の作業軽減や効率化を目指し、サービスのアップデートを進めていきます。
関連プレスリリース
ウミトロン、新サービスのスマート給餌機「UMITRON CELL」を開発。愛媛県愛南町にて水産養殖現場への設置を開始。
https://pr-ja.umitron.com/post/182279011503/umitron-cell-launch
ウミトロン、世界初となる海上自律型の魚群食欲解析システム「UMITRON FAI (Fish Appetite Index)」を開発。機械学習により、海上でリアルタイムに魚の食欲を判定。給餌の完全自動化へ。
https://pr-ja.umitron.com/post/186989483452/fai
ウミトロン、愛媛県愛南町との研究契約を継続、水産養殖向けスマート給餌機「UMITRON CELL(R)?」によるエサやりの最適化と働き方改革に向けた実証を進める
https://pr-ja.umitron.com/post/184857549674/renewedainan
ウミトロンについて
ウミトロンは、成長を続ける水産養殖にテクノロジーを用いることで、将来人類が直面する食料問題と環境問題の解決に取り組むスタートアップ企業です。シンガポールと日本に拠点を持ち、IoT、衛星リモートセンシング、機械学習をはじめとした技術を用い、持続可能な水産養殖のコンピュータモデルを開発しています。私たちは世界中の養殖ノウハウを集積したコンピュータモデルを開発・提供することで、より安全で、人と自然に優しい「持続可能な水産養殖を地球に実装する」ことを目指しています。
- お問合せ先 -
事業連携について:UMITRON サービス担当窓口 Email:info@umitron.com
広報について:UMITRON 広報担当窓口 Email:pr@umitron.com
ウミトロン株式会社(所在地:東京都港区、共同創業者 / 代表取締役:藤原謙、以下ウミトロン)は、2018年度より愛媛県愛南町と進めてきた研究契約を満了し、スマート給餌機「UMTIRON CELL」に導入によって得られた効果について報告しました。マダイ養殖における成長速度と飼料効率を改善し、高い水準で両立させた本成績に関して、多くの養殖関係者から反響がありました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/34537/11/resize/d34537-11-299219-0.png ]
本実証で取り組んだテーマ
愛南町は愛媛県南部に位置し、温暖な気候とリアス式海岸が日本有数の養殖漁場を有しています。水産養殖は町の基幹産業となっていますが、魚類養殖産業を取り巻く環境変化として、1:エサ価格の高騰による生産コストの増加、2:少子高齢化や人口減少による労働力不足が喫緊の課題として挙げられています。ウミトロンはこの課題に対し、IoTやAI技術を活用することにより、データ分析に基づくエサやりの最適化と、遠隔でのエサやりによる作業軽減の実現を目指しました。2018年度、2019年度の期間、愛南町の生産者協力のもと、スマート給餌機「UMITRON CELL(R)」や魚の餌食い状態を判定するAI「UMITRON FAI(Fish Appetite Index)」を活用した、課題解決の実証試験を進めてきました。
給餌の最適化試験
UMITRON CELLを活用したモニタリングとFAIによる無駄餌の検出機能に加えて、魚の餌食い状況に応じた遠隔操作により、給餌量を調整する生育試験を実施しました。この条件では給餌の無駄だけでなく、機会損失を最小化することにより、飼料効率と成長速度を向上させることを狙いました。同一時期に稚魚入れを行ない、UMITRON CELLの活用有無によって比較区を設定しました。年間単位の長期間の試験結果において、毎月の魚体サンプリングにて定量評価を実施した結果、試験経過1年後の4月時点では対象区と比較し、0.4kg程度の増肉効果が認められました。具体的には従来は魚体重を1kg以上に成長させるために要した期間を4ヶ月以上短縮することに成功しており、成長速度の向上効果が得られております。
[画像2: https://prtimes.jp/i/34537/11/resize/d34537-11-226566-1.png ]
また、飼料効率も従来の増肉係数(1kgの魚体重増加に使用した餌量kg)は2.62であるのに対して、UMITRON CELLの機能を活用した場合の増肉係数は、2.06まで改善することに成功しております。多くの養殖関係者の方々より、成長速度と飼料効率を高い水準で両立させた本成績に関して、反響をいただいています。給餌最適化に向けた取り組みを引き続き継続し、更なる改善を目指して参ります。
得られた効果
UMITRON CELLの遠隔操作や映像のリアルタイムで確認できる機能を活用することで、環境に優しく、労働環境を改善することが可能です。またリリース当初は最大容量200kgの餌タンクを、最大400kgに拡大することによって、餌補充をする頻度を削減し、燃料コストの削減に寄与します。
利用者の方々から「ウミトロンのシステムを活用して、給餌時間や頻度を調整した結果、早期生育に繋がり半年以上、早く出荷できた」「今まで知ることのできなかった無駄餌を、リアルタイム動画やUMITRON FAIで初めて気づくことができた」「生け簀まで陸からの距離が遠く、特に雨やシケの日の給餌負担が大きかったが、遠隔給餌により作業が楽になった」などのお声をいただいております。今後も、養殖現場の課題を一つ一つ整理し、最新技術を活用してさらなる生産現場の作業軽減や効率化を目指し、サービスのアップデートを進めていきます。
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ウミトロンについて
ウミトロンは、成長を続ける水産養殖にテクノロジーを用いることで、将来人類が直面する食料問題と環境問題の解決に取り組むスタートアップ企業です。シンガポールと日本に拠点を持ち、IoT、衛星リモートセンシング、機械学習をはじめとした技術を用い、持続可能な水産養殖のコンピュータモデルを開発しています。私たちは世界中の養殖ノウハウを集積したコンピュータモデルを開発・提供することで、より安全で、人と自然に優しい「持続可能な水産養殖を地球に実装する」ことを目指しています。
- お問合せ先 -
事業連携について:UMITRON サービス担当窓口 Email:info@umitron.com
広報について:UMITRON 広報担当窓口 Email:pr@umitron.com