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【wevox】新入社員のエンゲージメント低下パターンを分析

〜入社後の定着支援に有効な項目が判明〜

People Tech事業を運営するアトラエは、エンゲージメント解析ツール「wevox(ウィボックス)」のデータを活用し、新入社員におけるエンゲージメントの年間推移を分析いたしましたので、その結果をお知らせいたします。





[画像1: https://prtimes.jp/i/21544/25/resize/d21544-25-795549-3.png ]

本分析の結果、4月入社の新入社員のうち6割以上が、


入社から1年後にエンゲージメントスコアが低下していること
「スコアの低下」には6類型があること

一方、新入社員のスコア上昇が起こった数少ない貴重な事例の分析により、新入社員の定着支援において非常に重要だと思われる要素も判明いたしましたので、合わせてお知らせいたします。

《本研究の背景》
2017年のGallup社の調査では、日本は熱意あふれる社員の割合はわずか6%であり、その割合は139カ国中132位という最低水準であることが示されています。その調査結果に加え、利用企業の大多数で、新入社員のエンゲージメントスコアが入社以降低下し続ける現象が確認されています。

また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のため、テレワークの緊急導入に迫られた企業の状況を踏まえて行った分析※でも、テレワークの継続によりエンゲージメントが低下することが明らかにされました。

これらの結果を受け、新入社員の方々が、エンゲージメント高く働き続け、社会人生活を少しでも充実させられる一助となること、また早期の離職防止につながればと考え本分析結果の公表を決定いたしました。
※【wevox】テレワークによるエンゲージメントの低下とその対処法
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000021544.html

《要約》
新入社員のスコアに関して行った2つの分析結果について
1.wevoxの全利用企業における新入社員のエンゲージメントスコアの変化
◇新入社員のエンゲージメントスコアは、4月〜5月に上昇した後、その後単調に減少する。
◇研修の開始や終了または配属決定等、環境が大きく変わる前後でスコアが急落するパターンが多いと推察される。

2.新入社員のエンゲージメントスコアが維持・上昇する事例について
wevox利用企業であるレバレジーズ株式会社にて、各部署における新入社員のエンゲージメントスコアを分析した結果、
新入社員のエンゲージメントスコアの維持・向上には、次の2点が重要である事がわかった。
◇企業の価値観にマッチしている人材を採用すること
◇上司や同僚との人間関係

【研究概要】
1.wevoxの全利用企業における新入社員のエンゲージメントスコアの変化
■対象
wevox利用企業に2018年4月、および2019年4月に入社した新卒社員のうち、
サーベイへの継続回答等の条件を満たした方
人数:610名
回答データ数:約15万件※1
■期間
2018年04月〜2020年03月

2.新入社員のエンゲージメントスコアが維持・上昇する事例について
■分析協力企業
レバレジーズ株式会社(https://leverages.jp/
■対象
2019年4月入社の新卒社員
人数:約200名
回答データ数:約3万件※2
■期間
2019年04月〜2020年03月
--------------
※1 610名の新入社員の、1年〜2年分の回答データの合計が約15万件に達した。
※2 約200名の新入社員の1年分の回答データの合計が約3万件に達した。

【詳細】
1.wevoxの全利用企業における新入社員のエンゲージメントスコアの変化

[画像2: https://prtimes.jp/i/21544/25/resize/d21544-25-276002-1.png ]

上グラフは、2018年入社の新入社員のエンゲージメントスコアの推移を記したものである。

4月から5月にかけて一度だけ上昇した後、その後はほぼ単調に低下し続けることがわかる。
同様の傾向は、入社年次によらず見られ、中途入社の社員についても同様の傾向が見られる。

4月から5月にかけてのスコア上昇は、新しい環境への慣れや周囲の人々との関係構築によると推察される。
一方、5月以降のスコア低下については、少なくとも次の2つの原因があると考えられる。

入社時の過度な期待が、適正値に修正されることによるエンゲージメントスコアの低下(妥当なレベルに落ち着く)
望まざる何らかの要因によるエンゲージメントスコアの低下

前者に関してはある程度致し方ない面があると言えるが、後者については改善の余地があると考えられる。

そこで、入社時からのスコア変化を、機械学習の手法(k平均法)を用いて分類したところ、おおむね8類型に分かれることが分かった。
[画像3: https://prtimes.jp/i/21544/25/resize/d21544-25-547729-2.png ]

横軸が、入社からの経過月数
縦軸が、エンゲージメントスコアの入社からの変化。縦軸の1目盛りがスコア約14点に対応

8類型のうち6種類においては、下記のタイミングで急激なスコアの低下を経験していることがわかる。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/21544/table/25_1.jpg ]


このことより、新入社員のスコアは徐々に低下するのではなく、特定の月に大幅に下がることがわかる。具体的には、研修の開始や切り替え、または終了、配属の決定等、環境の変化や、大型連休または年末年始等の季節的な要因が大幅なスコア低下をもたらすと推察できる。

特に、5月から6月に大幅なスコア低下を経験するグループ(灰色)は、分析対象全体における出現頻度は高くないものの、最もスコア減少が激しく、かつ殆どの場合でスコアが一切回復しない等、のちに悪影響となる後遺症を残すことも分かった。


