アンケート「新型コロナウイルスの感染拡大による物流・サプライチェーンへの影響」荷主・物流企業146社が回答
[20/06/30]
提供元:PRTIMES
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「新しい生活様式への対応に苦慮。サプライチェーンの再構築に新たな課題」― 国際物流では、コスト上昇や遅延が大きな問題に ―
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な拡大により、経済活動にも大きな影響が広がっています。
公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会(JILS)の「会員・広報委員会」では、物流およびサプライチェーン面での状況について、関係各位の情報共有を行うとともに、「新しい生活様式」における今後の対応策検討に向けた一助とするため、アンケート調査を行いました。
調査概要
■調査方法
メール案内、WEB回答方式
■調査期間
2020年6月16日(火)〜2020年6月23日(火)
■調査対象・回答状況
■調査対象
JILS会員企業 荷主および物流企業の会員:678名
回収状況 有効回答数 146件(回答率21.53%/1社1回答)
主な調査結果
■サプライチェーンの混乱が拡大
国内および海外からの原材料や部品、商品の調達・仕入れの遅れが、前回調査(2020年3月18日発表・以下同じ)から拡大(国内:前回25.00%→今回45.76%/海外:前回36.25%→今回50.85%)しており、また「大幅な受注・販売増となった製品、部品がある」(前回32.91%→今回50.00%)、「大幅な受注・販売減となった製品、部品がある」(前回20.25%→今回43.10%)など、サプライチェーンの混乱が、引き続き継続・拡大していると思われます。
■急激な需給の変化に困惑しつつ、企業は物流が止まらぬように奮闘
取扱い物量が減少していると回答した企業が増加(前回56.66%→今回78.38%)しており、新規顧客獲得に向けた営業活動が制限される中、トラックの減便や庫内人員体制の見直し等にて対応しているとの回答もありました。またコロナ禍の前と比べ、「トラックが確保しやすくなっている」(38.46%)、「作業員の余剰が生じている」(30.00%)の回答も目立ちました。
■航空貨物におけるコスト上昇、輸送の遅れ等が顕著
国際物流について、海上貨物と航空貨物に分け、それぞれ方面別に状況を伺いました。全体として、「コストが大幅に上昇している」「輸送に遅れが生じている」等、課題が発生しているとする回答が多く、特に航空貨物では、全ての地域で過半数の回答者が「コストが大幅に上昇している」と回答、北米・東アジア向けにおいては、8割が「コストが大幅に上昇している」と回答しました。
■積極的に取引先と物流条件を調整し効率化を進める企業も
荷主企業の約3割が、取引先との調整による物流条件の変更に取り組んだと回答しました。取り組んだうちの約7割の企業は、物流・ロジスティクス部門がこの取り組みを主導し、また取り組みの結果、8割以上の企業から効果があったと回答がありました。
■業績へのマイナスがさらに懸念される傾向
荷主企業の75%(前回:52.63%)、物流企業の78.58%(前回:64.78%)が、業績にマイナスの影響があるのではないかと回答し、前回調査からその割合は拡大しました。
■新しい生活様式が、サプライチェーンの商慣習に変化をもたらす
荷主・物流企業ともに約7割の企業が、今回の新型コロナウイルスの感染拡大、および「新しい生活様式」への対応が、今後、検品・伝票レス化や納品時間指定の緩和、ドライバーの付帯作業の業務化等、サプライチェーンにおいて、商慣習等に変化をもたらすと回答しました。
【調査結果の詳細はコチラ】
https://www1.logistics.or.jp/news/detail.html?itemid=309&dispmid=703
【参考:前回調査(2020年3月18日発表)の内容はコチラ】
https://www1.logistics.or.jp/news/detail.html?itemid=294&dispmid=703
【公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会(JILS) について】
JILSは、ロジスティクスに関する調査及び研究、企画の立案及び推進、人材の育成及び指導等を行うことにより、ロジスティクスの生産性を高めるとともに外部不経済の克服等社会との調和を図り、もって我が国産業の発展と国民生活の向上及び国際社会への貢献に寄与することを目的とした公益社団法人です。
<JILS Webサイト https://www1.logistics.or.jp/>
【お問合せ】
公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会 JILS総合研究所 青柳幸一
