コダシップはCHERIアライアンスにCHERI RISC-V SDKを寄贈し, 安全なLinuxを実現
[24/10/26]
提供元:PRTIMES
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Linuxカーネルを含んだ完全なSDKにオープンアクセスできるため, CHERI対応RISC-Vアプリケーションの構築とテストが容易になります.
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/99181/12/99181-12-2bf6b1f2f8ee3e2bd624395a633467d3-916x336.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
2024年10月21日, ドイツ・ミュンヘン - RISC-Vカスタム コンピュートのリーダーであるコダシップは, 新たに開発したCHERI用ソフトウェア開発キット(SDK)をコミュニティ利益団体であるCHERIアライアンスに寄贈し, 同団体はSDKをGitHub上で自由にダウンロードできるようにしたと発表しました.
CHERI (Capability Hardware Enhanced RISC Instructions) は, ケンブリッジ大学が2010年からSRI Internationalとの共同研究で開発した高度なセキュリティ技術です. この研究は, システムのセキュリティを向上させるためのハードウェアとソフトウェアの基本的な設計の選択を見直すことを目的としており, DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency), UKRI (UK Research and Innovation) などから資金提供を受けています. 2023年, この技術は初めてコダシップによりライセンス可能なプロセッサとして市販が始まりました.
CHERIは命令セットアーキテクチャ(ISA)を拡張して, きめ細かなメモリアクセス制御を行います. これにより, バッファオーバーフローやメモリ破壊などの一般的な脆弱性を防ぐことができます. ただし, この技術を利用するには, 開発者はCHERIに適合したソフトウェアツールとパッケージにアクセスする必要があります. 特にコンパイラは, ISAとハードウェア コアに新しく導入された拡張命令を活用したアプリケーションを生成できる必要があります. コダシップは他のCHERIアライアンスメンバーと協力し, 既存のオープンソース プロジェクト上にこれらのツールを構築し, RISC-VでCHERIを活用するすべての人が無制限に使用できるように, SDKをCHERIアライアンスに寄付しました.
コダシップ最高経営責任者(CEO) Ron Blackは,「既に多く政府や組織が, 世界を守れる可能性をCHERI技術に見出しているため, この技術を実際のシステムで活用できるため展開を迅速に行う必要がある.」と述べています. また「私たちは, Linuxに完全対応したSDKを実装するために多大な努力を払ってきました. そして今, それを誰もが使えるように公開しています. これがCHERIと RISC-Vコミュニティにとって大きな財産になると確信しています.」とも付け加えています.
「CHERIアライアンスは, CHERIセキュリティがすべてのハイテク製品で活用されるように, コラボレーションとオープン性に重点を置いています. コダシップがアライアンスを通じてSDKを公開したことは, CHERIのRISC-V標準化の取り組みを後押ししています. CHERIはエレクトロニクスのより安全な未来をもたらすことができます. そのためには, 学界, 産業界, 政府が協力しなければなりません.」と, CHERIアライアンスのディレクターであるMichael Halsall氏はコメントしています.
CHERI RISC-V SDKには次のものが含まれます:
・ LLVM17ベースのC/C++コンパイラとツールチェーン
・ CHERI-RISC-V Sailモデル
・ QEMUオープンソース・エミュレータ
・ OpenSBI RISC-Vスーパーバイザー・バイナリ・インターフェース実装
・ Das U-Bootブートローダー
・ Linuxカーネル6.10
・ FreeRTOS
・ GNUデバッガ
・ Yocto Linuxビルドシステム
・ Busyboxをベースとした基本的なユーザー空間環境
CHERI Alliance GitHubからSDKにアクセスください.
コダシップについて
コダシップは, システム・オン・チップ開発者が製品を差別化して競争力を高めることを可能にするプロセッサ技術企業です. ユーザーは, コダシップのカスタム コンピュート製品を通じて, オープンなRISC-V ISAが持つ変革の可能性を各々の方法で活用することができます. プロセッサ設計自動化ツールCodasip Studioと, 簡単にカスタマイズできるプロセッサIPシリーズの組み合わせは, 完全なオープンアーキテクチャ ライセンス モデルとなります. コダシップはヨーロッパが拠点であることを誇りとし, 世界中にサービスを提供し, すでに数十億台のデバイスが コダシップのテクノロジによって実現されています. 詳細はhttps://codasip.com/jp/をご覧ください.
CHERIアライアンスについて
CHERIアライアンスは, コンピューティング業界全体でCapability Hardware Enhanced RISC命令(CHERI)セキュリティ技術の世界的な採用を推進するコミュニティ利益団体です. 英ケンブリッジ大学とSRI Internationalによる10年以上にわたる先駆的な研究を基に, CHERIはきめ細かなメモリ保護とソフトウェアの区画化によってシステム セキュリティを強化するように設計された革新的なアーキテクチャを導入しています. アライアンスは, さまざまなコンピューティング プラットフォームにわたってCHERIを標準化し実装するために, 業界, 学界, 公共部門と積極的に連携しています.詳細については, www.cheri-alliance.orgをご覧ください.
