男女の「不公平感」に関する実態調査
[15/07/29]
提供元:PRTIMES
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男性/女性ともに半数以上が、「世の中、男性/女性に対して不公平!」と回答。
社会においても、家庭においても、昔と比べて男女の垣根が低くなった昨今。しかし当然ながら、身体面や精神面、そして社会的役割などにおいて、根本的な男女差がなくなるわけではない。そんななか、男性は男性であることの、女性は女性であることの「生きやすさ」や「生きにくさ」を感じることは、あるのだろうか。
今回、オウチーノ総研(株式会社オウチーノ/本社:東京都港区/代表:井端純一)は、20〜69歳の男女864名を対象に、「『男女』に関するアンケート調査」を行った。はじめに、男性、女性それぞれに「『世の中、男性に対して不公平』と思うことはありますか?」、「『世の中、女性に対して不公平』と思うことはありますか?」という質問をした。結果、男性は53.1%が「世の中、男性に対して不公平」と思っており、女性は56.1%が「世の中、女性に対して不公平」と思っていることが分かった。一方、男性、女性それぞれに「『男性で得をした』と思うことはありますか?」、「『女性で得をした』と思うことはありますか?」という質問もした。すると、女性は64.3%が「女性で得をした」と思ったことがあると回答したのに対し、男性は「男性で得をした」と思ったことがあると回答したのは、わずか33.4%だった。
男性/女性ともに半数以上が、「世の中、男性/女性に対して不公平!」と回答。
[画像1: http://prtimes.jp/i/14097/23/resize/d14097-23-197291-3.jpg ]
はじめに、男性、女性それぞれに「『世の中、男性に対して不公平』と思うことはありますか?」、「『世の中、女性に対して不公平』と思うことはありますか?」という質問をした。結果男性は、「世の中、男性に対して不公平」と思うことが「多々ある」と回答した人が22.5%、「たまにある」が30.6%、「あまりない」が25.3%、「全くない」が21.6%だった。一方女性は、「世の中、女性に対して不公平」と思うことが「多々ある」と回答した人が24.9%、「たまにある」が31.2%、「あまりない」が31.9%、「全くない」が12.0%だった。男女ともに半数以上が、異性と比べて「不公平」と感じていることが分かった。
男性が「世の中、男性に対して不公平」と感じている理由として最も多かったのは、「女性の方がサービス面で優遇されているから」だった。次に多かったのは「女性は女性専用車両があるから」、そして「男だからと言って求められるものが大きいから」が続いた。
一方、女性が「世の中、女性に対して不公平」と感じている理由として最も多かったのは、「家事・子育ての負担が大きいから」だった。次いで「男性との給与格差があるから」、そして「男性と比べて昇進しづらいから」が続いた。他には「結婚・出産・子育てと仕事の両立が難しいから」なども挙がった。
最も「不公平」と感じる点、男性は「仕事」、女性は「家事」!
[画像2: http://prtimes.jp/i/14097/23/resize/d14097-23-674764-0.jpg ]
さらに、「特にどういった面で『不公平』と感じますか?」という質問をした。結果、男性で最も多かったのが「仕事」で28.4%、次に「サービス面」が27.5%、そして「社会的役割」が16.2%だった。
「仕事」を選んだ理由としては、「きつい仕事を任されるから」(40歳/男性)や、「要求される責任が重いから」(60歳/男性)、「女性管理職の登用など、数値目標ありきになっているから」(40歳/男性)などが挙がった。「サービス面」を選んだ理由としては、「女性のみを優遇するサービスが多いから」(28歳/男性)、「男性専用車両もあるべきだと思うから」(50歳/男性)などが、「社会的役割」を選んだ理由としては、「一般的に女性以上に責任を問われるから」(53歳/男性)、「男性が外で働いて、家族を養うことが当然と思われているから」(60歳/男性)などが挙がった。
一方女性は、最も多かったのが「家事」で43.2%、次に「仕事」が36.6%、そして「育児」と「収入面」が同率で30.0%だった。
「家事」を選んだ理由としては、「女性がやって当然と考えられているから」(40歳/女性)、「男性よりも女性の方が負担が大きいから」(50歳/女性)、「共働きが当たり前になったにもかかわらず、家事は妻がやるものという考えは変わらないから」(45歳/女性)などが挙がった。「仕事」に関しては、「能力ややる気があっても認めてもらえず、昇進の機会が少ないから」(67歳/女性)、「同じ仕事をしていても、男性の方が給料がいいから」(38歳/女性)、「女性だとなめられるから」(46歳/女性)、「女性というだけで仕事の求人が少ないから」(31歳/女性)などが挙がった。「育児」については、「女性がするのが当たり前とされ、男性はほとんど協力しないケースが多いから」(43歳/女性)、「共働きにもかかわらず、育児はほぼ妻が担っている。夫はいいとこどり育児しかやらないから」(45歳/女性)などが、「収入面」については、「女性の方が収入が少ないと思うから」(31歳/女性)、「同じ内容の仕事でも、男性より給料が安いから」(48歳/女性)などが挙がった。
