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Intel Innovation 開発者向けに新しい製品、テクノロジー、ツールを披露

アリババ、アルゴンヌ研究所、AT&T、Google Cloud、マイクロソフト、SiPearlほかが、世界を変えるテクノロジーを創出するオープン・エコシステムのもつ力を強調

・AI、クライアント、クラウド、5G/エッジ、ゲームなど幅広い領域に適用できるオープン、かつ標準ベースの統一されたプログラミング環境のもと、開発者がリファレンス・デザインやツールキットなどの開発アセットを利用できる統合化されたデベロッパー・ゾーンや、新しいoneAPI 2022 ツールキット、新しいoneAPI CoE(Centers of Excellence)を発表
・第12世代 インテル(R) Core(TM) プロセッサーを発表。Intel 7プロセス技術を基盤に、あらゆるPCセグメントからエッジまで、卓越したコンピューティング性能を提供
・アルゴンヌ国立研究所のスーパーコンピューター Auroraが、ピーク時の倍精度性能で2ExaFLOPSを超える見込み
・Google Cloudとインテルが、インテル初となる ASIC ベースのIPUであるMount Evansでの緊密なパートナーシップと共同開発を発表




[画像: https://prtimes.jp/i/9705/24/resize/d9705-24-862c7be2b3d4c1c9d899-0.jpg ]


*2021年10月27日に米国で発表された資料の抄訳です。

インテル コーポレーションは、本日開幕した Intel Innovationの基調講演で、開発者としての原点に立ち戻り、開発コミュニティーへの新たなコミットメントと、ソフトウェアとハードウェアにわたる開発者ファーストのアプローチを強調しました。今回の発表では、新製品に加え、開発者向けツール、テクノロジーに及び、インテルが重視する取り組みとして、オープン・エコシステムの支援、開発者に対する使い慣れたツールや環境の選択肢の提供、そして、クラウド・サービス・プロバイダー(CSP)、オープンソースのコミュニティー、スタートアップ企業との信頼関係やパートナーシップの強化といった方針が打ち出されています。

インテル コーポレーション CEO(最高経営責任者)のパット・ゲルシンガー(Pat Gelsinger)は「元々のインテル・デベロッパー・フォーラム(IDF)の創設者として、エコシステム全域からお集まりいただいた皆さんと再会し、テクノロジーの未来を探求できることを大変嬉しく思います。開発者こそ、半導体が要となるデジタル化された世界の真のスーパーヒーローです。インテルは周期表が尽きるまで、前進をやめることなくシリコンの魔法を最大限に引き出し、開発者とともにイノベーションの新時代を切り拓いていきます」 と述べました。

インテルは、開発者向けの主な投資について詳細を説明しました。これには、統一化と拡張が図られた最新のデベロッパー・ゾーンや、oneAPI 2022 ツールキット、新しいoneAPI CoEが含まれています。いずれもリソースの利用のしやすさと、CPUやアクセラレーターなどのアーキテクチャー全体にわたる開発の簡素化を目的としています。

デベロッパー・ゾーン:一新されたこの開発者のための環境は、開発者がAI、クライアント、クラウド、5G/ エッジ、ゲームなど幅広い領域を網羅したリファレンス・デザインやツールキットなどの開発アセットを一層、利用しやすくします。デベロッパー・ゾーンを通じて、インテルの主要ソフトウェア製品に関する開発リソースを集約したインテル(R) デベロッパー・カタログや、インテルのさまざまな最新ハードウェア(CPU、GPU、FPGA、アクセラレーター)とソフトウェア・ツールを使用してワークロードをテスト/実行できるインテル(R) DevCloud 開発環境を開発者に提供します。
oneAPI 2022:インテルは昨年出荷開始したoneAPI について、900の新機能を追加し、oneAPI 2022ツールキットとして出荷準備を進めています。この最新版リリースでは、初の統合型 C++/SYCL/Fortran コンパイラーと Data Parallel PythonによりCPUとGPUのクロス・アーキテクチャー・ソフトウェア開発機能が追加されるとともに、Advisor アクセラレーターのパフォーマンス・モデリングを拡張しています。例えば、VTune Flame Graphはパフォーマンスのホットスポットを視覚化し、マイクロソフトのVisual Studio Code拡張機能の統合とWSL 2 のサポートにより生産性を向上します。
oneAPI CoE:新たに11の大学とパートナーシップを提携し、戦略的なコード移植や追加のハードウェア・サポート、新しいテクノロジーとサービスの提供、カリキュラム開発の支援を通じて、エコシステムへのoneAPI 導入を推進していきます。新たなパートナーとしてオークリッジ国立研究所、カリフォルニア大学バークレー校、ダラム大学、テネシー大学を加え、同時にIntel Graphics Visualization Institutes of Xellence を発展させ、oneAPI CoEとしました。