2.新入社員のエンゲージメントスコアが維持・上昇する事例について
レバレジーズ株式会社協力のもと、新入社員のエンゲージメントスコアについて分析した。
[画像4: https://prtimes.jp/i/21544/25/resize/d21544-25-437503-0.png ]

上グラフは、入社時よりエンゲージメントスコアが改善している部署に所属する新入社員のスコア推移を、9つのジャンルごとにまとめたものである。(黒線は基準となるスコア水準)

これを詳細に分析することにより、以下が新入社員のエンゲージメント維持・向上において重要であると考えられる。

企業の価値観にマッチしている人材を採用すること
上司や同僚との人間関係


上記スコアを見ると、約25%の部署で「支援」「人間関係」「承認」のスコアが入社時より大きく上昇しており、これらの項目が新入社員のエンゲージメントスコアを改善させる要因になっていることが分かった。この結果から、配属された部署やチームメンバーとの関係性が新入社員のエンゲージメントにとって非常に重要であることが推察される。

また、入社時よりエンゲージメントスコアが改善している部署には、「理念戦略」「組織風土」のスコアが入社時から一貫して高い部署が多い。これは、社員のエンゲージメントを低下させないためには入社後の研修や定着等の人事施策のみならず、採用時から自社の理念や文化、組織のあり方等に共感する人材を採用することが重要であることを示唆している。

同社の採用・研修統括責任者の品川智哉氏によると、「上司との相性、上司のピープルマネジメントのスキル、適切な採用をすることの3つが揃うことで、エンゲージメント向上につながったと考えられる」という。同社では、自社の理念や文化、組織のあり方等に共感する人材を採用することを重視しており、それが結果的にエンゲージメントが高まりやすい人材の採用につながっている可能性が高い。

※「職務」「自己成長」「健康」「環境」のスコアについては、特段の傾向は見られなかった。新入社員のエンゲージメント維持・向上という観点では、これら項目群の役割は、今回の分析結果からは発見できなかった。

以上より、新入社員のエンゲージメントスコアの維持・上昇には、自社の価値観に合う人材の採用や、入社後の同僚及び上司との関係性が非常に重要であることが確認された。

▼新入社員の定着支援や早期離職などのご相談はこちら
https://wevox.io/lp/dont_stop_your_business
[画像5: https://prtimes.jp/i/21544/25/resize/d21544-25-181553-4.png ]


■wevox学術顧問:慶應義塾大学島津明人教授より

ワーク・エンゲイジメントとその関連要因の継時的変化を,定量的に明らかにした本結果は,画期的である。
入社後の体験や就業状況の違いが,ワーク・エンゲイジメントの維持・上昇・低下に関連するという結果は,ワーク・エンゲイジメントの向上施策における経営や人事の役割を改めて示したものといえるだろう。


慶應義塾大学島津明人教授について
所属:慶應義塾大学総合政策学部教授
専門学科:臨床心理学、精神保健
研究・活動内容:職場のメンタルヘルスの研究と実践、従業員と職場組織の活性化に関する研究と実践
主な著書
・ワーク・エンゲイジメント~ポジティブメンタルヘルスで活力ある毎日を~
・ワーク・エンゲイジメント~基本理論と研究のためのハンドブック
・職場のストレスマネジメントセルフケア教育の企画・実施マニュアル他多数


●レバレジーズ株式会社について(https://leverages.jp/
社会の課題を解決し関係者全員の幸福を追求し続けることをミッションに、インターネットメディア・人材・システムエンジニアリング・M&A・不動産の領域で国や業界をまたいだ問題解決を行う。
2005年に創業以来、黒字経営を継続し14年期目の2018年度は年商342億を突破。各分野のスペシャリストが集うオールインハウスの組織構成と、業界を絞らないポートフォリオ経営で、時代を代表するグローバル企業を目指す。

●wevoxについて〈https://wevox.io/
エンゲージメント研究の国内第一人者である慶應義塾大学島津明人教授の監修に基づき開発されたエンゲージメント解析ツール。PCやスマートフォンから簡単に回答でき、極めて負担の少ないUI設計が特徴。アンケート結果はリアルタイムで自動集計され、蓄積されたビッグデータと共に解析することで組織ごとの特徴や傾向、課題の特定を可能としている。
現在ビジネス領域のみならず、スポーツや教育の領域でも広く導入が進んでおり、導入組織数は1,500以上、回答データは累計1,900万件を超える。2019年度グッドデザイン賞を受賞。

〈会社概要〉
社  名 : 株式会社アトラエ(東証一部証券コード:6194)
所 在 地 : 東京都港区麻布十番1-10-10 ジュールA 8F
代 表 者 : 代表取締役 新居 佳英
事業内容: People Tech事業(Green・wevox・yenta)
※People Tech事業
“テクノロジーによって人の可能性を拡げる事業を創造していく”という想いを込めてアトラエを再定義した造語

〈本件に関するお問合せ〉
広報担当pr@atrae.co.jp
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