完全ワイヤレス・ヒアラブル販売数量、2020年に世界で1.29億台に
[19/03/26]
提供元:PRTIMES
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Appleが今後も市場を席巻するが、Samsung、Huawei、既存ワイヤレスイヤホンメーカー 企業、新規参入企業まで含めて市場は拡大。
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、完全ワイヤレス・ヒアラブル機器の世界市場は2020年には1.29億台に達する見込みであるという調査結果を含む、自社のEmerging Technology Opportunities (ETO)サービスによる最新調査を発表致しました。
今後の第2世代のAirPodや、大手テクノロジー企業が取り扱う完全ワイヤレスイヤホンが、市場の成長を促進するものとなる見込みです。その理由には、Appleがスマートフォンの売上減少を補填することを目的として、このビジネスを積極的に推進するという見方と共に、全世界のスマートフォンユーザーの間でワイヤレス・ヒアラブルの普及が続くということにあります。カウンターポイント社の調査によると、AppleのAirPodの販売は約3,500万台と推定され、これはこの新市場の昨年の販売全体の3/4に相当します。Samsung、Bose、Jabra、Huawei、Bragi、LGの販売も好調であり、昨年の販売から大きく伸びると予想されます。Google等に加え、最終的にはAmazonやPlantronicsの様な新規参入企業が市場の成長をドライブさせるとみられます。
カウンターポイント社リサーチディレクターのPeter Richardson氏は、ヒアラブル市場の2019年について以下の通り述べています。
「2019年はヒアラブルが重要市場へと進化する年になる。2019年中に主要なハイテク企業が完全ワイヤレス・ヒアラブル機器のイノベーションを起こすだろう。消費者の可処分所得の伸びとデジタルを駆使する生活習慣も、世界中でヒアラブルの需要を後押しする。完全ワイヤレス・ヒアラブルの世界市場は2021年には270億USドル(約3兆円)相当の価値を生むと予想される。」
図1: 世界の完全ワイヤレス・ヒアラブルの販売数量(単位:百万台)
[画像1: https://prtimes.jp/i/33140/21/resize/d33140-21-985268-0.jpg ]
カウンターポイント社のシニアアナリストであるLiz Lee氏は、ヒアラブル機器市場の可能性について、以下のように述べています。
「将来、情報への接続が日々の暮らしへ更に深く組み込まれる時、ヒアラブルはそんな社会の一翼を担う可能性がある。特に、AppleのSiri、Google AssistantやAmazon Alexa等のパーソナル・ボイス・アシスタントが2019年から先の市場を牽引する可能性が高い。将来、ヒアラブル機器はバーチャルパーソナルアシスタントの機能を取り込み、問い合わせやハンズフリーでの指示など様々なタスクで使われるようになる。先進的なヒアラブル機器は、今日スマートフォンを使って行っている作業の多くを代替していき、やがてはスマートフォンの使用度合いが減るだろう。」
また、技術動向についてLee氏は以下のように付け加えています。
「ヒアラブル機器が、物理的な小型化、機能とユーザーエクスペリエンスの最大化を追求するトレンドが積み重なるにつれて、興味深い機能が色々と将来のヒアラブル機器に搭載されることになる。身の回りの様々な機器やタスクを管理してくれるインテリジェントなアシスタント、スマートな補聴器、リアルタイム翻訳、身体状態のモニタリング等が含まれるだろう。」
市場の成長によって、コンテンツやアプリを提供する企業のみならず、既に飽和状態でその先を模索中の部品メーカーも恩恵を受けることになる見込みです。ヒアラブルデバイスの音質、センサー性能、そして何よりも電池寿命の改良が進んでいく中で、部品メーカーの中でも特に、リチウム電池、マイク、センサー、スピーカー、それにチップセットのメーカーが、市場成長の恩恵に預かることになる見込みです。
ヒアラブル市場は、産業全体から見ると、潜在的な成長市場の一つに過ぎませんが、今後を考える上で、この新興市場に対する消費者心理を把握する重要性に変わりはないと言えます。
カウンターポイント社では、消費者のヒアラブルに関する嗜好について、包括的な消費者調査を実施致しました。この調査は、ヒアラブル市場において、目下最も大きい市場である米国において、ヒアラブルを利用中および購入検討中の人を対象としたものです。この消費者調査をまとめたカウンターポイント社のConsumer Lensから得られた結果は以下の通りです。
ヒアラブル機器の種類とブランドの好み: 近年まで有線のイヤホンが第一の選択肢でしたが、今では、ワイヤレス・ヒアラブル機器はプレミアムスマートフォンユーザーの間での普及が広がっています。AppleはAirPodによって完全ワイヤレスのカテゴリーにおいて際立った存在であり、使いやすさ、かけ心地、フィット感、携帯性はApple AirPodを選ぶ上でのキーファクターとなっています。
