NECエンジニアリング、極薄金属板などの微細溶接が可能な電子ビーム溶接機を発売
[16/02/16]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
〜航空宇宙産業を牽引する東京航空計器株式会社へ1号機を納入〜
NECエンジニアリング(代表取締役 執行役員社長:上河 深、本社:神奈川県川崎市)は、高度計をはじめとする航空計器などの開発・製造を手掛ける東京航空計器株式会社(代表取締役社長:若杉 進二、本社:東京都町田市、以下 東京航空計器)へ、微細溶接が可能な電子ビーム溶接機(注1)「NEB-FFシリーズ」を納入しました。
[画像: http://prtimes.jp/i/997/17/resize/d997-17-627185-0.jpg ]
本装置は、電子ビーム溶接の特長である高エネルギー密度に加え、ビームを安定的に細く絞ることで微細溶接を実現しました。これにより、融点が低く加工が難しい板厚0.05mmの極薄銅板でも、高精度な溶接が可能です。
また、真空チャンバサイズのカスタマイズにも対応しているため、ワークに応じた装置の小型化も可能です。
このような装置の特長が、過酷な環境下においても高い性能と信頼性が求められる航空宇宙産業を長きにわたり牽引している東京航空計器のニーズに合致し、今回のご導入に至りました。
NECグループは、約50年にわたる電子ビーム溶接機事業で培った豊富なノウハウを基に、今後も電子ビーム溶接機を含む商品やソリューションにより、航空機部品メーカをはじめとする製造業向け装置・システムの性能や品質の向上に努めるとともに、ファクトリーオートメーションのさらなる発展に貢献します。
【背景】
東京航空計器にて約40年間使用してきた電子ビーム溶接機の老朽化に伴い、現状以上に高精度な微細溶接が可能であり、溶接時間を短縮し生産性の向上が望める装置への更新を必要としていました。
【本装置の特長】
板厚0.05mmの極薄銅板・微細溶接を実現
電子ビームを安定的に細く絞ることでよりエネルギー密度が高くなり、歪みが少なく高精度な溶接が可能です。これにより、融点が低く加工が非常に難しい極薄銅板のへり溶接や難溶接素材、異種金属などの微細溶接を実現しました。
真空チャンバサイズのカスタマイズに対応
真空チャンバは、数種の固定サイズから選ぶことが一般的です。しかし、大きさによって真空引きの時間や生産性に違いが出るため、予てより小型部品を扱うお客さまからは「ワークに合わせた真空チャンバサイズ」への強い要望がありました。
本装置ではその要望にお応えし、真空チャンバサイズのカスタマイズに対応しました。これにより、装置自体の小型化も可能です。
操作性・生産性の向上
基本設定を除く操作は、部材をセットしボタンを押すだけで完了するため、熟練技術者でなくとも容易に作業を行えます。
また従来の顕微鏡に加え、真空チャンバ内の様子を映すモニタを搭載したことにより、複数人にて作業内容の確認が可能になりました。これにより、熟練技術者の“感覚”を視覚的に伝えることができるため、技術伝承の可能性が広がりました。
さらに東京航空計器では、製造時間が約6分から約2分に短縮し、歩留まりもほぼ100%と生産効率が飛躍的に向上しました。
今回の事例は、以下URLに掲載しています。
http://jpn.nec.com/case/tkk-air/
なおNECエンジニアリングは、「2016国際ウエルディングショー」(2016年4月13日(水)〜16日(土)、インテックス大阪)にて本事例をご紹介します。
NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
(注1)電子ビーム溶接機(EBW:Electron Beam Welder)
真空中でフィラメントを加熱しそれにより放出された電子に高電圧をかけ加速させ、レンズコイルで収束させることで高密度の電子ビームにする。この電子ビームを被溶接物に照射することで発生する衝撃発熱を利用し溶接を行う。
高エネルギー密度であるため、融点の高い難溶接素材や異種金属の溶接が可能であるほか、溶け込みが深く、溶接歪の少ない高精度溶接ができるため、精密部品や微小部品などの溶接に用いられる。
<本製品に関する情報>
http://jpn.nec.com/engsl/pro/fa_control/beam.html