インテルは、製品とプロセス技術のロードマップを実行し、ユビキタス・コンピューティング、クラウドからエッジまでのインフラストラクチャー、常時接続が可能なコネクティビティー、AIという4つのSuperpowers全体でのイノベーションのサイクルを加速させ、開発者による破壊的変革、発見、影響力を推進できるよう支援しています。

ユビキタス・コンピューティング:人間とテクノロジーの交点

コンピューティング機能は私たちの生活のあらゆる側面に浸透し、あらゆる既存のデバイスや新たなフォームファクターを介して人間とテクノロジーの相互作用点として機能しています。近いうちに誰もが数千ものデバイスをいつでも意のままに利用できるようになるでしょう。この10年が終わる頃には、1ミリ秒にも満たない間隔で、1人当たり1PFLOPSの演算処理が行われ、1ペタバイトのデータが生成されるようになるとも言われています。

インテルは、ウォールド・ガーデンと呼ばれるクローズド・プラットフォームの撤廃と、オープンな環境の構築により、PCの未来、つまり CPU、GPU、プラットフォームの新たな発展を推進し、開発者に大きなチャンスを創出し、驚くほど素晴らしい体験の創出を支援しています。

第12世代 インテル(R) Core™ プロセッサー・ファミリー:この新しいプロセッサー・ファミリー[i]の高性能ハイブリッド・アーキテクチャーは、ソフトウェアとハードウェアの緊密な共同エンジニアリングにより、今後数世代にわたり最先端のパフォーマンスを新たなレベルへと引き上げることが可能な、アーキテクチャーについての大転換が図られています。第12世代 インテル(R) Core™ プロセッサー・ファミリーとして60種類のプロセッサーが提供される予定で、これらのプロセッサーを搭載した機種は高性能なデスクトップ PCから超薄型軽量ノートブック PCまで、計500機種以上に上る見込みです。現在、これらのプロセッサーの内、28種類の製品がパートナー向けに出荷されており、世界最高レベルのゲーミング・プロセッサー[ii]であるアンロック対応 インテル(R) Core™ i9-12900Kを筆頭に最初のデスクトップ・プロセッサー群として6製品を発表しました。
データ・サイエンス・ソリューション:データ・サイエンティストは、インテル(R) Core™ プロセッサー・ファミリーやインテル(R) Xeon(R) プロセッサーのアーキテクチャーで構築されたこの新しいソリューションにより、同等の製品で最高レベルのメモリーを構成し、複雑なデータの反復、可視化、解析を大規模に実行することが可能です。このソリューションは、ワークステーション・ハードウェアとインテル(R) oneAPI AI アナリティクス・ツールキットを組み合わせて「すぐに使える」AI 開発を実現しており、現在はデル、HP、レノボの各社が提供するLinux ベースのワークステーションPCで利用できます。さらに、マイクロソフトとインテルの協働により、Windowsで動作するデータサイエンスの包括的なツールチェーンを開発し、まずは新しいSurface Laptop Studioで利用できるようになります。
インテル(R) Arc™ Alchemist・グラフィック・SoC・ファミリー:ゲームを第一の用途として念頭に置き、設計された第1世代のインテル(R) Arc™ 高性能ディスクリート GPU(開発コード名:Alchemist)は、ゲーム開発者がゲームに組み込むようになった斬新なアップスケーリング技術であるXe Super Sampling(XeSS)を提供します。XeSSは、機械学習とAlchemistに内蔵されたXMX AIアクセラレーター活用して、高性能かつ忠実なビジュアルを実現します。XeSSは、オープン・スタンダードで実装されているため、多くのゲームや幅広いハードウェアで利用することができます。さらにAlchemistはインテル(R) ディープ・リンク・テクノロジーを搭載しており、開発者に新たなコンピューティング機能を提供します。例えば、Hyper Encode は、1つのビデオファイルのトランスコードを統合グラフィックスとディスクリート・グラフィックスで同時に高速処理できます。


