【緊急出版】コロナ禍で働く総勢77人の日記アンソロジー刊行! タクシー運転手からホストクラブ経営者まで。
[20/05/30]
提供元:PRTIMES
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2020年6月中旬刊行・左右社編『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』
どこよりも早い、コロナ文学アンソロジーが6月中旬誕生!
新型コロナウイルスの感染拡大により緊急事態宣言が発令された今年4月。前代未聞の状況下、働く人々はどんな日々を過ごしていたのか?
タクシー運転手、スーパーの店員、ごみ清掃員、映画館副支配人、教師、介護士、葬儀社スタッフ、ホストクラブ経営者など、総勢77人の日々の記録をまとめました。
[画像: https://prtimes.jp/i/52594/19/resize/d52594-19-640167-0.jpg ]
この“生活"は誰かの“仕事"が支えている!
本書に寄稿していただいた方々の職業
パン屋/ミニスーパー店員/惣菜店店主/書店員/製紙会社営業職/ごみ清掃員/運送会社配達員/タクシー運転手/ミュージシャン/ライブハウス店員/純喫茶店員/映画館副支配人/女子プロレスラー/留学生/ホストクラブ経営者/校長/葬儀社スタッフ/馬の調教師/水族館職員/教師/美容師/ピアノ講師/客室乗務員/介護士/イラストレーター/ドイツ在住イラストレーター/画家/漫画家/小説家/校正者/作家・広告制作企画者/俳句作家/文筆家/ライター/評論家/夫婦問題カウンセラー/精神科医/文化人類学者/ジャーナリスト/映画監督/舞台人/劇団/メディアアーティスト/美術家/振付家/写真家/落語家/内科医/歯科医/薬剤師/保育士/専業主婦/ブック・コーディネーター/旅行会社社員/イラン観光業/台湾の蕎麦屋経営者/IT企業社員/美術館館長/農業指導者/経営学者/占星術家
??クリープハイプ尾崎世界観さん、町田康さん、立川談四楼さんなど人気作家も寄稿!!
また、瀧波ユカリさん(漫画家)、ヤマシタトモコさん(漫画家)、川本三郎さん(評論家)、星野概念さん(精神科医)、山下敦弘さん(映画監督)、温又柔さん(小説家)、マシンガンズ滝沢さん(ゴミ清掃員・お笑い芸人)、鏡リュウジさん(占星術家)など、話題の人気作家、文化人の方々にも、書き下ろし原稿をご寄稿いただいています。
??大橋裕之作・描き下ろし漫画も収録!
??巻末には、2020年4月1日〜30日までの出来事を追ったコロナ年表付き!
??永久保存版。未曾有の状況下を生き抜くわたしたちの記録。
ミニスーパー店員……「お一人様一点限り」のトイレットペーパーをめぐって
四月七日(火) ピークは過ぎたと思うが、未だタイミングが悪いと入手するのに苦労する品ではある。うちの店も「お一人様一点限り」の制限付きだ。すると一人のお婆さんが、「友達が困っているから友達の分も買って行ってあげたい」とレジに来た。流石にルールを守らないわけには行かず、「申し訳ございません」と丁重にお断りした。お婆さんは12ロール入りのトイレットペーパーを1つだけ買って、店を出た。何だか申し訳なく思っていたのだが、すぐにお婆さんを追いかけた。
馬の調教師……無観客競馬でデビュー戦を迎える馬に寄り添う
四月十七日(金) 川崎競馬開催最終日 この日、自分の厩舎から競走馬としてデビュー戦を迎える仔がおり、オーナーさんも来場はされましたが、今開催は来場出来ても、普段は入れる僕らのゾーンやパドックなどには一切出入り禁止になっています。レース前のジョッキーとオーナーさんとの作戦会議や、レースの回顧など出来ず、仕方ないことですが、そういった楽しみも新型コロナウィルスの影響で奪われています。
専業主婦……退屈そうな息子、不安な日々にピリピリしている夫を力強く支える
