教職員アンケート結果公開!GIGA端末更新に向けたICT環境
[24/03/26]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
ICTの導入は進んでおりICT活用を推進する意欲も高い傾向が見られたものの、GIGA端末の不足の他、さまざまな課題を抱える声も。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/114437/13/114437-13-bbcf1cd8ec3cc71c1a2e1fbe4e389ab5-1440x913.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
文部科学省の調査によると、令和7年度から全国の多くの自治体でGIGA端末の更新が始まります。それに向け、現時点のICT環境の課題について、全国の教職員に聞きました。
アンケートの概要
■対象 :全国の小〜高校年齢の児童生徒が通う一条校に勤務する教職員
■実施期間:2023年11月29日(水)〜2024年2月19日(月)
■実施方法:インターネット調査(実施時の設問はこちら)
■回答数 :195件
アンケート結果
Q1. 現任校で授業や校務におけるICT活用はどの程度、推進されていると思いますか?
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/114437/13/114437-13-289b7ce2027f70c8ca4287e7b447674a-800x700.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
小学校では24%が「強く推進されている」と回答し、62%が「推進されている」と評価。中学校と高等学校も相対的に高い割合でICTを推進しており、それぞれ34%と39%が「強く推進されている」と回答しています。その他の校種でも62%が「強く推進されている」と答え、全体的にはICTの導入が進んでいることがわかります。
Q2. ご自身として、ICT活用をどの程度、推進していきたいと思いますか?
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/114437/13/114437-13-77bc9fdc4cc955e0ef3c2ff6b4dfe2b8-800x700.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
全体的にICT活用を推進する意欲が高い傾向が見られます。小学校では39%、中学校や高等学校も、36%と50%が「強く推進していきたい」と回答し、ICTの積極的な導入に前向きな姿勢が見受けられます。全体的に「推進していきたい」割合も高く、ICTを教育現場で有効に活用したいという共通の意欲が示されています。また、全く推進したくないと回答した割合は低く、教職員全体がICTの導入に肯定的な態度を持っていることが伺えます。
Q3. 次の課題は、現任校でどの程度当てはまりますか?
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/114437/13/114437-13-aeab6de320b73930e848079b47b6e7fd-800x850.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/114437/13/114437-13-1ff18a9cd77900762cac66089210d719-800x1070.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Q3-1. 「転出入や故障に対応するための【生徒用】GIGA端末が足りない」に関して、どのようなシーンで困ったか・どのように対処したか、具体的なエピソードを教えてください。
●年度当初など、新1年生端末の数がすぐにそろわない。故障者には代替えで対応するが、それも足りない時がある。【小学校・教員】
●破損が多いが替えの端末がないので、破損しても我慢して使ってもらっています。【中学校・教員】
Q3-2. 「学校事務職員や講師分を含めると【教職員用】GIGA端末が足りない」に関して、どのようなシーンで困ったか・どのように対処したか、具体的なエピソードを教えてください。
●予備機は、学年に1〜2台足りないことがある。講師にあてがわれていることはほぼなく、使うときは、子どものものを借りたりしている。事務職員にタブレットは無い。【小学校・教員】
●端末配布は学年担任プラス3台と決められているため、管理職や養護教諭、会計職員などは端末がないことになる。校務がクラウド化しているが、上記の方々に端末がないために、思うように進められない現状がある。【小学校・教員】
●全員に端末が行き届いていないので、ペーパーレス会議の時は画面を隣の人とシェアしている時がある。【小学校・教員】
Q3-3. 「学校内で使用する際にGIGA端末の通信速度が遅くなることがある」に関して、どのようなシーンで困ったか・どのように対処したか、具体的なエピソードを教えてください。
●文科省や市のアンケートを一斉に実施するのが困難。【中学校・教員】
●複数のクラスが調べ物したり、全校でフォームスを使ったりすると一定数回線の影響でできなくなる。時差でやらせたり、再起動したりしてなんとかやった。【中学校・教員】
