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民間版の世界銀行を目指す五常・アンド・カンパニー、2021年度版インパクトレポートを発行、120万世帯を超える顧客へ金融包摂を拡大

五常・アンド・カンパニー株式会社 (代表執行役:慎 泰俊、本社:東京都渋谷区、以下「五常」) は、2021年度版インパクトレポート(以下「インパクトレポート」)を発行しました。




五常は、インド・カンボジア・スリランカ・ミャンマー・タジキスタンで9社のグループ会社を通じ、中小零細事業向け小口金融サービス(マイクロファイナンス)を展開しています (以下「五常グループ」 )。2021年度末(2022年3月末)時点で、融資・送金顧客数は120万世帯、融資残高は800億円を突破しました。顧客のうち95%が女性、82%が農村部に暮らしています。20%の顧客にとって、私たちがはじめて利用する金融サービスです。

2021年度のインパクトレポートでは、五常が定義するインパクトが大きく進化しました。顧客へのインパクトは私たちの意思決定の中心であり続けますが、同時に、事業を取り巻くステークホルダーである社員、環境、コミュニティ、そして投資家に対してもポジティブなインパクトをもたらすことができているかを測定し、改善を続けていかなければなりません。今年度のインパクトレポートは、その最初の試みです。ご関心のある方は、ぜひこちらからインパクトレポートをダウンロードしてください。

日本語: https://gojo.co/wp-content/uploads/2022/08/Gojo_ImpactReport_July2022_J.pdf
英語: https://gojo.co/wp-content/uploads/2022/08/Gojo_ImpactReport_July2022_E.pdf

五常グループのインパクト

今年度は、緊急時のお金のやりくりの難易度、貯蓄サービスが顧客の生活に与える影響、顧客満足度調査など、昨年度よりさらに豊富なデータを報告しています。同時に、私たちがインパクトをうみだすプロセスを確立できていることは、インパクトの結果そのものと同じく重要であると考え、ソーシャル・パフォーマンス・マネジメント(Social Performance Management, SPM)、顧客の状況をより深く理解するためのインパクト調査、そして従業員満足度調査のプロセスと結果、改善点を開示しました。

図1 数字で見るインパクト
[画像1: https://prtimes.jp/i/48303/20/resize/d48303-20-cd5430a401fae3265825-9.jpg ]


インパクトフレームワーク

五常グループは、インパクト領域におけるリーディングカンパニーを目指して、全てのステークホルダーに対して、責任ある経営を行います。図2「五常グループのセオリー・オブ・チェンジ(Theory of Change, ToC)」は、ステークホルダーとの責任ある関わりを通じて、私たちが「金融包摂を世界中に届ける」というミッションを、どのように実現しようとしているかを示しています。

私たちは、顧客に対してより良いサービスを提供し続けるために、社員の成長を重視します。同時に、五常グループの事業が環境に悪影響を与えないように、環境指標を設定しモニタリングを開始しています。また、事業を営む地域社会の繁栄が顧客のウェルビーイングに欠かせないと考え、チャリティーやプロボノ活動を通じてコミュニティの支援にも取り組んでいます。

図2 五常グループのセオリー・オブ・チェンジ
[画像2: https://prtimes.jp/i/48303/20/resize/d48303-20-b4fcc5ad576aa037e18e-6.jpg ]


五常グループのマテリアリティ・マップ

日々業務を行い、持続的に金融サービスを提供するために、グループ全体で重視すべき重要課題(「マテリアリティ(materiality)」とよびます)を策定しました。私たちは、五常グループが直面する可能性のある課題を洗い出し、優先順位をつけることから始めました。次に、様々なステークホルダーから集めたそれぞれの課題の重要性に関するインプットを元に、取締役や経営陣との議論を重ね、優先順位を可視化したものが、図3「五常グループのマテリアリティ・マップ」です。

図3 五常グループのマテリアリティ・マップ
[画像3: https://prtimes.jp/i/48303/20/resize/d48303-20-f51691754a22169d22a5-8.jpg ]