クラウドからエッジまでのインフラストラクチャー:クラウドの規模と容量を無制限に拡大し、インテリジェント・エッジへのリーチを無制限に拡張

コンピューティングは、CPU、GPU、アプリケーション・アクセラレーター、インターコネクト・プロセッサー、エッジ・コンピューティング・デバイス、FPGAからなるヘテロジニアス(異種混在)のファブリック全体に広がっています。このそれぞれのすべての要素を結合させ、1つの完全なソリューションとして実現させるためにはパーシステント・メモリーとソフトウェアが必要です。データの生成、保存、分析を大規模に実行するゼタスケールへの競争は続いています。コンピューティングがペタスケールからエクサスケールへと進むまでに12年かかりましたが、インテルは5年以内にゼタスケールに到達するという「zetta 2027」の目標を設定しました。この目標の中核には、インテルとオープン・エコシステムのこれまでの連携と、開発者がツールとソフトウェア環境を確実に最適化し、導入を加速させてきた実績という事実が存在しています。

Ponte VecchioとoneAPIによるSiPearl CPU:SiPearlは現在、欧州のエクサスケール・スーパーコンピューターに搭載予定のマイクロプロセッサーの設計を進めており、システムの高性能コンピューティング・ノードに実装するハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)アクセラレーターとしてインテルのPonte Vecchio(開発コード名)GPUを選択しました。複数のコンピューティング環境間を結合するために、オープンなソフトウェア仕様としてoneAPIを採用し、開発者の生産性とワークロードのパフォーマンスを向上させています。
次世代インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサー(開発コード名: Sapphire Rapids)での最適化:インテルは、開発者による次世代プロセッサー上でのソリューション構築を支援するため、オープンソース・コミュニティーや大規模なエコシステム・パートナーとの連携を進めています。また、データセンター規模の導入モデルでのオーバーヘッドを軽減するために設計された複数の新しいアクセラレーション・エンジンを組み込み、プロセッサー・コアの使用率を向上と、消費電力と省スペース化によるエリア・コストの削減の取り組みも展開しています。

またインテルは、アリババ、AWS、百度、グーグル、マイクロソフト、オラクル、テンセントをはじめとする大手CSPのクラウド開発者が、最新の第3世代 インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーを容易に利用できる点も強調しました。

常時接続できるコネクティビティー:あらゆる人とあらゆるモノを接続
上位層から下位層までエンド・ツー・エンドでプログラマブル可能なネットワークは、真にオープンな完全プログラマブルなネットワークを意味し、開発者はソフトウェア開発のスピードで自由にデータを移動させことができることになります。インテルは、エンド・ツー・エンドのプログラマブル・ネットワークを実現する唯一の企業として、インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーから、次世代インテル(R) Xeon(R) Dプロセッサー、新しいP4プログラマブルIPUとスイッチまで、包括的なハードウェアとソフトウェアを提供できます。

インテル(R) インテリジェント・ファブリック:エンド・ツー・エンドのプログラマブル・プラットフォームで、インテル独自のハードウェア/ソフトウェア製品を活用してビジネスチャンスを拡大するとともに、開発者主導で管理を行えるようにします。


ASICベースのIPU(開発コード名:Mount Evans):インテルとGoogle Cloudの緊密な協働により、業界標準のプログラミング言語とオープンソースのインフラストラクチャー・プログラマー開発キットを採用したオープン・ソリューションとして設計、開発されます。同種のソリューションとしては業界初であり、Google Cloudデータセンターに携わる開発者はこのテクノロジーを容易に利用できるようになります。
インテル(R) Tofino™ 3 インテリジェント・ファブリック・プロセッサー(IFP):P4のプログラマビリティーとAIワークロードのアクセラレーションにより、スイッチ機能にインテリジェンスを追加します。さらに、IFPは完全P4プログラマブルのため、そのパワーをネットワーク・プログラマーの手で、よりセキュアで自己回復力の高いクラウド・ファブリックへと展開できます。


AT&T:ソリューション・プロバイダーのエコシステムのサポートを基に、仮想無線アクセス・ネットワーク(vRAN)の導入に向けて、インテルをシリコン・プロバイダーに選定しました。自動化とクラウドに匹敵する機能を自社ネットワークで実現する柔軟性を取得するとともに、パフォーマンス、コスト、運用効率の最適化を図ります。
DEKA Research & DevelopmentとFedEXの協業によりFedEx SameDay Bot(R)のRoxoを開発:Roxoは、顧客のラストワンマイルを高い信頼性で自動配達するFedExの自律配送車です。第11世代 インテル(R) Core™ i7プロセッサーとインテル(R) RealSense™の深度カメラの搭載に加え、AI推論エンジンとしてOpenVINO™ ツールキットも実装されています。インテルは第11世代 インテル(R) Core™ i7プロセッサーを通じて、DEKAによる電力効率に優れた高性能コンピューティング・プラットフォームの開発を支援しています。


