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テクノロジー企業成長率ランキング  第9回「デロイト 日本テクノロジー Fast50」発表

テクノロジー企業成長率ランキング 

第9回「デロイト 日本テクノロジー Fast50」発表

― 上位5社の平均成長率は1,907%、うち4社がFast50ランキング初登場の未上場企業
― 株式会社スリー・ディー・マトリックスが成長率3,583%を達成し、医療機器分野から初の1位

― 未上場企業のランクインが半数を占め、過去最多の25社

有限責任監査法人トーマツ[東京都港区 包括代表(CEO)天野太道]は、日本国内のTMT(Technology, Media & Telecommunications) 業界の過去3年間の収益(売上高)成長率からなる成長企業50社のランキング、第9回「デロイト 日本テクノロジー Fast50」を本日発表した。

1位は医療用バイオマテリアルをグローバルに展開する株式会社スリー・ディー・マトリックスで、過去3年間の売上高成長率3,583%を記録し、本ランキング史上初となる医療機器分野からの1位受賞となった。2位は3,027%を記録した株式会社ベストクリエイトで、インターネット広告やスマートフォンに関連したサービスを展開。3位には女性向けのオンラインメディア等のインターネットサービスを提供するミツバチワークス株式会社がランクインし、成長率1,164%を記録した。

また、未上場企業(2011年8月末現在)のランクイン数が全体の50%(25社)となり、過去最高を記録した昨年の20社を上回る結果となった。

なお、「デロイト 日本テクノロジー Fast50」の受賞企業50社、および応募企業は、アジア太平洋地域のランキング、第10回「デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」に自動的にノミネートされ、国を超えた地域レベルでの顕彰、ネットワーキングの構築へと進む。ランキングの発表は12月1日の予定。

【 2011年度のランキング傾向 】  
スマートフォンの普及やEC市場の発展等が、インターネット関連企業の成長を引き続き後押し
50社の事業内容、事業領域は多岐に亘っているが、最も多い事業領域は、昨年に引き続きインターネット及びソフトウェア/コンテンツ関連企業である(35社)。スマートフォンの普及がSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の利用をさらに増加させていることや、安定したEC(電子商取引)市場の拡大が、これらの企業の成長を加速させていると思われる。また未上場企業のランクインが過去最多、受賞企業の半数となる25社となった。これは、プラットフォーム上で展開するサービスやコンテンツの開発は、企業規模や資金力に左右されるものでなく、優れた技術とアイデアがあれば、市場に受け入れられる可能性が高いことを示している。
― 受賞企業の事業領域別の割合は以下の通り。

インターネット48%、ソフトウェア/コンテンツ22%、バイオテクノロジー/製薬/医療機器12%、グリーンテクノロジー6%、コンピュータ/周辺機器4%、メディア/エンターテインメント4%、通信/ネットワーキング2%、半導体/部品/電子機器2%

*ランキング対象企業については、下記【デロイト 日本テクノロジー Fast50とは】をご参照ください。

<デロイト 日本テクノロジー Fast50ランキング トップ10>

順位   会社名                         事業領域区分           成長率
1    株式会社スリー・ディー・マトリックス(未)         医療機器            3,583%
2    株式会社ベストクリエイト(未)               ネットワーキング        3,027%
3    ミツバチワークス株式会社(未)               メディア/エンターテインメント  1,164%
4    グリー株式会社                      インターネット         1,099%
5    株式会社Speee(未)                     インターネット          664%
6    株式会社スパイア                     インターネット          441%
7    株式会社エスキュービズム(未)               インターネット          367%
8    クックパッド株式会社                   インターネット          228%
9    株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング      バイオテクノロジー        206%

10    株式会社ディー・エヌ・エー                インターネット          199%

※(未)は未上場企業、それ以外は上場企業を示す。(2011年8月末時点)

【デロイト 日本テクノロジー Fast50とは】
2011年で9回目を迎えた「デロイト 日本テクノロジー Fast50」は、TMT(Technology, Media & Telecommunications)インダストリーの過去3年間の収益(売上高)成長率の上昇が著しい日本企業(上場・未上場問わず)の応募からなるランキングプログラムです。指標を収益成長率としていることにより、企業規模によらない成長性を表わすランキングとなります。
ソフトウェア、音楽・エンターテインメント、通信インフラなど、情報・メディア・通信が幅広い分野で融合する中、デロイト は、これらをTMTインダストリーと捉え、インダストリーの活性を目指し、全世界でテクノロジー Fast50/500プログラムを展開しています。Fast50は国レベルの、Fast500は地域レベルの収益成長率を基準としたランキングです。Fast500は、アジア太平洋地域、北米地域、EMEA地域で実施しています。

なお、Fast50およびFast500プログラムの詳細については、http://www.tohmatsu.com/fast50/ よりご覧頂けます。

ランキング対象となる事業領域は通信、ネットワーキング、コンピュータ/周辺機器、インターネット、半導体、電子部品、電子機器、ソフトウェア、コンテンツ、バイオテクノロジー、製薬、医療機器、グリーンテクノロジー、メディア/エンターテインメント (昨年より一部の対象事業領域を詳細に分けました。また、メディア/エンターテインメントを追加しました)。

【本プログラムで開示されている情報について】

この情報は、集計に当たり正確を期しておりますが、企業からの回答をそのまま集計し反映したものであり、有限責任監査法人トーマツやデロイト トウシュ トーマツ リミテッド は、明示または黙示を問わず、これらの情報の正確性などについて何らかの意見を表明したり、または内容を保証したりするものではありません。

<ご参考>
企業調査結果  受賞企業50社のビジネス上の重要成功要因・今後の課題

―さらなる成長には新規事業分野・地域への進出が課題

本プログラムの一環として、受賞企業に対してジネス上の諸問題に関する調査を実施した。「新規事業分野・地域への積極的な進出」について、33%の企業が重要成功要因にあげる一方、68%の企業が今後の課題とした。

*いずれの質問も3つまでの複数回答可。

*下記は調査結果の抜粋。

重要成功要因は「独自技術の開発」「顧客ニーズの把握」「特定既存事業分野・地域への集中・特化」

これまでの成功に最も寄与したと思われる要因を聞いたところ、「独自の技術開発」と「顧客ニーズの把握」が52%となり、次に「特定既存事業分野・地域への集中・特化」が48%、と続いた。このことから、受賞企業は「独自の技術」だけではなく「顧客ニーズ」に合致した「特定の既存事業分野・地域への集中・特化」による市場の深耕も重要ととらえていることがうかがえる。

今後の課題は「新規事業分野・地域への積極的な進出」と「優秀人材の確保」

今後の課題については「新規事業分野・地域への積極的な進出」が68%で、次に「優秀人材の確保」が55%と、他の回答に比べて突出する結果となった。このことから、受賞企業は「新規事業分野・地域への積極的な進出」を今後の目的にしており、そのリソース確保の手段として「優秀人材の確保」を重要視している事がうかがえる。優秀な人材確保に関しては、慢性的に不足している技術者市場を反映する結果となった。


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第9回「デロイト 日本テクノロジーFast50」の12位アブラハム・グループ・ホールディングス株式会社は、第10回にもランクインしましたが、本プログラムの目的に照らして不適当であると判断される事実が発覚したため、第10回について受賞を取り消しました。(2013年10月11日)
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