マレーシア水道の無収水削減に貢献する国際協力事業「SCADAを活用した水運用・NRWマネージメント能力向上プログラム」第7回現地研修の実施レポート
[19/09/14]
提供元:PRTIMES
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東京水道サービス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:野田数、以下、TSS)は、JICAの「草の根技術協力事業」による「SCADA※1を活用した水運用・NRW(無収水※2)マネージメント能力向上プログラム」において、第7回目の現地研修を実施したので、その概要を報告します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/44870/11/resize/d44870-11-242807-0.png ]
「JICA草の根技術協力事業」は、NGO、大学、自治体および公益法人の団体などが企画する途上国への協力活動をJICAが支援するプログラムです。
本事業では、TSSと、制御・計測機器の販売などを行う横河ソリューションサービス(株)とが共同事業体を組み、マレーシア国ラブアン水道職員10名に対し、NRW削減対策(水量水圧データの分析技術を含む)の専門家として育成することを目的として複数回にわたる研修を行っています。2017年からの3年間にわたり、現地研修(3回/年×3年)と本邦研修(2回)を実施する予定です。各年の現地研修3回目には、マレーシア全体へNRW削減技術を広めることを目的に、ラブアン水道職員が講師となってマレーシア全国の水道事業体職員に対して研修(講義と実習)を行うワークショップを開催しています。
この度の、第7回目の現地研修では、来たるワークショップに向けて、「無収水管理ソフトウェア」を活用した漏水原因の分析など、開催に向けた様々な準備を行いました。
※1:SCADAとは、コンピュータによるシステム監視とプロセス制御を行う産業制御システムの一種である。
※2:無収水とは、配水管からの漏水や盗水により料金収入に結びつかない水量を指す。安定した水道事業の
運営には無収水対策が重要であり、特に途上国では、水道事業の適正な運営を推進する上での課題と
なっている。
第7回現地研修の概要
1.期 間
現地研修期間:2019年7月8日(月)〜17日(水)(8日間)
関係機関表敬:2019年7月18日(木)
2.関係表敬先
1.マレーシア政府KATS(水・土地・天然資源省)
2.日本大使館
3.JICAマレーシア事務所
3.研修対象者
ラブアン水道職員10名(NRW担当5名、お客さまサービス担当4名、浄水担当1名)
4.研修内容
来年1月開催予定の「全国水道事業体へのワークショップ」に向け、準備を行った。
1. NRW対策
・JICAで供与した「無収水管理ソフトウェア」を活用して、ラブアン水道の全DMA※3(22カ所)から
4〜6DMAを抽出し、水量・水圧データの変動特性や原因分析
・当該DMAのNRW%の試算や夜間最小流量の発生時刻・変動の検証
・過大水圧と石綿管配管とによる漏水頻発地域(水上部落)の調査・対策検討
・「スマートボール」による送水管内漏水調査に関するプレゼン内容検討
2. カスタマーサービス
・顧客メータ故障の原因分析
・検針サイクルの実態把握と配水量分析方法の検討
※3:DMAとはDistrict Metered Areaの略で、水の流入部に流量計が設置され、他から水の流入がない
配水区画のこと。
5.研修実施状況(写真)
[画像2: https://prtimes.jp/i/44870/11/resize/d44870-11-674916-2.jpg ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/44870/11/resize/d44870-11-995563-1.jpg ]
[画像4: https://prtimes.jp/i/44870/11/resize/d44870-11-441938-3.jpg ]
[画像5: https://prtimes.jp/i/44870/11/resize/d44870-11-665364-4.jpg ]
水上部落の状況
[画像6: https://prtimes.jp/i/44870/11/resize/d44870-11-727385-5.jpg ]
[画像7: https://prtimes.jp/i/44870/11/resize/d44870-11-620591-6.jpg ]
【「SCADAを活用した水運用・NRWマネージメント能力向上プログラム」に取り組む背景】
TSSが管理を行う東京都の無収水率は4%(漏水率3%)と、世界でもトップレベルを維持しています。
マレーシアの全国平均無収水率は36.7%と非常に高く、浄水場から水道管を通って消費者の蛇口に水が届くまでに約1/3の水が失われてしまうという課題がありました。
そこで、TSSの技術やノウハウを活用して、同国における無収水削減対策を支援したいとの思いから、本プログラムを実施しています。
【東京水道サービスとは】
東京水道サービスは、東京都などが出資する第三セクターです。東京都において水道施設の管理や、浄水施設の管理、水道に関するコンサルティング・調査、技術開発、水道資器材の管理・販売を実施しています。また、東京水道で培った技術・ノウハウを活かし積極的に海外へ技術援助する事業を展開しています。世界各国で水道システム構築・運営管理のサポートを行っており、ミャンマーやマレーシアなどの地域で水道施設の整備・管理を実施しています。
【会社概要】
社名 :東京水道サービス株式会社
本社所在地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-14-1 新宿グリーンタワービル5階
設立年月 :昭和62年2月
資本金 :1億円
