2020年上半期電子・半導体生産機械設備製造業の振り返り<ワイズ機械業界ジャーナル8月第4週号発行>
[20/08/27]
提供元:PRTIMES
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〜台湾機械業界の動向が分かる〜
ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)は台湾機械業界専門誌「ワイズ機械業界ジャーナル」の8月第4週号を発行しました。今週号では、電子・半導体生産機械設備製造業、機械メーカーの投資動向、精密金属加工部品メーカーEurocharm、台湾工作機械輸出入統計について紹介します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/59899/12/resize/d59899-12-148484-0.png ]
<200827号内容案内>
[表: https://prtimes.jp/data/corp/59899/table/12_1.jpg ]
<電子・半導体生産機械設備製造業の振り返り—2020年上半期>(※一部抜粋)
一、産業概況
2020年第1四半期、半導体生産機械設備の需要は世界的に増加したが、米中両国のハイテク冷戦を受けて、中国電子業が自国製品の調達規模を拡大したため、台湾電子・半導体生産機械設備製造業の対中国輸出は悪影響を受けた。台湾市場では、米中ハイテク冷戦によって台湾にUターン投資する電子業メーカーが増加し、設備投資支出が伸びたことから、台湾当産業に対する需要は拡大した。しかし、Uターン投資した電子大手メーカーの設備需要は輸入に依存している一方、中小規模メーカーの投資意欲は低迷しているため、2020年1〜5月の台湾当産業の生産額は前年同期比11.15%減の374億9,000万台湾元、販売額は同8.06%減の374億9,300万台湾元となった。
米中両国のハイテク冷戦の影響は広がっており、中国は米国への依存度を軽減するため、国内の電子製品および電子製品生産設備メーカーへの支援を強化した。また、世界の大手電子業メーカーが中国における生産規模の縮小と生産ラインの移転を進めている影響で、2020年下半期の中国市場からの受注はさらに減少する見通しだ。
台湾市場では、台湾積体電路製造(TSMC)の設備投資支出の大幅拡大と、電子業メーカーのUターン投資の増加によって、台湾当産業の販売額は成長すると予測される。全体的に見ると、中国市場での需要減少は継続するが、台湾市場での受注は回復するとみられることから、20年下半期も台湾当産業の生産額と販売額は減少するが、減少幅は緩やかになる見込みだ。また、20年通年の生産額と販売額も減少傾向が続く見通しである。
[画像2: https://prtimes.jp/i/59899/12/resize/d59899-12-816113-1.png ]
二、カテゴリー別の概況
2020年1〜5月の主要カテゴリー別の販売額では、「半導体生産機械設備製造業」のみ成長傾向を示した。これはTSMCが競合社との技術力の差を維持するために、製造プロセスの技術革新に力を入れ、設備投資支出を大幅に引き上げたことに加えて、中国の半導体業メーカーが米国製品への依存度を軽減するために、台湾製設備の調達規模を拡大したからだ。このような要因から、20年1〜5月の「半導体生産機械設備製造業」の販売額は前年同期比17.84%増の208億9,800万台湾元となった。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、テレビやスマートフォンなど電子製品の販売が低迷しているため、パネルメーカーは売上高が減少し、設備投資意欲も低下した。また、中国パネルメーカーの投資意欲もピークを過ぎたことから、フラットディスプレイパネル(FDP)生産機械設備の需要は縮小した。このため、20年1〜5月の「FDP生産機械設備製造業」の販売額は前年同期比48.23%減の53億6,800万台湾元と大きく減少した。
新型コロナウイルスの感染拡大と米中両国のハイテク冷戦の影響で、台湾の中・小規模電子業メーカーは投資意欲が低下している。また、中国メーカーが輸入代替を進めており、台湾製設備の輸入需要が減少したため、20年1〜5月の「その他電子生産機械設備製造業」の販売額は前年同期比11.43%減の112億2,800万台湾元となった。
[画像3: https://prtimes.jp/i/59899/12/resize/d59899-12-246738-2.png ]
三、輸出入概況
(1)輸入
米中貿易摩擦とハイテク冷戦を受けて、台湾電子業メーカーのUターン投資が増加している。また、TSMCが設備投資支出を拡大したことから、2020年上半期の台湾電子・半導体生産機械設備製造業の輸入額は成長すると予測されたものの、新型コロナウイルスの感染が各国に拡大した影響で、20年3月より世界の物流が停滞し、設備の輸入が遅延した。このため、20年1〜6月の台湾当産業の輸入額は前年同期比2.88%減の2,448億台湾元の小幅減少となった。
台湾電子業メーカーのUターン投資が増加していることに加えて、台湾政府も複数の投資優遇政策を実施していることから、台湾当産業の輸入需要はさらに増加する見通しだ。また、外国バイヤーが調達先を台湾半導体メーカーに切り替えたため、メーカーの設備投資が拡大し、関連設備の輸入需要が高まっている。このように、台湾市場の輸入需要が増加していることから、20年下半期の台湾当産業の輸入額はプラス成長に浮上し、20年通年の輸入額も小幅成長となると予測される。(未完)
[画像4: https://prtimes.jp/i/59899/12/resize/d59899-12-592468-3.png ]