〒105-0022 東京都港区海岸1-15-1 スズエベイディアム3F
TEL 03-3436-3191 FAX 03-3436-3190 e-mail:aoyagi@logistics.or.jp
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な拡大により、経済活動にも大きな影響が広がっています。
公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会(JILS)の「会員・広報委員会」では、物流およびサプライチェーン面での状況について、関係各位の情報共有を行うとともに、「新しい生活様式」における今後の対応策検討に向けた一助とするため、アンケート調査を行いました。
調査概要
■調査方法
メール案内、WEB回答方式
■調査期間
2020年6月16日(火)〜2020年6月23日(火)
■調査対象・回答状況
■調査対象
JILS会員企業 荷主および物流企業の会員:678名
回収状況 有効回答数 146件(回答率21.53%/1社1回答)
主な調査結果
■サプライチェーンの混乱が拡大
国内および海外からの原材料や部品、商品の調達・仕入れの遅れが、前回調査(2020年3月18日発表・以下同じ)から拡大(国内:前回25.00%→今回45.76%/海外:前回36.25%→今回50.85%)しており、また「大幅な受注・販売増となった製品、部品がある」(前回32.91%→今回50.00%)、「大幅な受注・販売減となった製品、部品がある」(前回20.25%→今回43.10%)など、サプライチェーンの混乱が、引き続き継続・拡大していると思われます。
■急激な需給の変化に困惑しつつ、企業は物流が止まらぬように奮闘
取扱い物量が減少していると回答した企業が増加(前回56.66%→今回78.38%)しており、新規顧客獲得に向けた営業活動が制限される中、トラックの減便や庫内人員体制の見直し等にて対応しているとの回答もありました。またコロナ禍の前と比べ、「トラックが確保しやすくなっている」(38.46%)、「作業員の余剰が生じている」(30.00%)の回答も目立ちました。
■航空貨物におけるコスト上昇、輸送の遅れ等が顕著
国際物流について、海上貨物と航空貨物に分け、それぞれ方面別に状況を伺いました。全体として、「コストが大幅に上昇している」「輸送に遅れが生じている」等、課題が発生しているとする回答が多く、特に航空貨物では、全ての地域で過半数の回答者が「コストが大幅に上昇している」と回答、北米・東アジア向けにおいては、8割が「コストが大幅に上昇している」と回答しました。
■積極的に取引先と物流条件を調整し効率化を進める企業も
荷主企業の約3割が、取引先との調整による物流条件の変更に取り組んだと回答しました。取り組んだうちの約7割の企業は、物流・ロジスティクス部門がこの取り組みを主導し、また取り組みの結果、8割以上の企業から効果があったと回答がありました。
■業績へのマイナスがさらに懸念される傾向
荷主企業の75%(前回:52.63%)、物流企業の78.58%(前回:64.78%)が、業績にマイナスの影響があるのではないかと回答し、前回調査からその割合は拡大しました。
■新しい生活様式が、サプライチェーンの商慣習に変化をもたらす
荷主・物流企業ともに約7割の企業が、今回の新型コロナウイルスの感染拡大、および「新しい生活様式」への対応が、今後、検品・伝票レス化や納品時間指定の緩和、ドライバーの付帯作業の業務化等、サプライチェーンにおいて、商慣習等に変化をもたらすと回答しました。
【調査結果の詳細はコチラ】
https://www1.logistics.or.jp/news/detail.html?itemid=309&dispmid=703
【参考:前回調査(2020年3月18日発表)の内容はコチラ】
https://www1.logistics.or.jp/news/detail.html?itemid=294&dispmid=703
【公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会(JILS) について】
JILSは、ロジスティクスに関する調査及び研究、企画の立案及び推進、人材の育成及び指導等を行うことにより、ロジスティクスの生産性を高めるとともに外部不経済の克服等社会との調和を図り、もって我が国産業の発展と国民生活の向上及び国際社会への貢献に寄与することを目的とした公益社団法人です。
<JILS Webサイト https://www1.logistics.or.jp/>
【お問合せ】
公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会 JILS総合研究所 青柳幸一
〒105-0022 東京都港区海岸1-15-1 スズエベイディアム3F
TEL 03-3436-3191 FAX 03-3436-3190 e-mail:aoyagi@logistics.or.jp