IBM製品の量子ボリュームが自社における最高値を記録。IBMのクラウドからアクセス可能な量子コンピューターの計算能力が拡大
[20/08/21]
提供元:PRTIMES
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フルスタックな改善により量子ボリューム64を達成
[米国ニューヨーク州ヨークタウン・ハイツ - 2020年8月20日(現地時間)発]
IBMは本日、量子コンピューティングのロードマップにおける新たなマイルストーンとして、量子ボリューム64を達成したことを発表しました。IBMでは、一連の新しいソフトウェアおよびハードウェア技術を組み合わせて全体的なパフォーマンスを改善し、クライアントに提供している最新の27量子ビットのシステムのうちの1台をアップグレードして、量子ボリューム64を達成しました。IBMはこれまで、IBM Quantum Experienceを通じて過去4年間で合計28台の量子コンピューターを提供してきています。
量子コンピューターの有用性(Quantum Advantage)とは、ある特定の情報処理タスクに対し、古典的なコンピューターよりも量子コンピューターの方が効率性も費用対効果も高く実行できるようになる段階に到達することです。そのためには、量子アプリケーションの基本構成単位である量子回路を改良する必要があります。量子ボリュームは、回路の長さや複雑さなどの性能指標を表しています。量子ボリュームの値が高いほど、産業、政治、研究などにわたる現実世界の問題の解決策を探求できる可能性が高くなります。
今回のマイルストーンを達成するにあたり、IBMでは、ハードウェアの知識に基づいて量子ボリュームの回路を最適に動かすための一連の新しい手法や改善に焦点を当てました。こうしたハードウェア・アウェアの手法によりIBM Quantumシステムの実機上で実行されるお客様のあらゆる実験やアプリケーションのパフォーマンスが向上します。これらの手法による性能向上は、近日中にリリースを予定しているIBM(R) Cloudのソフトウェア・サービスおよびクロスプラットフォーム・オープンソース・ソフトウェア開発キット(SDK)Qiskitで利用することができます。
IBMフェローのジェイ・ガンベッタ(Jay Gambetta)は次のように述べています。「私たちは、より大きく複雑な量子回路を動かし、他社よりも早く量子コンピューターの有用性を実証するために、常にシステムの限界を押し広げる新しい方法を模索しています。そして、IBMのこのフルスタックの取り組みにより、ユーザーにはハードウェアの特性を生かした革新的なアプリケーション、アルゴリズム、および回路を開発する機会を提供することができます。そしてそれらはすべて業界で最強力かつ最多の量子ハードウェア群の上で稼働するのです。」
IBM Quantumチームは、量子ボリューム64を達成したフルスタックにわたる技術的改善に関する詳細を本日arXivでプレプリントを公開しました。
IBM Quantumのハイライト
· IBMは、IBM Q Network内にデプロイされた27量子ビットのシステムで、量子ボリューム64を達成 [https://www.ibm.com/quantum-computing/network/overview/(US)]
· 量子ボリューム32の8システムを含めて、過去4年間に28台の量子コンピューティング・システムをIBM Cloud上にデプロイ
· IBM Q Networkには、115のクライアント、政府、スタートアップ、パートナー、大学機関が参加
· IBM Quantum Experienceの登録ユーザーは250,000名以上[https://www.ibm.com/quantum-computing/technology/experience/(US)]
· ユーザーは、IBM Cloud上のIBM Quantumシステムで、1日あたり10億を超えるハードウェア回路を常時実行
· IBM Quantumシステムでの研究に基づき、250本以上の論文が発表
IBM Quantumについて
IBM Quantumは、ビジネス・アプリケーションや科学アプリケーション向けの量子システムを構築する業界初のイニシアティブです。IBMの量子コンピューティングへの取り組みについての詳細は、http://www.ibm.com/ibmq(US)をご覧ください。
IBM Q Networkの詳細や、パートナー、メンバー、ハブがすべて記載されたリストについては、https://www.research.ibm.com/ibm-q/network/(US)をご覧ください。
当報道資料は、2020年8月20日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2020-08-20-IBM-Delivers-Its-Highest-Quantum-Volume-to-Date-Expanding-the-Computational-Power-of-its-IBM-Cloud-Accessible-Quantum-Computers(英語)
