日立金属が次世代モバイル通信向けネットワーク製品や機能の開発を本格化
[16/06/06]
提供元:PRTIMES
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〜既存ネットワークを拡張して実現する次世代モバイルネットワーク〜
日立金属株式会社(以下:日立金属)は、今後のさらなるモバイル通信サービスの進展を見据え、既存のネットワークを拡張することで次世代モバイル通信サービスの提供を可能にするネットワーク製品や機能の開発を本格化します。
APRESIAシリーズは通信キャリア網において数多くの運用実績を有しております。日立金属は通信キャリア網で培った知見や経験を生かし、モバイル通信キャリアが円滑に次世代モバイル通信サービスを提供開始できるように技術面から貢献するとともに、これからもお客さまのニーズにお応えする製品やソリューションを提供してまいります。
現在、モバイル通信キャリア各社は、モバイルブロードバンド通信規格である「LTE」を中心にサービスを提供しています。今後、さらに高度化、多様化するモバイルアプリケーションを効率的にサポートするため、第5世代移動通信システムの導入を目指した研究開発を進めています。国内における次世代モバイル通信サービスは、2020年に先行的に開始されるサービス (以下:Pre5G)と、2020年以降に開始されるサービス(以下:5G)といった段階的な導入が検討されています。Pre5Gは、導入までの期間が短いことから、既存のサービスであるLTEとの互換性を保持し、LTEの技術を継続的に進化させる方式をとることが検討されています。この場合、日立金属ではPre5Gは既存のLTEネットワークとの親和性が重要になると考え、今回、既存のLTEネットワークを拡張することでPre5Gの提供を可能にするネットワーク製品や機能の開発を本格化しました。
Pre5Gにおけるネットワークの要求条件
Pre5Gのネットワークでは、将来、提供が期待されるさまざまなサービスに対応するため、ネットワークにおいても以下のような複数の要求条件を考慮する必要があると考えられています。
- 大容量化、低遅延化、サービスの多様化など
日立金属では「APRESIA」シリーズの機能を活用し、これら要求条件を既存のモバイルネットワークで実現するための製品や機能を開発します。
開発を予定している製品、機能の特長
(1)「大容量化」を実現する製品
- 100G/10Gイーサネットに対応し、100Gが最大40ポート、10Gが最大480ポートを具備可能なシャーシ型イーサネットスイッチ「Apresia26010-QC」を開発します。2017年1月末に販売を開始する予定です。
(2)「低遅延化」および「サービスの多様化」を実現する機能
- 通信キャリアのアクセスネットワークにコンピューティングリソースを配備することで低遅延サービスを提供するしくみである「MEC※1」や、要求条件の異なる複数のサービスを同一のネットワークに収容して多様化したサービスを効率的に収容するしくみである「ネットワークスライス」を実現するために、「高度パケット監視・制御機能」を考案しました。「高度パケット監視・制御機能」は一般的なイーサネットスイッチでは参照しないパケット内の情報を利用してパケットの制御を行う機能です。本機能を利用することで、受信したパケット内の情報からサービスを判別し、該当パケットをMECサーバーへオフロードすることや、適切なネットワークスライスに割り当てることが可能となります。
- 多様化するサービスの収容や耐障害性の強化などを目的として、モバイルコアのネットワーク機能を仮想基盤上に実装するしくみである「vEPC※2」と、モバイルのアクセスネットワークであるMBH※3をシームレスに接続するネットワークシステムを開発します。
日立金属は、これら製品や機能の開発を進め、既存のモバイルネットワークへの適用を通してモバイル通信キャリアが円滑にPre5Gを開始できるよう技術面から貢献してまいります。なお、今回、開発を本格化する機能の一部は、6月8日(水)から6月10日(金)まで千葉県、幕張メッセで開催されるInterop Tokyo 2016の日立金属ブース内(小間番号:4N16)で、展示する予定です。
・APRESIA紹介ページ http://www.apresia.jp/
(リンク先は本件掲載時点の情報であり、予告なく変更になる場合があります。)
*1 MECはMobile Edge Computingの略です。
*2 vEPCはVirtual Evolved Packet Coreの略です。
*3 MBHは Mobile Backhaulの略です。
* APRESIAは、日立金属株式会社の登録商標です。
