『あはれび/ AWAREBI 』by Kohei Kyomori
[20/07/14]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
8月6日(木)〜16日(日)の期間中、FASHIONからARTまで幅広い分野で演出を手掛ける小松隆宏(WATOWAINC.)のプロデュースの元、現代装飾作家 京森康平によるソロエキシビジョン『あはれび/ AWAREBI 』をelephant STUDIOにて開催します。
[画像: https://prtimes.jp/i/15900/12/resize/d15900-12-428590-0.jpg ]
概要
名称:『あはれび/AWAREBI 』by Kohei Kyomori
期間: 2020年8月6日(木) 〜 16日(日) 12:00〜20:00
会場: elephant STUDIO 1F - 2F
東京都渋谷区渋谷2-7-4
※アポイント制
こちらのリンク(peatix)よりご予約ください。 https://awarebi2020.peatix.com/
CONTACT: info@watowa.jp
※ご予約のない方でも、当日会場の状況によってご案内できる可能性はございますが、コロナ対策もありお断りせざるをえない場合がございます。アポイントをお取りいただければ幸いです。
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日本アイデンティティなのに“多種族感”。
僕が初めて京森康平の作品と出会ったときに感じた感覚だ。
そもそも、日本のアイデンティティは、たくさんの世界の文化を吸収して出来上がったハイブリッドなのだ。
2020年大型のソロエキシビジョンとなる今回は“現代装飾家”としてさらにアップデートされた作品が並ぶことになるだろう。彼のグラフィカルなセンスが光るカラフルで装飾的なシリーズはもちろん、日本の天然藍染も象徴的に打ち出したシリーズの新作が発表される。さらには、初の立体作品も発表される予定だ。彼の貴重な現代装飾ARTを堪能していただきたい。
ーExhibition producer : 小松 隆宏 ( WATOWA INC.)
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京森康平 - 現代装飾家
東京でグラフィックデザインとファッションデザインを学んだのち、イタリアに留学。ヨーロッパで目にした、装飾美術に感銘を受け、デジタルツールを使用した装飾絵画を描き始める。世界中にある民芸、陶芸、衣服、建築など、人類が歴史の中で発展させてきた装飾文化を組み合わせ、現代の解釈で作品を作り出す。歴史やルーツを紐解くことで見えてくる、国境や民族間を越えた文化の響き合いは、互いを受け入れ偏見や差別をなくしたいというメッセージかが込められてる。
https://www.kohei-kyomori.com/
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Exhibition statement
しみじみとした感動を表現し、不完全さに美を見出す「あはれ」という言葉は、現代において、なんらかの対象に同情を寄せる「哀れ」という言葉に変容した。京森の新作「あはれび」は、多様な文化圏の装飾芸術を用いて欠損した肉体を描いた絵画作品である。京森はパラリンピック・アスリートやギリシャ彫刻に着想を得て本作の制作に着手し、彼らの欠損した身体に「哀れ」ではなく、日本の伝統的な美意識としての「あはれ」を投影している。
彼がこれまでも一貫して用いてきた細密な装飾には、複数の文化圏にルーツを持つモチーフが隠されている。本作では、彼の特徴である装飾技法によって文化の多様性が、そして欠損した身体に美が見出されている。東洋/西洋、現代/古来といった時代や場所性を超越した装飾と欠損した身体の調和は、「多様性」の時代を見事に体現し、美の多様性とその可能性を問いかけている。
また、同一イメージで制作された藍染のシリーズには、日本の伝統技法の一つである「金継ぎ」手法が取り入れられている。壊れてしまった陶器を漆で接着し、金粉などで着色する金継ぎは、一度破損してしまった器を再生させながら唯一無二の価値を生み出す技法として、近年国内外で再評価されている。
かつて、日本では中国や朝鮮半島から伝来する器(うつわ)が輸送の最中に割れてしまうことから金継ぎの技法が発達した。海外の文化を取り入れながら、再生と独自のアレンジを加える日本的な文化需要のあり方は、国籍や人種によって分断と対立が深まりつつある現代にこそ必要なアティチュードである。京森は、金継ぎの手法を用いることで、欠損が生み出す唯一無二の価値を称賛し、あらゆる身体の美しさの可能性を問い直している。