Q3-4. 「学校Wifi(無線LAN)に繋がないと使用できず、 GIGA端末を校外学習や家庭学習で使用できない」に関して、どのようなシーンで困ったか・どのように対処したか、具体的なエピソードを教えてください。
●無線LAN及び有線LAN環境が整っていない家庭もあり、無償貸与などのサービスを確保することも一苦労。【中学校・教員】
●町探検や校庭の草花を写真でとりロイロノートでまとめていく学習だったが、Wi-Fiに繋がらないため、低学年に写真の入れ方を説明するのに手間取った。【小学校・教員】
Q3-5. 「教育委員会や学校で設定されたルールにより、GIGA端末上で学習で使いたいアプリやWebサイトを使用できない」に関して、どのようなシーンで困ったか・どのように対処したか、具体的なエピソードを教えてください。
●歴史学習の検索で武器の写真がフィルターにかかって、検索ができずお手上げだった。【小学校・主任/主事】
●例えば、タイピングの練習等ができるアプリやサイトがあったとしても、ゲームとしてアクセス制限されることがある。【中学校・教員】
Q3-6. 「計画充電のタイミング等により、授業での使用に合わせてGIGA端末の充電が間に合わないことがある」に関して、どのようなシーンで困ったか・どのように対処したか、具体的なエピソードを教えてください。
●夜充電する設定だが、子どもが接続を忘れてしまうと充電できない。個別に、充電器をもっていきその場で充電しながら使用している。【小学校・教員】
●毎時間端末を使っていると午後の授業などで充電がたりなくなり、複数の生徒から充電したいと言われる。その場合、コンセント周辺に入れ替わり立ち替わりコードを繋ぎながら、使わせている現状。【中学校・教員】
●充電は家でしてくること、としているが実際、1時間目から6時間目まで使おうとすると、3時間連続で使った時点で充電が切れる。【中等教育学校・教員】
Q3-7. 「GIGA端末故障時の対応が煩雑である」に関して、どのようなシーンで困ったか・どのように対処したか、具体的なエピソードを教えてください。
●保護者のサインが必要な書類作成の必要があります。故障の経緯などを書く欄もあり、協力が得にくい家庭の場合そのやりとりが大変なときもあります。【小学校・教員】
●紛失、パスワードリセットなど市教委と連携しながら探索や再設定をする必要があり、担当や教頭の業務が増えている。【小学校・教員】
Q3-8. その他、ICT環境(端末・Wifi・ルール整備)に係る課題として、困っていることを教えてください。
<ICTに詳しい専門家の不足>
端末管理、整備などを担当する職員が必要。現在の人員では手に負えない。【小学校・教頭】
勤務している市では、ICT専門員がおらず、教員に任されているため、負担が大きい。ICT機器に長けている人がいる学校では、推進が進んでいるようだが、本校は得意な人が少ないため、推進は進んでいない。【小学校・教員】
<児童生徒への指導が難しい>
勝手にパスワードをかけ、それがわかんなくなってしまう児童がいると、解除できず業者に出すしかない。再設定に1ヵ月もかかるので、子どもがパスワードをかけらないような仕様にすべき。【小学校・教員】
授業中に関係のないアプリを開いている生徒も多く、生徒が授業に集中しないきっかけになっている。ゲーム依存のように、気づいたら触っているという生徒もおり、やはり、ある程度の規制をしないと、結果的に生徒の学習機会を奪ってしまっていると思う。生徒が聞こうと思う、興味深い授業をすることが求められ、もちろんそのために自己研鑽しているが、ゲームや、ネットサーフィンには負ける。【小学校・教員】
<学校によってルールが異なる>
都道府県によりルールがバラバラなので、異動された方への説明が大変。全国でとはいかないまでも最低でも各都道府県レベルでは統一してほしい。現場ごとの情報分掌担当者の負担が大きいです。【特別支援学校・教員】
ルールは管理職の考えによってマチマチである。なので、異動前の学校ではできていたことが異動先の学校ではできないということが生じている。子どもたちに自由に使わせる。トラブルはあって当たり前、それを子どもたち自身に乗り越えさせる。学校や大人の都合で制約をつけない。これらのことは、先進的に端末を使わせているところでは当たり前の考えなのだと理解しているが、後進的なところは制約に走るのだと認識を新たにした。【小学校・教員】
<教員の知識が不足している>
今年度だいぶ整備されたが、まだWiFiのことや、苦手意識のある先生が使うのが難しい仕組み(そのため何度も研修を行っている)、そして進級処理の煩雑さが感じられる。一教師が情報担当としてするにはなかなか重たい役だと感じている。【小学校・教員】
環境を整備するリーダーがおらず、リーダーを育てる手法もない。情報も共有されておらず、一元化もできていない。各校のリーダーも必要だし、教育委員会内の部署もマンパワー不足。【小学校・教員】
校種を問わず、全体的にICTの導入が進んでいることがわかりました。ICT活用を推進する意欲も高い傾向が見られました。一方で、具体的な課題については、GIGA端末の不足や通信速度制限、アプリの利用制限、故障、充電などさまざまな視点での声が寄せられました。