IBM、IBM ロゴ、ibm.com、IBM Cloud、IBM Qで登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml (US)をご覧ください。
[米国ニューヨーク州ヨークタウン・ハイツ - 2020年8月20日(現地時間)発]
IBMは本日、量子コンピューティングのロードマップにおける新たなマイルストーンとして、量子ボリューム64を達成したことを発表しました。IBMでは、一連の新しいソフトウェアおよびハードウェア技術を組み合わせて全体的なパフォーマンスを改善し、クライアントに提供している最新の27量子ビットのシステムのうちの1台をアップグレードして、量子ボリューム64を達成しました。IBMはこれまで、IBM Quantum Experienceを通じて過去4年間で合計28台の量子コンピューターを提供してきています。
量子コンピューターの有用性(Quantum Advantage)とは、ある特定の情報処理タスクに対し、古典的なコンピューターよりも量子コンピューターの方が効率性も費用対効果も高く実行できるようになる段階に到達することです。そのためには、量子アプリケーションの基本構成単位である量子回路を改良する必要があります。量子ボリュームは、回路の長さや複雑さなどの性能指標を表しています。量子ボリュームの値が高いほど、産業、政治、研究などにわたる現実世界の問題の解決策を探求できる可能性が高くなります。
今回のマイルストーンを達成するにあたり、IBMでは、ハードウェアの知識に基づいて量子ボリュームの回路を最適に動かすための一連の新しい手法や改善に焦点を当てました。こうしたハードウェア・アウェアの手法によりIBM Quantumシステムの実機上で実行されるお客様のあらゆる実験やアプリケーションのパフォーマンスが向上します。これらの手法による性能向上は、近日中にリリースを予定しているIBM(R) Cloudのソフトウェア・サービスおよびクロスプラットフォーム・オープンソース・ソフトウェア開発キット(SDK)Qiskitで利用することができます。
IBMフェローのジェイ・ガンベッタ(Jay Gambetta)は次のように述べています。「私たちは、より大きく複雑な量子回路を動かし、他社よりも早く量子コンピューターの有用性を実証するために、常にシステムの限界を押し広げる新しい方法を模索しています。そして、IBMのこのフルスタックの取り組みにより、ユーザーにはハードウェアの特性を生かした革新的なアプリケーション、アルゴリズム、および回路を開発する機会を提供することができます。そしてそれらはすべて業界で最強力かつ最多の量子ハードウェア群の上で稼働するのです。」
IBM Quantumチームは、量子ボリューム64を達成したフルスタックにわたる技術的改善に関する詳細を本日arXivでプレプリントを公開しました。
IBM Quantumのハイライト
· IBMは、IBM Q Network内にデプロイされた27量子ビットのシステムで、量子ボリューム64を達成 [https://www.ibm.com/quantum-computing/network/overview/(US)]
· 量子ボリューム32の8システムを含めて、過去4年間に28台の量子コンピューティング・システムをIBM Cloud上にデプロイ
· IBM Q Networkには、115のクライアント、政府、スタートアップ、パートナー、大学機関が参加
· IBM Quantum Experienceの登録ユーザーは250,000名以上[https://www.ibm.com/quantum-computing/technology/experience/(US)]
· ユーザーは、IBM Cloud上のIBM Quantumシステムで、1日あたり10億を超えるハードウェア回路を常時実行
· IBM Quantumシステムでの研究に基づき、250本以上の論文が発表
IBM Quantumについて
IBM Quantumは、ビジネス・アプリケーションや科学アプリケーション向けの量子システムを構築する業界初のイニシアティブです。IBMの量子コンピューティングへの取り組みについての詳細は、http://www.ibm.com/ibmq(US)をご覧ください。
IBM Q Networkの詳細や、パートナー、メンバー、ハブがすべて記載されたリストについては、https://www.research.ibm.com/ibm-q/network/(US)をご覧ください。
当報道資料は、2020年8月20日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2020-08-20-IBM-Delivers-Its-Highest-Quantum-Volume-to-Date-Expanding-the-Computational-Power-of-its-IBM-Cloud-Accessible-Quantum-Computers(英語)
IBM、IBM ロゴ、ibm.com、IBM Cloud、IBM Qで登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、http://www.ibm.com/legal/copytrade.shtml (US)をご覧ください。