細胞培養スタートアップのインテグリカルチャー、独自開発宇宙用調味料「スペースソルト(R)」配合の宇宙用食品「ゼリーピクルス」を開発。10/19よりクラウドファンディング開始。
[20/10/19]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
「203X年、宇宙でハンバーガーを作る!」を最終目標に宇宙と地球のサステナビリティと食のQOLを考えるプロジェクト第一弾
インテグリカルチャー株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役CEO:羽生 雄毅、以下、「インテグリカルチャー」)は、細胞培養の研究に基づき2019年に開発した宇宙用調味料「スペースソルト(食べられる細胞培養液)」を活用し、地球及び宇宙で食べることが可能な宇宙用ピクルス「スペースソルト・ゼリーピクルス」を開発しました。2020年10月19日(月)より開始するクラウドファンディング READYFORにて、サポーターへのリターン(返礼品)として提供致します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/34252/15/resize/d34252-15-602076-8.jpg ]
この度、2030年代に培養肉で作ったハンバーガー用パテを使ったハンバーガーを宇宙(火星基地、月面基地等)で地産地消することを最終ゴールに「スペースバーガープロジェクト」を立ち上げました。今回は将来にわたるプロジェクトの序章(第1弾)として、ハンバーガーの具材でもあるピクルスを題材とし、宇宙用ピクルス「スペースソルト・ゼリーピクルス」を商品開発しました。
このプロジェクトでは、宇宙という極限状況における「サステナブルな食生産」「食のQOL」にチャレンジします。
■スペースバーガープロジェクト立上げの経緯
本企画は、宇宙でのサステナブルな食生産と食のQOLを追及するプロジェクトであると同時に、地球におけるタンパク源危機や環境負荷問題等について関心をもってもらい、一緒に社会課題解決を考えるプロジェクトでもあります。
現在、各国にて月面基地構想や火星移住構想などの本格的な検討が進められており、近い将来に長期の有人宇宙活動が実現する可能性が高まっています。月面や火星などにおける長期の有人宇宙活動をサステナブルに行うためには、現地での食料確保が不可欠であり、少ないリソースで効率的に食料を生産することのできる技術が求められています。宇宙での食料生産技術として、各国では、植物工場や藻類培養を中心に検討が進んでいますが、タンパク源の確保や食の満足度(QOL)という観点で大きな課題を残しています。
そうした課題がある中、将来の代替タンパク源の1つとして注目されているのが動物細胞を培養して食肉生産する培養肉です。食肉市場は、世界的な人口増加や経済成長に伴い、需要が急拡大しています。しかし家畜による食肉生産には膨大なリソース(飼料、水、土地、等)を必要とし、メタンガス排出などで地球温暖化への影響も大きいため、持続不可能になっています。国連食糧農業機関(FAO)によると、食肉需要は2050年に2007年比で1.8倍になると予測しており、今後家畜による従来肉だけではタンパク質需要を賄うことができなくなります。そうした課題の解決策の1つが培養肉です。
KEARNEY(旧A.T. カーニー)のレポートによると、食肉市場は2040年までCAGR3%で成長し、2030年になると食肉市場割合の内、従来肉70%、代替タンパク源30%(植物肉20%+培養肉10%)、2040年になると従来肉40%、代替タンパク源60%(植物肉25%+培養肉35%)の構成比になります。
当社は、培養肉生産の核となる技術(CulNet System、当社特許技術)を活用して細胞農業を推進し、将来的に培養肉を市場供給(レストラン提供:2025以降、一般提供:2027年以降)していきます。サステナブルでクリーンな食肉供給を通じ、社会課題の解決にアプローチしていきます。
こうした課題は、個々人にとっても差し迫った社会課題の1つであるため、皆様にも身近に感じて頂けるよう、「宇宙で培養肉を使ったハンバーガーを作る!」をコンセプトに掲げた「スペースバーガープロジェクト」を立上げ、クラウドファンディングで共感頂けるサポーターを募集することにしました。
培養肉は現在研究開発段階にあり、店頭に並ぶのは数年先となるため、スペースバーガープロジェクト第一弾は「序章」という位置づけとしました。ハンバーガーの具材でもあるピクルスを題材として、宇宙で生産し食べられる条件に整えて開発しました。