課題として最も多く上がっていたのは、小学校では「ルールにより、使いたいアプリやサイトを使用できない(66%)」、中学校では「生徒用のGIGA端末が足りない(66%)」、高等学校では「校内でGIGA端末の通信速度が遅くなることがある(54%)」「ルールにより、使いたいアプリやサイトを使用できない(54%)」でした。自由記述の回答では、ICTに詳しい専門家の不足やGIGA端末を学習に活かすことの難しさ、学校によるルールの違いを訴える声もありました。
※WEBメディア「メガホン」の記事( https://megaphone.school-voice-pj.org/2024/03/post-4475/ )より、全回答がご覧いただけます。
運営団体:NPO法人 School Voice Project
学校現場の声を「見える化」し、対話の文化をつくるプロジェクト。児童生徒も教職員も「自分の思いや声には価値がある」「私には現実を変えていく力がある」と実感できる学校づくりのために、教職員WEBアンケートサイト「フキダシ」と学校をよくするWEBメディア「メガホン」の運営、政策提言・ロビイング活動を行なっています。
【団体名】NPO法人 School Voice Project
【代表理事】大野 睦仁
【設立】2022年8月19日
【所在地】〒103-0004 東京都中央区東日本橋二丁目28番4号 日本橋CETビル2階
【問い合わせ先】 https://school-voice-pj.org/contact.html
School Voice Project の発信媒体
学校をもっとよくするWEBメディア「メガホン」| https://megaphone.school-voice-pj.org
Facebookページ| https://www.facebook.com/schoolvoice.project
X| https://twitter.com/schoolvoice_pj
Instagram| https://www.instagram.com/schoolvoice.project/
企業スポンサーについて
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/114437/13/114437-13-53d073b1f01202c139a1237e69a9777f-478x342.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
School Voice Projectは、今年度、快適すぎて動けなくなる魔法のソファ「Yogibo(ヨギボー)」を展開する株式会社Yogibo(大阪市中央区/代表取締役社長 木村誠司 以下「Yogibo社」)にスポンサーとして支援していただいています。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/114437/13/114437-13-bbcf1cd8ec3cc71c1a2e1fbe4e389ab5-1440x913.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
文部科学省の調査によると、令和7年度から全国の多くの自治体でGIGA端末の更新が始まります。それに向け、現時点のICT環境の課題について、全国の教職員に聞きました。
アンケートの概要
■対象 :全国の小〜高校年齢の児童生徒が通う一条校に勤務する教職員
■実施期間:2023年11月29日(水)〜2024年2月19日(月)
■実施方法:インターネット調査(実施時の設問はこちら)
■回答数 :195件
アンケート結果
Q1. 現任校で授業や校務におけるICT活用はどの程度、推進されていると思いますか?
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/114437/13/114437-13-289b7ce2027f70c8ca4287e7b447674a-800x700.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
小学校では24%が「強く推進されている」と回答し、62%が「推進されている」と評価。中学校と高等学校も相対的に高い割合でICTを推進しており、それぞれ34%と39%が「強く推進されている」と回答しています。その他の校種でも62%が「強く推進されている」と答え、全体的にはICTの導入が進んでいることがわかります。
Q2. ご自身として、ICT活用をどの程度、推進していきたいと思いますか?
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/114437/13/114437-13-77bc9fdc4cc955e0ef3c2ff6b4dfe2b8-800x700.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
全体的にICT活用を推進する意欲が高い傾向が見られます。小学校では39%、中学校や高等学校も、36%と50%が「強く推進していきたい」と回答し、ICTの積極的な導入に前向きな姿勢が見受けられます。全体的に「推進していきたい」割合も高く、ICTを教育現場で有効に活用したいという共通の意欲が示されています。また、全く推進したくないと回答した割合は低く、教職員全体がICTの導入に肯定的な態度を持っていることが伺えます。
Q3. 次の課題は、現任校でどの程度当てはまりますか?
