あらゆる移動データを連携・分析し、データに裏打ちされた交通施策を導くMaaSプラットフォーム「SeeMaaS(シーマース)」リリース
[22/06/30]
提供元:PRTIMES
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〜データ利活用を通じ、交通・社会課題の解決や他業種連携による新しい価値創出を目指す〜
未来の理想的な移動社会の基盤構築を支援する株式会社MaaS Tech Japan (本社:東京都千代田区、代表取締役:日高 洋祐、以下「MaaS Tech Japan」、https://www.maas.co.jp/) は、あらゆる移動データを連携・分析し、地域の移動課題解決と他業種連携による価値創出に資する、データに裏打ちされた交通施策を導くためのMaaSプラットフォーム「SeeMaaS(シーマース)」をリリースします。
その第一弾として、公共交通の利用状況や利用者の移動実態を把握するための“ODデータ*の取得・可視化”に特化したスターターエディションを2022年7月1日より提供開始します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/47675/17/resize/d47675-17-62a6e7a24fbf12f5459b-0.png ]
開発の背景、目的
近年、「あらゆるモビリティを1つのサービスとして捉え、シームレスにつなぐ」MaaS(Mobility as a Service)の推進が加速しています。その背景には、少子高齢化や人口減少に加え、新型コロナウィルスの影響による地方自治体や交通事業者における公共交通の維持の困難があげられます。また、MaaS推進により、都市部における渋滞・混雑の緩和、観光客の周遊促進による地域活性化やサステナブルツーリズムの推進、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みに貢献できることも、注目される要因になっています。
そういったなか、オンデマンド交通やシェアサイクル、タクシー配車アプリなど新しい交通サービスも生まれていますが、MaaSにより社会課題を解決するには、それらを含めた多様な交通サービスや施策を地域特性を踏まえ適切に組み合わせることが必要であり、その実現には“移動データの利活用”が欠かせません。
MaaS Tech Japanはこれまで、持続可能な地域交通の形成や地域の活性化に向けて、自治体や事業者との共同プロジェクトを実施してきました。それらを通じて得られた知見やニーズを踏まえ、より多くの自治体や事業者を支援するためのプロダクトとして「SeeMaaS」を開発しました。「SeeMaaS」の展開を通じ、データに裏打ちされた交通施策の策定・実行を支援し、移動課題の解決と他業種連携による新たな価値創出に貢献します。
「See」には、「視る」「調査する」「確かめる」という意味合いがあります。「SeeMaaS」は、地域内の交通の現状・課題を調査・確かめる(分析・可視化する)ためのツールです。交通サービスの提供者や利用者に「なるほど(I see)」と思ってもらい、交通サービスに関わるすべての人によって地域交通を維持・発展させるための支援をしたいという想いを込めて命名しました。
MaaSプラットフォーム「SeeMaaS」概要
MaaSプラットフォーム「SeeMaaS」は、自治体や事業者が持つあらゆる移動データを連携・分析し、データに基づく精緻な現状把握により地域の移動実態や施策の効果を可視化します。そして、それらのデータを利活用することで、都市の渋滞緩和や持続可能な地域交通の形成など都市・地域交通をはじめとする社会課題の解決や、他業種との連携による新たな価値の創出を支援するプロダクトです。
1)特長
1.MaaSデータ統合基盤「TraISARE」による【データ取得・統合】
MaaS Tech Japanのコア技術であるMaaSデータ統合基盤「TraISARE(トレイザー)」により、自治体・事業者が保有する多様な種類・形式のモビリティデータをシームレスに統合します。データの取得には、交通系ICカードなどの既存のODデータやすでに自治体や事業者が導入しているMaaSアプリとの連携が可能です。
2.MaaSコントローラによる【データ利活用】
「TraISARE」によって取得・統合した移動データを、ユースケースや分析目的に応じて集計・分析・可視化します。これらのデータに人口統計や施設情報、消費データなどを掛け合わせることで、観光、まちづくり、環境など様々な分野での利活用が可能です。