当社はかねてより、宇宙航空研究開発機構(略称:JAXA)の宇宙探査イノベーションハブ(愛称:TansaX)やSPACE FOODSPHEREなど、宇宙農業に関する取り組みにも参画しており、月面や火星などの閉鎖系における細胞培養での食肉生産について研究開発を進めております。今回、そうした活動の中で関わりを持つことになった未来食研究家でもある桑名広行シェフに監修を頂き、「宇宙で栽培・生産可能な野菜・調味料を選定」し、「宇宙で食べられる形態に加工」し、更に「栄養と美味しさ」の点でも成立させることを条件として検討した結果、宇宙食として食べることが可能なゼリーピクルスが誕生しました。
本クラウドファンディングの目的は、商品開発・量産化費用を賄うことのみならず、プロジェクトを通じて多くの人に、宇宙におけるサステナビリティや食のQOLの観点についても知ってもらうこと、翻って地球における食のサステナビリティにも関心をもって頂くきっかけをつくることです。当社は、より少ないリソースで効率的にタンパク源や各種栄養素を生産し、さらに食の満足度を満たす宇宙農業の実現を目指します。
培養肉生産技術は、宇宙だけではなく、世界的な人口増加に伴う「タンパク質危機」が危惧されている地球上でも極めて有用なため、200兆円規模の食肉市場に対し、意義のあるアプローチであり、将来的には我が国の食料安全保障環境の改善にもつながると考えられます。
<スペースバーガープロジェクトのロードマップ>
[画像2: https://prtimes.jp/i/34252/15/resize/d34252-15-299760-9.jpg ]
2020年:宇宙用調味料配合「スペースソルト・ゼリーピクルス」提供(今回)
2021年:地球産の培養フォアグラを使用した培養フォアグラバーガーを提供
2025年:地球産の培養肉を使用した培養肉バーガーを提供
203X年:月面基地産の培養肉を使用した培養肉バーガーを提供(地産地消)
203X年:火星基地産の培養肉を使用した培養肉バーガーを提供(地産地消)
※上記で使用する野菜・肉はすべて宇宙で生産可能な食材
■クラウドファンディング概要
[画像3: https://prtimes.jp/i/34252/15/resize/d34252-15-743344-1.png ]
コンセプト:「203X年、宇宙でハンバーガーを作ります!」
実施目的:近未来の宇宙時代における「サステナブルな食生産」や「食のQOL」にチャレンジする「スペースソルトバーガープロジェクト」に共感頂いたサポーターからプロジェクト資金(商品開発・量産費用)を募るため。
実施サイト:READYFOR(レディーフォー)
クラウドファンディングページ:https://readyfor.jp/projects/integriculture
実施期間:2020年10月19日(月)〜 11月18日(水)23:00
目標金額:50万円(達成した場合は、NEXT GOALとして200万円に挑戦)
リターンプラン数:11(3,000円〜50,000円まで。返礼品あり/なしのプランがあります。)
■リターンプランの目玉
培養肉バイオリアクター(3台)への命名権:3名(1台に1名)
培養フォアグラお披露目試食イベントご招待券(2021冬頃予定):5名
培養肉のある未来を語る焼肉会(CEO・CTOとの焼肉ディナー2021年1〜3月):3名 ※コロナの状況に応じ、場合によってはオンライン飲み会形式に切り替えさせて頂く場合もございますのでご了承ください。その場合は、代わりにA5等級の和牛(300g)をお送りさせて頂きます。
■宇宙用ピクルス「スペースソルト・ゼリーピクルス」について(クラウドファンディング返礼品)
[画像4: https://prtimes.jp/i/34252/15/resize/d34252-15-942171-5.jpg ]
[画像5: https://prtimes.jp/i/34252/15/resize/d34252-15-799825-6.jpg ]
宇宙用調味料「スペースソルト(食べられる細胞培養液、うま味調味料)」を配合したゼリー状のピクルスです。フリーズドライ野菜と調味料(スペースソルト等)、専用容器をセットでお届けします。
