「多言語対応絵本」で母語の育児を応援〜自治体に試験提供〜
[23/07/31]
提供元:PRTIMES
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NPOブックスタートでは、自治体が赤ちゃんに絵本を贈る「ブックスタート」事業での活用を目的に「多言語対応絵本」を制作しました。
日本語の絵本に、5言語(中国語/韓国語/ベトナム語/ネパール語/ポルトガル語)を併記した翻訳シールを貼付。外国人親子が母語で気軽に絵本を楽しめるよう、2023年8月から2024年2月まで試験的に自治体向けに提供します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/97323/16/resize/d97323-16-b1a52f65d02c4c079086-0.png ]
日本に生まれる赤ちゃんのうち、24人にひとりは両親もしくは父母のいずれかが外国人です。(*1)
各自治体のブックスタート事業では多言語資料や読みきかせなどを通して、外国人親子に絵本の楽しみ方を伝えています。しかし、贈られるのは日本語の絵本のため、気楽に楽しめない方もいます。
そこで、当NPOより自治体に提供している日本語の絵本(※2)に翻訳シールを貼付する「多言語対応絵本」を企画。著作権者、出版社、研究者、翻訳者、外国語教員、外国にルーツをもつ子どもの教育支援に携わるNPOの協力を得て制作しました。
自治体向けに8月から試験的に提供を行い、その結果をもとに今後の対応を検討していきます。
*1 厚生労働省人口動態統計(確定数 2021年)
*2 「ブックスタート赤ちゃん絵本」https://www.bookstart.or.jp/692/
[画像2: https://prtimes.jp/i/97323/16/resize/d97323-16-1c7bf8f748401831c54b-1.png ]
◆ 制作にあたっての工夫/配慮
(1)0〜1歳の在留外国人の7割をカバーする5言語に翻訳
対象者の母語を大切に考え、日本に生まれた赤ちゃんの国籍をもとに、中国語/韓国語/ベトナム語/ネパール語/ポルトガル語に翻訳しました。この5言語で0〜1歳の在留外国人の約7割(*3)をカバーしています。
*3 在留外国人統計(法務省/2022年6月)および各国の主な公用語に関する情報をもとに集計
(2)「擬音語」「擬態語」も分かりやすく
絵本に多く登場する「擬音語」「擬態語」は、日本語以外を母語とする方にとって分かりづらい表現だと言われています。
各言語に同じような意味を持つ言葉がある場合はその言葉を採用し、ない場合にはアルファベットで音を表すなど、各言語に合わせて翻訳を行いました。また、必要に応じて簡単な補足説明も追記しました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/97323/16/resize/d97323-16-f2b98cc996ec83b22fec-2.png ]
(3)チームによる翻訳
翻訳は、NPO法人おおさかこども多文化センター(*4)を通じ、研究者、翻訳者、外国語教員などに依頼。外国人保護者にとって自然な母語となるよう、言語ごとにチームを組んで検討しました。
*4 外国にルーツをもつ子どもたちへの日本語や母語教育などの支援活動、絵本の多言語翻訳の実績を持つNPO法人。http://okotac.org/
◆多言語対応絵本 概要
<仕様>
・白地のシールに翻訳文を印刷し、日本語テキストの近く、かつ絵を損なわない箇所に貼付。
・シールは5言語(中国語/韓国語/ベトナム語/ネパール語/ポルトガル語)併記。
<タイトル>
・ブックスタート赤ちゃん絵本30タイトルのうち、翻訳とシールの貼付に適したテキストや構成、レイアウトを備えた以下の6タイトル。
・制作にあたっては、すべての著作権者と出版社に許諾を得ています。
『あっ!』 文/中川ひろたか 絵/柳原良平 金の星社 2008年
『おひさま あはは』 作・絵/前川かずお こぐま社 1989年
『ぎゅう ぎゅう ぎゅう』 文/おーなり由子 絵/はたこうしろう 講談社 2014年
『くだもの』 作/平山和子 福音館書店 1981年
『ぴょーん』 作・絵/まつおかたつひで ポプラ社 2000年
『よこむいて にこっ』 作/高畠純 絵本館 1998年 (以上、50音順)
<提供冊数>
各50冊(予定)
<提供先>
ブックスタート実施自治体(当NPOとお取引のある市区町村)
<提供期間>
2023年8月1日〜2024年2月29日
<翻訳協力者>
別紙(参考資料)
https://prtimes.jp/a/?f=d97323-16-2b761d2ad40e4f04f113ef6e6d333cf9.pdf
◆ブックスタートとは https://www.bookstart.or.jp/bookstart/
