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SANU 2nd Home 独自プログラム「FORESTS FOR FUTURE」: 国産木材100%のサーキュラー建築や植林活動によりカーボンネガティブを実現

高齢化した日本の森の活用と植林を同時進行することで、4,600tのCO2吸収効果を創出

株式会社Sanu(本社:東京都台東区/代表:福島 弦)は、基幹事業であるセカンドホーム・サブスクリプションサービス「SANU 2nd Home(サヌ セカンドホーム)」において、独自の環境再生型プログラム「FORESTS FOR FUTURE」を実行し、カーボンネガティブ(※1)を実現します。国産木材の活用、建築資材の再活用を可能にする「釘を使わない」工法、土壌への負荷を軽減する高床式建築など、旧来の観光開発・建築を抜本的に改革し、自然環境へ配慮した事業展開の実現を目指します。さらに収益の一部で、キャビンの建設で活用した木材を100%代替する植林活動の実施を決定。サーキュラーエコノミーの先進国デンマークの環境建築専門家による試算の結果、初期50棟で4,600tのCO2吸収効果を創出しました。

*1 カーボンネガティブ : 一連の活動やプロジェクト全体でCO2の排出量よりも吸収するCO2の量が多いこと。カーボンニュートラルよりもCO2排出削減に貢献している状態といえる。





[画像1: https://prtimes.jp/i/60549/13/resize/d60549-13-a11693c66d71b4f22db0-5.png ]



サーキュラー建築の必要性




日本政府が正式に宣言した「2050年カーボンニュートラル」。資材製造・建築・改修・運用まで含む建築関連のCO2排出量は、日本の総排出量の33%を占めています。世界の先進国で2番目の森林率を誇る日本において、樹齢45年以上の収穫適齢期を迎える樹木の割合が増える中で、森林資源を活用し、よりCO2吸収力が高い若い木を植えることは、大きなCO2削減効果を持ちます。
また、旧来の観光開発では、国立・国定公園を含む美しい自然の中に、コンクリートを大量に使った大型ホテルや旅館が建築され、生態系に大きな負担を与え、これらの建築物が老朽化・廃墟となってしまうような事例が各地で散見されます。
「人と自然の共生」を掲げ、企業活動そのものが自然の回復に繋がるような取り組みを目指すSANUとして、建築設計・施工のパートナー企業である株式会社ADXと連携し、1.原料調達、2.建設、3.運用、4.解体まで、建築のライフサイクルを包括的に捉えて、環境負荷を最小化するサーキュラー建築(※2)を模索してきました。

*2 サーキュラー建築: 資源の価値を減らすことなく再生・再利用し続ける仕組みづくりを軸に据えた循環型の建築設計を指します。
[画像2: https://prtimes.jp/i/60549/13/resize/d60549-13-3dedbf4802e4f1a358e0-4.jpg ]




建築のライフサイクルから見たSANU CABIN独自の取り組み「FORESTS FOR FUTURE」


[画像3: https://prtimes.jp/i/60549/13/resize/d60549-13-a0d2ed8718bbc88cc528-0.jpg ]

1. 原料調達: 東北の森から作られたSANU CABIN、木の「Farm to Table」を実現
SANU CABINは、国産材を100%使った木造建築です。製造過程で多量のCO2排出を伴うコンクリート・鉄の材料使用量を80%削減。木材は、持続可能な森づくりに取り組む東北・岩手県の釜石地方森林組合から樹齢50〜80年程度の間伐材を直接調達。食の分野で、生産者から消費者までの安全性と品質管理を見える化した「Farm to Table」のように、原木調達から製材、加工、施工のプロセスを可視化。ウッドショックの中でも、安定的な供給の実現に取り組むと共に、日本の若い世代に日本の森と木材が持つ可能性を伝えます。

2. 建設: 木を切らない開発と風を止めない高床式建築
設計施工パートナー・ADX社が独自開発した地中に杭を打ち込む基礎杭工法を採用。杭の上に建築物が建ち、日本古来の高床式建築の様相となります。コンクリートを大量に使用する一般的なべた基礎工法に比べて、土壌への負荷が小さく、風や水の流れを止めません。また、測量・造成設計・許認可のパートナー・二葉測量設計事務所の協力の下、敷地内の木の本数や樹形を1本ずつ全て特定。建設により伐採する木の本数を最小化(30%程度)できるようキャビンを配置し、その土地の生態系への負荷の極小化に努めます。
[画像4: https://prtimes.jp/i/60549/13/resize/d60549-13-b1d655d7b85460a4d5c9-6.png ]


3. 運用: 自然エネルギーで生活できるキャビン
初期に建設するSANU CABIN全50棟で、電力はパートナー企業である自然電力株式会社(本社:福岡県福岡市、代表取締役:磯野謙、川戸健司、長谷川雅也)から非化石証書(再エネ指定)付実質再生可能エネルギー100%の電力「Forest」を利用(※3)します。また、大きな窓による採光とHEAT20 G2レベル(※4)の断熱性能により冷暖房のための電力使用を減らすことができます。

*3 実際の利用開始は、一部キャビンの運営開始後になる可能性が有ります。
*4 HEAT 20: 「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」の略称で、住宅の省エネ化を目指し高断熱化と居住者の健康維持・快適性向上のための評価手法。G2では冬季間の室内の体感温度が13℃を下回らない性能を指し、より厳しい基準となります。

[画像5: https://prtimes.jp/i/60549/13/resize/d60549-13-f857b0248955dd55d7e3-7.png ]