ゼリーピクルスは、専用容器に具材と調味料を入れ、80度のお湯を注ぎ、冷やすと出来上がります。宇宙食として食べることも想定し、フリーズドライ形状(フリーズドライは宇宙食としては一般的な形状)でご提供致します。ピクルス液については液体が飛び散らないよう粘度を持たせ、ゼリー状に仕上げました。また、お湯の温度については、国際宇宙ステーションの給湯器の最大温度である80度で作ることができるように致しました。お召し上がり方は、そのままでも美味しく食べられますが、ジュレ状にクラッシュしてハンバーガーに挟んだり、お肉やお魚料理にジュレソースとしてかけたり、ディップ(浸けて食べるためのソース)として使うこともできます。ピクルスとして使用する食材は全て、宇宙で栽培実績がある、もしくは生産可能であるものを選定しております。
<商品特徴>
宇宙でも栽培実績がある4種類の食材を凍結乾燥しフリーズドライ化
食材:ズッキーニ、きゅうり、トマト、イチゴ
調味料:スペースソルト、クエン酸(サツマイモ由来)、アガー(藻類由来)
国際宇宙ステーション(ISS)内の給湯器具最高温度(80度)でつくることが可能
お湯を掛け、冷やして固めたらできあがる簡単調理(最短完成時間目安:冷蔵庫に入れて2〜3時間)
フリーズドライ提供の為、賞味期限は長く、地球においても災害用保存食として利用可能
■独自開発調味料「スペースソルト(R)(食べられる細胞培養液)」について
[画像6: https://prtimes.jp/i/34252/15/resize/d34252-15-647360-0.jpg ]
2019年にインテグリカルチャーが開発した食用の培養液を原料とする宇宙用調味料です。
元々、細胞培養をするために開発したものであり、ミネラル類やアミノ酸、ビタミン類などの人体にとって有用な栄養成分が含まれていること、さらに人間の味覚を刺激する「塩味」「うま味」等を含むことから、新しい調味料としての可能性を開拓する製品です。食べ物にかければ旨味調味料に、水に溶かせば培養肉用の培養液にもなる一石二鳥のサステナブル調味料です。
https://integriculture.jp/news/251/
■スペースソルトを使った料理の提供実績
2019年3月に、当社が加入しているSPACE FOODSPHERE(当時はSPACE FOOD X)のイベントにて試食デモンストレーションされた「月面ディナー1.0」です。メリメロステーキとグリーンスープの味付けにスペースソルトが使われています。本ディナーの調理も未来食研究家桑名広行シェフによるものです。
[画像7: https://prtimes.jp/i/34252/15/resize/d34252-15-822436-10.jpg ]
メリメロステーキ(手前左のオレンジの器の料理)、グリーンスープ(手前右の白い器の料理)
■桑名シェフについて
[画像8: https://prtimes.jp/i/34252/15/resize/d34252-15-872889-2.jpg ]
未来食研究家兼シェフ
桑名 広行 氏
ロイヤルパークホテル在籍中に、カナダモントリオール総領事館にて公邸料理長を務める。2010年に外務省より公邸料理長賞を受賞。現在はシェフとしての活動と並行して、人工培養肉や藻類など最先端のフードテックベンチャー等とのコラボレーションにより、未来の食に関する研究活動を行う。
■JAXAの宇宙食料プロジェクトへの参加実績について
インテグリカルチャーは東京女子医科大学(東京都新宿区)と共同で、2018年に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が実施する研究提案プログラム「宇宙探査イノベーションハブ(愛称:TansaX)」のTansaXチャレンジ研究として下記テーマで採択され、宇宙における省リソースでの持続的な食料・タンパク質生産をテーマにした共同研究プロジェクトへ参加した実績があります。
https://integriculture.jp/news/206/
<採択された研究テーマ>
光エネルギーおよび省リソース「藻類・動物細胞共培養リサイクルシステム」による持続的な食糧・タンパク質の生産
■クラウドファンディングへの応援メッセージ
東京女子医科大学 先端生命医科学研究所
所長・教授 清水 達也様
インテグリカルチャーはとてもユニークな技術を有しており、細胞を培養して肉を作ることに果敢にチャレンジしています。その実現は地上での食料問題を解決するのみならず、宇宙での食料生産を可能とするものであり人類にとって極めて重要なものです。私もいずれは宇宙に行ってみたいと考えているので、宇宙でのハンバーガー作りを早期に実現してくれることを心待ちにしています。
