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館内に14mに及ぶ巨大壁画が出現 大山エンリコイサム個展「VIRAL」

中村キース・ヘリング美術館

中村キース・へリング美術館は、ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動するアーティスト 大山エンリコイサムの個展「VIRAL ヴァイラル」を開催いたします。




[画像1: https://prtimes.jp/i/22359/21/resize/d22359-21-542424-0.jpg ]

Enrico Isamu Ōyama,FFIGURATI #184 , 2019 Artwork (C) Enrico Isamu Ōyama Photo (C) Suguru Ikeda


大山は1983年イタリア人の父と日本人の母のもとに東京で生まれました。エアロゾル塗料で都市の地下鉄や壁に名前をかくエアロゾル・ライティング(グラフィティ)の文化に影響を受け、2012年より渡米。大山のアートは、ライティングの視覚言語から文字を取り除き、線の動きのみを抽出し、反復・拡張させた「クイックターン・ストラクチャー」というモティーフを軸としています。これまで世界各地で壁画制作や個展を開催するほか、著書『アゲインスト・リテラシー─グラフィティ文化論』(LIXIL出版、2015年)の刊行やコム・デ・ギャルソン、シュウ ウエムラとコラボレーションするなど、多角的に活動を続けています。

本展のタイトル「VIRAL ヴァイラル」について大山は「コンピュータ・ウィルスという言い方には「感染」というネガティヴな含意があるのに対し、SNSなどでいうヴァイラルは「拡散」や「急速」といった運動や速度のイメージと結びつき、さらには共有され、ポピュラーになるというポジティヴなニュアンスすら帯びています。クラウドやモバイルのコンピューティングが普及し、デジタルを取り巻く想像力の拠点が、身体を連想させるマシン=ハードウェアから、自然環境を連想させるサービスやアプリケーション、プラットフォームなどのソフトウェアに移行した現代、ヴァイラルという表現もまた、人体に侵入し危害を加える否定的なものから、(人工)自然のなかで繁殖する生命力や自己組織的な生成力といった肯定的なものにコノテーションが変化しつつあります」「ウィルスの脅威を、ヴァイラルの繁殖や拡散という力の生成に読み替え、さらにそれをヴァイタルという生命そのものの活力として捉え直すこと」と述べています。本展は大山の多岐におよぶ「クイックターン・ストラクチャー」作品のなかでも中心を担う絵画をメインに構成され、同時にモノクロームの階調やスケール、画面構成、テクスチャやレイヤリングといった技法においてバラエティに富む作風が選定さています。とくに美術館内自由の回廊に展開されるサイトスペシフィックな壁画作品は、キース・ヘリングの東京における記録写真の上に施され、本展のために制作されたハイライトになる新作です。

クイックターン・ストラクチャーは多様なメディアに展開・適応できるヴァイラルなアイコンだと作家は言います。環境や文脈が変化しても、それらと対話しつつ同一性を保つことのできる強固なアイデンディティ。持続する制作と作品の空間において、それは自らの生を生きていると本人が述べる大山のアートと、キース・ヘリングの作品群にも一貫する繁殖するドローイングの生命力が、時空を超えて融合します。


<本展のみどころ>
[画像2: https://prtimes.jp/i/22359/21/resize/d22359-21-542424-0.jpg ]

1. 新作《FFIGURATI #184》を発表
タイトルの「FFIGURATI」は「Graffiti」(グラフィティ)とイタリア語の「figùra ti 」(フィグーラティ:自身で象れ)を合わせた造語。大山の代名詞ともいえる「クイックターン・ストラクチャー/QTS」は大山作品に一貫する抽象的な「モティーフ」ですが、「FFIGURATI」は作品ごとに異なるメディウムや技法なども含む個別作品を指し、番号が振られています。#184は2017年6月にNYのジェーン・ロンバード・ギャラリーで行なわれたライブ・ペインティング作品に、スタジオでさらにQTSを加筆して完成した絵画作品です。

2. 展示室へ向かう回廊に長さ14mの巨大壁画が出現
当館の回廊では、1983年へリングの東京 神宮前での壁画制作の記録写真を壁一面にコラージュしてご紹介しています。本展では、その写真群の上を横断するように大山による長さ14mに及ぶ巨大な壁画作品が出現いたします。

[画像3: https://prtimes.jp/i/22359/21/resize/d22359-21-319221-1.jpg ]


3. キース・ヘリング作品とともに
1980年代アメリカ美術を代表するアーティスト、キース・ヘリング。 当館は約300点のヘリング作品を収蔵しています。本展の会期中は 当館のコレクション展「Keith Haring: Humanism -博愛の芸術-」を 開催中。ニューヨーク、ストリート、躍動する線。多くの共通項を持つ 2人のアーティストの作品を一堂にご覧いただけます。


4.本展覧会のスタートを記念したライブ・ペインティングを実施
本展の初日となる5月18日(土)、当館のミュージアム・シアターにて大山によるライブ・ペインティングを行います。ニューヨークを拠点に活動する大山の制作の様子を見ることのできる貴重なイベントです。


[画像4: https://prtimes.jp/i/22359/21/resize/d22359-21-396967-3.jpg ]



<アーティストプロフィール>


大山エンリコイサム
アーティスト。エアロゾル・ライティングのヴィジュアルを再解釈しモティーフ「クイックターン・ストラクチャー」をベースに壁画やペインティングを発表し、現代美術の領域で注目を集める。1983年東京生まれ。
https://enricoisamuoyama.net
Enrico Isamu Ōyama in his Brooklyn studio / 2018
Photo (C)Collin Hughes


<概要>
展覧会名称:大山エンリコイサム個展 VIRAL
会 場:中村キース・ヘリング美術館
    408-0044 山梨県北杜市小淵沢町10249-7
会 期:2019年5月18日(土)〜2019年11月17日(日)
休 館 日:会期中無休
開館時間:午前9時〜午後5時
入 場 料:大人 ¥1,200、16歳以上の高校・専門・大学生 ¥600、16歳未満
     無料障がい者手帳のご提示 ¥600、 団体(20名様以上)¥1,000 ※要予約
協 力:Takuro Someya Contemporary Art、シミックホールディングス株式会社

[画像5: https://prtimes.jp/i/22359/21/resize/d22359-21-463115-2.png ]


<関連イベント>
2019年5月18日 「VIRAL」展オープニングイベント
大山による作品解説、ライブ・ペインティングを行います。
2019年11月3日 第11回 中村キース・ヘリング美術館 国際児童絵画コンクール授賞式 大山によるワークショップを行います。


<同時開催>
Keith Haring: Humanism -博愛の芸術-
2019年4月13日(土)〜2020年1月13日(月・祝)
休 館 日:2019年4月9日(火)〜4月12日(金) 、2019年5月15日(水)〜5月17日(金)
※上記入館料でこちらの展覧会もご観覧いただけます。
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