4. 解体:「釘を使わない」工法により分解・再利用できるサーキュラー建築のキャビン
SANU CABINは、解体の後までを想定してデザインされています。コンピューターで管理された部材1つずつを工場で製材し、現場で組み立てるプレファブ建築を採用。釘やビスの使用を最小化することで、ほぼすべての部品を分解できるように設計しています。部材の交換やメンテナンスを加えながら50年間の運用が可能な耐久性があり、建物を解体し別の場所に再建築できるサーキュラー建築を実現しています。
[画像6: https://prtimes.jp/i/60549/13/resize/d60549-13-5c896f9b2c9ad73fb867-3.jpg ]




サーキュラー先進国デンマークの環境建築専門家と実施したライフサイクルアセスメント

デンマーク・コペンハーゲンの環境建築コンサルティング会社、henrik-Innovation(ヘンリック イノベーション)の協力のもと、初期的なライフサイクルアセスメント(※5)を実施。SANU CABIN1棟の建設により排出されるCO2の量の測定と、従来型の建築(コンクリートべた基礎工法の木造建築物)との比較(※6)を実施。結果として、SANU CABINは、一部使用される鉄やガラスなどの製造のために1棟13t程度のCO2を排出する一方、木の炭素固定効果(※7)を含めると1棟11tのCO2を吸収・固定化しているという結論に至りました(※8)。

*5 ライフサイクルアセスメント: 商品やサービスの製造から使用、廃棄までの一連の流れを、環境負荷(特にCO2排出量)をベースに解析を行うアセスメント手法
*6 50%の排出量を占める原料調達・製造部分に限定した分析を実施
*7 木材の炭素固定効果とは、大気中から吸収された二酸化炭素が光合成を行うことにより炭素として樹木に取り込まれ、樹木が伐採されて木材・木製品に加工された後も、木材に炭素が固定されたままでいる機能を指します。
*8 今回は、環境負荷の高い主要構造材のみにライフサイクルアセスメントをおこないました。
[画像7: https://prtimes.jp/i/60549/13/resize/d60549-13-a62ca69cd683a56d8fb0-2.png ]




植林活動によるリジェネラティブな仕組み

SANUでは収益の一部を活用し、7500本の木(SANU CABIN 50棟分に相当)を東北・釜石地方の森林に植林する計画を進めています。スギなど単一の針葉樹だけで構成される経済林とは異なり、一部ナラなどの広葉樹を交えた植林を行うことで、多様性に富む天然林に近い豊かな森づくりを目指します。
SANU CABIN50棟の建設に伴うCO2排出量 650t(13t x 50棟)に対して、SANUが植林する7500本の木による50年間のCO2吸収量は5250t(0.7t x 7500本)。吸収量が排出量を大きく上回り、実質的に4600tのCO2が吸収されるカーボンネガティブを実現します。
キャビンを作れば作るほど、自然環境にとってプラスの影響を生む「リジェネラティブ」な仕組みを実践していきます。
[画像8: https://prtimes.jp/i/60549/13/resize/d60549-13-c740f5c05e848c028f39-1.png ]




「FOREST FOR FUTURE」について、各専門家・パートナー企業からのコメント

株式会社ADX 代表取締役 安齋好太郎氏
「建築の主題に木を用いるADXにとって、日本の森の行く末はつまり自分たちの未来でもあります。森を永く健康な状態で次世代へと繋ぐために、私たちは建築の在り方そのものを再定義し、SANU CABINをつくってきました。常に自然と建築との調和を優先しながら、人々が森で呼吸する喜びを、地球の美しさを感じるための場所をつくる。人と森のあいだに、在るべきキャビンが生まれました。」

釜石地方森林組合 参事 高橋幸男氏
「東日本大震災以降、急激な人口減という課題を抱える当地域に、森を守ることで、経済・社会・環境に貢献ができ、森林業が課題解決の一助を担う『希望の光』となる取り組みです。」

ヘンリック イノベーション 環境設備エンジニア 蒔田智則氏
「SANUでは日常生活から離れた、自然と対話する素敵な時を楽しんでください。キャビンに泊まれば泊まるほど森が増えて、自然の多様性のバランスが保たれる。とても素敵な試みだと思います。」

自然電力株式会社 代表取締役 磯野謙氏
「ここまでサーキュラー/リジェネレイティブな取組に本気で向き合っているのはすごいですね。新たな文化を生み出すことを期待しています。」

Circular Initiatives&Partners代表、『サーキュラーエコノミー実践ーオランダに探るビジネスモデル(学芸出版社)』著者 安居昭博氏
「国産木材活用と環境再生。サプライチェーンの透明化。分解ができる建築。パッシブデザイン採用による省エネ化。SANUの実践にはサーキュラーエコノミー×建築のヒントが数多くあると感じます。」


■「SANU 2nd Home」とは
月額5.5万円(税込)で自然の中にもう一つの家を持つ、セカンドホーム・サブスクリプションサービスです。独自に開発した環境配慮型建築である「SANU CABIN」や、テクノロジーを用いたシームレスな滞在体験を通して、人々が身近な自然の中に繰り返し通う生活様式を提案します。

▼サービス設立の背景やSANU CABINの詳細は過去のプレスリリースをご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000060549.html

▼今後の拠点オープン予定の詳細は過去のプレスリリースをご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000060549.html

■会社概要
会社名:株式会社Sanu
代表者:福島弦
所在地:〒111-0051 東京都台東区蔵前2丁目14−13
SANU 2nd Home 公式サイト:http://2ndhome.sa-nu.com/
会社ページ:https://sa-nu.com/
公式Facebook : https://www.facebook.com/sanuofficial/
公式Instagram:https://www.instagram.com/sanu_com/


<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社Sanu 広報担当( pr@sa-nu.com )
プレスリリースに使用している画像素材は下記よりご自由にご利用ください。
https://drive.google.com/drive/folders/1qlBtMGQi1Z_a8PtYHfYWY0z1naEtfQbq?usp=sharing
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