株式会社坂ノ途中、株式会社脱炭素化支援機構を引受先とする第三者割当増資を実施。環境負荷の小さい農業の拡大を通じて、持続可能な社会を目指す。
[23/08/31]
提供元:PRTIMES
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環境負荷の小さい農業に取り組む新規就農者の増加や経営安定化を通じて、農林水産省の掲げる「みどりの食料システム戦略」にも寄与
新規就農者をメインパートナーに、環境負荷の小さな農業に取り組む生産者の農産物を販売する株式会社坂ノ途中(本社:京都市南区、代表取締役:小野 邦彦)は、株式会社脱炭素化支援機構(本社: 東京都港区、代表取締役社長:田吉禎彦、以下「JICN」という)を引受先とする第三者割当増資を実施いたしました。今後、既存事業の強化や有機農業者へのデータ提供体制の整備を通じて、有機農業のさらなる拡大に向けて取り組んで参ります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/41621/17/resize/d41621-17-aa2face4040382f2d208-0.png ]
JICNを引受先とする第三者割当増資の実施について
◆背景
坂ノ途中は農薬や化学肥料不使用で栽培された農産物の販売を行っています。提携農業者400軒のうち、約8割が新規就農者。少量不安定な生産でも品質が高ければ適正価格で販売できる仕組みの構築に加え、作付け計画や品種の選定に関する客観的かつ科学的なデータの提供を通じて、環境負荷の小さい農業を実践する農業者の増加と経営の安定化を目指しています。
農林水産省は持続可能な食料システムの構築に向けて、2021年に「みどりの食料システム戦略」を策定しました。現在、耕地面積の0.6%(2万5200ha)に留まる有機農業の取組面積を、2050年までに25%(100万ha)への拡大を目指すという目標を掲げています。今後、その目標達成に対し、坂ノ途中の事業拡大が寄与すると見込まれます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/41621/17/resize/d41621-17-87931603c7fafae4cdbc-0.jpg ]
(n=156)
▲ 出典:「坂ノ途中の報告書 2021-2022」より抜粋(坂ノ途中の研究室、2022)
坂ノ途中が2022年5月に実施した調査によると、坂ノ途中と取引を開始する1年前に「経営が成り立っている」・「かろうじて成り立っている」と回答した農業者は49%でしたが、取引を開始した後は81%に増加していることが分かりました。全国農業会議所全国新規就農相談センターが2017年に実施した調査の「農業で生計が成り立っている新参入者はわずか25%」という結果と比較しても、坂ノ途中の提携農業者の経営が成り立っている割合は高いといえます。
[画像3: https://prtimes.jp/i/41621/17/resize/d41621-17-b5bf05d317f7ced94e77-0.jpg ]
▲ 社内のエンジニアが独自の受発注システムを自社開発しています。
供給量が不安定で品質が安定しない、鮮度劣化が早く在庫管理が難しい野菜を扱うには、煩雑なオペレーションを自動化し、コストを削減する必要があります。坂ノ途中では、独自の受発注システムを自社開発し、出荷体制を整えることで増加する取引数に対応してきました。また、時期や品目ごとに需給バランス予測データを農業者に提供して、作付け計画の策定をサポートすることで、少量多品目・多頻度になりがちな取引をスムーズに行っています。
このような独自の事業展開は、有機農業の拡大だけでなく、温室効果ガスの削減や生物多様性の保全、経済と環境に好循環が期待できるという評価をJICNからいただきました。今回の出資を通じて、農作物の販売事業拡大に伴う既存事業の強化や、農業者へのデータ提供体制をさらに整備することで、環境負荷の小さい農業の拡大に努めてまいります。
株式会社坂ノ途中 代表取締役 小野 邦彦 コメント
元来、農業は地域の生態系や生物多様性の維持増進、地下水の涵養、有機資源循環など、とても多面的な機能をもっています。脱炭素文脈においても、たい肥等の活用による炭素貯留効果や、化学肥料に依存しない農業へのシフトによる天然ガス等の消費量抑制など、とても大きなポテンシャルを有しています。
今回、脱炭素化支援機構さんにご出資いただいたのを励みに、多面的な機能をもつ農業の営農ハードルを下げるという目的にそって、事業推進を加速させていきたいと考えています。
株式会社脱炭素化支援機構 取締役専務執行役員 上田 嘉紀 コメント
