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マーケティングファネルと連動したアプリストア最適化

アプリ市場が成熟するにつれ、ユーザーが新しいアプリを見つけてからダウンロードするまでの行程が大きく変化しました。ユーザーは飽和状態に陥ったアプリストア上の検索ではなく、他のアプリまたはソーシャルプラットフォーム上に表示される広告を通じて新しいアプリを見つけています。オーガニックなダウンロードが減少した現在では、アプリストア最適化(ASO)がマーケティングファネルにおける重要な位置を占めるようになっているのです。




かつてASOと言えば、キーワード選定、レビュー対策、カテゴリーの分類などを通じて、アプリストア内での検索を行いやすくすることを意味していました。ただ広告キャンペーンからの新規ユーザー獲得が一般的になった現在では、ファネルとの連動を意識しなければなりません。広告から遷移してアプリストアへとたどり着いたユーザーが、ダウンロードするまでの導線を綿密に設計しなければならないのです。


アプリストアの違いを知る
Google PlayとApple社のApp Storeでは、それぞれ構造や仕組みが大きく異なります。ASOを戦略的に実施するためには、これらの違いを理解することが必須です。一つのタイトルを両方のアプリストアからリリースする場合には、まずはテストを実施することをお勧めします。

ここではストアのトレーラー動画を例にして、二つのアプリストアの違いを説明しましょう。App Storeではオートプレイ、Google Playはクリック・トゥ・プレイです。つまり、Google Playのユーザーの多くは動画を閲覧しない可能性が高いので、プレイボタンを分かりやすく表示する必要があります。ほんのささいな違いに思えるかもしれませんが、テストを行った上で最適な施策を選ぶことができれば、より多くの見込み顧客を獲得し、ひいてはより多くのコンバージョンを獲得することができます。

またいずれのアプリストアであれ、重要なのは、ユーザーに対して最も伝えたいメッセージを最初にそして中心に据えることです。多くのユーザーはページの隅々までスクロールしてくれません。一目見た際に視界に入ってくる情報こそが大事なのです。端的に要点を伝えるようにしましょう。

    アプリストアの違い

[画像1: https://prtimes.jp/i/45774/13/resize/d45774-13-714569-1.png ]



A/Bテストを繰り返す

ASOとは要するに、アプリのCVRを向上させ、マーケティングキャンペーンの効果を最大化さらにはキャンペーン予算の最適化をすることです。A/Bテストを通じて、アプリストア上に記載されているどの情報がコンバージョンに寄与し、また何が障害となるかを見極めなければなりません。

A/Bテストを実施する際には、まずはテストを行うプラットフォームを選ぶ必要があります。実際のページ構成をほぼ複製したテスト用のページにトラフィックの一部を送るサードパーティーのプラットフォームの利用が得策です。トラフィックを分割することで、様々な違いに応じた適切なテストが行えるようになります。複製されたページから流入したユーザーがダウンロードする際には、正規のアプリストアのページにリダイレクトされる設計にしましょう。

またGoogle Play.であれば、アプリストアのページ上でA/Bテストを実施できます。この機能は無料で、テストの結果に応じてテキストと画像の変更を気軽に行うことができるのです。
とにかく、A/Bテストは必須です。もしテストを実施しなければ、CVRが悪化し、広告費を無駄にする可能性があります。もちろん、ただテストを実施すればいいというわけではありません。先に紹介したサードパーティーのプラットフォームを使った手法においては、インストールを目的としたクリック後にリダイレクトが発生することになるので、ユーザー体験を若干損ないます。ただし長期的な観点としては、ユーザー体験をより良いものにするための施策なのです。

どんなテストを実施すべきか
その時々で流行しているゲームの傾向やアプリ業界のエコシステム、競合分析、ポップカルチャーの動向、アプリを通じて収集したデータから導かれる知見などに応じて、様々なテスト形態があり得ます。アプリ市場の動きを注視していれば、競合アプリとの差をつけることができるはずです。テストを実施する要素は多岐にわたります。下記ではその中からいくつか例を挙げて説明します。

キャラクター
ユーザーがゲームの人気キャラクターに対して好意的な反応を示す場合があります。アイコン、画像、動画それぞれにキャラクターを挿入してテストを実施してみましょう。人気キャラクターが表示されている素材をクリックしたからといって、すぐにコンバージョンにつながるとは限りません。どのような要素が成果につながるかを見極めるためにはやはりテストです。

ローカライゼーション
フランス語で表示された広告を閲覧したユーザーがフランス語のアプリストアにリダイレクトされたものの、ダウンロードする際になって初めて英語の文章が出てきたら、そのユーザーはどんな反応を示すでしょうか。ゲーム自体がローカライズされていないのであれば、マーケティング施策だけをローカライズしたところで、適切でないユーザーばかりを呼び寄せたり、ユーザー体験を阻害するといったことにつながりかねません。また翻訳されたものではなく、ゲーム内で使用されている言語を楽しみたいユーザーもいます。

ゲームプレイ動画
ハイパーカジュアルゲームの広告では、難易度の高いプレーを映し出したゲームプレイ動画がより多くのコンバージョンに至る傾向がある一方で、マッチ3ゲームはむしろ難易度の低い場面を映した内容の方が良い結果が得られやすい傾向にあります。ただすべてのアプリに同じ法則が当てはまるということはあり得ません。実際にA/Bテストを実施することが、正解を導き出すための唯一の方法です。

     様々な種類の動画をテスト

[画像2: https://prtimes.jp/i/45774/13/resize/d45774-13-337920-2.png ]


ASOに終わりはない

ASOは、もはや検索やオーガニック・トラフィック対策のみに留まりません。広告キャンペーンを通じたユーザー獲得が一般的になった現代のASOは、A/Bテストを何度も繰り返すことで、広告を起点としてファネルを進んでいく道のりを効率化そして最適化することを意味するのです。

ironSource 会社概要

世界の主要モバイルゲーム企業を顧客とする ironSource は、モバイル広告のメディエーションプラットフォーム、モバイル広告ネットワーク、データドリブンなユーザー獲得プラットフォームといったゲームアプリの成長を支援する様々な機能を開発しています。2010 年に設立された当社は、テルアビブ、ロンドン、ニューヨーク、サンフランシスコ、北京、深圳、ベンガル―ル、ソウル、東京に拠点を置くグローバル企業です。詳細は下記 HP をご参照ください。 https://www.ironsrc.com/ja/

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峰 秀一郎(General Manager in Japan)
shuichiro.mine@ironsrc.com
アプリデベロッパーへのマネタイズおよびユーザー獲得のサポートを中心としてセールス、アカウントマネジメントなど日本におけるビジネス全般を幅広く担当
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