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NECエンジニアリング、セキュアなデータ送信を実現した「加速度・温度センサ データ収集システム」を発売

〜インダストリアルIoTにおける故障予兆検知に適用可能〜

NECエンジニアリングは、センサにて加速度(振動)や表面温度情報などを収集・一次解析し、NEC独自の暗号・認証技術によるセキュアなデータ送信と、920MHz帯無線通信により電波干渉の低減を実現した「加速度・温度センサ データ収集システム」を、本日より販売開始します。




近年、政府・省庁のサイバーセキュリティ戦略やIoTガイドラインの発行により、さらなるセキュリティ対策の必要性など、IoTを取り巻く環境は変化の真っただ中にあります。
また製造現場などでは、生産の効率化を目的としたインダストリアルIoT市場が急速に拡大し始めています。

新製品の「加速度・温度センサ データ収集システム」は、加速度(振動)や表面温度のセンシングが可能であり、収集した加速度データをセンサ内で一次解析することで、送信するデータ容量を抑えました。
さらに、NEC独自の軽量暗号(TWINE(注1))/認証暗号(OTR(注2))技術の採用により、小型センサでもAES(注3)などの既存暗号方式と同等の高い安全性を確保しつつ通信の高速化を実現し、電波干渉の少ない920MHz帯でのセキュアな無線データ送信を可能としました。
これにより、さまざまな電波干渉が考えられる製造現場においても、悪意を持つ攻撃者からセンシングデータを保護しつつ、正しいデータによる生産設備や工作機械の故障予兆検知などが実現できます。
[画像1: http://prtimes.jp/i/997/19/resize/d997-19-553567-2.jpg ]

NECエンジニアリングは、長年にわたるICT製品の設計・開発経験で培った豊富なノウハウを基に、セキュリティや通信、小型組込み技術などを駆使し、製造業向け装置・システムの性能や品質の向上に努めると共に、多様化するセンシングニーズの実現とインダストリアルIoTのさらなる発展に貢献します。

【価格および販売目標】


出荷開始時期

2016年12月中旬以降


希望小売価格


[画像2: http://prtimes.jp/i/997/19/resize/d997-19-874574-3.jpg ]

・ロット販売
 [価格]別途個別見積り

・POCキット[型番:PK2000]
 [内容]セキュア センサBOX 2個、USB RCV 1個、マグネットキット 2個
 [価格]14万8千円(税抜、現調費・SI費など含まず)


販売目標

今後3年間で10億円(関連ソリューション含む)

【背景】
2015年9月に「サイバーセキュリティ戦略」が閣議決定され、2016年7月にはIoT推進コンソーシアムおよび総務省、経済産業省から「IoT セキュリティガイドライン」が発行されました。これによりIoT 機器やシステム・サービスなどにおいては、今後さらなるセキュリティ対策を進める必要に迫られています。
また、製造現場においては生産の効率化を目的に、上位基幹システムと製造装置や工作機械をはじめとする設備をつなぎ、故障の予兆検知を行うなど、インダストリアルIoTの市場が急速に拡大しつつあります。

【特長】


セキュアな通信でセンシングデータを収集

NEC独自の軽量暗号(TWINE)/認証暗号(OTR)技術を採用し、セキュアな通信を実現。これにより悪意を持つ攻撃者などからセンシングデータを保護し、正しいデータによる生産設備や工作機械の故障予兆検知に活用可能。


センサBOXの一次解析機能により、920MHz帯での無線データ送信を実現

3軸加速度センサおよび温度センサを搭載し、加速度(振動)データだけでなく表面温度データの収集が可能。収集した加速度データをセンサ内で一次解析し、特徴的な結果のみを送信することによりデータ量を抑え、狭帯域である920MHz帯無線においてもリアルタイムなデータ伝送を実現。


920MHz帯無線通信による電波干渉の低減

920MHz帯無線通信の採用により、工場をはじめとしたさまざまな生産設備が稼働する環境下においても、Wi-Fi(R)などの電波干渉を低減するとともに、容易に設置が可能。


なお本製品は、「C&Cユーザーフォーラム & iEXPO2016」(2016年11月1日(火)〜2日(水)、東京国際フォーラム)にて動態展示します。

NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。
当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。

以上


(注1)TWINE
NECが2012年に発表した軽量ブロック暗号。AESと比較してハードウェアで1/7程度の回路規模で実装が可能。マイコンからサーバまでソフトウェア実装性も優れている。

NEC、様々なセンサ機器において高速・安全な通信を実現する暗号技術"TWINE(R)"を開発(2012年8月21日)
http://jpn.nec.com/press/201208/20120821_02.html

(注2)OTR(Offset Two-Round)
NECが2015年に発表した認証暗号方式。AESなど既存の暗号要素技術を利用する独自認証暗号技術。

NEC、IoTでつながる多様なセンサや機器で利用可能な認証暗号技術を開発(2015年7月21日)
http://jpn.nec.com/press/201507/20150721_04.html

(注3)AES(Advanced Encryption Standard)
現在最もスタンダードなブロック暗号アルゴリズム。FIPS PUB 197として規定されている。

※ Wi-Fiは、Wi-Fi Allianceの登録商標です。

<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NECエンジニアリング 営業本部 プロダクト営業部
電話:(044)435-9419
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