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働く女性の唇の状態は…、平均「33点」! 働く女性の2人に1人が「リップメイクなしでは、人と会いたくない」 友利 新先生が語るケアのコツは“血行促進”“優しいオフ”




生活者の意識・実態に関するトレンドを調査するトレンド総研 (東京都渋谷区)は、25歳〜39歳の女性有職者500名を対象に「女性の“リップメイク”、“リップケア”に関する調査」を実施しました。また、本調査と併せて、美容に精通する専門家、皮膚科医・友利 新先生に、“リップケア”について伺いました。

[調査概要]
調査対象 : 25歳〜39歳の女性有職者 500名
調査期間 : 2012年3月12日(月)〜3月14日(水)
調査方法 : インターネット調査

■ 女性の“理想的な唇”の条件… 1位は「ふっくら感」

はじめに、働く女性の“リップメイク”について調査をおこないました。
「素敵なリップメイクに憧れますか?」と聞くと、「憧れる」と回答した人は85%。9割近くの女性は、素敵なリップメイクができるようになりたいと思っていることがわかりました。一方で、「自身のリップメイク」を100点満点で採点してもらったところ、その平均点は「54.3点」という結果に。素敵なリップメイクへの憧れの裏側には、現状のリップメイクへの自信のなさがあるのかもしれません。
では、女性が憧れる唇とはどのようなものなのでしょうか。「理想的な唇の条件」を複数回答で答えてもらったところ、最も多かったのは、「ふっくらとした唇」(67%)。働く女性の7割は唇をふっくらとさせたいと考えているようです。以下、「ツヤがある唇」(61%)、「口角の上がった唇」(48%)、「しっとりとした唇」(36%)、「ハリのある唇」(36%)、「明るい色合いの唇」(32%)と続き、女性の唇への多様な憧れが伺えました。

■ 「カサカサ」、「縦ジワ」、「くすみ」、… 悩み多き“女性の唇”

次に、リップメイクをしていない時の唇、“素の唇”について、聞きました。
まず、リップメイクについて聞いた際と同様に、「自身の“素の唇”」を100点満点で採点してもらったところ、その平均点は「33.0点」。リップメイクの自己採点の平均点数「54.3点」を、大きく下回る結果になりました。また、「51点」以上の回答をした人は16%のみで、多くの人が自身の“素の唇”の状態に自信がないようです。実際に、「人と会う時はリップメイクが欠かせないですか?」とたずねると、「はい」と答えた女性は52%にのぼり、働く女性の2人に1人が「リップメイクなしでは人に会いたくない」と考えていることがわかりました。
そこで、「“素の唇”に関する悩み」を具体的に聞いたところ、多くの人が乾燥に関する悩みをあげ、「すぐに乾燥して、カサカサになる。(東京都・27歳)」などの悩みがあがりました。また、「縦ジワが多く、もっとふっくらとぷりっとした唇になりたい。(三重県・25歳)」、「ハリとしっとり感があまりない。(京都府・35歳)」といったような声もあがりました。さらに、現在の“素の唇”の状態について聞くと、「カサカサの唇」という人は45%と、およそ半数。「くすんだ唇」、「縦ジワのある唇」という人もそれぞれ4割(39%)、3割(30%)を占め、唇に関するこれらの問題は働く女性にとっての大きな悩みであるようです。

■ 8割が「リップケアが不十分」も、「何をしたら良いのか分からない」が多数

それでは、悩みの多い唇に対して、働く女性はどのようなケアをおこなっているのか、“リップケア”についても聞きました。
まず、「実際におこなっているリップケアは何ですか?」と聞いたところ、88%と、およそ9割の人が「リップクリームの使用」と答えるという結果に。その一方で、その他にあげられた「リップエッセンスの使用」(7%)、「リップクリームとラップパックの使用」(5%)、「リップリムーバーの使用」(4%)は、いずれも10%を下回りました。多くの女性は「リップクリーム」でしか、リップケアをおこなっていないようです。
こうしたリップケアの現状について、「ご自身のリップケアは十分なものだと思いますか?」と聞くと、82%が「十分ではないと思う」と回答。その理由としては、「リップクリームを塗る以外何もしていないから。(東京都・30歳)」という声が多数あがりました。他にも、「何をしたら良いのか分からず、困る。(東京都・31歳)」という意見も多数見られました。

■ 専門家・友利先生が語る、“リップケア”の秘訣とは…!?

リップクリームを塗る以外の方法がよく分からないという声が多かったリップケア。そこで、美容に詳しい皮膚科医・友利 新先生に、唇やリップケアについてお伺いしました。

▼最近の唇に関するトレンドについて教えて下さい。
唇に関しては、一時代前は真っ赤な口紅というのが中心でしたが、グロスの登場とともに「ふっくら感」や「みずみずしさ」といった“質感”が重視されるようになってきました。個性を印象付けるアイメイクはしっかりして、「丸みを帯びた女性らしさ」を自然体のリップメイクで演出するというのが主流になっています。
その結果、リップメイクはメイクの色でごまかすということが難しく、唇自体の状態が良くないとメイクが活きないので、リップケアの重要性はより高まっていると言えます。

▼リップケアのコツについて教えて下さい。
女性が唇に求めるポイントは、「かさつきを抑える」、「縦ジワを防ぐ」、「ふっくら感」の3つ。これらはいずれも乾燥を防ぎ、保湿をおこなうことで実現することが出来ます。唇は皮脂腺がなく、最も乾燥しやすい部位の1つです。そして、舐めてしまったりすることで、さらに乾燥しやすくなってしまう恐れも抱えています。リップクリームで保湿をおこなっている人は多いと思いますが、それだけでは保湿の力が不十分になりがちです。
そこで重要になるのが、「血流」です。血流は、体の内側から唇に栄養とともに潤いを与えます。そのため、血流が良くなれば、唇にふっくら感や、つやが出てきます。唇を温めたり、マッサージしたりすることで、血行を促して唇への血の巡りを良くすれば、効果的に唇をケアすることができるのです。
また、唇を温める際に、事前にリップクリームを塗っていれば、リップクリームの被膜化を促し、より高い乾燥防止効果を期待することができます。

▼リップケアについて、注意することはありますか?
女性は毎日、リップメイクをおこなっていると思います。メイクをしっかり落とそうとするあまり、唇をゴシゴシ洗ってしまっている方はいないでしょうか。実は、唇を力強く洗うと、炎症性の色素沈着を招き、シミの原因になってしまいます。リップメイクは、軽く、優しく落とすことが重要です。また、唇はケアの効果が出やすい部位なので、ケアをしている人と、していない人では一目瞭然です。ぜひ頑張ってリップケアに取り組んでいただけたらと思います。

※友利 新(ともり あらた)

沖縄県宮古島出身。東京女子医科大卒業後、同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。
皮膚科医として勤務の傍ら、美容と健康について、積極的に情報発信をおこなっている。
自らも、2004年第36回準ミス日本という経歴を持ち、美しく生きるための啓蒙活動を展開している。


今回の調査と友利先生へのインタビューからは、リップクリームのみに頼ったリップケアだけでは不十分であるという実態が明らかになりました。皆様も、唇を温めたり、マッサージしたりと、リップケアに力を入れてみたら、いかがでしょうか。

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