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ファームノート、農水省『全国版畜産クラウド』とデータ連携

初の商用利用に向けた取組。酪農・畜産経営の高度化に貢献

酪農・畜産業界に特化したIoTソリューションの開発・提供する株式会社ファームノート(本社:北海道帯広市、代表取締役 下村 瑛史 以下、ファームノート)は、農林水産省が取り組む全国版畜産クラウドシステムに蓄積された情報を利活用する事業者となったことを発表します。




[画像: https://prtimes.jp/i/72643/12/resize/d72643-12-bc228c2edeeac5e5747c-0.png ]

 具体的には4月25日から商用利用に向けて、クラウド牛群管理システム「Farmnote Cloud」と全国版畜産クラウドシステムとの連携の実証を開始します。全国版畜産クラウドシステムとのデータ連携によるサービス提供の実証の取組としては初めてです。

 酪農・畜産生産者にとって、牛の出生や異動(転入・転出)といった情報の管理は、大きな負担となっています。牛個体識別台帳にこれらの情報を登録しつつ、さらに牛群管理ソフトにそれぞれに二重で登録する必要があります。この煩雑な作業は、生産者の貴重な時間を奪い、本来の業務に集中する妨げになります。

 牛個体識別情報を活用する全国版畜産クラウドシステムとFarmnote Cloudが連携することによって、このような作業の煩わしさから開放され、牛の在籍情報や分娩情報など必要な情報を一元的に管理することが可能になります。生産者はいつでもどこでも牛の情報にアクセスできるため、簡単かつ効率的に牛群管理を行うことができます。

 全国版畜産クラウドシステムは農林水産省が2018年9月に運用を開始した牛の個体識別情報の履歴情報等を集約するデータベースです。全国乳用牛135万6000頭、肉用牛268万7000頭を管理しており、すべての酪農・畜産生産者の生産性を向上させ、畜産経営の改善に役立てることを目的としています。


社会的使命として経営の盤石化に貢献
酪農・畜産業の持続可能性を追求

 大規模肥育経営体では、今回のデータ連携により、自動で在庫管理ができます。牛の導入や出荷は多い日には100頭を超えることがあります。牧場の経営状況を可視化するうえで、牛の在庫数の把握は欠かせません。今回のデータ連携の実現により、自動で在庫管理ができるようになります。
 酪農経営体では、生乳生産の出荷見通しが不安定になったことで、繁殖戦略に変化が求められています。後継となる乳用牛を確保することに加え、受精卵移植を活用した個体販売によって収益を最大化することが求められているのです。今回のデータ連携の実現により、牛群管理に必要な情報が自動取得できるため、ゲノム検査だけで繁殖計画を実行できます。

 ファームノートは酪農や畜産業に携わる事業者の社会的使命として、経営基盤の盤石化に貢献したいと考えております。まさに全国版畜産クラウドシステムに蓄積された情報を経営に活かすことは、酪農や畜産業の持続可能性にも貢献できます。Farmnote Cloudの既存農家にとっても有益な情報であることから、全国版畜産クラウドシステムとの連携機能を開発することにいたしました。ファームノートは農林水産省が全国版畜産クラウドシステムで目指す「畜産経営改善のための体制づくり」にも貢献しております。


 ファームノートは『「生きる」を、つなぐ。』をグループビジョンにし、技術革新を通じて、持続可能な地球の豊かさに貢献することを目指しています。その想いから畜産業も持続可能な状態を作り出すことに貢献したいと考えています。全国版畜産クラウドシステムでの取組みをはじめ、全国各地の酪農・畜産生産者のデジタル化も推進してまいります。
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