【武蔵野美術大学 美術館・図書館】展覧会「黒川弘毅 ― 彫刻/触覚の理路」開催について
[22/08/25]
提供元:PRTIMES
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Kurokawa Hirotake: Sculpture/Haptic Passage
会期:2022年10月24日(月)-11月20日(日)
武蔵野美術大学 美術館・図書館では、「黒川弘毅 ― 彫刻/触覚の理路」を開催します。
https://mauml.musabi.ac.jp/museum/events/19952/
[画像1: https://prtimes.jp/i/83551/22/resize/d83551-22-5237f4e5de2f97ea25dc-0.jpg ]
本展は、武蔵野美術大学彫刻学科で教鞭を執ってきた彫刻家・黒川弘毅の退任を記念し開催される展覧会です。「触覚を物体の表面に向けられた感覚と見なすのは誤りである。触覚は微細で馴染みのないものを遠く隔たった場所で感知する。それは彼方のものへ向かいつつそれ自身が目指すものとなって内側で自らを隔てる」*と語る黒川は、立ち現れてくるものの実在性や物質性、そして触覚に対する思索を巡らせながら作品の制作を続けてきました。
原型はなく鋳型だけを用いるという独自の手法によってブロンズ作品を生み出してきた黒川の、《SIRIUS》から始まる七つのシリーズの主要な作品約240点を余すことなく展示します。また試行錯誤の様子が見て取れる学生時代の具象作品、さらには《Eros》シリーズの最新作も出品いたします。
膨大なヴォリュームの作品群を通して、黒川の最初期から現在に至るまでの50年におよぶ思索の軌跡を辿り、彫刻作品が持つ量塊・物質の感触やその実在性を体感する機会となれば幸いです。
*『20ste Biennale Middelheim-Japan/Japanese Contemporary Sculptures』(1989年)カタログより
作品について
1980年代初頭から始まる黒川の七つのシリーズの全作品から、黒川自身が本展に合わせて出品作品を選んだ自選展です。
黒川作品における源初的な《SIRIUS》、それに続く《Hekate》《Benne Bird》シリーズの作品は展示室内の壁面に設置され、来場者は彫刻作品に囲まれた空間に立つことになります。また、ブロンズの溶湯が凝固してできた鋳塊を削り出して現出させる《Moon Fish》《Spartoi》《Golem》シリーズ、そして溶けて光を放つブロンズを人型に掘った鋳型に流し込み誕生させた《Eros》。これらの作品はレンガや大理石状の床面のアトリウム空間と展示室に整然と並びます。地面から、あるいは空間から現出してきたような作品群の間を歩くことで、作品の息吹を間近で感じられるような構成です。
[画像2: https://prtimes.jp/i/83551/22/resize/d83551-22-e1c6490e8693e520e0cc-1.jpg ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/83551/22/resize/d83551-22-69551f62858bb6b55c2b-2.jpg ]
[画像4: https://prtimes.jp/i/83551/22/resize/d83551-22-ded4805a8c51bcbfecbb-4.jpg ]
作家紹介
黒川弘毅(くろかわ・ひろたけ)
彫刻家/武蔵野美術大学 造形学部彫刻学科教授
1952年 東京生まれ。1977年 東京造形大学造形学部美術学科彫刻専攻卒業(1979年まで同研究室にて、研究生として在籍)。1991-92年 文化庁派遣芸術家在外研修員としてイタリア・ミラノへ留学。2003年 武蔵野美術大学 造形学部彫刻学科教授。
1980年 楡の木画廊で初めての個展を開催して以降、『もの派とポストもの派の展開:1969年以降の日本の美術』(1987年 西武美術館)、『20ste Biennale Middelheim-Japan/Japanese Contemporary Sculptures』(1989年 ミデルハイム野外彫刻美術館)、『現代美術への視点:形象のはざまに』(1992年 東京国立近代美術館/国立国際美術館)、『The 8th TRIENNALE INDIA 1994』(1994年 ラリットカーラ・アカデミー)、『第3回光州ビエンナーレ』(2000年 光州市立美術館)など、国内外で数多くの展覧会に参加。現在まで一貫してブロンズによる彫刻を手掛けている。また、近代彫刻研究、ブロンズ彫刻の専門家として、屋外彫刻の修復・保存にも携わる。
開催概要
黒川弘毅 ― 彫刻/触覚の理路
会期:2022年10月24日(月)-11月20日(日)
会場:美術館展示室2・4、アトリウム1・2
開館時間:11:00-19:00(土・日曜日、祝日、10月28日(金)は10:00-17:00)
休館日:水曜日
入館料:無料
主催:武蔵野美術大学 美術館・図書館
協力:武蔵野美術大学彫刻学科研究室
※新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、会期・時間を変更、あるいは予約制を導入する場合があります。ご来館に際しては最新情報をwebサイト(https://mauml.musabi.ac.jp/museum/)でご確認ください。
[同時期開催]
・「AGAIN-ST ルーツ/ツール 彫刻の虚材と教材」
https://mauml.musabi.ac.jp/museum/events/19951/
