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「神戸市ドコモ見守りサービス(実証事業)」拡充について

〜次世代通信LoRaWAN方式を用いたサービス性向上実験〜

1.趣旨
 神戸市、国立大学法人神戸大学(以下、「神戸大学」という。)、株式会社NTTドコモ(以下、「ドコモ」という。)、株式会社ハタプロ※1(以下、「ハタプロ」という。)は、平成28年より神戸市とドコモが共同で実施している「神戸市ドコモ見守りサービス(実証事業)」(以下、「本見守り実証」という。)を踏まえた、次世代の通信方式であるLoRaWAN方式※2を用いた共同検証実験(以下、「本実験」という。)を実施いたします。
 本実験では、神戸市特有の高低差のある地形的な特徴を活かしたLoRaWAN通信網を構築し、検知エリアを拡充することで、見守りサービスの品質向上の可能性を検証します。また、このような先端技術を用いた実験を行うことで、安心安全なまちづくりを目指していきます。

2.実験概要
(1)背景と目的
 本見守り実証では、BLEタグがもつ省電力・小型・近距離通信の利点を活用することで、あらかじめ特定された地点においては精度の高い検知が出来ることを確認しております。一方で、より広い範囲を検知するためには、BLEタグを検知するための受信機を多数設置することやより多くの検知協力者が不可欠であり、特に受信機を多数設置することによるコストの大きさを認識しました。
 そのような背景から本実験では、BLE方式と相互補完する形でLoRaWAN方式を導入することによる見守りサービスの品質向上とコスト削減という課題の解決を目指します。

(2)内容
(ア)神戸市内におけるLoRaWAN通信のエリア検証実験
 LoRaWAN子機、ゲートウェイ装置、ネットワーク認証サーバ、および位置検索システムから構成されるLPWA基地局装置を、市内の3カ所に設置することで広範囲をカバーするLoRaWAN通信エリアを構築・検証する。
(イ)BLE方式とLoRaWAN方式を併用したサービス性向上に向けた基礎実験
 既存のBLE方式(BLEタグを利用)での見守りサービスに対し、LoRaWAN方式(LoRaWAN子機およびシステムを利用)によりエリアを補完する可能性を検証する。
(ウ)LoRaWAN通信の利用シーン別のトライアル実験
 活用方法として有望視されている防災関連、福祉・高齢者対策等への活用を目指したLoRaWAN方式の基礎検証実験も実施する予定です。

(3)期間
 平成29年4月17日(月曜)〜5月7日(日曜)

(4)役割
(ア)神戸市・神戸大学:エリア構築協力
 なお、エリア構築協力には、一般財団法人神戸すまいまちづくり公社様にもご協力いただいております。
(イ)ドコモ・ハタプロ:システム・機材提供及び検証

3.実験結果の公表
 実験の模様や結果は、平成29年5月6日(土曜)・7日(日曜)に開催される「078 interactive」( https://078kobe.jp/ )内のブースにて公表予定です。

参考)
※1ハタプロについて
 ハタプロはドコモと共同でジョイントベンチャー事業「39Meister」を運営する会社です。「39Meister」は、LoRaWAN関連事業を含む、IoTプロダクト開発をサポートする事業を行っています。
※2LoRa/LoRaWANとは
 「LoRa/LoRaWAN」は、LPWA(Low Power, Wide Area の略称)と呼ばれる、日本においては免許不要な920MHz帯域の国際的な通信規格のひとつ。特徴として、長距離通信が可能であること、通信機器の低消費電力化が可能であることが挙げられており、特にIoTの分野で今後急速に発展が見込まれる通信方式。一方で、実際には日本国内における電波法への対応など、商用化に際して特別なノウハウを必要としている。

※このプレスリリースに記載されている会社名、製品名、技術名、規格名、仕様名、サービス名は、各社の登録商標または商標です。
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