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JADAがつくば国際スポーツアカデミー修士課程の学生を対象に 「アンチ・ドーピング:インテグリティとスポーツの価値」の講義を実施




 公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構(所在地:東京都北区、会長:鈴木秀典、以下JADA)は、筑波大学つくば国際スポーツアカデミー (所在地:茨城県土浦市、以下TIAS)の第4期修士課程の学生を対象に、「アンチ・ドーピング:インテグリティとスポーツの価値」の講義を10月29日(月)〜31日(水)の期間にて実施、スポーツの国際舞台での活躍が期待される人材育成に貢献しました。

 JADAでは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた日本政府によるレガシー事業「スポーツを通した国際貢献事業/SPORT FOR TOMORROW(SFT)*1」の一環として、公正、公平、平等、フェアプレーなど様々なスポーツの価値を含む「PLAY TRUE/プレイ・トゥルー」をキーワードに、アンチ・ドーピングの基盤となるインテグリティを護り、その重要性を発信する取り組みである、「PLAY TRUE 2020*2」を推進しています。

 一方で、TIASはSFTの一環としてスポーツ界の次世代リーダーを育成することを目指しており、スポーツ医科学分野の一つとして、アンチ・ドーピングは必須科目になっています。JADAは同じSFTのパートナーとして、2015年からTIASの授業への講師の派遣を継続的に行っています。JADAが例年開催する「アジア・オセアニア国際アンチ・ドーピング・セミナー」(2018年は12月4〜6日開催)にて、TIASでの授業実践から高等教育や研究分野を推進することの重要性を強調してきています。

 本講義は、座学講義と、アクティブラーニング形式で構成されており、24名の学生が3日間に渡って10回の講義に参加しました。具体的には、スポーツの価値・チカラを体験・体現するためにJADAがオリジナルで教育プログラム化した新しいスポーツ「New MO!*3」を通して、参加している全員が楽しめるためのルールを作り、スポーツにある基本的な価値について理解を深めたり、や、ラフバラ大学のバリー・フーリハン教授に特別講師として登壇いただき、“インテグリティ”や“倫理原則”の定義、関係について幅広い視点でお話いただき、アンチ・ドーピングの視点からスポーツのインテグリティや公平性を護り、育むことについての知識と観点を深めました。

[画像: https://prtimes.jp/i/28439/22/resize/d28439-22-709043-0.png ]


 本講義を通じ、スポーツの持つ価値・チカラが、参加した学生の社会や将来の職業など日常生活に応用でき、世界のアンチ・ドーピングの枠組みに基づき、国際的なガバナンスの視点を広げることが期待されます。

 これまで、JADAの講義を経験したTIASの第1期卒業生は、ブリティッシュスクール東京で子どもたちのスポーツの価値に対する意識を高めるために、JADAが提供する「リアルチャンピオン教育パッケージ*4」を使用しています。さらに、第3期の学生は、母国でアンチ・ドーピング組織を発展させるための研究論文を執筆するなど、本講義を通じて学んだ経験と知識を専門分野に活かしている事例もあります。

 今後も、JADAはよりよいスポーツ、そして社会を創るために、未来のリーダー育成活動に貢献していきます。


[TIAS卒業生からのコメント]
Ms Roisin Akimoto (The British School in Tokyo, TIAS 1st Batch Graduate )
 次のオリンピックとパラリンピックが東京で開催されることを受け、「学校の授業」というだけの概念越えて生徒に教育的なレガシーを提供することが私たちの義務であると感じています。JADAが提供するマテリアルを活用し、学校やスポーツの分野を超えた日常生活の中でも応用出来るように、生徒には「公平」、「尊敬」、「インテグリティ」など、スポーツが持つ価値を認識し実践するチカラを伝えています。

Mr. Sitiveni Rokoro (TIAS 4th Batch Graduate)
 アンチ・ドーピングが関わる分野で大きな要素といえるものは「教育」です。JADAは、”リアルチャンピオン教育パッケージ”という革新的で創造豊かなツールを作成・共有することで、東京2020に向けたスポーツの価値とフェアプレーを促進・普及するための教育活動の国際的なモデルとなっています。JADAの取り組みは、海外のアンチ・ドーピング機関にとっても、自国・地域のアンチ・ドーピング教育プログラムを確立、強化するために参考となる指標だといえます。


*1 “ SPORT FOR TOMORROW ”:
 2014年から東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を開催する2020年までの7年間で開発途上国を始めとする100カ国・1000万人以上を対象に、日本国政府が推進するスポーツを通じた国際貢献事業。世界のよりよい未来をめざし、スポーツの価値を伝え、オリンピック・パラリンピック・ムーブメントをあらゆる世代の人々に広げていく取組みです。
https://www.sport4tomorrow.jp/jp/about/

*2 “PLAY TRUE 2020”:
 日本国政府が推進するスポーツを通じた国際貢献事業“SPORT FOR TOMORROW ”における3つの柱の1つであるアンチ・ドーピング活動を通した国際貢献・協力事業。スポーツの価値・精神を基盤とし、アスリートのロールモデル育成をはじめとした、スポーツのインテグリティを守る活動としてのアンチ・ドーピング活動を、国際競技連盟・国内競技連盟、海外アンチ・ドーピング機構と連携し、展開しています。
http://playtrue2020-sp4t.jp/
https://www.playtrue2020-sp4t.jp/torchrelay/jp/ - プレイ・トゥルー・トーチリレー
(アスリートからアスリートへスポーツの真実をつなげる、巻物をトーチとしてリレー)

*3 “ New MO! ”:
 スポーツの価値とアンチ・ドーピングのルールを国内外向けに作成した包括的な教材である「リアルチャンピオン教育パッケージ」の中にあるアクティビティの一つです。2004年アテネオリンピック男子ハンマー投げ金メダリストの室伏広治氏(JADAアスリート委員)が日本の伝統的なスポーツである相撲を基に考案したトレーニングアクティビティを、JADAがスポーツの価値・チカラを体験・体現するために教育プログラム化した新しいスポーツです。これまでシンガポールやマレーシアなど世界各国での導入事例があり、スポーツの価値を体現しスポーツの価値を日常生活や社会に活かす未来のロールモデルやリーダーを育成する活動等で使用されています。
体や表情でコミュニケーションがとれるアクティビティのため、言語や国籍、年齢、障がいの有無に関係なくプログラム展開が可能で、参加する全員が楽しめるよう、自分たちでオリジナルのルールを考えることができ、スポーツの価値を通して、社会や自身の生活に活かせる観点や価値観を学ぶことが出来ます。

*4 “ 「リアルチャンピオン教育パッケージ」”:
 スポーツの価値やアンチ・ドーピングのルールを国内外向けに作成した包括的な教材。マンガやイラスト、音声ガイドなどを使い、年齢や国籍、障がいの有無に関係なくアスリートのみならず、児童生徒など広い対象層に誰でもわかりやすい内容となっています。また、教材を使用した指導案もあり、スポーツ関係機関や指導者、教員など初めて教材を活用する方が誰でも簡単に使うことができる工夫もされています。
https://www.playtrue2020-sp4t.jp/edu_package/(英語のみ)


【公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構(JADA)について】
■名称 :公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構(略称名:JADA)
■所在地:東京都北区西が丘3-15-1 国立スポーツ科学センター内
■代表者:会長 鈴木秀典
■URL :http://www.playtruejapan.org/
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