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将来宇宙輸送システム株式会社、金属積層造形(AM)の世界最先端技術を有する企業と連携。推進剤タンクを製造へ




[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/106229/25/106229-25-1752e0d4dcd775865e6138c656ce4b84-3000x1986.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
左より、愛知産業 代表取締役社長 井上博貴氏、将来宇宙輸送システム 代表取締役社長兼CEO 畑田康二郎、WAAM3D CEO Filomeno Martina氏

将来宇宙輸送システム株式会社(東京都中央区、代表取締役 畑田康二郎 以下ISC)は、「毎日、人や貨物が届けられる世界。そんな当たり前を、宇宙でも。」というビジョンを掲げ、宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指すスタートアップ企業です。


このたび、7月19日(金)に英国の3Dプリンター製造会社であるWAAM3D社、WAAM技術(※1)の世界的知見を有するクランフィールド大学、さらには日本国内でいち早く、金属AMに取り組んできた愛知産業株式会社と業務提携し、3Dプリンターによる推進薬タンクの製造に着手することとなりました。


今回の4社での業務提携では、3Dプリンターによる推進薬タンクの製造を行います。
さらには、各社の知見の共有を進め、その他の部品や構造物の検討も進め、アジャイル型での開発を実現させます。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/106229/25/106229-25-f990d3c192e0fad0bcd3530c1d683d75-972x1292.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
愛知産業での3Dプリンターによる製造の様子。本提携に先んじて、当社と愛知産業の2社で提携し、機体の後部構造のモックアップの製造を行った。


※1 WAAM技術とは、Wire-Arc Additive Manufacturingの略称。金属同士をつなげるアーク溶接の手法を応用し、溶接中に凝固した金属を積層していく手法。アメリカ国防総省が潜水艦の部品の造形のために導入するなど、大型構造物の造形が可能。


3Dプリンターにより、アジャイル開発を実現
当社は「今後5年程度で再使用型の宇宙輸送機を開発する」というチャレンジングな目標を掲げる、2022年5月創業のベンチャー企業です。この目標の達成のためには、開発効率の飛躍的な向上が欠かせません。


そのために、従来はウォーターフォール型ではなく、アジャイル型の開発の実現を目指しています。昨年12月には当社初となる試験を実施し、日本初となる「トリプロペラント方式」の燃焼試験を成功させるととともに、独自の研究・開発プラットフォームである「P4SD」(Platform for Space Development)の有効性を確認しました。

参考:日本初となる「トリプロペラント方式」の燃焼試験に成功。あわせて、研究・開発プラットフォーム「P4SD」の有効性を確認
https://innovative-space-carrier.co.jp/articles/20231225/



アジャイル型の開発の実現には、3Dプリンターが欠かせません。
製造期間が短縮されることで速やかに製造・試験・修正等を繰り返すことができ、開発速度の向上が期待できます。加えて、3Dプリンターでは一体形成が可能であるため、従来は部品ごとに形成し、別途組み立てする必要があったことに対して、管理や組み立てといった面でも大きなメリットがあります。さらには、自由度の高い造形によって、最適形状を実現し、機能面の向上と同時に軽量化も実現できます。

今回の4社での業務提携では、3Dプリンターによる推進薬タンクの製造を行います。
さらには、各社の知見の共有を進め、その他の部品や構造物の検討も進め、アジャイル型での開発を実現させます。

世界的な知見を集め、3Dプリンターによる推進薬タンクの製造を目指す
このたび、当社は英国の3Dプリンター製造会社であるWAAM3D社、WAAM技術の世界的知見を有するクランフィールド大学、さらには日本国内でいち早く、金属AMに取り組んできた愛知産業株式会社と業務提携し、3Dプリンターによる推進薬タンクの製造に着手することとなりました。
世界的な知見を有する各社で連携することで、宇宙産業における3Dプリンターの活用の実証を進めてまいります。

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/106229/25/106229-25-53f360852d74cc85754a1761722e7833-3544x2516.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


WAAM3D社は、クランフィールド大学からスピンオフしたベンチャー企業です。同社は、WAAM装置の自社開発はもちろんこと、製造のための素材づくりまで、一貫したサービス提供を行っています。同社の技術は、宇宙産業のほか、石油・ガス産業、鉱業など、幅広い産業で活用されています。

同社のWAAM装置は、従来のアーク溶接機と多関節ロボットをベースとした装置であるため、理論上はその造形対象のワークサイズに制限はありません。それゆえにWAAM技術において造形パスの生成、造形条件の微調整、入熱のコントロールが大きな課題ですが、同社はこれらを補助するソフトウェア、各種センサーの開発に成功し、造形技術の可視化やフィードバック制御を可能にしました。このたびの業務提携では、WAAM3D社の有する3Dプリンターを当社が購入し、推進薬タンクの製造を行います。