<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NECエンジニアリング 営業本部 プロダクト営業部
電話:(044)435-9419
NECエンジニアリング(代表取締役 執行役員社長:上河 深、本社:神奈川県川崎市)は、高度計をはじめとする航空計器などの開発・製造を手掛ける東京航空計器株式会社(代表取締役社長:若杉 進二、本社:東京都町田市、以下 東京航空計器)へ、微細溶接が可能な電子ビーム溶接機(注1)「NEB-FFシリーズ」を納入しました。
[画像: http://prtimes.jp/i/997/17/resize/d997-17-627185-0.jpg ]
本装置は、電子ビーム溶接の特長である高エネルギー密度に加え、ビームを安定的に細く絞ることで微細溶接を実現しました。これにより、融点が低く加工が難しい板厚0.05mmの極薄銅板でも、高精度な溶接が可能です。
また、真空チャンバサイズのカスタマイズにも対応しているため、ワークに応じた装置の小型化も可能です。
このような装置の特長が、過酷な環境下においても高い性能と信頼性が求められる航空宇宙産業を長きにわたり牽引している東京航空計器のニーズに合致し、今回のご導入に至りました。
NECグループは、約50年にわたる電子ビーム溶接機事業で培った豊富なノウハウを基に、今後も電子ビーム溶接機を含む商品やソリューションにより、航空機部品メーカをはじめとする製造業向け装置・システムの性能や品質の向上に努めるとともに、ファクトリーオートメーションのさらなる発展に貢献します。
【背景】
東京航空計器にて約40年間使用してきた電子ビーム溶接機の老朽化に伴い、現状以上に高精度な微細溶接が可能であり、溶接時間を短縮し生産性の向上が望める装置への更新を必要としていました。
【本装置の特長】
板厚0.05mmの極薄銅板・微細溶接を実現
電子ビームを安定的に細く絞ることでよりエネルギー密度が高くなり、歪みが少なく高精度な溶接が可能です。これにより、融点が低く加工が非常に難しい極薄銅板のへり溶接や難溶接素材、異種金属などの微細溶接を実現しました。
真空チャンバサイズのカスタマイズに対応
真空チャンバは、数種の固定サイズから選ぶことが一般的です。しかし、大きさによって真空引きの時間や生産性に違いが出るため、予てより小型部品を扱うお客さまからは「ワークに合わせた真空チャンバサイズ」への強い要望がありました。
本装置ではその要望にお応えし、真空チャンバサイズのカスタマイズに対応しました。これにより、装置自体の小型化も可能です。
操作性・生産性の向上
基本設定を除く操作は、部材をセットしボタンを押すだけで完了するため、熟練技術者でなくとも容易に作業を行えます。
また従来の顕微鏡に加え、真空チャンバ内の様子を映すモニタを搭載したことにより、複数人にて作業内容の確認が可能になりました。これにより、熟練技術者の“感覚”を視覚的に伝えることができるため、技術伝承の可能性が広がりました。
さらに東京航空計器では、製造時間が約6分から約2分に短縮し、歩留まりもほぼ100%と生産効率が飛躍的に向上しました。
今回の事例は、以下URLに掲載しています。
http://jpn.nec.com/case/tkk-air/
なおNECエンジニアリングは、「2016国際ウエルディングショー」(2016年4月13日(水)〜16日(土)、インテックス大阪)にて本事例をご紹介します。
NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
(注1)電子ビーム溶接機(EBW:Electron Beam Welder)
真空中でフィラメントを加熱しそれにより放出された電子に高電圧をかけ加速させ、レンズコイルで収束させることで高密度の電子ビームにする。この電子ビームを被溶接物に照射することで発生する衝撃発熱を利用し溶接を行う。
高エネルギー密度であるため、融点の高い難溶接素材や異種金属の溶接が可能であるほか、溶け込みが深く、溶接歪の少ない高精度溶接ができるため、精密部品や微小部品などの溶接に用いられる。
<本製品に関する情報>
http://jpn.nec.com/engsl/pro/fa_control/beam.html
<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NECエンジニアリング 営業本部 プロダクト営業部
電話:(044)435-9419