一般社団法人SPACE FOODSPHERE
代表理事 小正 瑞季様
インテグリカルチャーの技術は、資源循環型の超効率的な食料生産とQOLを高める食を両立させ得るものであり、宇宙という極限環境での厳しい暮らしにおいても、温暖化や食料危機が叫ばれる地球上の暮らしにおいても、欠かせない技術です。月・火星を目指す目標達成に向けて一丸となって取り組んで参ります。
https://spacefoodsphere.jp/
■インテグリカルチャーについて
当社は、独自開発の低コスト細胞培養技術”CulNet System”をバイオ領域の新たなプラットフォームとし、動物細胞で構成される食品、皮革をはじめ、様々な分野でご活用頂けることを目指しています。
CulNet Systemは、汎用性の高い細胞培養プラットフォーム技術で、動物体内の細胞間相互作用を模した環境を擬似的に構築する装置です。本技術は、理論的にはあらゆる動物細胞を大規模かつ安価に培養可能で、培養肉をはじめ、様々な用途での活用を想定しております。すでにラボスケールでは、管理された制御装置下で種々の細胞を自動培養し、高コストの一因であった血清成分の作出を実現しています(国内外で特許取得済)。血清成分の内製化実現により、従来の細胞培養が高コストとなる主因の牛胎児血清や成長因子を使わずに済み、細胞培養の大幅なコストダウンを実現します。
今後、CulNet Systemを用いた様々な事業展開、及びCulNet System自体をバイオプラットフォームとして社会実装し、国内外で細胞農業インフラとして広く普及していくことを推進します。
これにより、将来的には食の問題が解決(SDGs達成や食料安全保障の一助)され、誰もが自由に細胞農業テクノロジーを活用して細胞プロダクト(食品、皮革製品、サプリ、化粧品、医薬品等、細胞培養技術で製造できるもの)を作ることができ、その結果、創作意欲にあふれ、地球のみならず宇宙においても人類が持続可能で人間らしい生活を送ることができる世界の実現を目指します。
■会社概要
会社名:インテグリカルチャー株式会社
代表取締役CEO:羽生 雄毅
設立:2015年10月23日
本店:東京都文京区本郷4-1-3 7階 ※登記上の本店
新宿オフィス(東京女子医科大学内):東京都新宿区河田町8-1 TWIns 3階 N101
事業内容:汎用大規模細胞培養システム "CulNet System™"を用いた有用成分、化粧品、食品、細胞培養肉の研究開発
WEB:https://integriculture.jp/
インテグリカルチャー株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役CEO:羽生 雄毅、以下、「インテグリカルチャー」)は、細胞培養の研究に基づき2019年に開発した宇宙用調味料「スペースソルト(食べられる細胞培養液)」を活用し、地球及び宇宙で食べることが可能な宇宙用ピクルス「スペースソルト・ゼリーピクルス」を開発しました。2020年10月19日(月)より開始するクラウドファンディング READYFORにて、サポーターへのリターン(返礼品)として提供致します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/34252/15/resize/d34252-15-602076-8.jpg ]
この度、2030年代に培養肉で作ったハンバーガー用パテを使ったハンバーガーを宇宙(火星基地、月面基地等)で地産地消することを最終ゴールに「スペースバーガープロジェクト」を立ち上げました。今回は将来にわたるプロジェクトの序章(第1弾)として、ハンバーガーの具材でもあるピクルスを題材とし、宇宙用ピクルス「スペースソルト・ゼリーピクルス」を商品開発しました。
このプロジェクトでは、宇宙という極限状況における「サステナブルな食生産」「食のQOL」にチャレンジします。
■スペースバーガープロジェクト立上げの経緯
本企画は、宇宙でのサステナブルな食生産と食のQOLを追及するプロジェクトであると同時に、地球におけるタンパク源危機や環境負荷問題等について関心をもってもらい、一緒に社会課題解決を考えるプロジェクトでもあります。
現在、各国にて月面基地構想や火星移住構想などの本格的な検討が進められており、近い将来に長期の有人宇宙活動が実現する可能性が高まっています。月面や火星などにおける長期の有人宇宙活動をサステナブルに行うためには、現地での食料確保が不可欠であり、少ないリソースで効率的に食料を生産することのできる技術が求められています。宇宙での食料生産技術として、各国では、植物工場や藻類培養を中心に検討が進んでいますが、タンパク源の確保や食の満足度(QOL)という観点で大きな課題を残しています。
