日本最大級のデザインアワードである「日本空間デザイン賞2023」で資生堂クリエイティブの3作品が入賞
[23/10/30]
提供元:PRTIMES
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資生堂クリエイティブ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山本 尚美)は、10月20日(金)にグランプリの発表が行われた「日本空間デザイン賞2023」にて、当社が手掛けた3作品が入賞したことをお知らせいたします。
「日本空間デザイン賞」は、空間デザインの価値を未来へ繋ぐために設立された日本最大級のデザインアワードです。資生堂クリエイティブからは、ショーウィンドウ&ビジュアルデザイン空間部門で「SWEET YARN WINDOW OF SHISEIDO PARLOUR」が金賞、「生きる地層」が銀賞、「Atelier BAUM」がショップ空間部門で銀賞、サスティナブルデザイン賞を受賞しました。
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■作品一覧
1.SWEET YARN WINDOW OF SHISEIDO PARLOUR
Display x Craftをコンセプトに複数の技法を駆使して、すべて手づくりで制作されたウィンドウディスプレイ。糸はほどくと永遠に再生することができる、地球に優しいサスティナブルな素材を使用。
2. 生きる地層
実際に大地から剥ぎ取られた地層断面を使用した、大地の生命力を表現したウィンドウアート。
3. Atelier BAUM
美しい森の中に存在する、職人のアトリエをコンセプトに、BAUMが掲げる「樹木との共生」の哲学をさまざまな角度から感覚的に捉えた店舗。お客さまが五感を通して木と関わり樹木に「触れる」体験を生み出す。
SWEET YARN WINDOW OF SHISEIDO PARLOUR
[画像2: https://prtimes.jp/i/93510/18/resize/d93510-18-a5ad2b8f5bff4e73f71d-1.png ]
SWEET YARNはDisplay x Craft をコンセプトに着想し、「アートヤーン」「手編み」「さをり織り」という複数の技法を駆使しながら、すべて手づくりで制作した作品です。
大窓のディスプレイは、資生堂のヘリテージである唐草模様をモチーフとし、草花がちりばめられた甘いお菓子を表現しています。糸を紡ぎ、手で編み、手で織る、まるでスイーツ作りのように丁寧な仕事にこだわり、一織りづつ心を込めて制作しました。
小窓は仲條正義氏のデザインしたパッケージへのオマージュとして それぞれのパッケージデザインの持つ独特な魅力に合わせて「さをり織り」の生地を織りました。
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[画像4: https://prtimes.jp/i/93510/18/resize/d93510-18-d8c93a3c5588b2b50a1d-13.jpg ]
<Art Director 山本による受賞コメント>
「SWEET YARN」が金賞を頂き大変光栄に思います。私は会社の仕事の傍で個人的に「さをり織り」という手織の創作活動をしており、今回パーラーのウィンドウを制作するにあたり「工芸」というテーマが提示されたので、糸を素材とし、すべて人の手で紡ぎ、編み、織るという手仕事で制作しました。デジタルの時代に、逆に人の手でしか創れない価値を認めて評価頂いたことに感謝の意を表します。
【クレジット】
Creative Director:信藤洋二
Art Director/Designer、さをり織り作家:山本千絵子
共創パートナー
手編み作家:齋藤さをり(Kristy)
アートヤーン作家:佐藤一美
プロジェクト紹介ページ(資生堂クリエイティブ ウェブサイト内): https://www.shiseidocreative.com/works/4420/
生きる地層
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資生堂の社名の由来である『易経』の一節「至哉坤元 万物資生」。資生堂が創業150周年、資生堂パーラーが120周年を迎えた2022年に、改めてこの言葉の意味を考え、ウィンドウアートを表現しました。モチーフとしたのは「地層」です。地層とは大地が生きてきた時間そのものであり、私たちはその大地の徳に生かされています。その生命力を表現することで、見る人の心の根源的な部分を震わせるようなウィンドウにしたいと考えました。
「接状剥離」という造形保存技術を活用し、実際に大地から剥ぎ取られた地層断面を使用しています。