<ワイズ機械業界ジャーナルとは>
[画像5: https://prtimes.jp/i/59899/12/resize/d59899-12-818865-4.png ]
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台湾で唯一機械業界に特化した日本語情報誌です。
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工作機械、機械設備、機械制御装置、手工具、動力工具、ねじ・ナット・リベット、ファスナー、金型、自動車、航空宇宙、自動化・ロボット、再生エネルギー等などの情報が満載です。
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【会社概要】
会社名:ワイズコンサルティング グループ
所在地:中華民国台北市襄陽路9號8F
代表者:吉本康志
設立:1996年11月
URL:https://www.ys-consulting.com.tw/
事業内容:
・経営コンサルティング(人事労務・マーケティング・経営戦略・情報セキュリティ)
・人材トレーニング(階層別研修・職種別研修)
・日本語台湾経済ニュース、機械業界ジャーナル配信
・市場調査・業界調査・顧客調査
・クラウドサービスの販売
【お客様からのお問い合わせ先】
ワイズコンサルティング
TEL:+886-22381-9711(日本時間10:00〜19:00)
e-mail:research@ys-consulting.com
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一、産業概況
2020年第1四半期、半導体生産機械設備の需要は世界的に増加したが、米中両国のハイテク冷戦を受けて、中国電子業が自国製品の調達規模を拡大したため、台湾電子・半導体生産機械設備製造業の対中国輸出は悪影響を受けた。台湾市場では、米中ハイテク冷戦によって台湾にUターン投資する電子業メーカーが増加し、設備投資支出が伸びたことから、台湾当産業に対する需要は拡大した。しかし、Uターン投資した電子大手メーカーの設備需要は輸入に依存している一方、中小規模メーカーの投資意欲は低迷しているため、2020年1〜5月の台湾当産業の生産額は前年同期比11.15%減の374億9,000万台湾元、販売額は同8.06%減の374億9,300万台湾元となった。
米中両国のハイテク冷戦の影響は広がっており、中国は米国への依存度を軽減するため、国内の電子製品および電子製品生産設備メーカーへの支援を強化した。また、世界の大手電子業メーカーが中国における生産規模の縮小と生産ラインの移転を進めている影響で、2020年下半期の中国市場からの受注はさらに減少する見通しだ。
台湾市場では、台湾積体電路製造(TSMC)の設備投資支出の大幅拡大と、電子業メーカーのUターン投資の増加によって、台湾当産業の販売額は成長すると予測される。全体的に見ると、中国市場での需要減少は継続するが、台湾市場での受注は回復するとみられることから、20年下半期も台湾当産業の生産額と販売額は減少するが、減少幅は緩やかになる見込みだ。また、20年通年の生産額と販売額も減少傾向が続く見通しである。
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二、カテゴリー別の概況
2020年1〜5月の主要カテゴリー別の販売額では、「半導体生産機械設備製造業」のみ成長傾向を示した。これはTSMCが競合社との技術力の差を維持するために、製造プロセスの技術革新に力を入れ、設備投資支出を大幅に引き上げたことに加えて、中国の半導体業メーカーが米国製品への依存度を軽減するために、台湾製設備の調達規模を拡大したからだ。このような要因から、20年1〜5月の「半導体生産機械設備製造業」の販売額は前年同期比17.84%増の208億9,800万台湾元となった。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、テレビやスマートフォンなど電子製品の販売が低迷しているため、パネルメーカーは売上高が減少し、設備投資意欲も低下した。また、中国パネルメーカーの投資意欲もピークを過ぎたことから、フラットディスプレイパネル(FDP)生産機械設備の需要は縮小した。このため、20年1〜5月の「FDP生産機械設備製造業」の販売額は前年同期比48.23%減の53億6,800万台湾元と大きく減少した。
新型コロナウイルスの感染拡大と米中両国のハイテク冷戦の影響で、台湾の中・小規模電子業メーカーは投資意欲が低下している。また、中国メーカーが輸入代替を進めており、台湾製設備の輸入需要が減少したため、20年1〜5月の「その他電子生産機械設備製造業」の販売額は前年同期比11.43%減の112億2,800万台湾元となった。
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台湾電子業メーカーのUターン投資が増加していることに加えて、台湾政府も複数の投資優遇政策を実施していることから、台湾当産業の輸入需要はさらに増加する見通しだ。また、外国バイヤーが調達先を台湾半導体メーカーに切り替えたため、メーカーの設備投資が拡大し、関連設備の輸入需要が高まっている。このように、台湾市場の輸入需要が増加していることから、20年下半期の台湾当産業の輸入額はプラス成長に浮上し、20年通年の輸入額も小幅成長となると予測される。(未完)
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代表者:吉本康志
設立:1996年11月
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