図2: 好みのブランド ランキングとその主な理由
[画像2: https://prtimes.jp/i/33140/21/resize/d33140-21-587567-2.png ]
利用パターンと利用場所: 回答者の2/3は一日に40分以上ヒアラブルデバイスを使って音楽を楽しんでいると回答し、更に1/4の回答者は一時間以上ビデオを観るときに使っていると回答しました。自宅での利用が最も多く、レジャーやフィットネスでの利用が、その次に多いという結果となりました。
将来買う時に欲しい機能: 様々な技術進化、ヒアラブル機器の小型化、そしてスマートフォンメーカーによる採用が進んだ結果、完全ワイヤレス・ヒアラブルは消費者にとって魅力的な選択肢になっています。半数以上の回答者が、将来AI搭載のヒアラブルを購入したいと回答しています。
この調査結果に関して、カウンターポイント社のシニアアナリストPavel Naiya氏は以下のように述べています。
「消費者調査によってヒアラブル市場における成長の潜在力が確認でき、ユーザーの満足度、利用パターン、好みについて調べ、購入を決める上での重要因子が判明しました。この過程で、バッテリーが長持ちし、AIによる音声アシスタントのような先進機能が搭載されたヒアラブル機器を消費者が購入したいと考えているが判明した。」
Naiya氏はさらに続けて、以下のように述べています。
「音声のAIが新しいユーザーインターフェースとして普及し始め、これを利用したアプリケーションも多数出てきた。4人中ほぼ3人が、ヒアラブル機器を購入する上で、音声AIを重要機能であると考えている。これは新しいユーザーインターフェースの為、ユーザーを中心とした実用機能豊富なインターフェースとして育てるには、エコシステムのプレイヤーたちがゼロから開発アプローチを作り上げる必要がある。恐らくは、タッチインターフェースと同様に、オープンなエコシステムとして進化していくだろう。多くのプレイヤーと繋がり、ユーザーエクスペリエンスに優れたプラットフォームを作った者が勝者になるだろう。」
本プレスリリースに記載された下記の詳細分析は、report.counterpointresearch.comよりお求め頂けます。
‘Hearables – Next Big Thing in Tech’
‘Consumer Lens – Hearables Consumer Insights (US)’
詳細な最新の調査、分析、プレスリリースに関するお問い合わせは、press@counterpointresearch.comまでお気軽にお寄せください。
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、完全ワイヤレス・ヒアラブル機器の世界市場は2020年には1.29億台に達する見込みであるという調査結果を含む、自社のEmerging Technology Opportunities (ETO)サービスによる最新調査を発表致しました。
今後の第2世代のAirPodや、大手テクノロジー企業が取り扱う完全ワイヤレスイヤホンが、市場の成長を促進するものとなる見込みです。その理由には、Appleがスマートフォンの売上減少を補填することを目的として、このビジネスを積極的に推進するという見方と共に、全世界のスマートフォンユーザーの間でワイヤレス・ヒアラブルの普及が続くということにあります。カウンターポイント社の調査によると、AppleのAirPodの販売は約3,500万台と推定され、これはこの新市場の昨年の販売全体の3/4に相当します。Samsung、Bose、Jabra、Huawei、Bragi、LGの販売も好調であり、昨年の販売から大きく伸びると予想されます。Google等に加え、最終的にはAmazonやPlantronicsの様な新規参入企業が市場の成長をドライブさせるとみられます。
カウンターポイント社リサーチディレクターのPeter Richardson氏は、ヒアラブル市場の2019年について以下の通り述べています。
「2019年はヒアラブルが重要市場へと進化する年になる。2019年中に主要なハイテク企業が完全ワイヤレス・ヒアラブル機器のイノベーションを起こすだろう。消費者の可処分所得の伸びとデジタルを駆使する生活習慣も、世界中でヒアラブルの需要を後押しする。完全ワイヤレス・ヒアラブルの世界市場は2021年には270億USドル(約3兆円)相当の価値を生むと予想される。」
図1: 世界の完全ワイヤレス・ヒアラブルの販売数量(単位:百万台)
[画像1: https://prtimes.jp/i/33140/21/resize/d33140-21-985268-0.jpg ]
カウンターポイント社のシニアアナリストであるLiz Lee氏は、ヒアラブル機器市場の可能性について、以下のように述べています。