株主 :東京都(51%)ほか
従業員数 :1,251名(平成31年4月現在)
事業内容 :水道施設の整備・管理等、水道に関するコンサルティング及び各種研修など
【本件に関するお問い合わせ】
東京水道サービス(株)プロジェクト推進部 担当:堀口・鈴木(徳)
TEL:03-5320-9587 / E-mail: tss-pr@tssk.jp
[画像1: https://prtimes.jp/i/44870/11/resize/d44870-11-242807-0.png ]
「JICA草の根技術協力事業」は、NGO、大学、自治体および公益法人の団体などが企画する途上国への協力活動をJICAが支援するプログラムです。
本事業では、TSSと、制御・計測機器の販売などを行う横河ソリューションサービス(株)とが共同事業体を組み、マレーシア国ラブアン水道職員10名に対し、NRW削減対策(水量水圧データの分析技術を含む)の専門家として育成することを目的として複数回にわたる研修を行っています。2017年からの3年間にわたり、現地研修(3回/年×3年)と本邦研修(2回)を実施する予定です。各年の現地研修3回目には、マレーシア全体へNRW削減技術を広めることを目的に、ラブアン水道職員が講師となってマレーシア全国の水道事業体職員に対して研修(講義と実習)を行うワークショップを開催しています。
この度の、第7回目の現地研修では、来たるワークショップに向けて、「無収水管理ソフトウェア」を活用した漏水原因の分析など、開催に向けた様々な準備を行いました。
※1:SCADAとは、コンピュータによるシステム監視とプロセス制御を行う産業制御システムの一種である。
※2:無収水とは、配水管からの漏水や盗水により料金収入に結びつかない水量を指す。安定した水道事業の
運営には無収水対策が重要であり、特に途上国では、水道事業の適正な運営を推進する上での課題と
なっている。
第7回現地研修の概要
1.期 間
現地研修期間:2019年7月8日(月)〜17日(水)(8日間)
関係機関表敬:2019年7月18日(木)
2.関係表敬先
1.マレーシア政府KATS(水・土地・天然資源省)
2.日本大使館
3.JICAマレーシア事務所
3.研修対象者
ラブアン水道職員10名(NRW担当5名、お客さまサービス担当4名、浄水担当1名)
4.研修内容
来年1月開催予定の「全国水道事業体へのワークショップ」に向け、準備を行った。
1. NRW対策
・JICAで供与した「無収水管理ソフトウェア」を活用して、ラブアン水道の全DMA※3(22カ所)から
4〜6DMAを抽出し、水量・水圧データの変動特性や原因分析
・当該DMAのNRW%の試算や夜間最小流量の発生時刻・変動の検証
・過大水圧と石綿管配管とによる漏水頻発地域(水上部落)の調査・対策検討
・「スマートボール」による送水管内漏水調査に関するプレゼン内容検討
2. カスタマーサービス
・顧客メータ故障の原因分析
・検針サイクルの実態把握と配水量分析方法の検討
※3:DMAとはDistrict Metered Areaの略で、水の流入部に流量計が設置され、他から水の流入がない
配水区画のこと。
5.研修実施状況(写真)
[画像2: https://prtimes.jp/i/44870/11/resize/d44870-11-674916-2.jpg ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/44870/11/resize/d44870-11-995563-1.jpg ]
[画像4: https://prtimes.jp/i/44870/11/resize/d44870-11-441938-3.jpg ]
[画像5: https://prtimes.jp/i/44870/11/resize/d44870-11-665364-4.jpg ]
水上部落の状況
[画像6: https://prtimes.jp/i/44870/11/resize/d44870-11-727385-5.jpg ]
[画像7: https://prtimes.jp/i/44870/11/resize/d44870-11-620591-6.jpg ]
【「SCADAを活用した水運用・NRWマネージメント能力向上プログラム」に取り組む背景】
TSSが管理を行う東京都の無収水率は4%(漏水率3%)と、世界でもトップレベルを維持しています。
マレーシアの全国平均無収水率は36.7%と非常に高く、浄水場から水道管を通って消費者の蛇口に水が届くまでに約1/3の水が失われてしまうという課題がありました。
そこで、TSSの技術やノウハウを活用して、同国における無収水削減対策を支援したいとの思いから、本プログラムを実施しています。
【東京水道サービスとは】
東京水道サービスは、東京都などが出資する第三セクターです。東京都において水道施設の管理や、浄水施設の管理、水道に関するコンサルティング・調査、技術開発、水道資器材の管理・販売を実施しています。また、東京水道で培った技術・ノウハウを活かし積極的に海外へ技術援助する事業を展開しています。世界各国で水道システム構築・運営管理のサポートを行っており、ミャンマーやマレーシアなどの地域で水道施設の整備・管理を実施しています。
【会社概要】
社名 :東京水道サービス株式会社
本社所在地:〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-14-1 新宿グリーンタワービル5階
設立年月 :昭和62年2月
資本金 :1億円
株主 :東京都(51%)ほか
従業員数 :1,251名(平成31年4月現在)
事業内容 :水道施設の整備・管理等、水道に関するコンサルティング及び各種研修など
【本件に関するお問い合わせ】
東京水道サービス(株)プロジェクト推進部 担当:堀口・鈴木(徳)
TEL:03-5320-9587 / E-mail: tss-pr@tssk.jp