私たちは、図4 「五常グループのマテリアリティ」に示したとおり、強固なコーポレート・ガバナンスと企業倫理を基盤に、顧客保護原則(Client Protection Principles, CPP)と従業員のウェルビーイングを守る取り組みを通して、顧客へのインパクトを最大化し、金融包摂を通じて誰もが自分の未来を決めることができる世界を実現します。

図4 五常グループのマテリアリティ
[画像4: https://prtimes.jp/i/48303/20/resize/d48303-20-5ccbdcf490d5f5ddc55a-7.jpg ]


Fit Factor - 新しいインパクト測定の導入

また今年度は、金融サービスが顧客の生活ニーズに適合していたかを測定し、金融機関のインパクト測定のあり方に一石を投じる「Fit Factor」についてのディスカッション・ペーパーも公表しました。通常、融資が人生にもたらすインパクトを測定しようとすると、融資を受けた後の状況、例えば、収入が増えたか、教育にお金を使えるようになったか、資産を得ることができたか、等に注目しがちです。私たちは、このアプローチには限界があると考えています。そこで、融資や貯蓄がどのように顧客の生活にフィットし、日々のやりくりを助けたかを知るため、金融サービスとキャッシュフローの関係を分析する新しいインパクト指標を提案しました。詳細は、(英語)The Fit Factor: Matching Loans and Savings to Cash Flowsをご参照ください。

英語: https://gojo.co/wp-content/uploads/2021/09/FitFactor_web.pdf

持続可能な開発目標(SDGs)に対するコミットメント

[画像5: https://prtimes.jp/i/48303/20/resize/d48303-20-3bf26d1e3f01a7f1f56e-5.png ]

五常のビジョンは、金融サービスから排除されている人々が障壁を乗り越え、誰もが自分の未来を決めることができる世界をつくることです。このビジョンを実現するため、SDGsが掲げる目標1「貧困をなくそう」、目標8「働きがいも経済成長も」、目標10「人や国の不平等をなくそう」に取り組みます。

同時に、(i) 五常のグループ会社が提供する様々な金融サービス、(ii) 五常がグループ会社のガバナンスとオペレーションを支援する上で果たす役割、および (iii) 女性の顧客割合が95%であることから、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、目標6「安全な水とトイレを世界中に」、目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」、目標16「平和と公正をすべての人に」にも取り組んでいます。


世界中の人々にとって困難な状況が続きますが、だからこそ、私たちには質の高い金融サービスを提供し続ける責任があります。これからも顧客とコミュニティが必要とするサポートを継続しながら、全てのステークホルダーに対する責任をもって金融包摂の取り組みを継続してまいります。

それでは、私たちのインパクトレポートをお楽しみください。皆さまからのフィードバックをお待ちしています。


五常・アンド・カンパニー株式会社について

五常は5カ国9社のグループ会社を通じ、途上国において中小零細事業向け小口金融サービス(マイクロファイナンス)を展開するホールディングカンパニーです。金融包摂を世界中に届けることをミッションとして、2014年7月に設立されました。低価格で良質な金融サービスを2030年までに50カ国1億人以上に届けることを目指しています。2022年6月末時点でインド・カンボジア・スリランカ・ミャンマー・タジキスタンに8,000名を超えるグループ従業員を擁し、融資顧客数は120万人、融資残高は800億円を突破しました。2021年11月に「J-Startup」選出、2022年6月に「日本スタートアップ大賞2022 経済産業大臣賞(ダイバーシティ賞)」を受賞しました。

ビジョン: 誰もが自分の未来を決めることができる世界
ミッション:金融包摂を世界中に届ける
長期目標:低価格で良質な金融サービスを2030年までに50カ国1億人に提供する
本社所在地: 東京都渋谷区
代表執行: 慎泰俊
設立日: 2014年7月4日
問合わせ先: info@gojo.co
会社HP: https://gojo.co
※KPIと財務数値は、MyShubhLifeを除くグループ8社の単純合算
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