ーArt critic: YUZU MURAKAMI
[画像: https://prtimes.jp/i/15900/12/resize/d15900-12-428590-0.jpg ]
概要
名称:『あはれび/AWAREBI 』by Kohei Kyomori
期間: 2020年8月6日(木) 〜 16日(日) 12:00〜20:00
会場: elephant STUDIO 1F - 2F
東京都渋谷区渋谷2-7-4
※アポイント制
こちらのリンク(peatix)よりご予約ください。 https://awarebi2020.peatix.com/
CONTACT: info@watowa.jp
※ご予約のない方でも、当日会場の状況によってご案内できる可能性はございますが、コロナ対策もありお断りせざるをえない場合がございます。アポイントをお取りいただければ幸いです。
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日本アイデンティティなのに“多種族感”。
僕が初めて京森康平の作品と出会ったときに感じた感覚だ。
そもそも、日本のアイデンティティは、たくさんの世界の文化を吸収して出来上がったハイブリッドなのだ。
2020年大型のソロエキシビジョンとなる今回は“現代装飾家”としてさらにアップデートされた作品が並ぶことになるだろう。彼のグラフィカルなセンスが光るカラフルで装飾的なシリーズはもちろん、日本の天然藍染も象徴的に打ち出したシリーズの新作が発表される。さらには、初の立体作品も発表される予定だ。彼の貴重な現代装飾ARTを堪能していただきたい。
ーExhibition producer : 小松 隆宏 ( WATOWA INC.)
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京森康平 - 現代装飾家
東京でグラフィックデザインとファッションデザインを学んだのち、イタリアに留学。ヨーロッパで目にした、装飾美術に感銘を受け、デジタルツールを使用した装飾絵画を描き始める。世界中にある民芸、陶芸、衣服、建築など、人類が歴史の中で発展させてきた装飾文化を組み合わせ、現代の解釈で作品を作り出す。歴史やルーツを紐解くことで見えてくる、国境や民族間を越えた文化の響き合いは、互いを受け入れ偏見や差別をなくしたいというメッセージかが込められてる。
https://www.kohei-kyomori.com/
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Exhibition statement
しみじみとした感動を表現し、不完全さに美を見出す「あはれ」という言葉は、現代において、なんらかの対象に同情を寄せる「哀れ」という言葉に変容した。京森の新作「あはれび」は、多様な文化圏の装飾芸術を用いて欠損した肉体を描いた絵画作品である。京森はパラリンピック・アスリートやギリシャ彫刻に着想を得て本作の制作に着手し、彼らの欠損した身体に「哀れ」ではなく、日本の伝統的な美意識としての「あはれ」を投影している。
彼がこれまでも一貫して用いてきた細密な装飾には、複数の文化圏にルーツを持つモチーフが隠されている。本作では、彼の特徴である装飾技法によって文化の多様性が、そして欠損した身体に美が見出されている。東洋/西洋、現代/古来といった時代や場所性を超越した装飾と欠損した身体の調和は、「多様性」の時代を見事に体現し、美の多様性とその可能性を問いかけている。
また、同一イメージで制作された藍染のシリーズには、日本の伝統技法の一つである「金継ぎ」手法が取り入れられている。壊れてしまった陶器を漆で接着し、金粉などで着色する金継ぎは、一度破損してしまった器を再生させながら唯一無二の価値を生み出す技法として、近年国内外で再評価されている。
かつて、日本では中国や朝鮮半島から伝来する器(うつわ)が輸送の最中に割れてしまうことから金継ぎの技法が発達した。海外の文化を取り入れながら、再生と独自のアレンジを加える日本的な文化需要のあり方は、国籍や人種によって分断と対立が深まりつつある現代にこそ必要なアティチュードである。京森は、金継ぎの手法を用いることで、欠損が生み出す唯一無二の価値を称賛し、あらゆる身体の美しさの可能性を問い直している。
ーArt critic: YUZU MURAKAMI