クランフィールド大学は、WAAM技術の世界的知見を有する研究機関で、金属AM研究に15年以上の実績があります。同大学の溶接・積層造形センターは、各種アーク溶接機だけでなく、複数のレーザー加工装置、造形中・造形後の応力コントロールや解析が可能な設備を有する世界最大規模の金属積層造形施設のひとつで、材料開発、冷間加工、 先進プロセス、部分製造などの研究が行われています。このたびの業務提携では、同大学の研究活動の一環として、同大学の有する知見を推進薬タンクの製造に活用します。


愛知産業は設立以来80年、技術商社として溶接・溶解・溶融の世界の最先端の技術を日本市場に紹介してきました。また技術提案型企業として、海外技術の紹介を行うだけでなく豊富な実績を有しています。金属積層造形の技術においても国内でいち早く取り組み、装置の販売だけでなくジョブショップとしても日々装置を使用し経験を重ねています。金属AMの3要素である1.システム(製造装置)、2.マテリアル(材料)、3.デザイン(製造技術)を統合したトータルAMソリューションを提供します。今回の業務提携では当社が購入したWAAM3D社の3Dプリンターを活用し、推進薬タンクの製造の技術開発を行います。


上記の3社と当社の合計4社で、3Dプリンターによる推進薬タンクの製造を行います。
さらには今回の業務提携を踏まえ各社の知見の共有を進め、その他の部品や構造物の検討も進め、アジャイル型での開発を実現させていきます。


■将来宇宙輸送株式会社 会社概要
法人名    将来宇宙輸送システム株式会社
英語名    Innovative Space Carrier Inc.
代表者    代表取締役 畑田康二郎
本社住所   東京都中央区日本橋1-4-1
設立日    2022年5月2日
資金調達総額 860,000,000円
事業内容   革新的な宇宙輸送システムの事業化に向けた企画検討
URL     https://innovative-space-carrier.co.jp/


■愛知産業株式会社 会社概要
法人名    愛知産業株式会社
英語名    Aichi Sangyo Co.,Ltd.
代表者    代表取締役 井上 博貴
本社住所   東京都品川区東大井2-6-8
事業内容  溶接技術、冶金技術、工作機械関連製品を中心に、世界の最先端技術を輸入し自社製品を開発、設計、製造、販売
URL     https://www.aichi-sangyo.co.jp


■WAAM3D社 会社概要
代表者    CEO Filomeno Martina
本社住所   5 Thornton Chase, Milton Keynes, MK14 6FD United Kingdom
設立日    2018年
事業内容   Development of state-of-the-art WAAM additive manufacturing technologies
URL     https://www.waam3d.com/


■クランフィールド大学 概要
研究機関名 Cranfield University
所在地 College Road, Cranfield, Bedfordshire, MK43 0AL, United Kingdom
代表教授名 Professor Stewart Williams
研究内容  Welding Science and Engineering
URL https://www.cranfield.ac.uk/


将来宇宙輸送システム株式会社 代表取締役社長 畑田康二郎 コメント
当社は2022年5月創業のベンチャー企業ながら、現在、日本国内で40を超える企業・団体・教育機関と連携を行っています。
今年4月には米国のロケットエンジン開発企業Ursa Major Technologies社と業務提携を行い、現地法人の設立も行いました。続いてこの度は、3Dプリンターに関する世界的な知見を有する各社と業務提携を行いました。
私たちが目指すのは、「和魂洋才」です。国内外問わず、最先端の知見を有するパートナー企業と連携して謙虚に学び、日本の強みに反映させてまいります。そして、開発速度を飛躍的に向上させ、世界で戦える宇宙輸送技術を確立して日本の宇宙産業を成長させます!

WAAM3D社 CEO Dr Filomeno Martina氏コメント
We are incredibly excited to work on such an ambitious project. With partners of such calibre, we look forward to pushing the boundaries of size, integrity, and value creation. WAAM3D continues to be the first choice when performance matters.”

(担当者意訳)
私たちは、このような野心的なプロジェクトに取り組めることにとても興奮しています。また、優秀なパートナーとともに、3Dプリンターを活用した製造の規模や精密さ、そして、新たな価値創造の限界を押し広げられることを、楽しみにしています。
WAAM3D社は、パフォーマンスが重視される製造現場における、最初の選択肢であり続けます。



※For the English version of this release, please click on the following link
https://innovative-space-carrier.co.jp/articles/20240730/






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私たちは挑戦します。
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