オーストラリア企業に学ぶ、欧米豪インバウンド対策
[19/06/25]
提供元:PRTIMES
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オーストラリア大使館商務部及びオーストラリア貿易投資促進庁(東京都港区、商務代表:ブレット・クーパー)は、日本のDMOをはじめとした観光産業従事者向けに「インバウンド促進セミナー 〜オーストラリア企業から学ぶ観光戦略2019〜」と題して、セミナーを開催しました。
https://www.austrade.gov.au/local-sites/japan/events/tourism-mission-2019
[画像1: https://prtimes.jp/i/10691/14/resize/d10691-14-668695-0.jpg ]
【実施概要】
イベント名:「インバウンド促進セミナー〜オーストラリア企業から学ぶ観光戦略2019〜」
開催日:
<東京> 2019年5月28日(火)@オーストラリア大使館
<福岡> 2019年5月30日(木)@ANAクラウンプラザホテル福岡
主 催:オーストラリア大使館 商務部 / オーストラリア貿易投資促進庁(Austrade)
後 援:日本政府観光局(JNTO)、一般社団法人 九州観光推進機構
豪州参加企業:GTI Tourism, TRC Tourism, SMA Tourism, J9, Destination Marketing Store
** 参加企業については、ホームページに掲載のイベント詳細(PDF)をご覧ください。
なぜ、インバウンド対策でオーストラリアか?
オーストラリアは、国連世界観光機関による国際観光収入ランキングで第 7 位(2017年)の観光大国です(*1)。観光政策では、観光客の人数よりも支出に重きを置いており、その結果、年間の旅行者約880 万人から、417 億米ドル(日本円、約 4兆5915 億) の国際観光収入を得ています(*2)。これはオーストラリアを訪れる1人あたりの観光客から、日本円で約 52 万の観光収入を得ている計算となり、この金額はアメリカやスペインなどその他の観光大国と比べても、飛び抜けて高くなっています。
プレミアムな体験コンテンツを造成し、それを効果的なマーケティング施策で世界中にアピールすることで、旅行者のハートを掴んできたオーストラリア。長年培ったインバウンドでの経験やノウハウを、日本の観光産業に従事するみなさまと共有すべく、5社の観光ソリューション企業が来日をしました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/10691/14/resize/d10691-14-245130-1.jpg ]
セミナーレポート
セミナー開会のスピーチで、オーストラリア大使館の参事官(商務)Cheryl Stanilewiczは「オーストラリア人にとって、日本は人気の旅行先となっており、2018年、訪日オーストラリア人は、55万人を超えた(*3)。親日家も多く、ニセコや白馬の例など、日本の魅力を再発見することに貢献してきたオーストラリア人が良いと思うコンテンツは、他の西洋圏の人々にもアピール度が高いので、欧米豪対策を始めるにあたり、まずはアジアに番近い西洋の国、オーストラリアから始めてみることも、ひとつの方法ではないか」と語った。
オーストラリア国内外で様々な観光プロジェクトに携わってきたSMA Tourism社のアソシエイト、Karl Flowersは「現代の旅行者は目が肥えており、普通の体験では誰も口コミを投稿しようと思わない。プロモーションに多くの予算を使う前に、コンテンツの見直しが大切。 競合地域にはないようなWow! と感情を震わせる体験があり、 そこで初めてプロモーションが意味を成す。コンテンツ作りでは、日本人旅行者と必ずしも同じ事前知識(歴史や文化など)を持ち合わせていない欧米豪旅行者向けに、ストーリーを組み替えたり、プレゼンテーションの仕方を変えることが鍵となってくる」と話した。