新規就農者の経営の安定と消費者へ「おいしい作物」を届けることを通じ、農業分野でのGHG(温室効果ガス)の削減へ貢献する株式会社坂ノ途中へ出資参画できたことを大変喜ばしく思います。今後、株式会社坂ノ途中の事業が拡大し、地域の活性化と持続可能な社会の形成につながっていくことを期待しております。脱炭素化支援機構は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、脱炭素に資する多様な事業への呼び水となる資金供給を積極的に行ってまいります。
直近の関連トピックス
(1)「坂ノ途中の研究室」設立
2022年2月に坂ノ途中の事業に関連するデータや知見を発信するリサーチチーム「坂ノ途中の研究室」を設立しました。新規就農者のリアルに触れ続ける坂ノ途中だからこそ得られる知見を社会や農業者に還元したり、新規事業の開発に活かしたりと多面的な役割を担っています。
詳細:https://www.on-the-slope.com/lab/
(2)「サステイナブルファーマーズラボ」開始
提携農業者と坂ノ途中の情報共有や学びを深めるために、2023年5月から「サステイナブルファーマーズラボ」を定期開催しています。坂ノ途中の提携農家をゲストを招いて話を聞いたり、坂ノ途中のお客様と対談したりと、毎回異なるテーマを設定しています。
詳細:https://www.on-the-slope.com/sfl/
坂ノ途中について
「100年先もつづく、農業を」というメッセージを掲げ、農薬や化学肥料不使用で栽培された農産物の販売を行っている。提携農業者の約8割が新規就農者。少量不安定な生産でも品質が高ければ適正な価格で販売できる仕組みを構築することで、環境負荷の小さい農業を実践する農業者の増加を目指す。その他、東南アジアの山間地域で高品質なコーヒーを栽培することで森林保全と山間地での所得確保の両立を目指す「海ノ向こうコーヒー」も展開。
農業分野を代表するソーシャルベンチャーとして事業成長を続けている。京都市「1000年を紡ぐ企業」、経済産業省「地域未来牽引企業」「J-Startup KANSAI」など、受賞多数。
・Web:https://www.on-the-slope.com
・Twitter:https://twitter.com/saka_no_tochu
・Instagram:https://www.instagram.com/sakanotochu
会社概要
本社所在地:京都市南区上鳥羽高畠町56
設立日:2009年7月21日
資本金:808百万円(やおや百万円!資本準備金含む)
Web:https://www.on-the-slope.com
代表者:小野 邦彦
1983年奈良県生まれ。京都大学総合人間学部卒業後、フランス系金融機関BNP Paribasにおいて金融商品開発を担当。2009年京都で株式会社坂ノ途中を設立。好きな野菜はカブ、オクラ、しいたけ。
新規就農者をメインパートナーに、環境負荷の小さな農業に取り組む生産者の農産物を販売する株式会社坂ノ途中(本社:京都市南区、代表取締役:小野 邦彦)は、株式会社脱炭素化支援機構(本社: 東京都港区、代表取締役社長:田吉禎彦、以下「JICN」という)を引受先とする第三者割当増資を実施いたしました。今後、既存事業の強化や有機農業者へのデータ提供体制の整備を通じて、有機農業のさらなる拡大に向けて取り組んで参ります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/41621/17/resize/d41621-17-aa2face4040382f2d208-0.png ]
JICNを引受先とする第三者割当増資の実施について
◆背景
坂ノ途中は農薬や化学肥料不使用で栽培された農産物の販売を行っています。提携農業者400軒のうち、約8割が新規就農者。少量不安定な生産でも品質が高ければ適正価格で販売できる仕組みの構築に加え、作付け計画や品種の選定に関する客観的かつ科学的なデータの提供を通じて、環境負荷の小さい農業を実践する農業者の増加と経営の安定化を目指しています。
農林水産省は持続可能な食料システムの構築に向けて、2021年に「みどりの食料システム戦略」を策定しました。現在、耕地面積の0.6%(2万5200ha)に留まる有機農業の取組面積を、2050年までに25%(100万ha)への拡大を目指すという目標を掲げています。今後、その目標達成に対し、坂ノ途中の事業拡大が寄与すると見込まれます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/41621/17/resize/d41621-17-87931603c7fafae4cdbc-0.jpg ]
(n=156)
▲ 出典:「坂ノ途中の報告書 2021-2022」より抜粋(坂ノ途中の研究室、2022)
坂ノ途中が2022年5月に実施した調査によると、坂ノ途中と取引を開始する1年前に「経営が成り立っている」・「かろうじて成り立っている」と回答した農業者は49%でしたが、取引を開始した後は81%に増加していることが分かりました。全国農業会議所全国新規就農相談センターが2017年に実施した調査の「農業で生計が成り立っている新参入者はわずか25%」という結果と比較しても、坂ノ途中の提携農業者の経営が成り立っている割合は高いといえます。