メディア連絡先
Tora Fridholm, マーケティング コミュニケーション マネージャー
tora.fridholm@codasip.com +46 761 619134
もしくは
contact_japan@codasip.com
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2024年10月21日, ドイツ・ミュンヘン - RISC-Vカスタム コンピュートのリーダーであるコダシップは, 新たに開発したCHERI用ソフトウェア開発キット(SDK)をコミュニティ利益団体であるCHERIアライアンスに寄贈し, 同団体はSDKをGitHub上で自由にダウンロードできるようにしたと発表しました.
CHERI (Capability Hardware Enhanced RISC Instructions) は, ケンブリッジ大学が2010年からSRI Internationalとの共同研究で開発した高度なセキュリティ技術です. この研究は, システムのセキュリティを向上させるためのハードウェアとソフトウェアの基本的な設計の選択を見直すことを目的としており, DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency), UKRI (UK Research and Innovation) などから資金提供を受けています. 2023年, この技術は初めてコダシップによりライセンス可能なプロセッサとして市販が始まりました.
CHERIは命令セットアーキテクチャ(ISA)を拡張して, きめ細かなメモリアクセス制御を行います. これにより, バッファオーバーフローやメモリ破壊などの一般的な脆弱性を防ぐことができます. ただし, この技術を利用するには, 開発者はCHERIに適合したソフトウェアツールとパッケージにアクセスする必要があります. 特にコンパイラは, ISAとハードウェア コアに新しく導入された拡張命令を活用したアプリケーションを生成できる必要があります. コダシップは他のCHERIアライアンスメンバーと協力し, 既存のオープンソース プロジェクト上にこれらのツールを構築し, RISC-VでCHERIを活用するすべての人が無制限に使用できるように, SDKをCHERIアライアンスに寄付しました.
コダシップ最高経営責任者(CEO) Ron Blackは,「既に多く政府や組織が, 世界を守れる可能性をCHERI技術に見出しているため, この技術を実際のシステムで活用できるため展開を迅速に行う必要がある.」と述べています. また「私たちは, Linuxに完全対応したSDKを実装するために多大な努力を払ってきました. そして今, それを誰もが使えるように公開しています. これがCHERIと RISC-Vコミュニティにとって大きな財産になると確信しています.」とも付け加えています.
「CHERIアライアンスは, CHERIセキュリティがすべてのハイテク製品で活用されるように, コラボレーションとオープン性に重点を置いています. コダシップがアライアンスを通じてSDKを公開したことは, CHERIのRISC-V標準化の取り組みを後押ししています. CHERIはエレクトロニクスのより安全な未来をもたらすことができます. そのためには, 学界, 産業界, 政府が協力しなければなりません.」と, CHERIアライアンスのディレクターであるMichael Halsall氏はコメントしています.
CHERI RISC-V SDKには次のものが含まれます:
・ LLVM17ベースのC/C++コンパイラとツールチェーン
・ CHERI-RISC-V Sailモデル
・ QEMUオープンソース・エミュレータ
・ OpenSBI RISC-Vスーパーバイザー・バイナリ・インターフェース実装
・ Das U-Bootブートローダー
・ Linuxカーネル6.10
・ FreeRTOS
・ GNUデバッガ
・ Yocto Linuxビルドシステム
・ Busyboxをベースとした基本的なユーザー空間環境
CHERI Alliance GitHubからSDKにアクセスください.
コダシップについて
コダシップは, システム・オン・チップ開発者が製品を差別化して競争力を高めることを可能にするプロセッサ技術企業です. ユーザーは, コダシップのカスタム コンピュート製品を通じて, オープンなRISC-V ISAが持つ変革の可能性を各々の方法で活用することができます. プロセッサ設計自動化ツールCodasip Studioと, 簡単にカスタマイズできるプロセッサIPシリーズの組み合わせは, 完全なオープンアーキテクチャ ライセンス モデルとなります. コダシップはヨーロッパが拠点であることを誇りとし, 世界中にサービスを提供し, すでに数十億台のデバイスが コダシップのテクノロジによって実現されています. 詳細はhttps://codasip.com/jp/をご覧ください.
CHERIアライアンスについて
CHERIアライアンスは, コンピューティング業界全体でCapability Hardware Enhanced RISC命令(CHERI)セキュリティ技術の世界的な採用を推進するコミュニティ利益団体です. 英ケンブリッジ大学とSRI Internationalによる10年以上にわたる先駆的な研究を基に, CHERIはきめ細かなメモリ保護とソフトウェアの区画化によってシステム セキュリティを強化するように設計された革新的なアーキテクチャを導入しています. アライアンスは, さまざまなコンピューティング プラットフォームにわたってCHERIを標準化し実装するために, 業界, 学界, 公共部門と積極的に連携しています.詳細については, www.cheri-alliance.orgをご覧ください.
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Tora Fridholm, マーケティング コミュニケーション マネージャー
tora.fridholm@codasip.com +46 761 619134
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