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/114437/13/114437-13-aeab6de320b73930e848079b47b6e7fd-800x850.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/114437/13/114437-13-1ff18a9cd77900762cac66089210d719-800x1070.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
Q3-1. 「転出入や故障に対応するための【生徒用】GIGA端末が足りない」に関して、どのようなシーンで困ったか・どのように対処したか、具体的なエピソードを教えてください。
●年度当初など、新1年生端末の数がすぐにそろわない。故障者には代替えで対応するが、それも足りない時がある。【小学校・教員】
●破損が多いが替えの端末がないので、破損しても我慢して使ってもらっています。【中学校・教員】
Q3-2. 「学校事務職員や講師分を含めると【教職員用】GIGA端末が足りない」に関して、どのようなシーンで困ったか・どのように対処したか、具体的なエピソードを教えてください。
●予備機は、学年に1〜2台足りないことがある。講師にあてがわれていることはほぼなく、使うときは、子どものものを借りたりしている。事務職員にタブレットは無い。【小学校・教員】
●端末配布は学年担任プラス3台と決められているため、管理職や養護教諭、会計職員などは端末がないことになる。校務がクラウド化しているが、上記の方々に端末がないために、思うように進められない現状がある。【小学校・教員】
●全員に端末が行き届いていないので、ペーパーレス会議の時は画面を隣の人とシェアしている時がある。【小学校・教員】
Q3-3. 「学校内で使用する際にGIGA端末の通信速度が遅くなることがある」に関して、どのようなシーンで困ったか・どのように対処したか、具体的なエピソードを教えてください。
●文科省や市のアンケートを一斉に実施するのが困難。【中学校・教員】
●複数のクラスが調べ物したり、全校でフォームスを使ったりすると一定数回線の影響でできなくなる。時差でやらせたり、再起動したりしてなんとかやった。【中学校・教員】
Q3-4. 「学校Wifi(無線LAN)に繋がないと使用できず、 GIGA端末を校外学習や家庭学習で使用できない」に関して、どのようなシーンで困ったか・どのように対処したか、具体的なエピソードを教えてください。
●無線LAN及び有線LAN環境が整っていない家庭もあり、無償貸与などのサービスを確保することも一苦労。【中学校・教員】
●町探検や校庭の草花を写真でとりロイロノートでまとめていく学習だったが、Wi-Fiに繋がらないため、低学年に写真の入れ方を説明するのに手間取った。【小学校・教員】
Q3-5. 「教育委員会や学校で設定されたルールにより、GIGA端末上で学習で使いたいアプリやWebサイトを使用できない」に関して、どのようなシーンで困ったか・どのように対処したか、具体的なエピソードを教えてください。
●歴史学習の検索で武器の写真がフィルターにかかって、検索ができずお手上げだった。【小学校・主任/主事】
●例えば、タイピングの練習等ができるアプリやサイトがあったとしても、ゲームとしてアクセス制限されることがある。【中学校・教員】
Q3-6. 「計画充電のタイミング等により、授業での使用に合わせてGIGA端末の充電が間に合わないことがある」に関して、どのようなシーンで困ったか・どのように対処したか、具体的なエピソードを教えてください。
●夜充電する設定だが、子どもが接続を忘れてしまうと充電できない。個別に、充電器をもっていきその場で充電しながら使用している。【小学校・教員】
●毎時間端末を使っていると午後の授業などで充電がたりなくなり、複数の生徒から充電したいと言われる。その場合、コンセント周辺に入れ替わり立ち替わりコードを繋ぎながら、使わせている現状。【中学校・教員】
●充電は家でしてくること、としているが実際、1時間目から6時間目まで使おうとすると、3時間連続で使った時点で充電が切れる。【中等教育学校・教員】
Q3-7. 「GIGA端末故障時の対応が煩雑である」に関して、どのようなシーンで困ったか・どのように対処したか、具体的なエピソードを教えてください。
●保護者のサインが必要な書類作成の必要があります。故障の経緯などを書く欄もあり、協力が得にくい家庭の場合そのやりとりが大変なときもあります。【小学校・教員】
●紛失、パスワードリセットなど市教委と連携しながら探索や再設定をする必要があり、担当や教頭の業務が増えている。【小学校・教員】
Q3-8. その他、ICT環境(端末・Wifi・ルール整備)に係る課題として、困っていることを教えてください。
<ICTに詳しい専門家の不足>
端末管理、整備などを担当する職員が必要。現在の人員では手に負えない。【小学校・教頭】
勤務している市では、ICT専門員がおらず、教員に任されているため、負担が大きい。ICT機器に長けている人がいる学校では、推進が進んでいるようだが、本校は得意な人が少ないため、推進は進んでいない。【小学校・教員】