・民俗資料室ギャラリー展示30「民具のデザイン図鑑—くらしの道具から読み解く造形の発想」
https://mauml.musabi.ac.jp/folkart/events/14953/
会期:2022年10月24日(月)-11月20日(日)
武蔵野美術大学 美術館・図書館では、「黒川弘毅 ― 彫刻/触覚の理路」を開催します。
https://mauml.musabi.ac.jp/museum/events/19952/
[画像1: https://prtimes.jp/i/83551/22/resize/d83551-22-5237f4e5de2f97ea25dc-0.jpg ]
本展は、武蔵野美術大学彫刻学科で教鞭を執ってきた彫刻家・黒川弘毅の退任を記念し開催される展覧会です。「触覚を物体の表面に向けられた感覚と見なすのは誤りである。触覚は微細で馴染みのないものを遠く隔たった場所で感知する。それは彼方のものへ向かいつつそれ自身が目指すものとなって内側で自らを隔てる」*と語る黒川は、立ち現れてくるものの実在性や物質性、そして触覚に対する思索を巡らせながら作品の制作を続けてきました。
原型はなく鋳型だけを用いるという独自の手法によってブロンズ作品を生み出してきた黒川の、《SIRIUS》から始まる七つのシリーズの主要な作品約240点を余すことなく展示します。また試行錯誤の様子が見て取れる学生時代の具象作品、さらには《Eros》シリーズの最新作も出品いたします。
膨大なヴォリュームの作品群を通して、黒川の最初期から現在に至るまでの50年におよぶ思索の軌跡を辿り、彫刻作品が持つ量塊・物質の感触やその実在性を体感する機会となれば幸いです。
*『20ste Biennale Middelheim-Japan/Japanese Contemporary Sculptures』(1989年)カタログより
作品について
1980年代初頭から始まる黒川の七つのシリーズの全作品から、黒川自身が本展に合わせて出品作品を選んだ自選展です。
黒川作品における源初的な《SIRIUS》、それに続く《Hekate》《Benne Bird》シリーズの作品は展示室内の壁面に設置され、来場者は彫刻作品に囲まれた空間に立つことになります。また、ブロンズの溶湯が凝固してできた鋳塊を削り出して現出させる《Moon Fish》《Spartoi》《Golem》シリーズ、そして溶けて光を放つブロンズを人型に掘った鋳型に流し込み誕生させた《Eros》。これらの作品はレンガや大理石状の床面のアトリウム空間と展示室に整然と並びます。地面から、あるいは空間から現出してきたような作品群の間を歩くことで、作品の息吹を間近で感じられるような構成です。
[画像2: https://prtimes.jp/i/83551/22/resize/d83551-22-e1c6490e8693e520e0cc-1.jpg ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/83551/22/resize/d83551-22-69551f62858bb6b55c2b-2.jpg ]
[画像4: https://prtimes.jp/i/83551/22/resize/d83551-22-ded4805a8c51bcbfecbb-4.jpg ]
作家紹介
黒川弘毅(くろかわ・ひろたけ)
彫刻家/武蔵野美術大学 造形学部彫刻学科教授
1952年 東京生まれ。1977年 東京造形大学造形学部美術学科彫刻専攻卒業(1979年まで同研究室にて、研究生として在籍)。1991-92年 文化庁派遣芸術家在外研修員としてイタリア・ミラノへ留学。2003年 武蔵野美術大学 造形学部彫刻学科教授。
1980年 楡の木画廊で初めての個展を開催して以降、『もの派とポストもの派の展開:1969年以降の日本の美術』(1987年 西武美術館)、『20ste Biennale Middelheim-Japan/Japanese Contemporary Sculptures』(1989年 ミデルハイム野外彫刻美術館)、『現代美術への視点:形象のはざまに』(1992年 東京国立近代美術館/国立国際美術館)、『The 8th TRIENNALE INDIA 1994』(1994年 ラリットカーラ・アカデミー)、『第3回光州ビエンナーレ』(2000年 光州市立美術館)など、国内外で数多くの展覧会に参加。現在まで一貫してブロンズによる彫刻を手掛けている。また、近代彫刻研究、ブロンズ彫刻の専門家として、屋外彫刻の修復・保存にも携わる。
開催概要
黒川弘毅 ― 彫刻/触覚の理路
会期:2022年10月24日(月)-11月20日(日)
会場:美術館展示室2・4、アトリウム1・2
開館時間:11:00-19:00(土・日曜日、祝日、10月28日(金)は10:00-17:00)
休館日:水曜日
入館料:無料
主催:武蔵野美術大学 美術館・図書館
協力:武蔵野美術大学彫刻学科研究室
※新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、会期・時間を変更、あるいは予約制を導入する場合があります。ご来館に際しては最新情報をwebサイト(https://mauml.musabi.ac.jp/museum/)でご確認ください。
[同時期開催]
・「AGAIN-ST ルーツ/ツール 彫刻の虚材と教材」
https://mauml.musabi.ac.jp/museum/events/19951/
・民俗資料室ギャラリー展示30「民具のデザイン図鑑—くらしの道具から読み解く造形の発想」
https://mauml.musabi.ac.jp/folkart/events/14953/