[画像2: https://prtimes.jp/i/47675/17/resize/d47675-17-abf96d57b92a183d72f2-1.jpg ]
2)SeeMaaSで実現できること
1.地域交通の現状・課題の把握
地域内の交通の現状課題をデータに基づき精緻に把握することができます。これにより、
・地域の特性に合った多様な交通サービス・施策を適切に組み合わせたMaaSの展開
・観光客の周遊促進、エリアマネジメント、環境負荷を低減する移動行動の促進等の取り組みなど、データに裏打ちされた施策の策定・実行につなげることが可能になります。
2.施策のモニタリングと効果検証
施策のモニタリングと効果検証をデータに基づき行うことができます。これにより、施策の継続的な改善が可能になります。
スターターエディション概要
スターターエディションは、交通分野のデジタル化やデータ活用にこれから取り組もうとしている自治体・事業者向けに、MaaSプラットフォーム「SeeMaaS」を活用し、公共交通の利用状況や利用者の移動実態を把握するためのODデータの取得・可視化に特化したプランです。
1)機能
1.ODデータの取得
・ODデータがある場合:
交通系ICカード等から定型フォーマットでデータを取り込むことが可能です。
・ODデータが無い場合:
LINEアプリから使える簡易的なデジタルチケットアプリを提供します。
チケット利用時の位置情報を取得することで利用者のODを把握することができます。
2.ODデータの可視化
利用者数・利用回数などの利用実績を数値やグラフにより可視化できます。また、運行情報と合わせることで各停留所の利用状況やODを地図上で可視化できます。これにより、特定のバス路線や停留所の利用者が多い・少ないなどを視覚的に把握することができ、運行本数・路線の適正化や、利用促進施策などの定量的な評価が可能になります。
[画像3: https://prtimes.jp/i/47675/17/resize/d47675-17-94271d2e59a00a29663c-2.jpg ]
2)活用イメージ
・地域住民や観光客による公共交通の利用状況の把握や、利用実態に基づく施策の検討
・公共交通の利用促進策や観光地回遊促進策などの施策の定量的な評価や施策改善案の検討
<実証実験1. 公共交通の利用促進>
・導入地域:青森県弘前市
・実証実験期間:2021年10月1日〜10月31日
・結果:従来紙面で発行されていた路線バスのシニアチケットをデジタルチケット化し、モニター参加者(70歳以上の市民約30名)に利用してもらうことで、従来取得できなかったシニアチケットのODデータを取得しました。これを可視化・分析することで、シニア層特有の利用状況が浮かび上がるなど、これまで把握できていなかった利用動向を把握することが可能になりました。
<実証実験2. 観光地回遊促進>
・導入地域:長野県千曲市(株式会社ふろしきや)
・実証実験期間:2021年4月〜2022年3月
・結果:ワーケーションイベント「千曲市ワーケーションウェルカムデイズ」の参加者向けに提供している温泉MaaSによるタクシー配車履歴をODデータとして可視化・分析し、千曲市内に点在するワークスポットにおけるイベント企画やデジタルチケットによる消費促進施策について、参加者の回遊促進の効果を検証しました。検証結果をもとにアニュアルレポートを発行しています。(千曲市ワーケーションの2021年度アニュアルレポートを公開 https://newscast.jp/news/3602929)
3)開始日、提供価格
・提供開始日:2022年7月1日
・提供価格:50万円〜/月額(最低利用期間:3ヵ月)
今後の展開
今回第一弾として提供を開始するODデータの取得・可視化に特化したスターターエディションに加え、2022年秋頃には、MaaS関連の幅広いデータの取得・可視化に対応し、より詳細な現状把握・分析をマルチモーダルに行うことができるベーシックエディションを提供開始予定です。さらに今後は、ユースケースや分析目的【交通計画】【環境貢献】【医療・介護】【教育・生活】【小売・流通・消費】【観光】【防災】等に特化したプロダクトを展開する予定です。2030年までに、「SeeMaaS」を全都道府県内の自治体、交通事業者、一般企業へ展開していきます。
MaaS Tech Japanは、誰もが快適に移動できる社会を目指し、モビリティデータの利活用を促進することで、移動の変革を通じた社会課題の解決と新たな価値の創造に貢献していきます。