そうした課題がある中、将来の代替タンパク源の1つとして注目されているのが動物細胞を培養して食肉生産する培養肉です。食肉市場は、世界的な人口増加や経済成長に伴い、需要が急拡大しています。しかし家畜による食肉生産には膨大なリソース(飼料、水、土地、等)を必要とし、メタンガス排出などで地球温暖化への影響も大きいため、持続不可能になっています。国連食糧農業機関(FAO)によると、食肉需要は2050年に2007年比で1.8倍になると予測しており、今後家畜による従来肉だけではタンパク質需要を賄うことができなくなります。そうした課題の解決策の1つが培養肉です。
KEARNEY(旧A.T. カーニー)のレポートによると、食肉市場は2040年までCAGR3%で成長し、2030年になると食肉市場割合の内、従来肉70%、代替タンパク源30%(植物肉20%+培養肉10%)、2040年になると従来肉40%、代替タンパク源60%(植物肉25%+培養肉35%)の構成比になります。
当社は、培養肉生産の核となる技術(CulNet System、当社特許技術)を活用して細胞農業を推進し、将来的に培養肉を市場供給(レストラン提供:2025以降、一般提供:2027年以降)していきます。サステナブルでクリーンな食肉供給を通じ、社会課題の解決にアプローチしていきます。
こうした課題は、個々人にとっても差し迫った社会課題の1つであるため、皆様にも身近に感じて頂けるよう、「宇宙で培養肉を使ったハンバーガーを作る!」をコンセプトに掲げた「スペースバーガープロジェクト」を立上げ、クラウドファンディングで共感頂けるサポーターを募集することにしました。
培養肉は現在研究開発段階にあり、店頭に並ぶのは数年先となるため、スペースバーガープロジェクト第一弾は「序章」という位置づけとしました。ハンバーガーの具材でもあるピクルスを題材として、宇宙で生産し食べられる条件に整えて開発しました。
当社はかねてより、宇宙航空研究開発機構(略称:JAXA)の宇宙探査イノベーションハブ(愛称:TansaX)やSPACE FOODSPHEREなど、宇宙農業に関する取り組みにも参画しており、月面や火星などの閉鎖系における細胞培養での食肉生産について研究開発を進めております。今回、そうした活動の中で関わりを持つことになった未来食研究家でもある桑名広行シェフに監修を頂き、「宇宙で栽培・生産可能な野菜・調味料を選定」し、「宇宙で食べられる形態に加工」し、更に「栄養と美味しさ」の点でも成立させることを条件として検討した結果、宇宙食として食べることが可能なゼリーピクルスが誕生しました。
本クラウドファンディングの目的は、商品開発・量産化費用を賄うことのみならず、プロジェクトを通じて多くの人に、宇宙におけるサステナビリティや食のQOLの観点についても知ってもらうこと、翻って地球における食のサステナビリティにも関心をもって頂くきっかけをつくることです。当社は、より少ないリソースで効率的にタンパク源や各種栄養素を生産し、さらに食の満足度を満たす宇宙農業の実現を目指します。
培養肉生産技術は、宇宙だけではなく、世界的な人口増加に伴う「タンパク質危機」が危惧されている地球上でも極めて有用なため、200兆円規模の食肉市場に対し、意義のあるアプローチであり、将来的には我が国の食料安全保障環境の改善にもつながると考えられます。
<スペースバーガープロジェクトのロードマップ>
[画像2: https://prtimes.jp/i/34252/15/resize/d34252-15-299760-9.jpg ]
2020年:宇宙用調味料配合「スペースソルト・ゼリーピクルス」提供(今回)
2021年:地球産の培養フォアグラを使用した培養フォアグラバーガーを提供
2025年:地球産の培養肉を使用した培養肉バーガーを提供
203X年:月面基地産の培養肉を使用した培養肉バーガーを提供(地産地消)
203X年:火星基地産の培養肉を使用した培養肉バーガーを提供(地産地消)
※上記で使用する野菜・肉はすべて宇宙で生産可能な食材
■クラウドファンディング概要
[画像3: https://prtimes.jp/i/34252/15/resize/d34252-15-743344-1.png ]
コンセプト:「203X年、宇宙でハンバーガーを作ります!」