0 歳児健診などの機会に、絵本をひらく楽しい「体験」と「絵本」をセットでプレゼントする活動。赤ちゃんの幸せを願い、行政と市民が協働する事業として、全国 1,100 の自治体(2023年6月末)で行われています。
日本語の絵本に、5言語(中国語/韓国語/ベトナム語/ネパール語/ポルトガル語)を併記した翻訳シールを貼付。外国人親子が母語で気軽に絵本を楽しめるよう、2023年8月から2024年2月まで試験的に自治体向けに提供します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/97323/16/resize/d97323-16-b1a52f65d02c4c079086-0.png ]
日本に生まれる赤ちゃんのうち、24人にひとりは両親もしくは父母のいずれかが外国人です。(*1)
各自治体のブックスタート事業では多言語資料や読みきかせなどを通して、外国人親子に絵本の楽しみ方を伝えています。しかし、贈られるのは日本語の絵本のため、気楽に楽しめない方もいます。
そこで、当NPOより自治体に提供している日本語の絵本(※2)に翻訳シールを貼付する「多言語対応絵本」を企画。著作権者、出版社、研究者、翻訳者、外国語教員、外国にルーツをもつ子どもの教育支援に携わるNPOの協力を得て制作しました。
自治体向けに8月から試験的に提供を行い、その結果をもとに今後の対応を検討していきます。
*1 厚生労働省人口動態統計(確定数 2021年)
*2 「ブックスタート赤ちゃん絵本」https://www.bookstart.or.jp/692/
[画像2: https://prtimes.jp/i/97323/16/resize/d97323-16-1c7bf8f748401831c54b-1.png ]
◆ 制作にあたっての工夫/配慮
(1)0〜1歳の在留外国人の7割をカバーする5言語に翻訳
対象者の母語を大切に考え、日本に生まれた赤ちゃんの国籍をもとに、中国語/韓国語/ベトナム語/ネパール語/ポルトガル語に翻訳しました。この5言語で0〜1歳の在留外国人の約7割(*3)をカバーしています。
*3 在留外国人統計(法務省/2022年6月)および各国の主な公用語に関する情報をもとに集計
(2)「擬音語」「擬態語」も分かりやすく
絵本に多く登場する「擬音語」「擬態語」は、日本語以外を母語とする方にとって分かりづらい表現だと言われています。
各言語に同じような意味を持つ言葉がある場合はその言葉を採用し、ない場合にはアルファベットで音を表すなど、各言語に合わせて翻訳を行いました。また、必要に応じて簡単な補足説明も追記しました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/97323/16/resize/d97323-16-f2b98cc996ec83b22fec-2.png ]
(3)チームによる翻訳
翻訳は、NPO法人おおさかこども多文化センター(*4)を通じ、研究者、翻訳者、外国語教員などに依頼。外国人保護者にとって自然な母語となるよう、言語ごとにチームを組んで検討しました。
*4 外国にルーツをもつ子どもたちへの日本語や母語教育などの支援活動、絵本の多言語翻訳の実績を持つNPO法人。http://okotac.org/
◆多言語対応絵本 概要
<仕様>
・白地のシールに翻訳文を印刷し、日本語テキストの近く、かつ絵を損なわない箇所に貼付。
・シールは5言語(中国語/韓国語/ベトナム語/ネパール語/ポルトガル語)併記。
<タイトル>
・ブックスタート赤ちゃん絵本30タイトルのうち、翻訳とシールの貼付に適したテキストや構成、レイアウトを備えた以下の6タイトル。
・制作にあたっては、すべての著作権者と出版社に許諾を得ています。
『あっ!』 文/中川ひろたか 絵/柳原良平 金の星社 2008年
『おひさま あはは』 作・絵/前川かずお こぐま社 1989年
『ぎゅう ぎゅう ぎゅう』 文/おーなり由子 絵/はたこうしろう 講談社 2014年
『くだもの』 作/平山和子 福音館書店 1981年
『ぴょーん』 作・絵/まつおかたつひで ポプラ社 2000年
『よこむいて にこっ』 作/高畠純 絵本館 1998年 (以上、50音順)
<提供冊数>
各50冊(予定)
<提供先>
ブックスタート実施自治体(当NPOとお取引のある市区町村)
<提供期間>
2023年8月1日〜2024年2月29日
<翻訳協力者>
別紙(参考資料)
https://prtimes.jp/a/?f=d97323-16-2b761d2ad40e4f04f113ef6e6d333cf9.pdf
◆ブックスタートとは https://www.bookstart.or.jp/bookstart/
0 歳児健診などの機会に、絵本をひらく楽しい「体験」と「絵本」をセットでプレゼントする活動。赤ちゃんの幸せを願い、行政と市民が協働する事業として、全国 1,100 の自治体(2023年6月末)で行われています。