独自のコネクションから得たリサーチやインサイトに基づき、 観光コンサルティングを行うDestination Marketing Store社のディレクター、Charlotte ProuseとCarl Solomonは、 オーストラリアの地方を通年で楽しめる観光地へと成長させた実績を例に挙げ、 「欧米豪マーケットといっても、 ひとくくりにはできない。 それぞれの国、 ターゲットとする旅行者層によって、 好みや行動パターンは異なってくるので、 それをよく把握した上で、 戦略を立てることが必要」と語った。
国立公園やアドベンチャーツーリズムを専門とするTRC Tourism社からはコンサルタントのTracey Diddamsが登壇し、「比較的、 滞在時間の長い欧米豪の旅行者は、 数時間でサクッと参加できるツアーよりも、 1日から数日かけ、 その地を存分に堪能できるアクティビティを好む。 2019年初旬、 TRCは日本における国立公園のプロジェクトで、既存のツアーにモニターとして参加し、欧米豪旅行者に適したツアー造成のアドバイス提供を行った。 そこで得た知見を活かしつつ、 今後も日本の国立公園の活性化に貢献できたら嬉しい」と述べた。
文化や芸術とツーリズムを掛け合わせた提案を得意とするJ9社の代表、Janine Collinsは、「日本には多くのポテンシャルが高い観光資源がある。自然や食の先にある、日本が持つ素晴らしい文化の本質に迫り、そこに眠っているストーリー、人、カルチャーを紐解き、観光商品を作っていきたい」と述べた。マス向けの旅行商品ではなく、少人数向けにオンリーワンの体験を作るJ9は、現在、日本の地方にて、職人から直々に教わる藍染体験と古着の着物をリメイクするワークショップを合わせたツアー、古民家に滞在するツアーの造成などに携わっている。
観光に特化したオーストラリア有数のマーケティング会社、GTI Tourism社でディレクターを務めるSarah Andersonは「GTIでは、オーストラリア人旅行者の予約・行動パターンを熟知しており、同時にオーストラリアの旅行代理店、航空会社との太いパイプを持っているので、オーストラリアマーケットを狙う際には、強力なパートナーとして、様々なご提案をさせていただける」と話し、今後の日本との協業の可能性に期待した。
当セミナーは東京会場100名、福岡会場40名、満員御礼でお申込があり、日本側からも多くの関心をお寄せいただきました。オーストラリア大使館商務部では、オーストラリアの観光ソリューション企業のご紹介を行っております。どうぞ、お気軽にお問合せください。
【オーストラリアの観光ソリューション企業に関するお問い合わせ先】
オーストラリア大使館 商務部
TEL:03 5232 3930
(*1) UNWTO Tourism Highlights 2018 Edition 日本語版 8ページ
(*2) UNWTO Tourism Highlights 2018 Edition 日本語版 16ページ
(*3) 日本政府観光局(JNTO)
https://www.austrade.gov.au/local-sites/japan/events/tourism-mission-2019
[画像1: https://prtimes.jp/i/10691/14/resize/d10691-14-668695-0.jpg ]
【実施概要】
イベント名:「インバウンド促進セミナー〜オーストラリア企業から学ぶ観光戦略2019〜」
開催日:
<東京> 2019年5月28日(火)@オーストラリア大使館
<福岡> 2019年5月30日(木)@ANAクラウンプラザホテル福岡
主 催:オーストラリア大使館 商務部 / オーストラリア貿易投資促進庁(Austrade)
後 援:日本政府観光局(JNTO)、一般社団法人 九州観光推進機構
豪州参加企業:GTI Tourism, TRC Tourism, SMA Tourism, J9, Destination Marketing Store
** 参加企業については、ホームページに掲載のイベント詳細(PDF)をご覧ください。
なぜ、インバウンド対策でオーストラリアか?