四月二二日(水) テレビで人と密にレストランで食事する姿を見て、楽しそうで懐かしくて悲しくなった。夫が帰宅してすぐ手洗いうがいをしないので、注意をしたら逆ギレされた。夫への怒りおさまらず、夕食の用意を放棄しようかと思ったけれど、冷蔵庫の野菜が腐るし予算もない。何よりも夫の個人的外食も避けてコロナ感染のリスクを減らしたい。
ライブハウス店員……「わたしなんかが」という思いに変化が
四月二四日(金) お行儀の良い人間ではないから、おとなしくおうち時間はできないし、そもそも仕事をしないと、いまできることを続けないと、自分の生活どころかうちの店舗、うちの店舗どころか会社、会社どころか文化、エンタメ業界が死ぬらしい。わたしがいないと文化が死ぬことだってもしかしたらありえる気がしてきた。
葬儀社スタッフ……「父がコロナウイルスで亡くなったかもしれないのですが」
四月八日(水) 霊安室の隣の控室で会ったAさんは、背の高いまじめそうな中年の紳士だった。私が名乗ると少し安心した表情を見せた。「こういうの初めてなので……」とすまなさそうに言う。
(ええ、私も伝染病のケースは初めてなんです)と心の中で思ったが、そんな不安は悟られてはいけない。仮にコロナウイルスでなくても、肉親を亡くした遺族は、不安な気持ちで一杯なのだ。まずは安心させることだ。
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??書籍情報
左右社編集部編『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』
著者:尾崎世界観、町田康、花田菜々子、ハイパーミサヲ、瀧波ユカリ、ヤマシタトモコ、大橋裕之、温又柔、浅生鴨、佐藤文香、清田隆之、川本三郎、高草木陽光、星野概念、轡田隆史、山下敦弘、天真みちる、北村明子、立川談四楼、内沼晋太郎、鏡リュウジ他(全60職種、77人)
定価:本体2000円+税/四六判変型並製/448ページ/左右社
978-4-86528-283-2
http://sayusha.com/catalog/books/p9784865282832%E3%80%80c0095
どこよりも早い、コロナ文学アンソロジーが6月中旬誕生!
新型コロナウイルスの感染拡大により緊急事態宣言が発令された今年4月。前代未聞の状況下、働く人々はどんな日々を過ごしていたのか?
タクシー運転手、スーパーの店員、ごみ清掃員、映画館副支配人、教師、介護士、葬儀社スタッフ、ホストクラブ経営者など、総勢77人の日々の記録をまとめました。
[画像: https://prtimes.jp/i/52594/19/resize/d52594-19-640167-0.jpg ]
この“生活"は誰かの“仕事"が支えている!
本書に寄稿していただいた方々の職業
パン屋/ミニスーパー店員/惣菜店店主/書店員/製紙会社営業職/ごみ清掃員/運送会社配達員/タクシー運転手/ミュージシャン/ライブハウス店員/純喫茶店員/映画館副支配人/女子プロレスラー/留学生/ホストクラブ経営者/校長/葬儀社スタッフ/馬の調教師/水族館職員/教師/美容師/ピアノ講師/客室乗務員/介護士/イラストレーター/ドイツ在住イラストレーター/画家/漫画家/小説家/校正者/作家・広告制作企画者/俳句作家/文筆家/ライター/評論家/夫婦問題カウンセラー/精神科医/文化人類学者/ジャーナリスト/映画監督/舞台人/劇団/メディアアーティスト/美術家/振付家/写真家/落語家/内科医/歯科医/薬剤師/保育士/専業主婦/ブック・コーディネーター/旅行会社社員/イラン観光業/台湾の蕎麦屋経営者/IT企業社員/美術館館長/農業指導者/経営学者/占星術家
??クリープハイプ尾崎世界観さん、町田康さん、立川談四楼さんなど人気作家も寄稿!!