2か所の大窓には実際に大地から採取した巨大な地層を展示、1日をかけてゆっくりと回転しています。途方もない長い年月を掛けて生み出された形状やテクスチャー、それが日々移り変わる光を受けながら動く様はまるで生きているように感じられます。
6か所の小窓には東京銀座資生堂ビル10F のレストラン「FARO」のシェフパティシエである加藤峰子の作品「刻まれた香りの記憶」を展示しました。地層に刻まれている多様な生物、生きてきた環境の痕跡まで、その一層一層に刻まれた香りやその風景を想像し表現しました。
[画像6: https://prtimes.jp/i/93510/18/resize/d93510-18-a972cac10dbe810ac723-5.png ]
[画像7: https://prtimes.jp/i/93510/18/resize/d93510-18-a88c6d99708ea419e5b7-13.jpg ]
<Art Director / Designer 金内による受賞コメント>
このウィンドウディスプレイは資生堂の社名の由来である『易経』の一節「至哉坤元 万物資生」を如何に彫刻化するか、というアプローチでデザインを行いました。
目に見える形だけでなく、このような背景にあるストーリー性も含め評価されたことを大変嬉しく思います。
【クレジット】
Creative Director:信藤 洋二
Art Director / Designer:金内 幸裕
プロジェクト紹介ページ(資生堂クリエイティブ ウェブサイト内):https://www.shiseidocreative.com/works/2894/
Atelier BAUM
[画像8: https://prtimes.jp/i/93510/18/resize/d93510-18-3e58fed303ab435cfd2a-9.png ]
「樹木との共生」をテーマに掲げるスキン&マインドブランド「BAUM(バウム)」。2023年4月に、阪急うめだ本店にストア「Atelier BAUM」をオープン。BAUMの循環思想のストーリーを表現し、感性でお客様が樹木に触れ、体感できる場所にしたいという想いのもと設計しました。「美しい森の中に存在する、職人のアトリエ」をコンセプトに、自然素材が持つ荒々しく豊かな表情と、職人技による繊細なディテールが調和した空間を目指し、店内にはオークを中心とした苗木が育てられており、先日10月20日には、BAUMオークの森で3年目となる植樹式も実施しました。デザイナー狩野佑真氏のマテリアルデザイン、ForestBank (TM※)(フォレストバンク)も取り入れ、視覚、聴覚、触覚、嗅覚から生命の息吹と循環を感じられる、森のような空間です。
ストアには、3つの樹木の香りを起点として商品をセレクトいただいたり、スキンケア製品に関連した樹木の恵みを閉じ込めたハーバリウムをご覧いただきながら製品をお試しいただくカウンタースペースを設置しています。また、サステナブルウォールでは木製パーツなど商品が作られる過程をご覧いただけるほか、ストアで育てている苗木が成長していく様子などの展示も行っています。ストアを通じて樹木成分・樹木の香りなどを通じ、樹木の魅力やBAUMの循環思想を実際に体験いただくことができます。
※建築や家具に使用されることの少ない枝葉、樹皮、実、森の土などを、反応性ミネラルベースと有機溶剤・VOCを一切使用しない完全水性アクリル樹脂と混ぜ合わせ製作されているるで森林そのものを凝縮したような新しいマテリアルデザイン。
[画像9: https://prtimes.jp/i/93510/18/resize/d93510-18-8ed4a42560a8506e81ca-15.png ]
[画像10: https://prtimes.jp/i/93510/18/resize/d93510-18-da877f71a15ec02bf5de-13.jpg ]
<Art Direction 堀による受賞コメント>
BAUMのブランディングではサステナビリティや多様性を重視しながら、生活者の質的な豊かさの実現を目指しています。今回の受賞を大変光栄に感じると共に、店頭体験において、樹木の多様な美しさと恵みをデザインに生かし、体験できる場としての価値づくりを今後も継続していきたいと思います。
【クレジット】
Creative Director:信藤 洋二
Art Director:堀景祐、岸野桃子
BAUMブランドデザイン紹介ページ(資生堂クリエイティブ ウェブサイト内):https://www.shiseidocreative.com/works/375/
■当社によるクリエイティブ実例紹介一覧:https://www.shiseidocreative.com/works/
■資生堂クリエイティブ株式会社 ウェブサイト トップページ:https://www.shiseidocreative.com/