* イーサネットは、富士ゼロックス株式会社の登録商標です。
* LTEは欧州電気通信標準協会(ETSI)の登録商標で、携帯電話のデータ通信を高速化した規格です。
日立金属株式会社(以下:日立金属)は、今後のさらなるモバイル通信サービスの進展を見据え、既存のネットワークを拡張することで次世代モバイル通信サービスの提供を可能にするネットワーク製品や機能の開発を本格化します。
APRESIAシリーズは通信キャリア網において数多くの運用実績を有しております。日立金属は通信キャリア網で培った知見や経験を生かし、モバイル通信キャリアが円滑に次世代モバイル通信サービスを提供開始できるように技術面から貢献するとともに、これからもお客さまのニーズにお応えする製品やソリューションを提供してまいります。
現在、モバイル通信キャリア各社は、モバイルブロードバンド通信規格である「LTE」を中心にサービスを提供しています。今後、さらに高度化、多様化するモバイルアプリケーションを効率的にサポートするため、第5世代移動通信システムの導入を目指した研究開発を進めています。国内における次世代モバイル通信サービスは、2020年に先行的に開始されるサービス (以下:Pre5G)と、2020年以降に開始されるサービス(以下:5G)といった段階的な導入が検討されています。Pre5Gは、導入までの期間が短いことから、既存のサービスであるLTEとの互換性を保持し、LTEの技術を継続的に進化させる方式をとることが検討されています。この場合、日立金属ではPre5Gは既存のLTEネットワークとの親和性が重要になると考え、今回、既存のLTEネットワークを拡張することでPre5Gの提供を可能にするネットワーク製品や機能の開発を本格化しました。
Pre5Gにおけるネットワークの要求条件
Pre5Gのネットワークでは、将来、提供が期待されるさまざまなサービスに対応するため、ネットワークにおいても以下のような複数の要求条件を考慮する必要があると考えられています。
- 大容量化、低遅延化、サービスの多様化など
日立金属では「APRESIA」シリーズの機能を活用し、これら要求条件を既存のモバイルネットワークで実現するための製品や機能を開発します。
開発を予定している製品、機能の特長
(1)「大容量化」を実現する製品
- 100G/10Gイーサネットに対応し、100Gが最大40ポート、10Gが最大480ポートを具備可能なシャーシ型イーサネットスイッチ「Apresia26010-QC」を開発します。2017年1月末に販売を開始する予定です。
(2)「低遅延化」および「サービスの多様化」を実現する機能
- 通信キャリアのアクセスネットワークにコンピューティングリソースを配備することで低遅延サービスを提供するしくみである「MEC※1」や、要求条件の異なる複数のサービスを同一のネットワークに収容して多様化したサービスを効率的に収容するしくみである「ネットワークスライス」を実現するために、「高度パケット監視・制御機能」を考案しました。「高度パケット監視・制御機能」は一般的なイーサネットスイッチでは参照しないパケット内の情報を利用してパケットの制御を行う機能です。本機能を利用することで、受信したパケット内の情報からサービスを判別し、該当パケットをMECサーバーへオフロードすることや、適切なネットワークスライスに割り当てることが可能となります。
- 多様化するサービスの収容や耐障害性の強化などを目的として、モバイルコアのネットワーク機能を仮想基盤上に実装するしくみである「vEPC※2」と、モバイルのアクセスネットワークであるMBH※3をシームレスに接続するネットワークシステムを開発します。
日立金属は、これら製品や機能の開発を進め、既存のモバイルネットワークへの適用を通してモバイル通信キャリアが円滑にPre5Gを開始できるよう技術面から貢献してまいります。なお、今回、開発を本格化する機能の一部は、6月8日(水)から6月10日(金)まで千葉県、幕張メッセで開催されるInterop Tokyo 2016の日立金属ブース内(小間番号:4N16)で、展示する予定です。
・APRESIA紹介ページ http://www.apresia.jp/
(リンク先は本件掲載時点の情報であり、予告なく変更になる場合があります。)
*1 MECはMobile Edge Computingの略です。
*2 vEPCはVirtual Evolved Packet Coreの略です。
*3 MBHは Mobile Backhaulの略です。
* APRESIAは、日立金属株式会社の登録商標です。
* イーサネットは、富士ゼロックス株式会社の登録商標です。
* LTEは欧州電気通信標準協会(ETSI)の登録商標で、携帯電話のデータ通信を高速化した規格です。