女性は64.3%が「女性は得!」と回答!一方男性で、「男性は得!」と回答したのはわずか33.4%。
[画像3: http://prtimes.jp/i/14097/23/resize/d14097-23-538967-1.jpg ]
次に、男性には「『男性で得をした』と思うことはありますか?」、女性には「『女性で得をした』と思うことはありますか?」という質問をした。結果、男性は「男性で得をした」と思うことが「多々ある」と回答した人は8.3%、「たまにある」が25.1%、「あまりない」が35.0%、「全くない」が31.6%だった。一方女性は、「女性で得をした」と思うことが「多々ある」が17.6%、「たまにある」が46.7%、「あまりない」が24.9%、「全くない」が10.8%だった。女性は64.3%が「女性で得をした」と思っているのに対し、男性は「男性で得をした」と思っている人がわずか33.4%にとどまった。
男性が「男性で得をした」と思う理由として多く挙がったのは、「トイレが楽だから」、「体力・筋力があるから」、「仕事の面で優位だから」だった。
一方女性が「女性で得をした」と思う理由としては、「女性限定のサービスや割引があるから」が突出して多く、次に「力仕事をしないですむから」、「奢ってもらえるから・多めに払ってもらえるから」、「優しくしてもらえるから」が続いた。
最も「得」だと感じる点、男性は「仕事」、女性は「サービス面」。
[画像4: http://prtimes.jp/i/14097/23/resize/d14097-23-299273-2.jpg ]
最後に、「特にどういった面で『得をした』と感じますか?」という質問をした。男性が最も多く選択したのは「仕事」で31.9%、次に「身体面」が22.9%、そして「収入面」が21.5%だった。
「仕事」を選んだ理由としては、「会社勤めでは、昇進、給与すべてで女性より有利だから」(46歳/男性)、「選べる職業が多いから」(65歳/男性)、「重要な案件を任されるから」(58歳/男性)、「仕事に集中できるから」(32歳/男性)などが挙がった。「身体面」に関しては、「生理がなく、更年期障害が起こりにくいから」(65歳/女性)、「力が強いから」(35歳/男性)などが、「収入面」に関しては、「男性の方が、収入が高い傾向があるから」(57歳/男性)、「昇進、昇給の機会を、同期の女性より多くもらえたから」(58歳/男性)などが挙がった。
一方女性は「サービス面」が最も多く32.4%、次に「服装・髪型・ケア・メイク」が22.7%、そして「支出面」が12.2%だった。
「サービス面」を選んだ理由としては、「レディースデーなどの割引があるから」(28歳/女性)、「スイーツが無料だったりするから」(32歳/女性)などが挙がった。「服装・髪型・ケア・メイク」に関しては、「髪型や服装で様々なおしゃれが楽しめるから」(42歳/女性)、「化けることができるから」(29歳/女性)などが、「支出面」では「奢ってもらえるから」(27歳/女性)、「レディースデーや女子会プランなどで、割引されたりするから」(22歳/女性)などが挙がった。
今回の調査から、異性と比べて不公平だと感じている人の割合は、男女で大差がないことが分かった。
また、「仕事」に関しては、観点は異なるが、男女ともに異性と比べて不公平だと感じている人が多かった。働く女性が増えたとは言え、すべての男女が全く同じ働き方をすることは難しい。例えば女性は出産・子育てによって、大半の場合、仕事のブランクが発生する。よって管理職の男女比率はまだまだ乖離がある。それは女性から見れば昇進の機会が少ないと映り、男性から見れば重労働と映ることもある。そのなかで、両者にとって働きやすい環境をどう整えていくか、は今の日本企業・組織の課題だろう。
もう1つ特筆すべきは、「家事」や「育児」は、女性は不公平だと感じている人が多い一方で、男性は得をしていると自覚している人が少ないことだ。例えば「サービス面」は、男性が不公平だと感じている一方で、女性は得をしていると自覚している人が多い。また「収入面」も、女性が不公平だと感じている一方で、男性は得をしていると自覚している人が多い。家事・育児に関しては、まだまだ「女性がやって当然」と考えている男性が多いのだろうか。それとも、男性はやっているつもりでも、女性からはやっていないと判断されてしまっているのだろうか。男女の異なる視点が反映された、興味深い結果となった。
■調査概要
有効回答 20〜69歳の男女864名
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2015年7月17日(金)〜7月22日(水)