「将来、情報への接続が日々の暮らしへ更に深く組み込まれる時、ヒアラブルはそんな社会の一翼を担う可能性がある。特に、AppleのSiri、Google AssistantやAmazon Alexa等のパーソナル・ボイス・アシスタントが2019年から先の市場を牽引する可能性が高い。将来、ヒアラブル機器はバーチャルパーソナルアシスタントの機能を取り込み、問い合わせやハンズフリーでの指示など様々なタスクで使われるようになる。先進的なヒアラブル機器は、今日スマートフォンを使って行っている作業の多くを代替していき、やがてはスマートフォンの使用度合いが減るだろう。」
また、技術動向についてLee氏は以下のように付け加えています。
「ヒアラブル機器が、物理的な小型化、機能とユーザーエクスペリエンスの最大化を追求するトレンドが積み重なるにつれて、興味深い機能が色々と将来のヒアラブル機器に搭載されることになる。身の回りの様々な機器やタスクを管理してくれるインテリジェントなアシスタント、スマートな補聴器、リアルタイム翻訳、身体状態のモニタリング等が含まれるだろう。」
市場の成長によって、コンテンツやアプリを提供する企業のみならず、既に飽和状態でその先を模索中の部品メーカーも恩恵を受けることになる見込みです。ヒアラブルデバイスの音質、センサー性能、そして何よりも電池寿命の改良が進んでいく中で、部品メーカーの中でも特に、リチウム電池、マイク、センサー、スピーカー、それにチップセットのメーカーが、市場成長の恩恵に預かることになる見込みです。
ヒアラブル市場は、産業全体から見ると、潜在的な成長市場の一つに過ぎませんが、今後を考える上で、この新興市場に対する消費者心理を把握する重要性に変わりはないと言えます。
カウンターポイント社では、消費者のヒアラブルに関する嗜好について、包括的な消費者調査を実施致しました。この調査は、ヒアラブル市場において、目下最も大きい市場である米国において、ヒアラブルを利用中および購入検討中の人を対象としたものです。この消費者調査をまとめたカウンターポイント社のConsumer Lensから得られた結果は以下の通りです。
ヒアラブル機器の種類とブランドの好み: 近年まで有線のイヤホンが第一の選択肢でしたが、今では、ワイヤレス・ヒアラブル機器はプレミアムスマートフォンユーザーの間での普及が広がっています。AppleはAirPodによって完全ワイヤレスのカテゴリーにおいて際立った存在であり、使いやすさ、かけ心地、フィット感、携帯性はApple AirPodを選ぶ上でのキーファクターとなっています。
図2: 好みのブランド ランキングとその主な理由
[画像2: https://prtimes.jp/i/33140/21/resize/d33140-21-587567-2.png ]
利用パターンと利用場所: 回答者の2/3は一日に40分以上ヒアラブルデバイスを使って音楽を楽しんでいると回答し、更に1/4の回答者は一時間以上ビデオを観るときに使っていると回答しました。自宅での利用が最も多く、レジャーやフィットネスでの利用が、その次に多いという結果となりました。
将来買う時に欲しい機能: 様々な技術進化、ヒアラブル機器の小型化、そしてスマートフォンメーカーによる採用が進んだ結果、完全ワイヤレス・ヒアラブルは消費者にとって魅力的な選択肢になっています。半数以上の回答者が、将来AI搭載のヒアラブルを購入したいと回答しています。
この調査結果に関して、カウンターポイント社のシニアアナリストPavel Naiya氏は以下のように述べています。
「消費者調査によってヒアラブル市場における成長の潜在力が確認でき、ユーザーの満足度、利用パターン、好みについて調べ、購入を決める上での重要因子が判明しました。この過程で、バッテリーが長持ちし、AIによる音声アシスタントのような先進機能が搭載されたヒアラブル機器を消費者が購入したいと考えているが判明した。」
Naiya氏はさらに続けて、以下のように述べています。
「音声のAIが新しいユーザーインターフェースとして普及し始め、これを利用したアプリケーションも多数出てきた。4人中ほぼ3人が、ヒアラブル機器を購入する上で、音声AIを重要機能であると考えている。これは新しいユーザーインターフェースの為、ユーザーを中心とした実用機能豊富なインターフェースとして育てるには、エコシステムのプレイヤーたちがゼロから開発アプローチを作り上げる必要がある。恐らくは、タッチインターフェースと同様に、オープンなエコシステムとして進化していくだろう。多くのプレイヤーと繋がり、ユーザーエクスペリエンスに優れたプラットフォームを作った者が勝者になるだろう。」
本プレスリリースに記載された下記の詳細分析は、report.counterpointresearch.comよりお求め頂けます。
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詳細な最新の調査、分析、プレスリリースに関するお問い合わせは、press@counterpointresearch.comまでお気軽にお寄せください。
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/