人工知能(AI):開発者にとってより利用しやすく、拡張性の高いAIの実現

開発者向けのエコシステム、ツール、テクノロジー、そしてオープン・プラットフォームに対するインテルの積極的な投資により、AIをあらゆる用途へ拡大する道が切り開かれています。インテルの役割は、責任を持ってこのテクノロジーを浸透させることです。インテルは、多くの開発者が使用しているライブラリーやフレームワークの最適化をインテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサー上で広範な用途に広げることで、開発者がAIをより利用しやすく、かつ拡張性の高いものにしてきました。オープンな標準ベースのプログラミング・モデルの使用や複数のAIアーキテクチャーへの投資を通じて顧客のさまざまな要件に応え、開発者ができる限り多くのユースケースで、多彩なAIワークロードを容易に実行できるように支援しています。世界規模の大手企業の多くが、インテルのAIを活用して複雑なタスクを解決しており、本日はそれを象徴する事例の発表が行われました。

アルゴンヌ国立研究所のスーパーコンピューターAuroraがピーク性能で2Exaflopsを超える見込み:共同設計したスーパーコンピューターAuroraには、次世代 インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサー(開発コード名: Sapphire Rapids)とインテルの次世代のGPU(開発コード名: Ponte Vecchio)が搭載されています。Auroraは、AIや機械学習、ビックデータ分析などのワークロードに対するピーク時の倍精度性能で2Exaflopsを超える見込みです。米国エネルギー省の研究機関であるアルゴンヌ国立研究所は、未来のエクサスケール・コンピューティング性能を実現するという米国の取り組みの最先端にいます。
アリババのレコメンドエンジンを動かすインテルのAI:アリババとインテルは、すべてのデータセンターやクラウドでAIサイクルを占め、さまざまなコンピューティング、メモリー、帯域幅、ネットワークで負荷のかかるワークロードでの深層学習とレコメンデーション・システムの開発を支援するDeepRec エンド・ツー・エンド・ツールキットの構築で連携しました。開発者はDeepRecを使用することで、モデルの読み込みと更新、組込みレイヤーの処理、既存のModel Zooの活用、サンプル数が何兆にもなる極めて大規模なレコメンデーション・ベースのサービスのスムーズな導入が可能になります。
インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーに最適化されたAIツールキット: インテル(R) プロセッサーに最適化されたAIツールキットにより、データ・サイエンティストは使用直後から、パフォーマンスを引き上げ、生産性を高めることができます。インテルは、オープンソースのコミュニティーのほか、アマゾン、百度、フェイスブック、グーグル、マイクロソフトとパートナーシップを結び、最も利用されているデータ・サイエンス・ソフトウェア(Pandas、scikit-learn、MXNet、PaddlePaddle、PyTorch、TensorFlow、ONNX Runtimeなど)をインテルのハードウェア上で稼働できるよう最適化を図っています。
次世代インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーにおけるAIパフォーマンスの高速化:インテルは次世代 インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサー(開発コード名: Sapphire Rapids)で前世代製品に対して、総合的なAIパフォーマンスで最大30倍の向上を目標としています。このパフォーマンス向上は、幅広いソフトウェアの最適化と、今回発表となったプロセッサーに内蔵されるインテル(R) AMX エンジンの両方により達成され、ディスクリートGPUを必要とせず、さらに多くのAIユースケースへの対応が可能になります。


インテル コーポレーション 最高技術責任者(CTO)、上席副社長 兼 ソフトウェア&先端技術部門本部長のグレッグ・ラベンダー(Greg Lavender)は「イノベーションの成功には、開発者がつながりを持ち、コミュニケーションをとり合い、自由に協働できる、オープンな環境が必要です。テクノロジーは人間の創造物であり、実現可能なものだけが構築されます。テクノロジーは本来、中立です。テクノロジーをより一層の責任感、インクルーシブ(包摂性)、持続可能性、倫理感のもと利用できるかどうかは、すべて利用する側に委ねられています。インテルは、ソフトウェア・イノベーションを実現するためにオープン・プラットフォームにおける伝統と、基盤となるソフトウェア・テクノロジーの一層の強化に努めておきます」と述べています。
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