また、瀧波ユカリさん(漫画家)、ヤマシタトモコさん(漫画家)、川本三郎さん(評論家)、星野概念さん(精神科医)、山下敦弘さん(映画監督)、温又柔さん(小説家)、マシンガンズ滝沢さん(ゴミ清掃員・お笑い芸人)、鏡リュウジさん(占星術家)など、話題の人気作家、文化人の方々にも、書き下ろし原稿をご寄稿いただいています。
??大橋裕之作・描き下ろし漫画も収録!
??巻末には、2020年4月1日〜30日までの出来事を追ったコロナ年表付き!
??永久保存版。未曾有の状況下を生き抜くわたしたちの記録。
ミニスーパー店員……「お一人様一点限り」のトイレットペーパーをめぐって
四月七日(火) ピークは過ぎたと思うが、未だタイミングが悪いと入手するのに苦労する品ではある。うちの店も「お一人様一点限り」の制限付きだ。すると一人のお婆さんが、「友達が困っているから友達の分も買って行ってあげたい」とレジに来た。流石にルールを守らないわけには行かず、「申し訳ございません」と丁重にお断りした。お婆さんは12ロール入りのトイレットペーパーを1つだけ買って、店を出た。何だか申し訳なく思っていたのだが、すぐにお婆さんを追いかけた。
馬の調教師……無観客競馬でデビュー戦を迎える馬に寄り添う
四月十七日(金) 川崎競馬開催最終日 この日、自分の厩舎から競走馬としてデビュー戦を迎える仔がおり、オーナーさんも来場はされましたが、今開催は来場出来ても、普段は入れる僕らのゾーンやパドックなどには一切出入り禁止になっています。レース前のジョッキーとオーナーさんとの作戦会議や、レースの回顧など出来ず、仕方ないことですが、そういった楽しみも新型コロナウィルスの影響で奪われています。
専業主婦……退屈そうな息子、不安な日々にピリピリしている夫を力強く支える
四月二二日(水) テレビで人と密にレストランで食事する姿を見て、楽しそうで懐かしくて悲しくなった。夫が帰宅してすぐ手洗いうがいをしないので、注意をしたら逆ギレされた。夫への怒りおさまらず、夕食の用意を放棄しようかと思ったけれど、冷蔵庫の野菜が腐るし予算もない。何よりも夫の個人的外食も避けてコロナ感染のリスクを減らしたい。
ライブハウス店員……「わたしなんかが」という思いに変化が
四月二四日(金) お行儀の良い人間ではないから、おとなしくおうち時間はできないし、そもそも仕事をしないと、いまできることを続けないと、自分の生活どころかうちの店舗、うちの店舗どころか会社、会社どころか文化、エンタメ業界が死ぬらしい。わたしがいないと文化が死ぬことだってもしかしたらありえる気がしてきた。
葬儀社スタッフ……「父がコロナウイルスで亡くなったかもしれないのですが」
四月八日(水) 霊安室の隣の控室で会ったAさんは、背の高いまじめそうな中年の紳士だった。私が名乗ると少し安心した表情を見せた。「こういうの初めてなので……」とすまなさそうに言う。
(ええ、私も伝染病のケースは初めてなんです)と心の中で思ったが、そんな不安は悟られてはいけない。仮にコロナウイルスでなくても、肉親を亡くした遺族は、不安な気持ちで一杯なのだ。まずは安心させることだ。
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??書籍情報
左右社編集部編『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』
著者:尾崎世界観、町田康、花田菜々子、ハイパーミサヲ、瀧波ユカリ、ヤマシタトモコ、大橋裕之、温又柔、浅生鴨、佐藤文香、清田隆之、川本三郎、高草木陽光、星野概念、轡田隆史、山下敦弘、天真みちる、北村明子、立川談四楼、内沼晋太郎、鏡リュウジ他(全60職種、77人)
定価:本体2000円+税/四六判変型並製/448ページ/左右社
978-4-86528-283-2
http://sayusha.com/catalog/books/p9784865282832%E3%80%80c0095