実施目的:近未来の宇宙時代における「サステナブルな食生産」や「食のQOL」にチャレンジする「スペースソルトバーガープロジェクト」に共感頂いたサポーターからプロジェクト資金(商品開発・量産費用)を募るため。
実施サイト:READYFOR(レディーフォー)
クラウドファンディングページ:https://readyfor.jp/projects/integriculture
実施期間:2020年10月19日(月)〜 11月18日(水)23:00
目標金額:50万円(達成した場合は、NEXT GOALとして200万円に挑戦)
リターンプラン数:11(3,000円〜50,000円まで。返礼品あり/なしのプランがあります。)
■リターンプランの目玉
培養肉バイオリアクター(3台)への命名権:3名(1台に1名)
培養フォアグラお披露目試食イベントご招待券(2021冬頃予定):5名
培養肉のある未来を語る焼肉会(CEO・CTOとの焼肉ディナー2021年1〜3月):3名 ※コロナの状況に応じ、場合によってはオンライン飲み会形式に切り替えさせて頂く場合もございますのでご了承ください。その場合は、代わりにA5等級の和牛(300g)をお送りさせて頂きます。
■宇宙用ピクルス「スペースソルト・ゼリーピクルス」について(クラウドファンディング返礼品)
[画像4: https://prtimes.jp/i/34252/15/resize/d34252-15-942171-5.jpg ]
[画像5: https://prtimes.jp/i/34252/15/resize/d34252-15-799825-6.jpg ]
宇宙用調味料「スペースソルト(食べられる細胞培養液、うま味調味料)」を配合したゼリー状のピクルスです。フリーズドライ野菜と調味料(スペースソルト等)、専用容器をセットでお届けします。
ゼリーピクルスは、専用容器に具材と調味料を入れ、80度のお湯を注ぎ、冷やすと出来上がります。宇宙食として食べることも想定し、フリーズドライ形状(フリーズドライは宇宙食としては一般的な形状)でご提供致します。ピクルス液については液体が飛び散らないよう粘度を持たせ、ゼリー状に仕上げました。また、お湯の温度については、国際宇宙ステーションの給湯器の最大温度である80度で作ることができるように致しました。お召し上がり方は、そのままでも美味しく食べられますが、ジュレ状にクラッシュしてハンバーガーに挟んだり、お肉やお魚料理にジュレソースとしてかけたり、ディップ(浸けて食べるためのソース)として使うこともできます。ピクルスとして使用する食材は全て、宇宙で栽培実績がある、もしくは生産可能であるものを選定しております。
<商品特徴>
宇宙でも栽培実績がある4種類の食材を凍結乾燥しフリーズドライ化
食材:ズッキーニ、きゅうり、トマト、イチゴ
調味料:スペースソルト、クエン酸(サツマイモ由来)、アガー(藻類由来)
国際宇宙ステーション(ISS)内の給湯器具最高温度(80度)でつくることが可能
お湯を掛け、冷やして固めたらできあがる簡単調理(最短完成時間目安:冷蔵庫に入れて2〜3時間)
フリーズドライ提供の為、賞味期限は長く、地球においても災害用保存食として利用可能
■独自開発調味料「スペースソルト(R)(食べられる細胞培養液)」について
[画像6: https://prtimes.jp/i/34252/15/resize/d34252-15-647360-0.jpg ]
2019年にインテグリカルチャーが開発した食用の培養液を原料とする宇宙用調味料です。
元々、細胞培養をするために開発したものであり、ミネラル類やアミノ酸、ビタミン類などの人体にとって有用な栄養成分が含まれていること、さらに人間の味覚を刺激する「塩味」「うま味」等を含むことから、新しい調味料としての可能性を開拓する製品です。食べ物にかければ旨味調味料に、水に溶かせば培養肉用の培養液にもなる一石二鳥のサステナブル調味料です。
https://integriculture.jp/news/251/
■スペースソルトを使った料理の提供実績
2019年3月に、当社が加入しているSPACE FOODSPHERE(当時はSPACE FOOD X)のイベントにて試食デモンストレーションされた「月面ディナー1.0」です。メリメロステーキとグリーンスープの味付けにスペースソルトが使われています。本ディナーの調理も未来食研究家桑名広行シェフによるものです。
[画像7: https://prtimes.jp/i/34252/15/resize/d34252-15-822436-10.jpg ]