[画像3: https://prtimes.jp/i/41621/17/resize/d41621-17-b5bf05d317f7ced94e77-0.jpg ]
▲ 社内のエンジニアが独自の受発注システムを自社開発しています。
供給量が不安定で品質が安定しない、鮮度劣化が早く在庫管理が難しい野菜を扱うには、煩雑なオペレーションを自動化し、コストを削減する必要があります。坂ノ途中では、独自の受発注システムを自社開発し、出荷体制を整えることで増加する取引数に対応してきました。また、時期や品目ごとに需給バランス予測データを農業者に提供して、作付け計画の策定をサポートすることで、少量多品目・多頻度になりがちな取引をスムーズに行っています。
このような独自の事業展開は、有機農業の拡大だけでなく、温室効果ガスの削減や生物多様性の保全、経済と環境に好循環が期待できるという評価をJICNからいただきました。今回の出資を通じて、農作物の販売事業拡大に伴う既存事業の強化や、農業者へのデータ提供体制をさらに整備することで、環境負荷の小さい農業の拡大に努めてまいります。
株式会社坂ノ途中 代表取締役 小野 邦彦 コメント
元来、農業は地域の生態系や生物多様性の維持増進、地下水の涵養、有機資源循環など、とても多面的な機能をもっています。脱炭素文脈においても、たい肥等の活用による炭素貯留効果や、化学肥料に依存しない農業へのシフトによる天然ガス等の消費量抑制など、とても大きなポテンシャルを有しています。
今回、脱炭素化支援機構さんにご出資いただいたのを励みに、多面的な機能をもつ農業の営農ハードルを下げるという目的にそって、事業推進を加速させていきたいと考えています。
株式会社脱炭素化支援機構 取締役専務執行役員 上田 嘉紀 コメント
新規就農者の経営の安定と消費者へ「おいしい作物」を届けることを通じ、農業分野でのGHG(温室効果ガス)の削減へ貢献する株式会社坂ノ途中へ出資参画できたことを大変喜ばしく思います。今後、株式会社坂ノ途中の事業が拡大し、地域の活性化と持続可能な社会の形成につながっていくことを期待しております。脱炭素化支援機構は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、脱炭素に資する多様な事業への呼び水となる資金供給を積極的に行ってまいります。
直近の関連トピックス
(1)「坂ノ途中の研究室」設立
2022年2月に坂ノ途中の事業に関連するデータや知見を発信するリサーチチーム「坂ノ途中の研究室」を設立しました。新規就農者のリアルに触れ続ける坂ノ途中だからこそ得られる知見を社会や農業者に還元したり、新規事業の開発に活かしたりと多面的な役割を担っています。
詳細:https://www.on-the-slope.com/lab/
(2)「サステイナブルファーマーズラボ」開始
提携農業者と坂ノ途中の情報共有や学びを深めるために、2023年5月から「サステイナブルファーマーズラボ」を定期開催しています。坂ノ途中の提携農家をゲストを招いて話を聞いたり、坂ノ途中のお客様と対談したりと、毎回異なるテーマを設定しています。
詳細:https://www.on-the-slope.com/sfl/
坂ノ途中について
「100年先もつづく、農業を」というメッセージを掲げ、農薬や化学肥料不使用で栽培された農産物の販売を行っている。提携農業者の約8割が新規就農者。少量不安定な生産でも品質が高ければ適正な価格で販売できる仕組みを構築することで、環境負荷の小さい農業を実践する農業者の増加を目指す。その他、東南アジアの山間地域で高品質なコーヒーを栽培することで森林保全と山間地での所得確保の両立を目指す「海ノ向こうコーヒー」も展開。
農業分野を代表するソーシャルベンチャーとして事業成長を続けている。京都市「1000年を紡ぐ企業」、経済産業省「地域未来牽引企業」「J-Startup KANSAI」など、受賞多数。
・Web:https://www.on-the-slope.com
・Twitter:https://twitter.com/saka_no_tochu
・Instagram:https://www.instagram.com/sakanotochu
会社概要
本社所在地:京都市南区上鳥羽高畠町56
設立日:2009年7月21日
資本金:808百万円(やおや百万円!資本準備金含む)
Web:https://www.on-the-slope.com
代表者:小野 邦彦
1983年奈良県生まれ。京都大学総合人間学部卒業後、フランス系金融機関BNP Paribasにおいて金融商品開発を担当。2009年京都で株式会社坂ノ途中を設立。好きな野菜はカブ、オクラ、しいたけ。