オーストラリアは、国連世界観光機関による国際観光収入ランキングで第 7 位(2017年)の観光大国です(*1)。観光政策では、観光客の人数よりも支出に重きを置いており、その結果、年間の旅行者約880 万人から、417 億米ドル(日本円、約 4兆5915 億) の国際観光収入を得ています(*2)。これはオーストラリアを訪れる1人あたりの観光客から、日本円で約 52 万の観光収入を得ている計算となり、この金額はアメリカやスペインなどその他の観光大国と比べても、飛び抜けて高くなっています。
プレミアムな体験コンテンツを造成し、それを効果的なマーケティング施策で世界中にアピールすることで、旅行者のハートを掴んできたオーストラリア。長年培ったインバウンドでの経験やノウハウを、日本の観光産業に従事するみなさまと共有すべく、5社の観光ソリューション企業が来日をしました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/10691/14/resize/d10691-14-245130-1.jpg ]
セミナーレポート
セミナー開会のスピーチで、オーストラリア大使館の参事官(商務)Cheryl Stanilewiczは「オーストラリア人にとって、日本は人気の旅行先となっており、2018年、訪日オーストラリア人は、55万人を超えた(*3)。親日家も多く、ニセコや白馬の例など、日本の魅力を再発見することに貢献してきたオーストラリア人が良いと思うコンテンツは、他の西洋圏の人々にもアピール度が高いので、欧米豪対策を始めるにあたり、まずはアジアに番近い西洋の国、オーストラリアから始めてみることも、ひとつの方法ではないか」と語った。
オーストラリア国内外で様々な観光プロジェクトに携わってきたSMA Tourism社のアソシエイト、Karl Flowersは「現代の旅行者は目が肥えており、普通の体験では誰も口コミを投稿しようと思わない。プロモーションに多くの予算を使う前に、コンテンツの見直しが大切。 競合地域にはないようなWow! と感情を震わせる体験があり、 そこで初めてプロモーションが意味を成す。コンテンツ作りでは、日本人旅行者と必ずしも同じ事前知識(歴史や文化など)を持ち合わせていない欧米豪旅行者向けに、ストーリーを組み替えたり、プレゼンテーションの仕方を変えることが鍵となってくる」と話した。
独自のコネクションから得たリサーチやインサイトに基づき、 観光コンサルティングを行うDestination Marketing Store社のディレクター、Charlotte ProuseとCarl Solomonは、 オーストラリアの地方を通年で楽しめる観光地へと成長させた実績を例に挙げ、 「欧米豪マーケットといっても、 ひとくくりにはできない。 それぞれの国、 ターゲットとする旅行者層によって、 好みや行動パターンは異なってくるので、 それをよく把握した上で、 戦略を立てることが必要」と語った。
国立公園やアドベンチャーツーリズムを専門とするTRC Tourism社からはコンサルタントのTracey Diddamsが登壇し、「比較的、 滞在時間の長い欧米豪の旅行者は、 数時間でサクッと参加できるツアーよりも、 1日から数日かけ、 その地を存分に堪能できるアクティビティを好む。 2019年初旬、 TRCは日本における国立公園のプロジェクトで、既存のツアーにモニターとして参加し、欧米豪旅行者に適したツアー造成のアドバイス提供を行った。 そこで得た知見を活かしつつ、 今後も日本の国立公園の活性化に貢献できたら嬉しい」と述べた。
文化や芸術とツーリズムを掛け合わせた提案を得意とするJ9社の代表、Janine Collinsは、「日本には多くのポテンシャルが高い観光資源がある。自然や食の先にある、日本が持つ素晴らしい文化の本質に迫り、そこに眠っているストーリー、人、カルチャーを紐解き、観光商品を作っていきたい」と述べた。マス向けの旅行商品ではなく、少人数向けにオンリーワンの体験を作るJ9は、現在、日本の地方にて、職人から直々に教わる藍染体験と古着の着物をリメイクするワークショップを合わせたツアー、古民家に滞在するツアーの造成などに携わっている。
観光に特化したオーストラリア有数のマーケティング会社、GTI Tourism社でディレクターを務めるSarah Andersonは「GTIでは、オーストラリア人旅行者の予約・行動パターンを熟知しており、同時にオーストラリアの旅行代理店、航空会社との太いパイプを持っているので、オーストラリアマーケットを狙う際には、強力なパートナーとして、様々なご提案をさせていただける」と話し、今後の日本との協業の可能性に期待した。
当セミナーは東京会場100名、福岡会場40名、満員御礼でお申込があり、日本側からも多くの関心をお寄せいただきました。オーストラリア大使館商務部では、オーストラリアの観光ソリューション企業のご紹介を行っております。どうぞ、お気軽にお問合せください。
【オーストラリアの観光ソリューション企業に関するお問い合わせ先】
オーストラリア大使館 商務部
TEL:03 5232 3930
(*1) UNWTO Tourism Highlights 2018 Edition 日本語版 8ページ
(*2) UNWTO Tourism Highlights 2018 Edition 日本語版 16ページ
(*3) 日本政府観光局(JNTO)