* ODデータ:ODは英語のオリジン(Origin)+デスティネイション(Destination)の略語。ODデータは、出発地と到着地(目的地)の組み合わせごとの利用者数を表すデータのこと。
未来の理想的な移動社会の基盤構築を支援する株式会社MaaS Tech Japan (本社:東京都千代田区、代表取締役:日高 洋祐、以下「MaaS Tech Japan」、https://www.maas.co.jp/) は、あらゆる移動データを連携・分析し、地域の移動課題解決と他業種連携による価値創出に資する、データに裏打ちされた交通施策を導くためのMaaSプラットフォーム「SeeMaaS(シーマース)」をリリースします。
その第一弾として、公共交通の利用状況や利用者の移動実態を把握するための“ODデータ*の取得・可視化”に特化したスターターエディションを2022年7月1日より提供開始します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/47675/17/resize/d47675-17-62a6e7a24fbf12f5459b-0.png ]
開発の背景、目的
近年、「あらゆるモビリティを1つのサービスとして捉え、シームレスにつなぐ」MaaS(Mobility as a Service)の推進が加速しています。その背景には、少子高齢化や人口減少に加え、新型コロナウィルスの影響による地方自治体や交通事業者における公共交通の維持の困難があげられます。また、MaaS推進により、都市部における渋滞・混雑の緩和、観光客の周遊促進による地域活性化やサステナブルツーリズムの推進、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みに貢献できることも、注目される要因になっています。
そういったなか、オンデマンド交通やシェアサイクル、タクシー配車アプリなど新しい交通サービスも生まれていますが、MaaSにより社会課題を解決するには、それらを含めた多様な交通サービスや施策を地域特性を踏まえ適切に組み合わせることが必要であり、その実現には“移動データの利活用”が欠かせません。
MaaS Tech Japanはこれまで、持続可能な地域交通の形成や地域の活性化に向けて、自治体や事業者との共同プロジェクトを実施してきました。それらを通じて得られた知見やニーズを踏まえ、より多くの自治体や事業者を支援するためのプロダクトとして「SeeMaaS」を開発しました。「SeeMaaS」の展開を通じ、データに裏打ちされた交通施策の策定・実行を支援し、移動課題の解決と他業種連携による新たな価値創出に貢献します。
「See」には、「視る」「調査する」「確かめる」という意味合いがあります。「SeeMaaS」は、地域内の交通の現状・課題を調査・確かめる(分析・可視化する)ためのツールです。交通サービスの提供者や利用者に「なるほど(I see)」と思ってもらい、交通サービスに関わるすべての人によって地域交通を維持・発展させるための支援をしたいという想いを込めて命名しました。
MaaSプラットフォーム「SeeMaaS」概要
MaaSプラットフォーム「SeeMaaS」は、自治体や事業者が持つあらゆる移動データを連携・分析し、データに基づく精緻な現状把握により地域の移動実態や施策の効果を可視化します。そして、それらのデータを利活用することで、都市の渋滞緩和や持続可能な地域交通の形成など都市・地域交通をはじめとする社会課題の解決や、他業種との連携による新たな価値の創出を支援するプロダクトです。
1)特長
1.MaaSデータ統合基盤「TraISARE」による【データ取得・統合】
MaaS Tech Japanのコア技術であるMaaSデータ統合基盤「TraISARE(トレイザー)」により、自治体・事業者が保有する多様な種類・形式のモビリティデータをシームレスに統合します。データの取得には、交通系ICカードなどの既存のODデータやすでに自治体や事業者が導入しているMaaSアプリとの連携が可能です。
2.MaaSコントローラによる【データ利活用】
「TraISARE」によって取得・統合した移動データを、ユースケースや分析目的に応じて集計・分析・可視化します。これらのデータに人口統計や施設情報、消費データなどを掛け合わせることで、観光、まちづくり、環境など様々な分野での利活用が可能です。
[画像2: https://prtimes.jp/i/47675/17/resize/d47675-17-abf96d57b92a183d72f2-1.jpg ]