<児童生徒への指導が難しい>
勝手にパスワードをかけ、それがわかんなくなってしまう児童がいると、解除できず業者に出すしかない。再設定に1ヵ月もかかるので、子どもがパスワードをかけらないような仕様にすべき。【小学校・教員】
授業中に関係のないアプリを開いている生徒も多く、生徒が授業に集中しないきっかけになっている。ゲーム依存のように、気づいたら触っているという生徒もおり、やはり、ある程度の規制をしないと、結果的に生徒の学習機会を奪ってしまっていると思う。生徒が聞こうと思う、興味深い授業をすることが求められ、もちろんそのために自己研鑽しているが、ゲームや、ネットサーフィンには負ける。【小学校・教員】
<学校によってルールが異なる>
都道府県によりルールがバラバラなので、異動された方への説明が大変。全国でとはいかないまでも最低でも各都道府県レベルでは統一してほしい。現場ごとの情報分掌担当者の負担が大きいです。【特別支援学校・教員】
ルールは管理職の考えによってマチマチである。なので、異動前の学校ではできていたことが異動先の学校ではできないということが生じている。子どもたちに自由に使わせる。トラブルはあって当たり前、それを子どもたち自身に乗り越えさせる。学校や大人の都合で制約をつけない。これらのことは、先進的に端末を使わせているところでは当たり前の考えなのだと理解しているが、後進的なところは制約に走るのだと認識を新たにした。【小学校・教員】
<教員の知識が不足している>
今年度だいぶ整備されたが、まだWiFiのことや、苦手意識のある先生が使うのが難しい仕組み(そのため何度も研修を行っている)、そして進級処理の煩雑さが感じられる。一教師が情報担当としてするにはなかなか重たい役だと感じている。【小学校・教員】
環境を整備するリーダーがおらず、リーダーを育てる手法もない。情報も共有されておらず、一元化もできていない。各校のリーダーも必要だし、教育委員会内の部署もマンパワー不足。【小学校・教員】
校種を問わず、全体的にICTの導入が進んでいることがわかりました。ICT活用を推進する意欲も高い傾向が見られました。一方で、具体的な課題については、GIGA端末の不足や通信速度制限、アプリの利用制限、故障、充電などさまざまな視点での声が寄せられました。
課題として最も多く上がっていたのは、小学校では「ルールにより、使いたいアプリやサイトを使用できない(66%)」、中学校では「生徒用のGIGA端末が足りない(66%)」、高等学校では「校内でGIGA端末の通信速度が遅くなることがある(54%)」「ルールにより、使いたいアプリやサイトを使用できない(54%)」でした。自由記述の回答では、ICTに詳しい専門家の不足やGIGA端末を学習に活かすことの難しさ、学校によるルールの違いを訴える声もありました。
※WEBメディア「メガホン」の記事( https://megaphone.school-voice-pj.org/2024/03/post-4475/ )より、全回答がご覧いただけます。
運営団体:NPO法人 School Voice Project
学校現場の声を「見える化」し、対話の文化をつくるプロジェクト。児童生徒も教職員も「自分の思いや声には価値がある」「私には現実を変えていく力がある」と実感できる学校づくりのために、教職員WEBアンケートサイト「フキダシ」と学校をよくするWEBメディア「メガホン」の運営、政策提言・ロビイング活動を行なっています。
【団体名】NPO法人 School Voice Project
【代表理事】大野 睦仁
【設立】2022年8月19日
【所在地】〒103-0004 東京都中央区東日本橋二丁目28番4号 日本橋CETビル2階
【問い合わせ先】 https://school-voice-pj.org/contact.html
School Voice Project の発信媒体
学校をもっとよくするWEBメディア「メガホン」| https://megaphone.school-voice-pj.org
Facebookページ| https://www.facebook.com/schoolvoice.project
X| https://twitter.com/schoolvoice_pj
Instagram| https://www.instagram.com/schoolvoice.project/
企業スポンサーについて
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/114437/13/114437-13-53d073b1f01202c139a1237e69a9777f-478x342.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
School Voice Projectは、今年度、快適すぎて動けなくなる魔法のソファ「Yogibo(ヨギボー)」を展開する株式会社Yogibo(大阪市中央区/代表取締役社長 木村誠司 以下「Yogibo社」)にスポンサーとして支援していただいています。