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Bosch Engineering GmbH モーターサイクル用の新しいSU-MM5.10傾斜角センサー




・KTM 1190 AdventurとKTM 1190 Adventure Rに初の量産アプリケーションを搭載
・モーターサイクルの安全・快適機能の前提条件
・従来モデルのSU-MM3.10に代わるSU-MM5.10傾斜角センサー

新型KTM 1190 AdventureとKTM 1190 Adventure Rは、Bosch Engineeringの新しいSU-MM5.10傾斜角センサーを標準装備した世界初のモーターサイクルです。このセンサーは従来のSU-MM3.10の後継モデルとなるもので、モーターサイクルのドライビングダイナミクスに関するデータを継続的に供給し、数々の安全・快適機能を実現するための基盤を提供します。それにより、より安全・快適、よりダイナミックなモーターサイクルの走行が可能になります。

アプシュタットに拠点を構えるBosch Engineering GmbHでセンサーおよびセンサーシステム部門担当副社長を務めるマティアス・メルべ(Matthias Morbe)はこう述べます。「このセンサーは、物理的な数多くの値を毎秒100回以上の速さで測定します」。その値には、縦方向加速度、横方向加速度、垂直加速度、さらにモーターサイクルのヨーレートとロールレートが含まれます。「ボッシュが開発したアルゴリズムは、この『5D』慣性センサー値を使用して傾斜角とピッチ角を測定し、それをCANバスに伝達します」(Morbe)。このデータは、トラクションコントロール、コーナリングライト機能、ローンチコントロール、後輪走行制限機能など、モーターサイクルのさまざまな安全・快適機能に必要となります。なお、このセンサー値は将来的に、コーナリングABS、転倒検知、後輪走行コントロール、セミアクティブサスペンションなどの機能のベースとしても使用されるようになります。

■小型化し、パワーも向上した新しい傾斜角センサー

従来モデルと比べると、SU-MM5.10センサーのサイズ、重量と消費電力はさらに削減しています。センサー重量はSU-MM3.10より約60%少ない40gとなっており、モーターサイクルメーカーはより柔軟に設計できるようになりました。また、MEMS(マイクロマシン)技術が用いられた微小コンポーネントのおかげで、センサーの電力消費はわずか65ミリアンペアと、従来モデルより50%以上減少しています。SU-MM5.10傾斜角センサーは、ボッシュ製モーターサイクル用ABSだけでなく他社製システムと組み合わせることができます。さらに、顧客の仕様に応じて、傾斜角とピッチ角を外部コントロールユニットを使用して算出することもできます。Bosch Engineeringの傾斜角センサーは、モデル固有の安全・快適機能のために必要な5D慣性センサー値を提供します。

KTM 1190 AdventureとKTM 1190 Adventure Rは、Bosch EngineeringのSU-MM5.10リーンアングルセンサーを装備した世界初のモーターサイクルです。ボッシュはKTMのニューモデルに、オフロードコントロールと新しいトラクションコントロールを装備したモーターサイクル用ABSも提供しています。

Bosch Engineering GmbHはシステム開発パートナーとして、量産に関して実績のあるボッシュテクノロジーを活かし、これをモーターサイクルに合わせて調整することもできます。これには、モーターサイクル特有のエンジン管理システムのソフトウェア開発、エンジンおよびドライビングダイナミクス用の燃料噴射技術とセンサーの適応がサービスに含まれます。また、ドライビングダイナミクスに関する開発とキャリブレーションも開発サービスのポートフォリオに盛り込まれています。
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