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日本テレビ系で現在放送中の連続ドラマ「家政婦のミタ」。１2月14日に15分拡大で放送された第10話は、平均視聴率が28.6％（関東地区、ビデオリサーチ調べ）を記録。6週連続で平均視聴率が20％超えとなり、12月21日放送予定の最終回に大きな注目が集っています。そこで、生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研（東京都渋谷区）は、家政婦の利用経験や今後の利用意向を調べるべく、子供がいる30〜69歳の既婚女性500名に対して、「家政婦に関する意識・実態調査」をおこないました。

■ 「利用経験あり」は全体の6％　世帯年収800万円以上の家庭では15％

連続ドラマ「家政婦のミタ」をきっかけに注目を集めている「家政婦」。実際の利用実態はどのようなものなのでしょうか。まず、「家政婦（家事代行サービスを含む）を利用したことはありますか？」と聞いたところ、「現在利用している」という人は1％。「過去に利用したことがある」という人は5％となり、家政婦の利用経験がある人は全体の6％であることがわかりました。また世帯年収で比較すると、世帯年収が800万円以上の方では、「現在利用している」「過去に利用したことがある」と答えた人をあわせると15％。一方、世帯年収が800万円未満の方で「現在利用している」「過去に利用したことがある」と答えた人は合計3％にとどまり、世帯年収によって利用経験が大きく変わることがわかります。
また、「家政婦の利用形態」としては、「スポット・単発（1ヶ月未満）」が62％と多く、「長期（1ヶ月以上）」は31％、「両方利用したことがある」が6％となりました。ドラマのように長期で利用されている方はまだまだ少数派のようです。
さらに、「家政婦を利用したことに満足していますか？」という質問には、91％と9割が「満足している」と回答。実際に、「家政婦の方とのエピソード」を聞くと、以下のような「満足の声」が多くあがりました。

◆「買い物と掃除の手際がよくて、テキパキと作業をしてくださってよかった。自分から話すことは少なかったけれど、こちらが話しかけたら子育てのことなど相談にのってくれた。（36歳・専業主婦）」

◆「子供がとても懐いていたし、お願いした以上のお付き合いがあった。クリスマスシーズンには、手作りのオーナメントをプレゼントしてもらった。（47歳・専業主婦）」

◆「日々の日記に『励ましのメッセージ』が書いてあり、毎日元気を貰えていた。（38歳・パート/アルバイト）」

一方で、厳しい意見もありました。おせっかいな助言をしてくる家政婦や、さらには家政婦なのに料理・掃除が下手な人など、家政婦にも様々な人がいるようです。また、「子供が母親である自分よりも、家政婦に懐いてしまった」という珍エピソードも見られました。

◆「色々と助言をして下さる方だったが、余計なお世話だと思うことも多かった。（46歳・会社員）」

◆「きっちりした人だったが、料理や掃除は下手だった。（33歳・公務員）」

◆「家政婦と子供が接する時間が長く、子供が自分よりも家政婦に懐いてしまった。（36歳・会社員）」

■　3人に1人が「今後、家政婦がほしい」　払える時給は平均「1,372円」

次に、今まで家政婦を雇ったことがない方に、「今後、家政婦を利用してみたいと思いますか？」と聞いたところ、「利用してみたい」と答えたのは29％と、3人に1人。「利用してみたい」と答えた人に、「1時間あたりに家政婦に払える金額」について聞くと、平均は「1,372円」となりました。ちなみに、家政婦を利用するには、「家政婦紹介所」や「家事代行サービス会社」などを通じて申し込むことになります。料金は「利用時間」や「利用頻度」などによって会社ごとに決められており、家政婦本人の賃金に加え、紹介手数料や交通費などを支払うのが一般的。安価なところでは、3時間5,000円程度（紹介手数料込み／交通費別）で利用することができるようです。また家政婦のスキルによって料金を変えている会社もあり、1時間あたり4,000円程度（紹介手数料込み／交通費別）がかかる家政婦もいるようです。

■ 家政婦のミタ、4割が「雇いたい」！　「笑顔を取り戻せば・・・」という回答も

最後に、日本テレビ系列の連続ドラマ「家政婦のミタ」に関しても聞きました。「『家政婦のミタ』を見たことはありますか？」と聞いたところ、実に72％が「見たことがある」と答えました。『家政婦のミタ』はもはや社会現象と言えそうです。
さらに、「『家政婦のミタ』を雇えるとしたら、雇いたいと思いますか？」と聞くと、「雇いたい」と答えたのは42％。その理由としては、「きちんと仕事をしてくれそうだし、信頼できそう。（38歳・専業主婦）」、「事務的に家事をしてくれて、プライバシーを守ってくれそう。（36歳・パート/アルバイト）」など、彼女の家事に対するスキルや、事務的に仕事をこなすスタンスを評価する声が多くあがりました。また、「『家政婦のミタ』を雇うとした場合、1時間あたりいくら程度であれば払ってもよいと思いますか？」という質問に対しては、平均は「1,621円」となりました。ちなみに、『家政婦のミタ』第4話で次女希衣がミタを雇おうとした際のシーンにおいて、ミタを雇うための料金表が公開されており、その金額は5時間で8,475円（紹介手数料込み）。1時間あたりにすると「1,695円」となり、今回の調査結果は、実際にミタを雇うために必要な金額とほぼ同金額であると言えます。
一方で、「家政婦のミタを雇いたくない」と答えた人は、58％と過半数を上回りました。その理由については、「頼まれたらすべて実行するからこわい。（35歳・専業主婦）」、「暗そうな表情が嫌だから。（48歳・専業主婦）」などのほか、「今のミタさんはちょっと怖い。笑顔を取り戻したミタさんなら雇いたい。（30歳・派遣/契約社員）」という最終回の展開次第という回答もありました。

今回の調査では、「家政婦」の利用経験者はまだまだ少ないことがわかりました。一方で、今後家政婦を利用したいと答えた人も3人に1人。ドラマの影響もあり、今後ニーズが高まっていきそうです。

[調査概要]
調査期間：2011年12月10日〜12月14日
調査対象：子供がいる30〜69歳の既婚女性 500名
調査方法：インターネット調査

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