オウチーノdeヨムーノ:http://www.o-uccino.jp/article/tag/soukenn/
社会においても、家庭においても、昔と比べて男女の垣根が低くなった昨今。しかし当然ながら、身体面や精神面、そして社会的役割などにおいて、根本的な男女差がなくなるわけではない。そんななか、男性は男性であることの、女性は女性であることの「生きやすさ」や「生きにくさ」を感じることは、あるのだろうか。
今回、オウチーノ総研(株式会社オウチーノ/本社:東京都港区/代表:井端純一)は、20〜69歳の男女864名を対象に、「『男女』に関するアンケート調査」を行った。はじめに、男性、女性それぞれに「『世の中、男性に対して不公平』と思うことはありますか?」、「『世の中、女性に対して不公平』と思うことはありますか?」という質問をした。結果、男性は53.1%が「世の中、男性に対して不公平」と思っており、女性は56.1%が「世の中、女性に対して不公平」と思っていることが分かった。一方、男性、女性それぞれに「『男性で得をした』と思うことはありますか?」、「『女性で得をした』と思うことはありますか?」という質問もした。すると、女性は64.3%が「女性で得をした」と思ったことがあると回答したのに対し、男性は「男性で得をした」と思ったことがあると回答したのは、わずか33.4%だった。
男性/女性ともに半数以上が、「世の中、男性/女性に対して不公平!」と回答。
[画像1: http://prtimes.jp/i/14097/23/resize/d14097-23-197291-3.jpg ]
はじめに、男性、女性それぞれに「『世の中、男性に対して不公平』と思うことはありますか?」、「『世の中、女性に対して不公平』と思うことはありますか?」という質問をした。結果男性は、「世の中、男性に対して不公平」と思うことが「多々ある」と回答した人が22.5%、「たまにある」が30.6%、「あまりない」が25.3%、「全くない」が21.6%だった。一方女性は、「世の中、女性に対して不公平」と思うことが「多々ある」と回答した人が24.9%、「たまにある」が31.2%、「あまりない」が31.9%、「全くない」が12.0%だった。男女ともに半数以上が、異性と比べて「不公平」と感じていることが分かった。
男性が「世の中、男性に対して不公平」と感じている理由として最も多かったのは、「女性の方がサービス面で優遇されているから」だった。次に多かったのは「女性は女性専用車両があるから」、そして「男だからと言って求められるものが大きいから」が続いた。
一方、女性が「世の中、女性に対して不公平」と感じている理由として最も多かったのは、「家事・子育ての負担が大きいから」だった。次いで「男性との給与格差があるから」、そして「男性と比べて昇進しづらいから」が続いた。他には「結婚・出産・子育てと仕事の両立が難しいから」なども挙がった。
最も「不公平」と感じる点、男性は「仕事」、女性は「家事」!
[画像2: http://prtimes.jp/i/14097/23/resize/d14097-23-674764-0.jpg ]
さらに、「特にどういった面で『不公平』と感じますか?」という質問をした。結果、男性で最も多かったのが「仕事」で28.4%、次に「サービス面」が27.5%、そして「社会的役割」が16.2%だった。
「仕事」を選んだ理由としては、「きつい仕事を任されるから」(40歳/男性)や、「要求される責任が重いから」(60歳/男性)、「女性管理職の登用など、数値目標ありきになっているから」(40歳/男性)などが挙がった。「サービス面」を選んだ理由としては、「女性のみを優遇するサービスが多いから」(28歳/男性)、「男性専用車両もあるべきだと思うから」(50歳/男性)などが、「社会的役割」を選んだ理由としては、「一般的に女性以上に責任を問われるから」(53歳/男性)、「男性が外で働いて、家族を養うことが当然と思われているから」(60歳/男性)などが挙がった。
一方女性は、最も多かったのが「家事」で43.2%、次に「仕事」が36.6%、そして「育児」と「収入面」が同率で30.0%だった。
「家事」を選んだ理由としては、「女性がやって当然と考えられているから」(40歳/女性)、「男性よりも女性の方が負担が大きいから」(50歳/女性)、「共働きが当たり前になったにもかかわらず、家事は妻がやるものという考えは変わらないから」(45歳/女性)などが挙がった。「仕事」に関しては、「能力ややる気があっても認めてもらえず、昇進の機会が少ないから」(67歳/女性)、「同じ仕事をしていても、男性の方が給料がいいから」(38歳/女性)、「女性だとなめられるから」(46歳/女性)、「女性というだけで仕事の求人が少ないから」(31歳/女性)などが挙がった。「育児」については、「女性がするのが当たり前とされ、男性はほとんど協力しないケースが多いから」(43歳/女性)、「共働きにもかかわらず、育児はほぼ妻が担っている。夫はいいとこどり育児しかやらないから」(45歳/女性)などが、「収入面」については、「女性の方が収入が少ないと思うから」(31歳/女性)、「同じ内容の仕事でも、男性より給料が安いから」(48歳/女性)などが挙がった。