メリメロステーキ(手前左のオレンジの器の料理)、グリーンスープ(手前右の白い器の料理)
■桑名シェフについて
[画像8: https://prtimes.jp/i/34252/15/resize/d34252-15-872889-2.jpg ]
未来食研究家兼シェフ
桑名 広行 氏
ロイヤルパークホテル在籍中に、カナダモントリオール総領事館にて公邸料理長を務める。2010年に外務省より公邸料理長賞を受賞。現在はシェフとしての活動と並行して、人工培養肉や藻類など最先端のフードテックベンチャー等とのコラボレーションにより、未来の食に関する研究活動を行う。
■JAXAの宇宙食料プロジェクトへの参加実績について
インテグリカルチャーは東京女子医科大学(東京都新宿区)と共同で、2018年に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が実施する研究提案プログラム「宇宙探査イノベーションハブ(愛称:TansaX)」のTansaXチャレンジ研究として下記テーマで採択され、宇宙における省リソースでの持続的な食料・タンパク質生産をテーマにした共同研究プロジェクトへ参加した実績があります。
https://integriculture.jp/news/206/
<採択された研究テーマ>
光エネルギーおよび省リソース「藻類・動物細胞共培養リサイクルシステム」による持続的な食糧・タンパク質の生産
■クラウドファンディングへの応援メッセージ
東京女子医科大学 先端生命医科学研究所
所長・教授 清水 達也様
インテグリカルチャーはとてもユニークな技術を有しており、細胞を培養して肉を作ることに果敢にチャレンジしています。その実現は地上での食料問題を解決するのみならず、宇宙での食料生産を可能とするものであり人類にとって極めて重要なものです。私もいずれは宇宙に行ってみたいと考えているので、宇宙でのハンバーガー作りを早期に実現してくれることを心待ちにしています。
一般社団法人SPACE FOODSPHERE
代表理事 小正 瑞季様
インテグリカルチャーの技術は、資源循環型の超効率的な食料生産とQOLを高める食を両立させ得るものであり、宇宙という極限環境での厳しい暮らしにおいても、温暖化や食料危機が叫ばれる地球上の暮らしにおいても、欠かせない技術です。月・火星を目指す目標達成に向けて一丸となって取り組んで参ります。
https://spacefoodsphere.jp/
■インテグリカルチャーについて
当社は、独自開発の低コスト細胞培養技術”CulNet System”をバイオ領域の新たなプラットフォームとし、動物細胞で構成される食品、皮革をはじめ、様々な分野でご活用頂けることを目指しています。
CulNet Systemは、汎用性の高い細胞培養プラットフォーム技術で、動物体内の細胞間相互作用を模した環境を擬似的に構築する装置です。本技術は、理論的にはあらゆる動物細胞を大規模かつ安価に培養可能で、培養肉をはじめ、様々な用途での活用を想定しております。すでにラボスケールでは、管理された制御装置下で種々の細胞を自動培養し、高コストの一因であった血清成分の作出を実現しています(国内外で特許取得済)。血清成分の内製化実現により、従来の細胞培養が高コストとなる主因の牛胎児血清や成長因子を使わずに済み、細胞培養の大幅なコストダウンを実現します。
今後、CulNet Systemを用いた様々な事業展開、及びCulNet System自体をバイオプラットフォームとして社会実装し、国内外で細胞農業インフラとして広く普及していくことを推進します。
これにより、将来的には食の問題が解決(SDGs達成や食料安全保障の一助)され、誰もが自由に細胞農業テクノロジーを活用して細胞プロダクト(食品、皮革製品、サプリ、化粧品、医薬品等、細胞培養技術で製造できるもの)を作ることができ、その結果、創作意欲にあふれ、地球のみならず宇宙においても人類が持続可能で人間らしい生活を送ることができる世界の実現を目指します。
■会社概要
会社名:インテグリカルチャー株式会社
代表取締役CEO:羽生 雄毅
設立:2015年10月23日
本店:東京都文京区本郷4-1-3 7階 ※登記上の本店
新宿オフィス(東京女子医科大学内):東京都新宿区河田町8-1 TWIns 3階 N101
事業内容:汎用大規模細胞培養システム "CulNet System™"を用いた有用成分、化粧品、食品、細胞培養肉の研究開発
WEB:https://integriculture.jp/