2)SeeMaaSで実現できること
1.地域交通の現状・課題の把握
地域内の交通の現状課題をデータに基づき精緻に把握することができます。これにより、
・地域の特性に合った多様な交通サービス・施策を適切に組み合わせたMaaSの展開
・観光客の周遊促進、エリアマネジメント、環境負荷を低減する移動行動の促進等の取り組みなど、データに裏打ちされた施策の策定・実行につなげることが可能になります。
2.施策のモニタリングと効果検証
施策のモニタリングと効果検証をデータに基づき行うことができます。これにより、施策の継続的な改善が可能になります。
スターターエディション概要
スターターエディションは、交通分野のデジタル化やデータ活用にこれから取り組もうとしている自治体・事業者向けに、MaaSプラットフォーム「SeeMaaS」を活用し、公共交通の利用状況や利用者の移動実態を把握するためのODデータの取得・可視化に特化したプランです。
1)機能
1.ODデータの取得
・ODデータがある場合:
交通系ICカード等から定型フォーマットでデータを取り込むことが可能です。
・ODデータが無い場合:
LINEアプリから使える簡易的なデジタルチケットアプリを提供します。
チケット利用時の位置情報を取得することで利用者のODを把握することができます。
2.ODデータの可視化
利用者数・利用回数などの利用実績を数値やグラフにより可視化できます。また、運行情報と合わせることで各停留所の利用状況やODを地図上で可視化できます。これにより、特定のバス路線や停留所の利用者が多い・少ないなどを視覚的に把握することができ、運行本数・路線の適正化や、利用促進施策などの定量的な評価が可能になります。
[画像3: https://prtimes.jp/i/47675/17/resize/d47675-17-94271d2e59a00a29663c-2.jpg ]
2)活用イメージ
・地域住民や観光客による公共交通の利用状況の把握や、利用実態に基づく施策の検討
・公共交通の利用促進策や観光地回遊促進策などの施策の定量的な評価や施策改善案の検討
<実証実験1. 公共交通の利用促進>
・導入地域:青森県弘前市
・実証実験期間:2021年10月1日〜10月31日
・結果:従来紙面で発行されていた路線バスのシニアチケットをデジタルチケット化し、モニター参加者(70歳以上の市民約30名)に利用してもらうことで、従来取得できなかったシニアチケットのODデータを取得しました。これを可視化・分析することで、シニア層特有の利用状況が浮かび上がるなど、これまで把握できていなかった利用動向を把握することが可能になりました。
<実証実験2. 観光地回遊促進>
・導入地域:長野県千曲市(株式会社ふろしきや)
・実証実験期間:2021年4月〜2022年3月
・結果:ワーケーションイベント「千曲市ワーケーションウェルカムデイズ」の参加者向けに提供している温泉MaaSによるタクシー配車履歴をODデータとして可視化・分析し、千曲市内に点在するワークスポットにおけるイベント企画やデジタルチケットによる消費促進施策について、参加者の回遊促進の効果を検証しました。検証結果をもとにアニュアルレポートを発行しています。(千曲市ワーケーションの2021年度アニュアルレポートを公開 https://newscast.jp/news/3602929)
3)開始日、提供価格
・提供開始日:2022年7月1日
・提供価格:50万円〜/月額(最低利用期間:3ヵ月)
今後の展開
今回第一弾として提供を開始するODデータの取得・可視化に特化したスターターエディションに加え、2022年秋頃には、MaaS関連の幅広いデータの取得・可視化に対応し、より詳細な現状把握・分析をマルチモーダルに行うことができるベーシックエディションを提供開始予定です。さらに今後は、ユースケースや分析目的【交通計画】【環境貢献】【医療・介護】【教育・生活】【小売・流通・消費】【観光】【防災】等に特化したプロダクトを展開する予定です。2030年までに、「SeeMaaS」を全都道府県内の自治体、交通事業者、一般企業へ展開していきます。
MaaS Tech Japanは、誰もが快適に移動できる社会を目指し、モビリティデータの利活用を促進することで、移動の変革を通じた社会課題の解決と新たな価値の創造に貢献していきます。
* ODデータ:ODは英語のオリジン(Origin)+デスティネイション(Destination)の略語。ODデータは、出発地と到着地(目的地)の組み合わせごとの利用者数を表すデータのこと。