女性は64.3%が「女性は得!」と回答!一方男性で、「男性は得!」と回答したのはわずか33.4%。
[画像3: http://prtimes.jp/i/14097/23/resize/d14097-23-538967-1.jpg ]
次に、男性には「『男性で得をした』と思うことはありますか?」、女性には「『女性で得をした』と思うことはありますか?」という質問をした。結果、男性は「男性で得をした」と思うことが「多々ある」と回答した人は8.3%、「たまにある」が25.1%、「あまりない」が35.0%、「全くない」が31.6%だった。一方女性は、「女性で得をした」と思うことが「多々ある」が17.6%、「たまにある」が46.7%、「あまりない」が24.9%、「全くない」が10.8%だった。女性は64.3%が「女性で得をした」と思っているのに対し、男性は「男性で得をした」と思っている人がわずか33.4%にとどまった。
男性が「男性で得をした」と思う理由として多く挙がったのは、「トイレが楽だから」、「体力・筋力があるから」、「仕事の面で優位だから」だった。
一方女性が「女性で得をした」と思う理由としては、「女性限定のサービスや割引があるから」が突出して多く、次に「力仕事をしないですむから」、「奢ってもらえるから・多めに払ってもらえるから」、「優しくしてもらえるから」が続いた。
最も「得」だと感じる点、男性は「仕事」、女性は「サービス面」。
[画像4: http://prtimes.jp/i/14097/23/resize/d14097-23-299273-2.jpg ]
最後に、「特にどういった面で『得をした』と感じますか?」という質問をした。男性が最も多く選択したのは「仕事」で31.9%、次に「身体面」が22.9%、そして「収入面」が21.5%だった。
「仕事」を選んだ理由としては、「会社勤めでは、昇進、給与すべてで女性より有利だから」(46歳/男性)、「選べる職業が多いから」(65歳/男性)、「重要な案件を任されるから」(58歳/男性)、「仕事に集中できるから」(32歳/男性)などが挙がった。「身体面」に関しては、「生理がなく、更年期障害が起こりにくいから」(65歳/女性)、「力が強いから」(35歳/男性)などが、「収入面」に関しては、「男性の方が、収入が高い傾向があるから」(57歳/男性)、「昇進、昇給の機会を、同期の女性より多くもらえたから」(58歳/男性)などが挙がった。
一方女性は「サービス面」が最も多く32.4%、次に「服装・髪型・ケア・メイク」が22.7%、そして「支出面」が12.2%だった。
「サービス面」を選んだ理由としては、「レディースデーなどの割引があるから」(28歳/女性)、「スイーツが無料だったりするから」(32歳/女性)などが挙がった。「服装・髪型・ケア・メイク」に関しては、「髪型や服装で様々なおしゃれが楽しめるから」(42歳/女性)、「化けることができるから」(29歳/女性)などが、「支出面」では「奢ってもらえるから」(27歳/女性)、「レディースデーや女子会プランなどで、割引されたりするから」(22歳/女性)などが挙がった。
今回の調査から、異性と比べて不公平だと感じている人の割合は、男女で大差がないことが分かった。
また、「仕事」に関しては、観点は異なるが、男女ともに異性と比べて不公平だと感じている人が多かった。働く女性が増えたとは言え、すべての男女が全く同じ働き方をすることは難しい。例えば女性は出産・子育てによって、大半の場合、仕事のブランクが発生する。よって管理職の男女比率はまだまだ乖離がある。それは女性から見れば昇進の機会が少ないと映り、男性から見れば重労働と映ることもある。そのなかで、両者にとって働きやすい環境をどう整えていくか、は今の日本企業・組織の課題だろう。
もう1つ特筆すべきは、「家事」や「育児」は、女性は不公平だと感じている人が多い一方で、男性は得をしていると自覚している人が少ないことだ。例えば「サービス面」は、男性が不公平だと感じている一方で、女性は得をしていると自覚している人が多い。また「収入面」も、女性が不公平だと感じている一方で、男性は得をしていると自覚している人が多い。家事・育児に関しては、まだまだ「女性がやって当然」と考えている男性が多いのだろうか。それとも、男性はやっているつもりでも、女性からはやっていないと判断されてしまっているのだろうか。男女の異なる視点が反映された、興味深い結果となった。
■調査概要
有効回答 20〜69歳の男女864名
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2015年7月17日(金)〜7月22日(水)
オウチーノdeヨムーノ:http://www.o-uccino.jp/article/tag/soukenn/