九州大学「第九」日本人初演100年記念事業を開催
[24/02/29]
提供元:PRTIMES
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ベートーヴェンが作曲した交響曲第9番は「歓喜の歌」あるいは「第九」として親しまれ、国民的楽曲として年末を中心に全国各地で演奏されています。本曲は1824年にウィーンで初めて演奏されましたが、その100年後の1924年1月26日、九大フィルハーモニー・オーケストラ(以下「九大フィル」)の前身である九州帝国大学フィルハーモニー会が、昭和天皇の御成婚を祝って有名な第4楽章を日本人で初めて演奏しました。ちょうど100年前の今日です。さらに同年11月に東京音楽学校(現、東京藝術大学音楽学部)のオーケストラが日本人で初めて「第九」の全楽章を演奏しました。
2024年は「第九」初演から200年、日本人初演から100年にあたる年です。九州大学ではこれを記念して「第九」の特別演奏会とともに、「第九」や大学が果たした文化創造に関する講演会や展示会、記念講義などを開催します。みなさんの心を動かす企画をご用意しています。ぜひ、多くの方のご参加をお待ちしております。
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「第九」第4楽章が日本人で初めて演奏された皇太子殿下御成婚奉祝演奏会(大正13 (1924) 年1月26日, 於:福岡市記念館)
現在予定されている事業の一例を紹介します。今後、詳細な日程が決まり次第、随時ホームページ等でお知らせします。
・特別演奏会
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特別演奏会は2024年9月16日(月・祝)に、アクロス福岡シンフォニーホールにおいて開催予定です。九大フィルが、バッハ・コレギウム・ジャパンの首席指揮者かつ本学客員教授でもある鈴木優人氏(右写真)の指揮のもとで「第九」の全曲を演奏するとともに、最近の調査で明らかとなった100年前の演奏を再現します。
・講演会
鈴木優人氏が「第九」演奏の解説を行うほか、渡辺裕氏、片山杜秀氏、豊田泰久氏など第一線の専門家が音楽、音響や明治大正期での西洋文化の社会受容と大学が果たした役割などについて解説します。初回は3月20日(水・祝)で、2024年中に5〜6回開催します。
・展示会
本学の大学文書館と東京藝術大学にはそれぞれ九大フィル創立以来の古い楽譜と創立者の榊保三郎教授が私有していた楽譜が各々1,000 点近く保存されています。これらを精査したところ九大フィルが日本人初の「第九」演奏に使った楽譜が見つかり、謎だった演奏の全容が明らかになりました。これらの貴重な史料を公開展示します。また、Webでも公開します。(日程未定)
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九大フィルによる「第九」初演に使われたオーケストラ楽譜(左)と合唱譜
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